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第10章:ルクシアの町と女を忘れたギルド団長編
閑話:ロザリアの決意
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スタンピード騒動からの休暇期間中。
俺は、アイスウッドへと赴いていた。
ルクシア地方の彼女たちの移住もひとまず落ち着き、今日は愛しの彼女に会いに行こうと思ったからだ。
俺が城にワープすると、アイスウッドの騎士やメイドさんらしき人が忙しそうに仕事をしていた。
邪魔するのも悪いと思い、お邪魔させてもらう旨だけを兵士に伝え、そのまま彼女であるロザリアの部屋へとお邪魔することにした。
城の奥まった所にあるロザリアの私室へと向かう。
コンコン……。
部屋をノックするも、返事はない。
うーむ。やはりか……。
実は、ロザリアとは例のアロイの件以降、会えていない。
恋人同士となったので俺は時々こうして会いに来るのだが、彼女も仕事が忙しいのか、なかなかタイミングが合わないでいたのだ。
「うーむ……どうしたものか。これじゃあ、恋人同士とは言えないなぁ……」
応答のない隊長室の前で独り言ちる。
あちらが愛想を尽かしてしまったのでは、もしくは、最初から遊びのつもりだったのではという怖い考えがよぎる。
何人も彼女がいるが、こうもすれ違いが多いのは初めてなので、俺自身、どこか不安な気持ちが出てきてしまうのだ。
やはり、こういう所はまだまだ恋愛素人である。
一応、ここに来た時は必ずソフィア女王に挨拶をしてから帰るようにしている。
その際、女王の話では「ロザリアは忙しいだけじゃ。気にするでない」と温かい言葉をもらうのだが……。
「本人からの言葉じゃないと、どうも信じきれないなぁ……」
「ほう。何を信じきれないのだ?」
「いやー、ロザリアが俺のことを好きかどうかだよ。俺の方は大好きなんだけど——って!?」
俺は声のする後方へと振り向く。
そこにいたのは……。
「……ロザリア」
「久しいな。レオ」
ポカンとする俺にニッコリと優しい笑みを浮かべるロザリア。
綺麗な黒髪、妖艶な褐色肌と、切れ長の黄色い目。
間違いなくロザリアである。
「ロザリア……!」
俺は、堪らなくなって彼女を抱きしめる。
「ちょ、ちょっと……れ、レオ……!?」
俺の抱擁に戸惑うロザリア。
「ずっと会えなかったから、寂しかったんだ。俺に愛想を尽かしてしまったんじゃないかって」
「フフッ、馬鹿だなレオは。あれから一度も会えていないのに、愛想を尽かすも何もないだろう?」
そう言って、俺のことをギュッと抱き返してくれるロザリア。
偶然通りかかった女中らしきメイド数人がチラチラとこちらを見てくる。
「……え、えっと、レオ。とりあえず、私の部屋に入ろう。ここじゃ……その、目立つ」
恥ずかしそうに顔を赤らめ、俺を私室の中に引っ張っていくロザリア。
こうして、久々の彼女と会うことができた。
部屋のソファーで隣り合い、ロザリアが入れてくれたコーヒーを飲む。
自然派のエルフらしくタンポポの根っこから作ったコーヒーらしい。
味は……うむ、苦い。
彼女はブラックコーヒー派らしく、砂糖やミルクが部屋に置いてなかった。
「で、あれからどうしてたんだ? ソフィア女王から仕事が忙しいと聞いていたが、一度も会えてなかったから心配していたんだぞ?」
「すまない。ずっと遠征の予定が立て込んでいてな。ほとんどアイスウッドにはいなかったんだ」
ロザリアが申し訳なさそうに答える。
遠征……か。彼女の仕事は仄暗いものであることは解っている。
それこそ、女として身体を使う場面もあるだろう。
彼女の仕事に対して、深く首を突っ込む気も、反対する気も無いが……彼氏としては正直、複雑な心境である。
「そうだったのか。まあ、なんにせよ元気そうで安心したよ。本当に心配していたからな」
「……ふふ。優しいんだな」
俺の言葉に頬を赤らめながら、マグカップを指先で撫でるロザリア。
そして、少しの沈黙の後、彼女が切り出した。
「……あのね。私、暗殺部隊から離れることになったんだ」
「え?」
突然の彼女の発言に、思わず聞き返してしまう。
「またどうして?」
「ふふふ……お前が一番、気にしていることの影響……かな」
「気にしていること?」
「……『ハニートラップ』……だろう?」
「う、うぐ……鋭いな……」
「異界人はこういう色事には厳しいと聞いていたからな」
俺の問いかけに、少し顔を赤らめて笑うロザリア。
俺の心の内は、彼女にバレてしまっているようだ。
