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指南後半戦 天の剣を示し、伝えよ
第19話 真冬稽古レポート 姉を名乗る聖女のかかり稽古 [テレジアside]
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皆~お・待・た・せ、先生のお姉ちゃんことテレジアだよ。(洗脳)
あ、これでも10代目聖女だよ。
妻と書いて『セイ』とも読めるから、妻女とも言うね。(思考誘導)
今回は、技の練習を課題とした2週目の稽古の1日を紹介しちゃうゾ。
私はなるべく早く起床するよう心がけているよ。
理由は単純。先生の寝顔を堪能するため。
あはっ。今日も寝顔が可愛いね。
ギュッーと抱きついちゃう。
身長は前より0.01センチのびて、髪は0.0000001ミリ短くなっているね。
体の筋肉量は全体で1キロ増えたかな。
アソコもスクスク成長していい子、いい子。
……さて、そろそろ先生起きそう。お姉ちゃんは怪しまれないよう、退却するね。
新鮮な魚を使った朝食に舌鼓を打ったら、私たちは道場で集合。
防具を各自装着して、竹刀を取る。
「なんか……前よりカパカパになった。スットンと落ちそう」
マリンちゃんがすごく落ち込んじゃっている。
私なんか、前より防具がキツくなったかな。主に胸が……。
「ふしゃぁぁぁ~!」
マリンちゃん、胸元に飛びかかって、無理矢理防具を取りつけようとするのはやめてほしいかな?
「何をしているのだ? 先輩方は」
いいんだよ、リーゼロッテちゃん。これも姉妹のスキンシップだから、気にしていないよ。
「おーい。そろそろ始めるぞ! 全員、一列に並べ」
これから行われるのは、先生とのかかり稽古。
先生がいなしたりよけたりしてくるのに対して、私たちは先生の空いているところに技をどんどん出していくメニューだよ。
この稽古の特徴は、技を出した後、休むことなく技を出し続ける点だね。
ひと息つく暇はなく、手を緩めたら手痛い一撃を貰うから油断できない。
技を出しても様々な所を指摘され、同じ技でいなしてくるから、必死で避けないとぶっ叩かれちゃう。
「じゃあ、お姉ちゃんからいっちゃうね。天果流、半銀杏!」
居合いの構えからの2連続斬り。初撃は高速の左斬り上げをし、追撃に唐竹の一撃を加えていく。
この半銀杏と鴨脚は技の途中までのモーションが同じだから、攪乱にも使えちゃうんだよね。
しかし先生は、流れるように2撃ともいなして無効化してくる。
それも涼しげな顔で、こちらの技をじっくり観察する余裕すらあって……。
これでも、私の体目的で絡んできたS級冒険者とか先生に色目を使う猫ちゃんを、ボコボコのめった打ちにできちゃうんだけど。
「初撃は悪くないが、追撃へと繋げる動作の流麗さが拙い! だから追撃の威力、スピードともに初撃より落ちる! お手本はこう……天果流、半銀杏!」
先生は居合いの構えをした瞬間、左脇腹と脳天にパシンと音がなる。
まるで2つの腕から同時に打たれたかのように、先生は2撃をスムーズにつなげていた。
そんな先生の剣技は諷を常時発動しないと、スピードについていくどころか、太刀筋を視認することさえ不可能な領域にまで練り上げられている。
普通の人だったら、瞬きするだけであの世行きだね。
「次、打ってこい!」
私の後はマリンちゃん、クレアちゃん、リーゼロッテちゃんの順に天果流15の技を出し合っていき、私たちがクタクタになるまでローテーション。
昼休憩を挟んで、私たちは先生の愛の鞭をいただいたよ。
やっぱり、先生は竹刀を持つと、一気にかっこよくなる。
ギャップ萌えってやつだね。
普段は弟のように可愛いのに、刀を持つと男のようにかっこよくなる。
これで落ちない女の子がいたら、お姉ちゃんに紹介して! 2人きりで半日、いや1日かけて先生の魅力を教えちゃうから。(信者化するまで解放なし)
あ、でも1,000年にわたる先生の過去を耳にした今なら、半永久的に……ね。ふふっ。
え? どうしてそこまで先生に傾倒するのかって?
