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指南前半戦 身体を鍛え、足固めをせよ
第10話 空気の流れを感じ取れ [メイリンside]
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オレ、メイリンは今、星霊峰の開けた場所にいた。
風速20メートル以上の猛風が入り乱れるように吹き荒れ、まさに自然を相手にしている状態だった。
「視覚だけじゃない。五感全てで感じろ!」
先生はその中で何も身につけず、この広場の外周を走っていた。
――1つ1つの猛風を受け流しながら。
オレがなぜこんなことをしているかと言うと、昨日の夜のことがきっかけだったな。
◇ ◇ ◇
ここに来てから23日目。
オレは新たな課題を見つけるべく、今までの技を再確認し、ブラッシュアップをしていた。
そして3日もの間、自身の今までと向き合った結果、オレは根本的な欠点の『ナニか』を見出していた。
「え? 相手に確実に攻撃を入れる方法を身につけたい?」
「ああ。確かに技の精度は底上げさせていたさ。けど、それでも当たらなければ意味がないことにも気づいたんだ」
「だったら、フェイントを入れるとか、相手の攻撃を誘うとかがあるだろう」
「それも考えたけど、リーゼロッテのはそういう小手先じゃないんだ。何かこう、オレの一呼吸を感知して……それで先回りして攻撃を置きに来ている感じなんだよ」
「……そうか」
オレがそう言うと、先生は頭を悩まし始めた。
『うーん』という悩まし気な声を数分間発し、そして何かを決めたように、先生はオレの頼みに答えた。
「……今から教える技は1週間で身につけられるかどうかは保証できん! 最悪、命を落とすこともあり得る! それでも構わないならば明日の朝、道場前に集合せよ!」
先生はそう言い、再び調理を再開した。心なしか先生は嬉しそうで、そしてワクワクした顔をしていた。
ここに来て3週間経って、オレも先生のことは分かってきた。
先生は『教える』ことをかなり重要視しているように見える。人生を捧げているといっても過言では無い。
情熱やひたむきさがあるし、弟子の成長をまるで自分のことのように喜んだりしている。その時の先生は外見相応な少年の顔をオレたちに見せている。
オレは強くなるため、ここに来た。それは変わらない。
だが、今はそれに加えてもう1つ心で感じているものがある。
先生の期待に応えたい。弟子として、その期待を裏切りたくない。
アンやロロもここに来て、自主性が出てきていた。今は自分たちの意志で、リーゼロッテに魔力式呼吸法――素振りの呼吸法を魔力経路に転用したもの――を教わり、実践している。それにより、アンやロロの魔力量は日に日に増え、更に洗練されていっている。
オレも負けていられない。そう決意し、オレは夜の鍛錬のために道場へと行った。
そして翌日。
オレは先生の待つ道場前に来ていた。先生はアイテムカバンを持っている。
「じゃあ、行くか」
先生とともに、オレは道場前の石段をさらに上った。そして標高3,000メートルあたりになった時、風が来るようになった。その風はまるで『来るな』と言わんばかりに、全方向から吹いている。
「ああ……。今日もちゃんと守っているんだな、あいつ」
先生はビビるどころか、上を見上げてに懐かしんでいた。その様子から、この風は自然のものではなく、何者かが意図的に発生させているものだと分かった。
「もう少しだ。吹き飛ばされないようにしろよ」
「ああ、分かった」
先生の言葉とともに、オレは石段をさらに上った。
そして標高5,000メートルまで上り、そよ風が猛風へと変わった地点で先生は足を止めた。
「着いたぞ」
そこは草木のない開けた場所で、絶景が広がっていた。黒色の鎖が広場の外周上を囲むように張られ、風に揺られて常にチャリチャリと音を鳴らしている。
「メイリン。ここに来るまで何を感じていた?」
先生は不意に質問を始めた。それも当たり前すぎることを……。
「風だろ」
「そうだ。だが、それだけではない。音、熱、空気中の水分……。そういった情報が風にはある。さて、それらを人はどうやって感じ取る?」
その問いで、オレは次の特訓とはなにかを理解した。
「五感か」
「そうだ。人は主に視覚で行動を始める。それは戦闘でも例外ではない。しかし、そんな視覚に頼ってはどうしても後手に回ってしまう。何故なら、判断材料が少なすぎるからだ。そこで!」
先生はそう言うと、猛風吹き荒れる広場へと躊躇なく入った。
それは台風の中に飛び込むようなもので、ただの人があそこに入れば確実に吹き飛ばされる!
けれど先生は吹き飛ばされることなく、まるで風の流れを読んでいるかのように広場の外周を走っていた。
――時に左右に移動し、時に止まりながら。
風がどこから吹くのか把握しているのか!?