「お前と恋人になった後、私は女王に直接言ったのだ。『もう、ハニートラップはやりたくない』と。私の信条として、自分の心を捧げる男ができたら、一途でありたいと思っていたからな。女王は私の意思を汲んでくれたのだが、なにぶん、隊長だったからな……部下に示しがつかなくなると周囲の頭の固い連中が反対したんだ。それで、私から異動願いを出したというわけだ。遠征が立て込んでいたのは、その後処理のためだったんだ」
「そ、そうだったのか……でも、良かったのか? そんなことして……俺なんかのために、今の立場を捨てたということだろう?」
「ふふふ。『俺なんかの』ではない……『俺のためだからこそ』だ」
戸惑う俺の鼻を、指先でちょんと突いてくるロザリア。
「新しい配属先は、女王の近衛部隊だ。身分としては今までよりも下になってしまうが、今よりも城に居られるし、お前にも会いやすくなる。私は納得している」
彼女は、憑き物が取れたような顔でハッキリと言う。
「そうか……その、俺がこんなこと言うのは違うかもしれないけど、ロザリアがそんな風に思ってくれていて、行動してくれて……嬉しかった。内心、暗殺部隊は危険が多そうで心配だったし。……えっと、君が言うように『ハニートラップ』もずっと気になってたから……き、君を他の男が抱くなんて、嫌だったしな。……って、わ、悪い、俺にはたくさん彼女がいるのに、こんな独占欲丸出しみたいなこと……重いよな」
俺の言葉に目を丸くした後、ニンマリと笑うロザリア。
「ふふふ……重くないぞ。そんなにも私を想ってくれていて嬉しい。……だが、一つだけ頂けないな……私はお前が大好きで、お前とシてからずっと操を立てていたというのに、信用してくれていなかったとは」
俺の腕に自らの腕を絡ませながら、少しばかり頬を膨らませるロザリア。
「すまん。その……ハニートラップ自体も仕事だし、仕方ないのかなという気持ちもあったし……」
「いーや、許せん」
たじろぐ俺にずいっと身体を寄せてきて、そのままソファーに押し倒してくる。
「ろ、ロザリア……?」
「お前とヤッてから、一度もしてないのでな……身体がムラムラと疼いて仕方なかったのだ。……でも、お前以外とヤる気はなかったからな……今日は、私をこんなにまで我慢させたツケを払ってもらうぞ」
舌なめずりをして、俺に跨り見下ろしてくるロザリア。
そうして、彼女は熱烈な勢いで、俺の唇に吸い付いて来るのだった。
俺は、アイスウッドへと赴いていた。
ルクシア地方の彼女たちの移住もひとまず落ち着き、今日は愛しの彼女に会いに行こうと思ったからだ。
俺が城にワープすると、アイスウッドの騎士やメイドさんらしき人が忙しそうに仕事をしていた。
邪魔するのも悪いと思い、お邪魔させてもらう旨だけを兵士に伝え、そのまま彼女であるロザリアの部屋へとお邪魔することにした。
城の奥まった所にあるロザリアの私室へと向かう。
コンコン……。
部屋をノックするも、返事はない。
うーむ。やはりか……。
実は、ロザリアとは例のアロイの件以降、会えていない。
恋人同士となったので俺は時々こうして会いに来るのだが、彼女も仕事が忙しいのか、なかなかタイミングが合わないでいたのだ。
「うーむ……どうしたものか。これじゃあ、恋人同士とは言えないなぁ……」
応答のない隊長室の前で独り言ちる。
あちらが愛想を尽かしてしまったのでは、もしくは、最初から遊びのつもりだったのではという怖い考えがよぎる。
何人も彼女がいるが、こうもすれ違いが多いのは初めてなので、俺自身、どこか不安な気持ちが出てきてしまうのだ。
やはり、こういう所はまだまだ恋愛素人である。
一応、ここに来た時は必ずソフィア女王に挨拶をしてから帰るようにしている。
その際、女王の話では「ロザリアは忙しいだけじゃ。気にするでない」と温かい言葉をもらうのだが……。
「本人からの言葉じゃないと、どうも信じきれないなぁ……」
「ほう。何を信じきれないのだ?」
「いやー、ロザリアが俺のことを好きかどうかだよ。俺の方は大好きなんだけど——って!?」
俺は声のする後方へと振り向く。
そこにいたのは……。
「……ロザリア」
「久しいな。レオ」
ポカンとする俺にニッコリと優しい笑みを浮かべるロザリア。
綺麗な黒髪、妖艶な褐色肌と、切れ長の黄色い目。
間違いなくロザリアである。
「ロザリア……!」
俺は、堪らなくなって彼女を抱きしめる。
「ちょ、ちょっと……れ、レオ……!?」
俺の抱擁に戸惑うロザリア。
「ずっと会えなかったから、寂しかったんだ。俺に愛想を尽かしてしまったんじゃないかって」