私は聖国出身の聖女。されど、先生の孤独を癒やすお姉ちゃんでもあるからだよ。
創造神様を信仰し、かの者の神使である神竜や先生は、聖国において『神の代行者』として崇められている。
そんな私はある日、神託を授かった。
「星霊峰に赴き、そこに来たる勇者をサポートせよ。彼女には大変な重責を背負わせている。だから、我を信ずる其方が彼女を支えるのだ。それと、我の神使のことだが……できる限りでいいからよろしく頼む。彼奴には、申し訳ないことをした故に」
私はハンナ様に神託をお伝えし、ともに聖国を飛び出し、星霊峰を訪れた。
そこで私は、運命の出会いをした。
――ああ、なんて荘厳で儚い御方なんだ。
先生と出会い、それから私は先生の弟子になった。
道場での生活を送る内に、先輩のルルーリエちゃんとも仲良くなり、後からやって来たマリンちゃんやクレアちゃんを加えた5人で日々を過ごしていった。
そんな生活の中、私は偶然にも聞いてしまった。
先生の部屋から聞こえてくる寝言を。
「いくな。行くな。逝くな。悲しみや苦しみを残して、俺を置いていかないでくれ」
寝室を除くと、虚空に手をのばそうとする先生の姿。
悪夢にうなされているのか……先生は悲痛な表情を浮かべていた。
あんな顔、指南の時でさえ一切見せなかった。
神使に触れるのは失礼だ……。
だけど、目の前で苦しんでいる姿を放っておくのは聖女としてあってはならない。
それに……創造神様の言葉の意味が今の先生を指しているとしたら。
私は気づけば、先生の手を握っていた。
手を握り、それでも体が震えていたから、起こさないように布団の中で抱きしめた。
「大丈夫。大丈夫だから」
「……ルイお姉ちゃん」
この夜はずっと抱きしめていたかな。だって先生、胸に顔を埋めて抱きしめてきたんだもん。
ずっと涙を流しながら、姉に甘える弟のように体をスリスリしてきた時にはもう……『先生=創造神の神使』のことなんか吹っ飛んじゃった。
だから……私は先生のお姉ちゃんになってあげる。
心の傷が消えて亡くなるまで、私の体を使ってほしい。
――あらゆる方法で先生を癒やしてあげるから。
私は今日も早く起床する。
皆が寝静まったタイミングで、先生の寝室へ向かうために。
「さあ……今日もお姉ちゃんと一緒におねんねしましょうね。先生が起きるまでずっと、慰めてあげるから」
ーーー
[作者の独り言]
1.女教皇
聖国の教皇のハンナですが、名前を伏せた形で第3話に登場しています。
2.創造神
創造神は『シンに永遠の苦しみを与えた酷い奴』という印象かと思いますが、実際は裏でシンのために奮闘した神です。
実は輪廻に背くと裁きを受けることになるのですが、その裁きの本来の内容は『魂の10,000年地獄行き&消滅』。つまり、苦しみ抜いた末に生まれ変わりすら許されずに魂ごと消滅させるという正に極刑だった。
創造神はそれに待ったをかけて部下の神々に異を唱え、初代剣聖の功績や魔族領の立て直しという快挙などを理由に奮闘した結果、なんとか『生まれ変わり&星の管理』まで減刑させたということです。
神界も一枚岩ではない……。
あ、これでも10代目聖女だよ。
妻と書いて『セイ』とも読めるから、妻女とも言うね。(思考誘導)
今回は、技の練習を課題とした2週目の稽古の1日を紹介しちゃうゾ。
私はなるべく早く起床するよう心がけているよ。
理由は単純。先生の寝顔を堪能するため。
あはっ。今日も寝顔が可愛いね。
ギュッーと抱きついちゃう。
身長は前より0.01センチのびて、髪は0.0000001ミリ短くなっているね。
体の筋肉量は全体で1キロ増えたかな。
アソコもスクスク成長していい子、いい子。
……さて、そろそろ先生起きそう。お姉ちゃんは怪しまれないよう、退却するね。
新鮮な魚を使った朝食に舌鼓を打ったら、私たちは道場で集合。
防具を各自装着して、竹刀を取る。
「なんか……前よりカパカパになった。スットンと落ちそう」
マリンちゃんがすごく落ち込んじゃっている。
私なんか、前より防具がキツくなったかな。主に胸が……。
「ふしゃぁぁぁ~!」
マリンちゃん、胸元に飛びかかって、無理矢理防具を取りつけようとするのはやめてほしいかな?
