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第三章 開戦
第12話 激闘!!金色邸!!
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ある日全てを失った。
金はもちろん、家も家族も名前さえも。
世界は思い通りになるモノではなかったのだ。
その時気づいたんだ。
全てのモノは、与えられるのモノではない。
欲しいモノはこの手で勝ち取らなければ手に入らないのだと。
◆
「どうだ? いい眺めだろ?」
ゴルディオの後をついていった俺は邸宅の屋上に案内される。
成る程、海が見えるのは中々いいもんだ。
魔王国からは見えないからな。
「ところであの狼君は放っておいていいのか? うちの騎士は強いぞ?」
どうやら正門での一件でだいぶナメられているみたいだな。
だとしたら見る目がない。
「あいつ……ヴォルクはあんなナリをしているが優しい奴なんだ。すぐ頭に血が上るがそれでもちゃんと周りを気にしている」
「ほう? あの時は市民が気になって本気が出せなかったと?」
「そうさ。笑ってしまうだろ?」
しかし、今のあいつに枷は無い。
「あまり舐めない方がいい。ウチの馬鹿は、強いぞ?」
◇
「おらおらおらおらおらっ!!!!」
「ぐっ……!!」
時同じくして黄金騎士とヴォルクは熱戦を繰り広げていた。
ヴォルクの繰り出す爪の連撃を黄金騎士は剣と盾で見事に捌いていた。
しかし。
「そこォ!!」
僅かなスキを見逃さずヴォルクは黄金騎士の横腹を狼化した足で蹴り飛ばす。
「ぬっ……!!」
重厚な鎧に守られているため致命傷にはなりえないが、それでも鎧を伝って無視できない衝撃が黄金騎士を襲う。
(ここまでとは……聞いてませんぞ主!!)
黄金騎士……名をガレウスという彼は幼少から騎士としての訓練を積んだ歴戦の戦士だ。
卓越した剣の腕に平均以上の魔法の才。
そしてゴルディオより与えられた黄金の鎧と金魔法を行使する力。
それらは彼を一流以上の戦士にするには十分だった。
しかしヴォルクはそんな彼と対等以上に渡り合っていた。
「おめえ中々やんじゃねえか。あんな浅黒ヤローに従うなんて勿体ないくらいだぜ」
「強がるのはよしたまえ。このまま続ければどちらが勝つかは明白」
そう。確かに一見ヴォルクが押してる様に見えるこの状況だが生身のヴォルクと完全武装しているガレウスでは蓄積するダメージが違う。
持久戦に持ち込まれればヴォルクは不利だ。
「ケッ。まあこのまま戦っても負ける気はしねーがあんま大将を待たせられねえな」
そう言うとヴォルクはポケットより太い鎖で出来たネックレスをジャラジャラ音を鳴らしながら取り出す。
鎖には淡い光を放つ真円のメダルがついている。
「狼男って知ってるよな?」
鎖を首にかけながらヴォルクがガレウスに尋ねる。
ガレウスはその問いに首を軽く縦に振り答える。
「俺の贈呈物《ギフト》はそれの伝承に引っ張られてるみたいでよ。満月の日にしか全力を出せねえんだわ」
自分の弱点をペラペラ話すヴォルク。
ガレウスはヴォルクの真意が測れず、深く構え警戒する。
「それを知った大将がくださったのがコレだ。ここまで言えばもう分かるな?」
「まさか……!!」
ニィ……と不気味に笑うヴォルク。
その言葉と笑みで察したガレウスは全速力でヴォルクを討たんと駆け出す。
しかしそんな事など意に介さずヴォルクはメダルに魔力を込める。