「フフッ、馬鹿だなレオは。あれから一度も会えていないのに、愛想を尽かすも何もないだろう?」
そう言って、俺のことをギュッと抱き返してくれるロザリア。
偶然通りかかった女中らしきメイド数人がチラチラとこちらを見てくる。
「……え、えっと、レオ。とりあえず、私の部屋に入ろう。ここじゃ……その、目立つ」
恥ずかしそうに顔を赤らめ、俺を私室の中に引っ張っていくロザリア。
こうして、久々の彼女と会うことができた。
部屋のソファーで隣り合い、ロザリアが入れてくれたコーヒーを飲む。
自然派のエルフらしくタンポポの根っこから作ったコーヒーらしい。
味は……うむ、苦い。
彼女はブラックコーヒー派らしく、砂糖やミルクが部屋に置いてなかった。
「で、あれからどうしてたんだ? ソフィア女王から仕事が忙しいと聞いていたが、一度も会えてなかったから心配していたんだぞ?」
「すまない。ずっと遠征の予定が立て込んでいてな。ほとんどアイスウッドにはいなかったんだ」
ロザリアが申し訳なさそうに答える。
遠征……か。彼女の仕事は仄暗いものであることは解っている。
それこそ、女として身体を使う場面もあるだろう。
彼女の仕事に対して、深く首を突っ込む気も、反対する気も無いが……彼氏としては正直、複雑な心境である。
「そうだったのか。まあ、なんにせよ元気そうで安心したよ。本当に心配していたからな」
「……ふふ。優しいんだな」
俺の言葉に頬を赤らめながら、マグカップを指先で撫でるロザリア。
そして、少しの沈黙の後、彼女が切り出した。
「……あのね。私、暗殺部隊から離れることになったんだ」
「え?」
突然の彼女の発言に、思わず聞き返してしまう。
「またどうして?」
「ふふふ……お前が一番、気にしていることの影響……かな」
「気にしていること?」
「……『ハニートラップ』……だろう?」
「う、うぐ……鋭いな……」
「異界人はこういう色事には厳しいと聞いていたからな」
俺の問いかけに、少し顔を赤らめて笑うロザリア。
俺の心の内は、彼女にバレてしまっているようだ。
「お前と恋人になった後、私は女王に直接言ったのだ。『もう、ハニートラップはやりたくない』と。私の信条として、自分の心を捧げる男ができたら、一途でありたいと思っていたからな。女王は私の意思を汲んでくれたのだが、なにぶん、隊長だったからな……部下に示しがつかなくなると周囲の頭の固い連中が反対したんだ。それで、私から異動願いを出したというわけだ。遠征が立て込んでいたのは、その後処理のためだったんだ」
「そ、そうだったのか……でも、良かったのか? そんなことして……俺なんかのために、今の立場を捨てたということだろう?」
「ふふふ。『俺なんかの』ではない……『俺のためだからこそ』だ」
戸惑う俺の鼻を、指先でちょんと突いてくるロザリア。
「新しい配属先は、女王の近衛部隊だ。身分としては今までよりも下になってしまうが、今よりも城に居られるし、お前にも会いやすくなる。私は納得している」
彼女は、憑き物が取れたような顔でハッキリと言う。
「そうか……その、俺がこんなこと言うのは違うかもしれないけど、ロザリアがそんな風に思ってくれていて、行動してくれて……嬉しかった。内心、暗殺部隊は危険が多そうで心配だったし。……えっと、君が言うように『ハニートラップ』もずっと気になってたから……き、君を他の男が抱くなんて、嫌だったしな。……って、わ、悪い、俺にはたくさん彼女がいるのに、こんな独占欲丸出しみたいなこと……重いよな」
俺の言葉に目を丸くした後、ニンマリと笑うロザリア。
「ふふふ……重くないぞ。そんなにも私を想ってくれていて嬉しい。……だが、一つだけ頂けないな……私はお前が大好きで、お前とシてからずっと操を立てていたというのに、信用してくれていなかったとは」
俺の腕に自らの腕を絡ませながら、少しばかり頬を膨らませるロザリア。
「すまん。その……ハニートラップ自体も仕事だし、仕方ないのかなという気持ちもあったし……」
「いーや、許せん」
たじろぐ俺にずいっと身体を寄せてきて、そのままソファーに押し倒してくる。
「ろ、ロザリア……?」
「お前とヤッてから、一度もしてないのでな……身体がムラムラと疼いて仕方なかったのだ。……でも、お前以外とヤる気はなかったからな……今日は、私をこんなにまで我慢させたツケを払ってもらうぞ」
舌なめずりをして、俺に跨り見下ろしてくるロザリア。
そうして、彼女は熱烈な勢いで、俺の唇に吸い付いて来るのだった。
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