「何をしているのだ? 先輩方は」
いいんだよ、リーゼロッテちゃん。これも姉妹のスキンシップだから、気にしていないよ。
「おーい。そろそろ始めるぞ! 全員、一列に並べ」
これから行われるのは、先生とのかかり稽古。
先生がいなしたりよけたりしてくるのに対して、私たちは先生の空いているところに技をどんどん出していくメニューだよ。
この稽古の特徴は、技を出した後、休むことなく技を出し続ける点だね。
ひと息つく暇はなく、手を緩めたら手痛い一撃を貰うから油断できない。
技を出しても様々な所を指摘され、同じ技でいなしてくるから、必死で避けないとぶっ叩かれちゃう。
「じゃあ、お姉ちゃんからいっちゃうね。天果流、半銀杏!」
居合いの構えからの2連続斬り。初撃は高速の左斬り上げをし、追撃に唐竹の一撃を加えていく。
この半銀杏と鴨脚は技の途中までのモーションが同じだから、攪乱にも使えちゃうんだよね。
しかし先生は、流れるように2撃ともいなして無効化してくる。
それも涼しげな顔で、こちらの技をじっくり観察する余裕すらあって……。
これでも、私の体目的で絡んできたS級冒険者とか先生に色目を使う猫ちゃんを、ボコボコのめった打ちにできちゃうんだけど。
「初撃は悪くないが、追撃へと繋げる動作の流麗さが拙い! だから追撃の威力、スピードともに初撃より落ちる! お手本はこう……天果流、半銀杏!」
先生は居合いの構えをした瞬間、左脇腹と脳天にパシンと音がなる。
まるで2つの腕から同時に打たれたかのように、先生は2撃をスムーズにつなげていた。
そんな先生の剣技は諷を常時発動しないと、スピードについていくどころか、太刀筋を視認することさえ不可能な領域にまで練り上げられている。
普通の人だったら、瞬きするだけであの世行きだね。
「次、打ってこい!」
私の後はマリンちゃん、クレアちゃん、リーゼロッテちゃんの順に天果流15の技を出し合っていき、私たちがクタクタになるまでローテーション。
昼休憩を挟んで、私たちは先生の愛の鞭をいただいたよ。
やっぱり、先生は竹刀を持つと、一気にかっこよくなる。
ギャップ萌えってやつだね。
普段は弟のように可愛いのに、刀を持つと男のようにかっこよくなる。
これで落ちない女の子がいたら、お姉ちゃんに紹介して! 2人きりで半日、いや1日かけて先生の魅力を教えちゃうから。(信者化するまで解放なし)
あ、でも1,000年にわたる先生の過去を耳にした今なら、半永久的に……ね。ふふっ。
え? どうしてそこまで先生に傾倒するのかって?
私は聖国出身の聖女。されど、先生の孤独を癒やすお姉ちゃんでもあるからだよ。
創造神様を信仰し、かの者の神使である神竜や先生は、聖国において『神の代行者』として崇められている。
そんな私はある日、神託を授かった。
「星霊峰に赴き、そこに来たる勇者をサポートせよ。彼女には大変な重責を背負わせている。だから、我を信ずる其方が彼女を支えるのだ。それと、我の神使のことだが……できる限りでいいからよろしく頼む。彼奴には、申し訳ないことをした故に」
私はハンナ様に神託をお伝えし、ともに聖国を飛び出し、星霊峰を訪れた。
そこで私は、運命の出会いをした。
――ああ、なんて荘厳で儚い御方なんだ。
先生と出会い、それから私は先生の弟子になった。
道場での生活を送る内に、先輩のルルーリエちゃんとも仲良くなり、後からやって来たマリンちゃんやクレアちゃんを加えた5人で日々を過ごしていった。
そんな生活の中、私は偶然にも聞いてしまった。
先生の部屋から聞こえてくる寝言を。
「いくな。行くな。逝くな。悲しみや苦しみを残して、俺を置いていかないでくれ」
寝室を除くと、虚空に手をのばそうとする先生の姿。
悪夢にうなされているのか……先生は悲痛な表情を浮かべていた。
あんな顔、指南の時でさえ一切見せなかった。
神使に触れるのは失礼だ……。
だけど、目の前で苦しんでいる姿を放っておくのは聖女としてあってはならない。
それに……創造神様の言葉の意味が今の先生を指しているとしたら。
私は気づけば、先生の手を握っていた。
手を握り、それでも体が震えていたから、起こさないように布団の中で抱きしめた。
「大丈夫。大丈夫だから」
「……ルイお姉ちゃん」
この夜はずっと抱きしめていたかな。だって先生、胸に顔を埋めて抱きしめてきたんだもん。
ずっと涙を流しながら、姉に甘える弟のように体をスリスリしてきた時にはもう……『先生=創造神の神使』のことなんか吹っ飛んじゃった。
だから……私は先生のお姉ちゃんになってあげる。
心の傷が消えて亡くなるまで、私の体を使ってほしい。
――あらゆる方法で先生を癒やしてあげるから。
私は今日も早く起床する。
皆が寝静まったタイミングで、先生の寝室へ向かうために。
「さあ……今日もお姉ちゃんと一緒におねんねしましょうね。先生が起きるまでずっと、慰めてあげるから」
ーーー
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1.女教皇
聖国の教皇のハンナですが、名前を伏せた形で第3話に登場しています。
2.創造神
創造神は『シンに永遠の苦しみを与えた酷い奴』という印象かと思いますが、実際は裏でシンのために奮闘した神です。
実は輪廻に背くと裁きを受けることになるのですが、その裁きの本来の内容は『魂の10,000年地獄行き&消滅』。つまり、苦しみ抜いた末に生まれ変わりすら許されずに魂ごと消滅させるという正に極刑だった。
創造神はそれに待ったをかけて部下の神々に異を唱え、初代剣聖の功績や魔族領の立て直しという快挙などを理由に奮闘した結果、なんとか『生まれ変わり&星の管理』まで減刑させたということです。
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