「照らせ、『真月《トゥルームーン》』」
メダルから放たれる光が強さを増し部屋全体を満たす。
「ぐっ……!! 黄金の斬撃!!」
ガレウスは眩しさに目を細めながらも渾身の一撃を放とうとする。
しかしその瞬間、今まで体感したことのない衝撃がガレウスを襲う。
「ぐおおおおぉっっ!!」
巨大な何かに殴られたような衝撃。
何とか抗い必死に踏ん張ろうとするガレウスだが焼け石に水だ。
奮闘空しくガレウスの足は地を離れ、木っ端のように吹き飛んでしまう。
吹き飛んだガレウスは頑強な壁を4枚ほどぶち抜いたところで、その巨体を邸宅から外に放り出される。
「うおおおおおぉっ!!!」
戦闘していた階層は4階。
つまりガレウスは地上10mほどの高さから邸宅外の中庭に叩きつけられる。
「があっ!!」
あまりの衝撃に意識を失いかけるも、ガレウスはすんでのところで持ちこたえる。
「いったい何をされたんだ……」
息も絶え絶えに立ち上がるガレウス。
そんな彼が自分が落ちてきた穴を見るとそこから何やら大きな影が身を乗り出す。
それは巨大な銀狼だった。
見える頭部だけでガレウスよりも大きい。おそらく体長10m近くあるだろう。
針のように鋭い毛に金属の如き光沢を放つ牙と爪。
神話から飛び出してきたと言われても信じるだろう。
「まだ……まだ私はやれるぞヴォルク!!」
気迫十分に叫ぶガレウス。
しかしその足は既に痙攣しており剣を杖代わりにしなければまともに立てない。
「流石だぜ。やっぱり浅黒ヤローにはもったいない漢《おとこ》だぜ」
ヴォルクはガレウスを称賛すると息を大きく吸い込み攻撃準備をする。
「来い! 黄金の城塞!!」
ガレウスが発動するのは金属性の中でも上位の防御呪文。
黄金で出来た堅牢な壁は生半可な攻撃では傷すらつかない。
しかし。
「巨狼の咆哮!!」
狼の放つ咆哮は衝撃はとなり、ガレウスの壁を瞬く間に吹き飛ばす。
「……見事!!」
衝撃波は中庭全体に広がり、やがてそこには巨大なクレーターのみが残った。
金はもちろん、家も家族も名前さえも。
世界は思い通りになるモノではなかったのだ。
その時気づいたんだ。
全てのモノは、与えられるのモノではない。
欲しいモノはこの手で勝ち取らなければ手に入らないのだと。
◆
「どうだ? いい眺めだろ?」
ゴルディオの後をついていった俺は邸宅の屋上に案内される。
成る程、海が見えるのは中々いいもんだ。
魔王国からは見えないからな。
「ところであの狼君は放っておいていいのか? うちの騎士は強いぞ?」
どうやら正門での一件でだいぶナメられているみたいだな。
だとしたら見る目がない。
「あいつ……ヴォルクはあんなナリをしているが優しい奴なんだ。すぐ頭に血が上るがそれでもちゃんと周りを気にしている」
「ほう? あの時は市民が気になって本気が出せなかったと?」
「そうさ。笑ってしまうだろ?」
しかし、今のあいつに枷は無い。
「あまり舐めない方がいい。ウチの馬鹿は、強いぞ?」
◇
「おらおらおらおらおらっ!!!!」
「ぐっ……!!」
時同じくして黄金騎士とヴォルクは熱戦を繰り広げていた。
ヴォルクの繰り出す爪の連撃を黄金騎士は剣と盾で見事に捌いていた。
しかし。
「そこォ!!」
僅かなスキを見逃さずヴォルクは黄金騎士の横腹を狼化した足で蹴り飛ばす。
「ぬっ……!!」
重厚な鎧に守られているため致命傷にはなりえないが、それでも鎧を伝って無視できない衝撃が黄金騎士を襲う。
(ここまでとは……聞いてませんぞ主!!)
