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第11章:落星の森と紫煙の魔術師編
第11話:ハルカと会議三回目
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「いやー、この前は大変だったね」
談話室でハルカがソファーにもたれながら息を吐く。
「ああ。まさか、あれほど大事になるとは思わなかったな。それに何より、ドラゴンゾンビと邪神との戦い……」
「ホントだよー。私のクランもみんな戦えなくなっちゃったもんね」
「あれは意外だったな。エルゼリア屈指の冒険者たちが、瘴気に当てられて動けなくなるとは思えなかったが」
「それなんだけどね」
俺の言葉に神妙な顔で言葉を紡ぐハルカ。
「S級以上の魔物の瘴気で動くためには、瘴気への『慣れ』や『適応』が必要なのよ。どんなに強い冒険者でも、慣れてないS級と対峙すればあの時みたいに震えて動けなくなっちゃうの」
「ほう。それは知らなかったな」
「魔物の瘴気は通常、体の内側……体液や内臓なんかから強く放出されるの。ドラゴンゾンビは体がほとんど溶けて、中身が露出していたでしょう? その分、放出される瘴気の濃さっていうのが他のS級に比べても特に強烈だったみたいね」
なるほどな。相手が悪かったというところもあるようだ。
「それに、私たちのクランも、今の形が出来上がってからそんなに強大な魔物に出遭ってこなかったからね」
「そうだったのか」
ハルカが、コクリと頷く。
「私が転生してから、今で約四年だけど……最初の一年半はルクシアで活動、それから一年間エルゼリアで活動、王都エーデルで半年かけて『赤の女王』を結成、クランが正式に動き出してエルゼリアに戻ってきて今で約一年。だから実質『赤の女王』は、ちゃんと出来上がってから一年しか経ってないの。クランとしての経験値も浅いわ」
「へえ。意外だな……エルゼリア冒険者ギルドの貢献度トップ3の一つだし、『鳳凰殺し』なんて言われてるから、もっと歴史が深いのかと思ってたよ」
「あー、それね……エルゼリアで個人活動してた一年間の評価が加わってるのよ。単独で冒険するのは危険だと思ったから、ずっとギルドの招集を受ける形で依頼を受けてたの。その場その場でギルドが作った即席のパーティに加入してね。結果、ギルドの言うことをよく聞いてくれる優等生って感じになって貢献度が跳ね上がったわけね」
なるほど。ルクシアを出てからもハルカはパーティを作ってなかったのか。
てっきり、すぐに『赤の女王』を結成したものだと思っていたな。
「クランとして活動してからも、リーダーが異界人の私でしょう? どうも、リスクが大きい冒険は避けちゃってね。確実にこなせるクエストなんかをできるだけ多く受けて、今の貢献度を築いていったわけで」
「あー。それはよく解るよ。平和な日本で住んでいた名残なんだろうな。大きな危険があるモノに対して過敏すぎるほど反応して避けようとしてしまうんだ」
ハルカの言葉に同意すると、彼女は「だよねー」と苦笑いする。
彼女たちも俺たちと同じようにコツコツと実績を積み重ねてきたタイプのようだ。
「でね? 『鳳凰殺し』の方だけど……これもまた、事実はなんてことない話でさ」
「ほう。というと?」
「ハクオウ山に、ボスモンスターの『ホワイトガルーダ』を食べる怪鳥が出たってことで、ギルドから指名依頼を受けて断り切れずに『赤の女王』を引き連れていったのよ。それで、蓋を開けてみれば危険度S+の『ホウオウ』って魔物だったの」
「それを倒したんだろう? すごいじゃないか」
「そんなにカッコいい話じゃないよ」
彼女の英雄譚に相槌を打つと、困った顔でため息をつくハルカ。