それってもう、人間の技じゃねぇぞ!?
先生がやっているのは、台風の中を生身で走り回っているようなものなんだぞ!?
まさかリーゼロッテは五感すべてで呼吸という行動起点を感じ取り、常に先読みしていたというのか!?
「五感を研ぎ澄まし、空気の流れを感じ取る! この技は戦闘において、相手の呼吸を即座に感じ取って一手先を読むことへと繋がる!」
すげぇ。すげぇわ。
これが、リーゼロッテがいつも言っていた『空気の流れを感じ取る』力!
これが……。
「『諷』か!」
「そうだ。リーゼロッテから聞いたのか?」
「ああ。オレははじめてリーゼロッテにけんかをした時、これで沈められたんだ!」
「……そうか」
オレとリーゼロッテの出会いを想像したのか、先生は微笑ましげにオレを見ていた。
その後、先生はオレの腰に鎖を巻き、広場の外周上に設置される鎖へと繋いだ。
命綱だな。
「最終目標はこの広場をその鎖なしで1周できるようになることだ! ここは常に風速20メートル以上の猛風があらゆる方向から吹きつく場所! その中を走り切るには、風の弱い所を縫って進む必要がある! では、行くぞ!」
そして、オレは標高5,000メートルでのランニングを開始した。
走るどころか、立つこともままならねぇ!
「視覚だけじゃない。五感全てで感じろ!」
そんなこと言っても、いきなりは出来ねぇよ!
でもこの試練を乗り越えたとき、オレはもっと強くなっているわけだ!
音は方向だけでなく、強弱を!
風は低温側から高温側へと!
風は空気中の水分とどう関係する?
それらを感じろ! 思考せず、観察と直感でそれらを感じろ!
オレの永い戦いはこうして、始まった。
ーーー
[補足説明]
1.風の目安
諸説あるが、基本的に次のようになる。
・風速10~15メートル
歩きにくい
・風速15~20メートル
転倒する人も。
・風速20メートル以上
立っていられない。
つまり、メイリンの特訓は、常人では立っていられない環境下で行われていることになる。
2. 諷
五感を限界まで研ぎ澄ますことで空気の流れを感じ取る。その真価は『相手の呼吸を感じ取り、そこから相手の攻撃起点を予測し、一手先を読む』ところにある。
基本的には習得までに半月かかるとされ、どんなに早くても1ヶ月を要する。
2話で言及されていた『空気の流れを感じ取る力』とは、この『諷』を指す。
シンから免許皆伝を受けた弟子たちは全員できる。
風速20メートル以上の猛風が入り乱れるように吹き荒れ、まさに自然を相手にしている状態だった。
「視覚だけじゃない。五感全てで感じろ!」
先生はその中で何も身につけず、この広場の外周を走っていた。
――1つ1つの猛風を受け流しながら。
オレがなぜこんなことをしているかと言うと、昨日の夜のことがきっかけだったな。
◇ ◇ ◇
ここに来てから23日目。
オレは新たな課題を見つけるべく、今までの技を再確認し、ブラッシュアップをしていた。
そして3日もの間、自身の今までと向き合った結果、オレは根本的な欠点の『ナニか』を見出していた。
「え? 相手に確実に攻撃を入れる方法を身につけたい?」
「ああ。確かに技の精度は底上げさせていたさ。けど、それでも当たらなければ意味がないことにも気づいたんだ」
「だったら、フェイントを入れるとか、相手の攻撃を誘うとかがあるだろう」
「それも考えたけど、リーゼロッテのはそういう小手先じゃないんだ。何かこう、オレの一呼吸を感知して……それで先回りして攻撃を置きに来ている感じなんだよ」
「……そうか」
オレがそう言うと、先生は頭を悩まし始めた。
『うーん』という悩まし気な声を数分間発し、そして何かを決めたように、先生はオレの頼みに答えた。
「……今から教える技は1週間で身につけられるかどうかは保証できん! 最悪、命を落とすこともあり得る! それでも構わないならば明日の朝、道場前に集合せよ!」
先生はそう言い、再び調理を再開した。心なしか先生は嬉しそうで、そしてワクワクした顔をしていた。
ここに来て3週間経って、オレも先生のことは分かってきた。
先生は『教える』ことをかなり重要視しているように見える。人生を捧げているといっても過言では無い。
情熱やひたむきさがあるし、弟子の成長をまるで自分のことのように喜んだりしている。その時の先生は外見相応な少年の顔をオレたちに見せている。
オレは強くなるため、ここに来た。それは変わらない。
だが、今はそれに加えてもう1つ心で感じているものがある。
先生の期待に応えたい。弟子として、その期待を裏切りたくない。
