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第10章:ルクシアの町と女を忘れたギルド団長編
第18話:総団長ギンガ
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会議が終わり、ルーティアが目覚めたということで、先ほどの会議に出席していた女大臣に連れられルーティアの自室に赴く。
ドアを開けると、ベッドで横になりながらルーティアが微笑んでくれる。
「レオ様……ご無事だったのですね……よかった」
慈愛に満ちた笑みを浮かべるルーティア女王。
「ああ。俺の仲間たちも、君のお陰で全員無事だ。感謝しているよ」
「うふふ……なによりですわ。頑張った甲斐がありました……」
頭を撫でてやると、甘える猫のようにその手に擦り寄ってくるルーティア。
「女王様。お疲れのところ申し訳ありませんが、先ほどの会議の話を……」
「ええ。話しなさい」
眼鏡の女大臣さんが先の会議でのことを漏れなくルーティアに伝える。
ルーティアはその話を、目を閉じて静かに聴いていた。
そして、少しの沈黙の後、言葉を紡ぐ。
「……そうですか。仕方ありませんね」
「し、仕方ないって……女王様、この森を……国を捨てるのですか!?」
「大臣……国というのは『場所』ではないのです。そこに住まう民たちを『国』というのです。ルクシアの森は滅んでも、別の場所でガラテア王国を生かすことはできます」
住処である森と想像もできない強さで結ばれているエルフにとって、度し難い苦痛を伴う決断だろう。
だが、それでもルーティアはしっかりと芯が通った答えを持っていた。
「アイスウッドの森のソフィア女王に連絡を取ってください。あの森なら、ここと同じような生活はできるでしょう。オルフィア女王も話を通してくれると仰ったのなら、スムーズに事が運ぶはずです」
「分かりました」
そう言って、大臣は部屋から出ていく。
すると、ルーティアは静かに体を起き上がらせて、俺をぎゅっと抱きしめてくる。
「レオ様……私、これでよかったのでしょうか……」
大きな決断だったのだろう、その身体は微かに震えていた。
俺はそっと彼女を抱き返す。
「もちろんだ。立派だったぞ。ルーティア」
俺が背中を撫でてやると、彼女はほっと息を吐き、一筋の涙を流した。
そうして、彼女が落ち着くまでそばにいてあげたのだった。
その日の深夜。
俺はガラテア城の中庭で、ぼーっと月を見ていた。
今日の戦いを思い出しながら、自分や大切な彼女たちを誰も失わずに生きられたことをぎゅっと抱きしめながら。
ルクシアの民や冒険者、エルゼリアから派遣された冒険者の中には、残念ながら死者も出た。
怪我人も膨大な数が出たのだ。
それでも、俺たちが無事でいられたのは不幸中の幸いということだ。
運やタイミングが悉くよかったのだと思う。
と、同時に、大した活躍もできなかった自分に悔しい気持ちもあった。
もし、カーネル卿やスターク卿がいなかったら、もし、ギンガ総団長たちが援軍に来てくれていなかったら……ルーティアが無理やりワープを繋げてくれてなかったら……そう思うとゾッとする。
グッと奥歯を噛みしめて、自分の非力さを悔やんだ。
「強く……なりたい……」
夜空に向かって、ポツリと呟いた。
「そんなに黄昏ちゃって。若いっていいねぇ。レオくん」
ふと振り向くと、ギンガ総団長がそこにいた。
「ギンガ総団長……」
「今日はお疲れ様。君たちのお陰で、余計な犠牲者を出さずに済んだよ。それとー、ごめんねー。女王くんって、ちょっと言葉強くて強引なところあるからさー、でも『正しい』人だから、気を悪くしないでねー」
ニッコリと微笑むギンガ総団長。
「いえ、そんな。それに、俺は……大したこと……」
「何言ってんの。ドラゴンゾンビを食い止めるのはカーネルたちだけじゃ無理だったって聴いたよ? 君たちがダメージを与え続けてくれたお陰で、僕も簡単に奴を斃せたし。それに、エルゼリアの冒険者くんたちがルクシアに来れたのだって、レオくんがワープを使ってくれたからでしょう? そんな気弱になることないよ」
「……そう、ですか。ですが、俺は自分の彼女を自分で守れなかった。あの時……教会を破壊された時、俺は何もできずに、自分の無力さをまざまざと感じてしまったんです」
「ねえ、レオくん。ルーティアくんが自分の命を削って、無理やりにでもルクシアにワープを繋げた理由、分かるでしょ?」
「それって……」
「そ。レオくんたちが前にガラテアを救ってくれたから。そして、ルーティアくんにとってもレオくんたちが大事だったから」
ギンガ総団長は尚もニッコリと微笑む。