「確かに危険度こそ高かったけどね、相手はほとんど瀕死だったの。今思えば、きっと『王魔種』の力を扱い損ねてたんだと思う。でも、瘴気はすごくて、私以外、この前みたいに動けなくなっちゃって……。で、死にかけの『ホウオウ』と対峙して私がザクッとトドメを刺したわけ。戦闘にはなったけど、倒すのは一分もかからなかった。それでギルドに報告したら『一人でホウオウを倒したー!』って大騒ぎになっちゃって」
「ははは、そうだったのか」
事の真相を知って、俺が笑うとハルカも苦笑する。
「まあ、噂話なんてみんなこんなもんだよ。私は確かに高い武器適正と魔力っていうアドバンテージを持ってるけど、危険な目に遭うっていう経験自体は少なかったからね。この前の戦いもすごく怖かったんだ」
強そうな彼女から漏れる本音。
俺は「そうか」と静かに頷いてやった。
「そういえば……以前、剣神スターク卿に手合わせしてもらいたいって言われてたな」
「だね。あの時、私は『あなたには勝てない』って断ってたでしょう? あの人がどれくらい本気だったか分からないけど、私は本気で勝てないって思ってたからね。彼も、この前の戦いで私に噂ほどの実力はないって解ったんじゃないかしら。だからあの時、レオくんと一緒に時間稼ぎに回したんだと思うよ」
俺の言葉に少しばかりバツが悪そうに言うハルカ。
……キブラとの戦いで剣聖アイナと戦っていた時のハルカは明らかに俺よりも強い気がしていたが、この前のドラゴンゾンビとの戦いで共闘した感じだと、今の俺とハルカとの力の差は正直あまり感じなかった。
俺の成長が早いからなのか……ハルカの成長が頭打ちになっているからなのか……。
もしかすると、クランというチームの大きさからリーダーの彼女が実戦に出る機会が少ないのかもしれない。
仲間内で経験値が分け与えられる『絆の魔法』も、実際に一緒に戦っていないと効果が発揮されないようだしな。
いずれにせよ、今の俺とハルカが戦ったら、いい勝負ができるのではないかという自負がある。
高い武器適正や『女神の加護』を持つ異界人の俺たちは、他の冒険者よりも遥かに恵まれた環境に身を置いているのだろう。
だが、その分『経験』や『長年の勘』が必要となるような戦いにおいては、熟練の冒険者に後れを取ることが往々にしてあるようだ。
「……それよりも、レオくん? 私に隠してたことあるでしょう? 主に女性関係で」
「うぐっ!? な、なんのことだ?」
「とぼけたってダメよ。ルクシア騒動の時、えらく女の子たちに群がられてたじゃない! この前、メルヴィさんと話したら言ってたよ? 『レオさんには、たくさん彼女さんがいるのです!』って!!」
あ、あのダメ女神はぁ……!!
「はぁ……まあ、キブラとの戦いの時から、君のパーティの女の子たちが君を見る目が、やけに艶っぽかったし、イイ仲なんだなとは思ってたけどね。まさか『パーティ全員』とヨロシクやってるだけじゃなく……それ以外にも、あんなにたくさんの『現地妻』がいたとはねー!!」
「うぐっ……そ、そうです。はい」
冷たいジト目で俺を見るハルカ。
「まあ、俺としては郷に入りては郷に従えというか……半端な気持ちで付き合ってるわけじゃなくて、全員幸せにしたいと思ってて……」
「……ふーん」
俺の言葉に、つーんとした返しをしてくる。
「そ、その……なんで、ハルカがそんなに怒るんだ? 別に関係ないといえば、関係ないのでは?」
「か、かかか、関係ないことないでしょう!? 同じ転生者じゃない!! それに、レオくんは後輩でもあるわけだし、それに……」
「それに?」
「うぐー……!! し、知らない!!」
顔を真っ赤にして、そっぽを向かれてしまった。
「まあ、とにかく……ギルドから遠征要請が近々あると思うし、お互い頑張らないとね」
「だな。邪神がこの世界を滅ぼそうとしているのなら、黙って見ているわけにはいかないし……俺たちは魔物と戦いながら『王魔種』を破壊していくしかない」
「うん。レオくん……これからもよろしくね」
「ああ」
