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第二章【旅立ち】
第二十七話 気づき
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それから、エリオネルが買った荷物をラブラドさんに渡して、部屋を案内してくれることになった。
「マリヤ、この部屋を使って」
2階の部屋に案内される。そこは、落ち着いた黒を基調としたまあまあ広さのある部屋だった。
「エリオネルは部屋どこ?」
そう尋ねるとエリオネルはなぜかスタスタ中に入っていって、部屋の中にある扉を開けた。
手招きされてドアの中を覗く。同じような雰囲気の、俺が泊まる部屋の何倍もある部屋があった。
「もしかしてここ?隣?」
「そうだよ、嫌かな?」
眉を下げてこちらを伺うような表情をするエリオネル。イケメンってどんな顔してもイケメンなんだな、なんて変なことを思う。
「いや、泊まらせてもらうのに嫌も何もないけど」
「いつでも来ていいからね」
あれかな、暇潰しにいいから俺が隣に泊まるってことなんだろうか。
「あれ?荷物の他に箱がいっぱいある」
俺の部屋を見ると、荷物を入れておいた箱の上にたくさんの箱が乗っていた。
「マリヤがこれから旅をするのに必要そうな物を買っておいたから、夕飯を食べたら一緒に見ようか」
「え!?」
全部俺用なの!?旅に必要なら断る理由もないか、、
「ありがとう、エリオネル」
「どういたしまして」
すぐに夕飯の時間になったらしく、エリオネルと二人で贅沢な夕飯を食べた。
エリオネルは他の人と一緒に食べないらしくて、いつも俺と二人だ。食べてる様は、すごく上品でなんだか住む世界が違うなあと思う。
それでも話題はつきなくて、二人で食べるのもそれはそれで楽しかった。どんな話でもニコニコ嬉しそうに聞いてくれるエリオネルに、俺も上機嫌で話す。
夕飯を食べた後は、貰った物を開けた。箱には、服や靴、ナイフやポーションなど色々な物が入っている。
着てみたり装備してみたりしていたら、窓の外が真っ暗になっていた。
明日は、魔力測定に行くとのことで、お風呂に入って早めに寝ることになった。久しぶりの大きなお風呂にはしゃいでしまう。旅の間はずっと五右衛門風呂みたいな小さなお風呂のみだったから。
楽しみにしていた一人寝だったが、いつもエリオネルが居たからか、地球に戻れなかったらどうしようか不安になってきてなかなか眠れなかった。
もうこちらに来てから2週間くらいになる。あちらでは、俺が居なくなって騒ぎになっていないだろうか。
こちらに来てすぐは混乱してることもあり、結構何ともなかった。でも、改めて一人になると色々と考えてしまう。
頭の中がぐるぐるして来たとき、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。
「はい」
「マリヤ、私だけど、居る?」
居るに決まっているのに、そんな言葉をかけられて笑ってしまった。
「居るよ、どうしたの?」
部屋と部屋の間のドアを開けると、あからさまにホッとしたエリオネルと目が合った。
「いつ来たのかわからないなら、急に居なくなってしまうんじゃないかと思って、、」
なんて言ってくるエリオネルが可愛くて、自分も不安になってたくせに、くすくす笑いがこぼれる。
眉毛を下げて優しい表情をするエリオネル。エリオネルが持ってるランプの光に照らされて、どうしようもなく胸が昂まるのを感じる。
「よかったら、一緒に寝てくれないかな?」
そんな風に手を出してくるエリオネルに、俺は、
(あ、俺エリオネルのこと好きだ)
と思った。
男同士に抵抗がないわけではないし、今すぐどうこうなりたいわけではないが、自分をこれ以上誤魔化せない。
「マリヤ、この部屋を使って」
2階の部屋に案内される。そこは、落ち着いた黒を基調としたまあまあ広さのある部屋だった。
「エリオネルは部屋どこ?」
そう尋ねるとエリオネルはなぜかスタスタ中に入っていって、部屋の中にある扉を開けた。
手招きされてドアの中を覗く。同じような雰囲気の、俺が泊まる部屋の何倍もある部屋があった。
「もしかしてここ?隣?」
「そうだよ、嫌かな?」
眉を下げてこちらを伺うような表情をするエリオネル。イケメンってどんな顔してもイケメンなんだな、なんて変なことを思う。
「いや、泊まらせてもらうのに嫌も何もないけど」
「いつでも来ていいからね」
あれかな、暇潰しにいいから俺が隣に泊まるってことなんだろうか。
「あれ?荷物の他に箱がいっぱいある」
俺の部屋を見ると、荷物を入れておいた箱の上にたくさんの箱が乗っていた。
「マリヤがこれから旅をするのに必要そうな物を買っておいたから、夕飯を食べたら一緒に見ようか」
「え!?」
全部俺用なの!?旅に必要なら断る理由もないか、、
「ありがとう、エリオネル」
「どういたしまして」
すぐに夕飯の時間になったらしく、エリオネルと二人で贅沢な夕飯を食べた。
エリオネルは他の人と一緒に食べないらしくて、いつも俺と二人だ。食べてる様は、すごく上品でなんだか住む世界が違うなあと思う。
それでも話題はつきなくて、二人で食べるのもそれはそれで楽しかった。どんな話でもニコニコ嬉しそうに聞いてくれるエリオネルに、俺も上機嫌で話す。
夕飯を食べた後は、貰った物を開けた。箱には、服や靴、ナイフやポーションなど色々な物が入っている。
着てみたり装備してみたりしていたら、窓の外が真っ暗になっていた。
明日は、魔力測定に行くとのことで、お風呂に入って早めに寝ることになった。久しぶりの大きなお風呂にはしゃいでしまう。旅の間はずっと五右衛門風呂みたいな小さなお風呂のみだったから。
楽しみにしていた一人寝だったが、いつもエリオネルが居たからか、地球に戻れなかったらどうしようか不安になってきてなかなか眠れなかった。
もうこちらに来てから2週間くらいになる。あちらでは、俺が居なくなって騒ぎになっていないだろうか。
こちらに来てすぐは混乱してることもあり、結構何ともなかった。でも、改めて一人になると色々と考えてしまう。
頭の中がぐるぐるして来たとき、コンコンとドアを叩く音が聞こえた。
「はい」
「マリヤ、私だけど、居る?」
居るに決まっているのに、そんな言葉をかけられて笑ってしまった。
「居るよ、どうしたの?」
部屋と部屋の間のドアを開けると、あからさまにホッとしたエリオネルと目が合った。
「いつ来たのかわからないなら、急に居なくなってしまうんじゃないかと思って、、」
なんて言ってくるエリオネルが可愛くて、自分も不安になってたくせに、くすくす笑いがこぼれる。
眉毛を下げて優しい表情をするエリオネル。エリオネルが持ってるランプの光に照らされて、どうしようもなく胸が昂まるのを感じる。
「よかったら、一緒に寝てくれないかな?」
そんな風に手を出してくるエリオネルに、俺は、
(あ、俺エリオネルのこと好きだ)
と思った。
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