「それって結局はさ、君のお陰でルクシアの住民たちや、君の大切な彼女たちが助かったってことじゃないかな」
「……ギンガ総団長」
「非力さを嘆いても、何も始まらないよ。大事なのは非力さを感じた時、『次』をどう動かせるか……どう乗り越えられるかでしょ?」
ギンガ総団長は続けて言う。
「大切なのは、君や彼女たちは今、確かに生きている。そして、生きてさえいれば、未来はどうにでも変えていけるってことだよ」
「はい。ありがとうございます」
俺はギンガ総団長に頭を下げる。
「あはははは、そんなに固いことしないでよー、困っちゃうじゃん。で、彼女たちとは、しっかり話せたの?」
「いえ、各々とはまだ……」
「駄目だよー。モテる男は辛いけどさ、ちゃんと彼女を作ったからには大事にしなきゃ」
愉快そうに笑うギンガ総団長。
「あの……ギンガさんは彼女とか……?」
「はっはっは。僕を何だと思ってるのさ。アルバイン王国冒険者ギルドの総団長だよ? 嫁さんは100人以上いるよ。子供も80人くらいいるし、孫だって30人以上いるよ!」
興味本位で聞いてみたけど、すこぶる女好きのようだ。
「時々さ、名前やら何やらごっちゃになって間違っちゃって、嫁さんにぶん殴られたりするだよねー、はっはっは!」
豪快に笑い飛ばすギンガさん。
「でもさ……全員、精一杯愛しているよ」
おちゃらけていたギンガさんが、急に真面目な眼差しになる。
「寂しい思いをしてほしくないから、時間があったら順番に会いに行ってるし。貧しい思いはしてほしくないからさ、経済的にも沢山支えてるし。まあ、出張や遠征なんかの仕事も多いから、会えるのは一年で数回程度だけどね。でも、彼女たちからの愛は感じる。もし、彼女たちを傷つける奴がいたら……間違いなく許さないだろうね」
ニッコリと微笑むギンガさん。
その微笑みからは、圧倒的な愛情と力を感じた。
「だからさ。レオくんも、彼女たちを精一杯愛してあげなよ? 異世界はどうか知らないけど、この世界の女性たちは一途だし情に厚いからね」
「はい。もちろんです」
「はっはっは!! レオくんも嫁さん100人目指してみなよ!!」
「ひゃ、100人は……ちょっと……」
俺の背中をバシバシ叩いて、笑い飛ばすギンガさん。
思わず気圧されてしまう。
「さて、そろそろ王都に戻って仕事しないとねぇ。まぁ、またいずれ会えるだろうからさ。その時はもっともっと良い冒険者になってるんだよー。僕、結構、君のこと買ってるんだから」
そう言って、ニンマリと笑うギンガさん。
そうして明け方頃、グリフォンに乗ってギンガさんとアリスさんはガラテア城を去っていった。
ドアを開けると、ベッドで横になりながらルーティアが微笑んでくれる。
「レオ様……ご無事だったのですね……よかった」
慈愛に満ちた笑みを浮かべるルーティア女王。
「ああ。俺の仲間たちも、君のお陰で全員無事だ。感謝しているよ」
「うふふ……なによりですわ。頑張った甲斐がありました……」
頭を撫でてやると、甘える猫のようにその手に擦り寄ってくるルーティア。
「女王様。お疲れのところ申し訳ありませんが、先ほどの会議の話を……」
「ええ。話しなさい」
眼鏡の女大臣さんが先の会議でのことを漏れなくルーティアに伝える。
ルーティアはその話を、目を閉じて静かに聴いていた。
そして、少しの沈黙の後、言葉を紡ぐ。
「……そうですか。仕方ありませんね」
「し、仕方ないって……女王様、この森を……国を捨てるのですか!?」
「大臣……国というのは『場所』ではないのです。そこに住まう民たちを『国』というのです。ルクシアの森は滅んでも、別の場所でガラテア王国を生かすことはできます」
住処である森と想像もできない強さで結ばれているエルフにとって、度し難い苦痛を伴う決断だろう。
だが、それでもルーティアはしっかりと芯が通った答えを持っていた。
「アイスウッドの森のソフィア女王に連絡を取ってください。あの森なら、ここと同じような生活はできるでしょう。オルフィア女王も話を通してくれると仰ったのなら、スムーズに事が運ぶはずです」
「分かりました」
そう言って、大臣は部屋から出ていく。
すると、ルーティアは静かに体を起き上がらせて、俺をぎゅっと抱きしめてくる。
「レオ様……私、これでよかったのでしょうか……」
大きな決断だったのだろう、その身体は微かに震えていた。
俺はそっと彼女を抱き返す。
「もちろんだ。立派だったぞ。ルーティア」
俺が背中を撫でてやると、彼女はほっと息を吐き、一筋の涙を流した。
そうして、彼女が落ち着くまでそばにいてあげたのだった。
その日の深夜。
俺はガラテア城の中庭で、ぼーっと月を見ていた。
今日の戦いを思い出しながら、自分や大切な彼女たちを誰も失わずに生きられたことをぎゅっと抱きしめながら。