ハルカが出した手に、俺はしっかりと握手する。
困難な道が待っていようと、人生は進まなければいけない。
時間は止まってくれないのだ。
強い気持ちを持って、これからもこの世界で生きていこうと思ったのだった。
談話室でハルカがソファーにもたれながら息を吐く。
「ああ。まさか、あれほど大事になるとは思わなかったな。それに何より、ドラゴンゾンビと邪神との戦い……」
「ホントだよー。私のクランもみんな戦えなくなっちゃったもんね」
「あれは意外だったな。エルゼリア屈指の冒険者たちが、瘴気に当てられて動けなくなるとは思えなかったが」
「それなんだけどね」
俺の言葉に神妙な顔で言葉を紡ぐハルカ。
「S級以上の魔物の瘴気で動くためには、瘴気への『慣れ』や『適応』が必要なのよ。どんなに強い冒険者でも、慣れてないS級と対峙すればあの時みたいに震えて動けなくなっちゃうの」
「ほう。それは知らなかったな」
「魔物の瘴気は通常、体の内側……体液や内臓なんかから強く放出されるの。ドラゴンゾンビは体がほとんど溶けて、中身が露出していたでしょう? その分、放出される瘴気の濃さっていうのが他のS級に比べても特に強烈だったみたいね」
なるほどな。相手が悪かったというところもあるようだ。
「それに、私たちのクランも、今の形が出来上がってからそんなに強大な魔物に出遭ってこなかったからね」
「そうだったのか」
ハルカが、コクリと頷く。
「私が転生してから、今で約四年だけど……最初の一年半はルクシアで活動、それから一年間エルゼリアで活動、王都エーデルで半年かけて『赤の女王』を結成、クランが正式に動き出してエルゼリアに戻ってきて今で約一年。だから実質『赤の女王』は、ちゃんと出来上がってから一年しか経ってないの。クランとしての経験値も浅いわ」
「へえ。意外だな……エルゼリア冒険者ギルドの貢献度トップ3の一つだし、『鳳凰殺し』なんて言われてるから、もっと歴史が深いのかと思ってたよ」
「あー、それね……エルゼリアで個人活動してた一年間の評価が加わってるのよ。単独で冒険するのは危険だと思ったから、ずっとギルドの招集を受ける形で依頼を受けてたの。その場その場でギルドが作った即席のパーティに加入してね。結果、ギルドの言うことをよく聞いてくれる優等生って感じになって貢献度が跳ね上がったわけね」
なるほど。ルクシアを出てからもハルカはパーティを作ってなかったのか。
てっきり、すぐに『赤の女王』を結成したものだと思っていたな。
「クランとして活動してからも、リーダーが異界人の私でしょう? どうも、リスクが大きい冒険は避けちゃってね。確実にこなせるクエストなんかをできるだけ多く受けて、今の貢献度を築いていったわけで」
「あー。それはよく解るよ。平和な日本で住んでいた名残なんだろうな。大きな危険があるモノに対して過敏すぎるほど反応して避けようとしてしまうんだ」
ハルカの言葉に同意すると、彼女は「だよねー」と苦笑いする。
彼女たちも俺たちと同じようにコツコツと実績を積み重ねてきたタイプのようだ。
「でね? 『鳳凰殺し』の方だけど……これもまた、事実はなんてことない話でさ」
「ほう。というと?」
「ハクオウ山に、ボスモンスターの『ホワイトガルーダ』を食べる怪鳥が出たってことで、ギルドから指名依頼を受けて断り切れずに『赤の女王』を引き連れていったのよ。それで、蓋を開けてみれば危険度S+の『ホウオウ』って魔物だったの」
「それを倒したんだろう? すごいじゃないか」
「そんなにカッコいい話じゃないよ」
彼女の英雄譚に相槌を打つと、困った顔でため息をつくハルカ。
「確かに危険度こそ高かったけどね、相手はほとんど瀕死だったの。今思えば、きっと『王魔種』の力を扱い損ねてたんだと思う。でも、瘴気はすごくて、私以外、この前みたいに動けなくなっちゃって……。で、死にかけの『ホウオウ』と対峙して私がザクッとトドメを刺したわけ。戦闘にはなったけど、倒すのは一分もかからなかった。それでギルドに報告したら『一人でホウオウを倒したー!』って大騒ぎになっちゃって」