アンやロロもここに来て、自主性が出てきていた。今は自分たちの意志で、リーゼロッテに魔力式呼吸法――素振りの呼吸法を魔力経路に転用したもの――を教わり、実践している。それにより、アンやロロの魔力量は日に日に増え、更に洗練されていっている。
オレも負けていられない。そう決意し、オレは夜の鍛錬のために道場へと行った。
そして翌日。
オレは先生の待つ道場前に来ていた。先生はアイテムカバンを持っている。
「じゃあ、行くか」
先生とともに、オレは道場前の石段をさらに上った。そして標高3,000メートルあたりになった時、風が来るようになった。その風はまるで『来るな』と言わんばかりに、全方向から吹いている。
「ああ……。今日もちゃんと守っているんだな、あいつ」
先生はビビるどころか、上を見上げてに懐かしんでいた。その様子から、この風は自然のものではなく、何者かが意図的に発生させているものだと分かった。
「もう少しだ。吹き飛ばされないようにしろよ」
「ああ、分かった」
先生の言葉とともに、オレは石段をさらに上った。
そして標高5,000メートルまで上り、そよ風が猛風へと変わった地点で先生は足を止めた。
「着いたぞ」
そこは草木のない開けた場所で、絶景が広がっていた。黒色の鎖が広場の外周上を囲むように張られ、風に揺られて常にチャリチャリと音を鳴らしている。
「メイリン。ここに来るまで何を感じていた?」
先生は不意に質問を始めた。それも当たり前すぎることを……。
「風だろ」
「そうだ。だが、それだけではない。音、熱、空気中の水分……。そういった情報が風にはある。さて、それらを人はどうやって感じ取る?」
その問いで、オレは次の特訓とはなにかを理解した。
「五感か」
「そうだ。人は主に視覚で行動を始める。それは戦闘でも例外ではない。しかし、そんな視覚に頼ってはどうしても後手に回ってしまう。何故なら、判断材料が少なすぎるからだ。そこで!」
先生はそう言うと、猛風吹き荒れる広場へと躊躇なく入った。
それは台風の中に飛び込むようなもので、ただの人があそこに入れば確実に吹き飛ばされる!
けれど先生は吹き飛ばされることなく、まるで風の流れを読んでいるかのように広場の外周を走っていた。
――時に左右に移動し、時に止まりながら。
風がどこから吹くのか把握しているのか!?
それってもう、人間の技じゃねぇぞ!?
先生がやっているのは、台風の中を生身で走り回っているようなものなんだぞ!?
まさかリーゼロッテは五感すべてで呼吸という行動起点を感じ取り、常に先読みしていたというのか!?
「五感を研ぎ澄まし、空気の流れを感じ取る! この技は戦闘において、相手の呼吸を即座に感じ取って一手先を読むことへと繋がる!」
すげぇ。すげぇわ。
これが、リーゼロッテがいつも言っていた『空気の流れを感じ取る』力!
これが……。
「『諷』か!」
「そうだ。リーゼロッテから聞いたのか?」
「ああ。オレははじめてリーゼロッテにけんかをした時、これで沈められたんだ!」
「……そうか」
オレとリーゼロッテの出会いを想像したのか、先生は微笑ましげにオレを見ていた。
その後、先生はオレの腰に鎖を巻き、広場の外周上に設置される鎖へと繋いだ。
命綱だな。
「最終目標はこの広場をその鎖なしで1周できるようになることだ! ここは常に風速20メートル以上の猛風があらゆる方向から吹きつく場所! その中を走り切るには、風の弱い所を縫って進む必要がある! では、行くぞ!」
そして、オレは標高5,000メートルでのランニングを開始した。
走るどころか、立つこともままならねぇ!
「視覚だけじゃない。五感全てで感じろ!」
そんなこと言っても、いきなりは出来ねぇよ!
でもこの試練を乗り越えたとき、オレはもっと強くなっているわけだ!
音は方向だけでなく、強弱を!
風は低温側から高温側へと!
風は空気中の水分とどう関係する?
それらを感じろ! 思考せず、観察と直感でそれらを感じろ!
オレの永い戦いはこうして、始まった。
ーーー
[補足説明]
1.風の目安
諸説あるが、基本的に次のようになる。
・風速10~15メートル
歩きにくい
・風速15~20メートル
転倒する人も。
・風速20メートル以上
立っていられない。
つまり、メイリンの特訓は、常人では立っていられない環境下で行われていることになる。
2. 諷
五感を限界まで研ぎ澄ますことで空気の流れを感じ取る。その真価は『相手の呼吸を感じ取り、そこから相手の攻撃起点を予測し、一手先を読む』ところにある。
基本的には習得までに半月かかるとされ、どんなに早くても1ヶ月を要する。
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