ルクシアの民や冒険者、エルゼリアから派遣された冒険者の中には、残念ながら死者も出た。
怪我人も膨大な数が出たのだ。
それでも、俺たちが無事でいられたのは不幸中の幸いということだ。
運やタイミングが悉くよかったのだと思う。
と、同時に、大した活躍もできなかった自分に悔しい気持ちもあった。
もし、カーネル卿やスターク卿がいなかったら、もし、ギンガ総団長たちが援軍に来てくれていなかったら……ルーティアが無理やりワープを繋げてくれてなかったら……そう思うとゾッとする。
グッと奥歯を噛みしめて、自分の非力さを悔やんだ。
「強く……なりたい……」
夜空に向かって、ポツリと呟いた。
「そんなに黄昏ちゃって。若いっていいねぇ。レオくん」
ふと振り向くと、ギンガ総団長がそこにいた。
「ギンガ総団長……」
「今日はお疲れ様。君たちのお陰で、余計な犠牲者を出さずに済んだよ。それとー、ごめんねー。女王くんって、ちょっと言葉強くて強引なところあるからさー、でも『正しい』人だから、気を悪くしないでねー」
ニッコリと微笑むギンガ総団長。
「いえ、そんな。それに、俺は……大したこと……」
「何言ってんの。ドラゴンゾンビを食い止めるのはカーネルたちだけじゃ無理だったって聴いたよ? 君たちがダメージを与え続けてくれたお陰で、僕も簡単に奴を斃せたし。それに、エルゼリアの冒険者くんたちがルクシアに来れたのだって、レオくんがワープを使ってくれたからでしょう? そんな気弱になることないよ」
「……そう、ですか。ですが、俺は自分の彼女を自分で守れなかった。あの時……教会を破壊された時、俺は何もできずに、自分の無力さをまざまざと感じてしまったんです」
「ねえ、レオくん。ルーティアくんが自分の命を削って、無理やりにでもルクシアにワープを繋げた理由、分かるでしょ?」
「それって……」
「そ。レオくんたちが前にガラテアを救ってくれたから。そして、ルーティアくんにとってもレオくんたちが大事だったから」
ギンガ総団長は尚もニッコリと微笑む。
「それって結局はさ、君のお陰でルクシアの住民たちや、君の大切な彼女たちが助かったってことじゃないかな」
「……ギンガ総団長」
「非力さを嘆いても、何も始まらないよ。大事なのは非力さを感じた時、『次』をどう動かせるか……どう乗り越えられるかでしょ?」
ギンガ総団長は続けて言う。
「大切なのは、君や彼女たちは今、確かに生きている。そして、生きてさえいれば、未来はどうにでも変えていけるってことだよ」
「はい。ありがとうございます」
俺はギンガ総団長に頭を下げる。
「あはははは、そんなに固いことしないでよー、困っちゃうじゃん。で、彼女たちとは、しっかり話せたの?」
「いえ、各々とはまだ……」
「駄目だよー。モテる男は辛いけどさ、ちゃんと彼女を作ったからには大事にしなきゃ」
愉快そうに笑うギンガ総団長。
「あの……ギンガさんは彼女とか……?」
「はっはっは。僕を何だと思ってるのさ。アルバイン王国冒険者ギルドの総団長だよ? 嫁さんは100人以上いるよ。子供も80人くらいいるし、孫だって30人以上いるよ!」
興味本位で聞いてみたけど、すこぶる女好きのようだ。
「時々さ、名前やら何やらごっちゃになって間違っちゃって、嫁さんにぶん殴られたりするだよねー、はっはっは!」
豪快に笑い飛ばすギンガさん。
「でもさ……全員、精一杯愛しているよ」
おちゃらけていたギンガさんが、急に真面目な眼差しになる。
「寂しい思いをしてほしくないから、時間があったら順番に会いに行ってるし。貧しい思いはしてほしくないからさ、経済的にも沢山支えてるし。まあ、出張や遠征なんかの仕事も多いから、会えるのは一年で数回程度だけどね。でも、彼女たちからの愛は感じる。もし、彼女たちを傷つける奴がいたら……間違いなく許さないだろうね」
ニッコリと微笑むギンガさん。
その微笑みからは、圧倒的な愛情と力を感じた。
「だからさ。レオくんも、彼女たちを精一杯愛してあげなよ? 異世界はどうか知らないけど、この世界の女性たちは一途だし情に厚いからね」
「はい。もちろんです」
「はっはっは!! レオくんも嫁さん100人目指してみなよ!!」
「ひゃ、100人は……ちょっと……」
俺の背中をバシバシ叩いて、笑い飛ばすギンガさん。
思わず気圧されてしまう。
「さて、そろそろ王都に戻って仕事しないとねぇ。まぁ、またいずれ会えるだろうからさ。その時はもっともっと良い冒険者になってるんだよー。僕、結構、君のこと買ってるんだから」
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