「ははは、そうだったのか」
事の真相を知って、俺が笑うとハルカも苦笑する。
「まあ、噂話なんてみんなこんなもんだよ。私は確かに高い武器適正と魔力っていうアドバンテージを持ってるけど、危険な目に遭うっていう経験自体は少なかったからね。この前の戦いもすごく怖かったんだ」
強そうな彼女から漏れる本音。
俺は「そうか」と静かに頷いてやった。
「そういえば……以前、剣神スターク卿に手合わせしてもらいたいって言われてたな」
「だね。あの時、私は『あなたには勝てない』って断ってたでしょう? あの人がどれくらい本気だったか分からないけど、私は本気で勝てないって思ってたからね。彼も、この前の戦いで私に噂ほどの実力はないって解ったんじゃないかしら。だからあの時、レオくんと一緒に時間稼ぎに回したんだと思うよ」
俺の言葉に少しばかりバツが悪そうに言うハルカ。
……キブラとの戦いで剣聖アイナと戦っていた時のハルカは明らかに俺よりも強い気がしていたが、この前のドラゴンゾンビとの戦いで共闘した感じだと、今の俺とハルカとの力の差は正直あまり感じなかった。
俺の成長が早いからなのか……ハルカの成長が頭打ちになっているからなのか……。
もしかすると、クランというチームの大きさからリーダーの彼女が実戦に出る機会が少ないのかもしれない。
仲間内で経験値が分け与えられる『絆の魔法』も、実際に一緒に戦っていないと効果が発揮されないようだしな。
いずれにせよ、今の俺とハルカが戦ったら、いい勝負ができるのではないかという自負がある。
高い武器適正や『女神の加護』を持つ異界人の俺たちは、他の冒険者よりも遥かに恵まれた環境に身を置いているのだろう。
だが、その分『経験』や『長年の勘』が必要となるような戦いにおいては、熟練の冒険者に後れを取ることが往々にしてあるようだ。
「……それよりも、レオくん? 私に隠してたことあるでしょう? 主に女性関係で」
「うぐっ!? な、なんのことだ?」
「とぼけたってダメよ。ルクシア騒動の時、えらく女の子たちに群がられてたじゃない! この前、メルヴィさんと話したら言ってたよ? 『レオさんには、たくさん彼女さんがいるのです!』って!!」
あ、あのダメ女神はぁ……!!
「はぁ……まあ、キブラとの戦いの時から、君のパーティの女の子たちが君を見る目が、やけに艶っぽかったし、イイ仲なんだなとは思ってたけどね。まさか『パーティ全員』とヨロシクやってるだけじゃなく……それ以外にも、あんなにたくさんの『現地妻』がいたとはねー!!」
「うぐっ……そ、そうです。はい」
冷たいジト目で俺を見るハルカ。
「まあ、俺としては郷に入りては郷に従えというか……半端な気持ちで付き合ってるわけじゃなくて、全員幸せにしたいと思ってて……」
「……ふーん」
俺の言葉に、つーんとした返しをしてくる。
「そ、その……なんで、ハルカがそんなに怒るんだ? 別に関係ないといえば、関係ないのでは?」
「か、かかか、関係ないことないでしょう!? 同じ転生者じゃない!! それに、レオくんは後輩でもあるわけだし、それに……」
「それに?」
「うぐー……!! し、知らない!!」
顔を真っ赤にして、そっぽを向かれてしまった。
「まあ、とにかく……ギルドから遠征要請が近々あると思うし、お互い頑張らないとね」
「だな。邪神がこの世界を滅ぼそうとしているのなら、黙って見ているわけにはいかないし……俺たちは魔物と戦いながら『王魔種』を破壊していくしかない」
「うん。レオくん……これからもよろしくね」
「ああ」
ハルカが出した手に、俺はしっかりと握手する。
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