黄金騎士……名をガレウスという彼は幼少から騎士としての訓練を積んだ歴戦の戦士だ。
卓越した剣の腕に平均以上の魔法の才。
そしてゴルディオより与えられた黄金の鎧と金魔法を行使する力。
それらは彼を一流以上の戦士にするには十分だった。
しかしヴォルクはそんな彼と対等以上に渡り合っていた。
「おめえ中々やんじゃねえか。あんな浅黒ヤローに従うなんて勿体ないくらいだぜ」
「強がるのはよしたまえ。このまま続ければどちらが勝つかは明白」
そう。確かに一見ヴォルクが押してる様に見えるこの状況だが生身のヴォルクと完全武装しているガレウスでは蓄積するダメージが違う。
持久戦に持ち込まれればヴォルクは不利だ。
「ケッ。まあこのまま戦っても負ける気はしねーがあんま大将を待たせられねえな」
そう言うとヴォルクはポケットより太い鎖で出来たネックレスをジャラジャラ音を鳴らしながら取り出す。
鎖には淡い光を放つ真円のメダルがついている。
「狼男って知ってるよな?」
鎖を首にかけながらヴォルクがガレウスに尋ねる。
ガレウスはその問いに首を軽く縦に振り答える。
「俺の贈呈物《ギフト》はそれの伝承に引っ張られてるみたいでよ。満月の日にしか全力を出せねえんだわ」
自分の弱点をペラペラ話すヴォルク。
ガレウスはヴォルクの真意が測れず、深く構え警戒する。
「それを知った大将がくださったのがコレだ。ここまで言えばもう分かるな?」
「まさか……!!」
ニィ……と不気味に笑うヴォルク。
その言葉と笑みで察したガレウスは全速力でヴォルクを討たんと駆け出す。
しかしそんな事など意に介さずヴォルクはメダルに魔力を込める。
「照らせ、『真月《トゥルームーン》』」
メダルから放たれる光が強さを増し部屋全体を満たす。
「ぐっ……!! 黄金の斬撃!!」
ガレウスは眩しさに目を細めながらも渾身の一撃を放とうとする。
しかしその瞬間、今まで体感したことのない衝撃がガレウスを襲う。
「ぐおおおおぉっっ!!」
巨大な何かに殴られたような衝撃。
何とか抗い必死に踏ん張ろうとするガレウスだが焼け石に水だ。
奮闘空しくガレウスの足は地を離れ、木っ端のように吹き飛んでしまう。
吹き飛んだガレウスは頑強な壁を4枚ほどぶち抜いたところで、その巨体を邸宅から外に放り出される。
「うおおおおおぉっ!!!」
戦闘していた階層は4階。
つまりガレウスは地上10mほどの高さから邸宅外の中庭に叩きつけられる。
「があっ!!」
あまりの衝撃に意識を失いかけるも、ガレウスはすんでのところで持ちこたえる。
「いったい何をされたんだ……」
息も絶え絶えに立ち上がるガレウス。
そんな彼が自分が落ちてきた穴を見るとそこから何やら大きな影が身を乗り出す。
それは巨大な銀狼だった。
見える頭部だけでガレウスよりも大きい。おそらく体長10m近くあるだろう。
針のように鋭い毛に金属の如き光沢を放つ牙と爪。
神話から飛び出してきたと言われても信じるだろう。
「まだ……まだ私はやれるぞヴォルク!!」
気迫十分に叫ぶガレウス。
しかしその足は既に痙攣しており剣を杖代わりにしなければまともに立てない。
「流石だぜ。やっぱり浅黒ヤローにはもったいない漢《おとこ》だぜ」
ヴォルクはガレウスを称賛すると息を大きく吸い込み攻撃準備をする。
「来い! 黄金の城塞!!」
ガレウスが発動するのは金属性の中でも上位の防御呪文。
黄金で出来た堅牢な壁は生半可な攻撃では傷すらつかない。
しかし。
「巨狼の咆哮!!」
狼の放つ咆哮は衝撃はとなり、ガレウスの壁を瞬く間に吹き飛ばす。
「……見事!!」
衝撃波は中庭全体に広がり、やがてそこには巨大なクレーターのみが残った。
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