37 / 112
32 ハクの情報
しおりを挟む
「あら、まさかバレていないとでも思ったの? 案外いい案だけど、こんな所で犬の散歩するなんて流石にちょっと目立つわよ」
「間違いない。それは確かにアンタの言う通りだ。既に知られてるならしょうがねぇ。でもだからと言って、こっちも簡単に捕まる訳にはいかないぜ」
俺は瞬時に剣の柄を握り戦闘態勢に入った。
「ちょっと。いきなり物騒な事は止めてくれるかしら。一応まだイリウム様からの討伐説明が終わった訳じゃないし、また魔法使って怒られるのも嫌なの私。
安心しなさい。指名手配の貴方の顔を“ちゃんと知っている”のは、私と貴方達にやられたラシェルぐらいでしょう。他の団はまだ貴方の顔や姿をしっかりと認識出来ていない。
それにイリウム様も勿論だけど、このフィンスターにいる間は貴方達に手を出すなと“偉い御方”から言付かっているの――。
だからそんなに身構えなくても大丈夫よ」
偉い御方?
理由も根拠もないが、俺はその言葉を聞いてふとユリマさんの顔が頭に浮かんだ。あの人もいまいち掴めない人だったからな。しかもこの女は俺やハクの事をしっかり認知してやがる。ラシェルとの一件も何故知っているんだ。
「偉い御方ねぇ。どうも最後まで信用し切れない人だったが、言っている事や行動の全てが嘘ではなかった様だな」
「フフフフ。何か思い当たる人がいたかしら? まぁそういう事だから、例え王国に追われている貴方達でも私は手を出さないわ。私にとってその御方は誰よりも恐ろしくて逆らえない人ですし、本音を言うと私も少し貴方達に興味があるの。有名な“呪われた世代御一行様”にね」
コイツ……。
「王国一の剣の才能を持つレオハート家を、そしてこのリューティス王国からも追放され8年以上もの間辺境の森で生き抜いきたグリム・レオハート。
洞窟と石碑でラグナレクの攻撃を防いだエミリア・シールベス。
5年前忽然と王都から姿を消し、ここ数年ラドット渓谷で夜叉と呼ばれていたフーリン・イデント。
不運な力を与えられ不遇な環境の日々を過ごし、呪われた世代と蔑まれている貴方達ですが、その実力は到底無視できるものではないと私は思っている。だからこそ興味があるのよ。あのラグナレク相手にどこまでやるのか」
「お前は一体……」
俺の事は勿論、エミリアやフーリンの事まで知られている。
「フフフフ。勿論この情報は私ではなく、全ては偉い御方の力によるもの。彼女の“未来を視る力”を持ってすれば全てがお見通しなのよ。ラグナレクを既に2体倒している事も当然ね」
「“彼女”って事はやはり女か」
「あらヤダ。ちょっと話が過ぎたわね。どう? イリウム様の話しでまだ此処は凄い盛り上がっている様だから、静かな場所でもっとお話ししましょうよ」
リリアンは手にしている杖をフワフワ浮かばせながら、奥の部屋に繋がっているであろう通路へと静かに歩いて行った。相変わらずやる気になっている冒険者達の盛り上がりが凄いが、彼女の言葉はとてもクリアに俺の耳に入ってきた。
そして、熱気に包まれる大聖堂内を他所に、この大きな空間から続く薄暗い廊下にリリアンの姿は消えていったのだった。
「怪しい匂いがプンプンするが、取り敢えず行ってみよう」
「大丈夫なのか? 奴は確かに強者の気配がするが、それ以上に怪しい雰囲気を纏っているぞ」
「そうよグリム。リリアン様は私に声を掛けてくれた人でもあるけど、何か罠の可能性って事もあるわ……」
「ワウ」
「大丈夫だよ。もしもの時は強硬手段に出ればいいだけだからな」
俺はそう言ってリリアンの後を追い廊下へと向かった。後にはエミリアとフーリンも続き、そのまま真っ直ぐな廊下を少し歩くと、扉を開けながら手招きしているリリアンの姿を確認出来た。
「どうぞこちらへ――」
通された部屋は大聖堂の中のとある一室。ここは王家が所有する建物なのか、部屋のテーブルやソファ等の家具がどれも高価そうなばかり。俺達は彼女に促され、目の前の大きなソファに腰を掛けた。
「で? わざわざ場所を移して何の話をする気だ?」
「随分とせっかちな性格の様ですね、グリム・レオハート。辺境の森で育つとそうなるのかしら」
「お前は、いや、その偉い御方とやらは何処まで俺達を知っている? 王国が追っている人物と知って何故見逃すんだ」
「バウ!」
ハクも警戒しているのかリリアンに向かって吠えた。
「フフフフ。彼女が何処までを知っているのかは私にも分かりません。あくまで聞いた範囲の情報だから。それにしても、見れば見る程その白銀のモンスターがこの王国に終焉をもたらす様な存在だとは思えないわね」
「ハクが王国に終焉をもたらす……? まさかそれが理由でハクを狙い辺境の森も焼き払ったのか。誰が言い出したそんな事」
「さぁ。私もそこまで知らないわ。ただ騎士魔法団は国王の命で動いているだけなの。そこのワンちゃんがどう終焉をもたらすのかも、それを最初に言い始めた人も勿論分からない」
「だったらもうお前とはもう話す事はないな。未来を視られるとか言うその偉い御方にもう1度会わせてくれ。直接聞く」
「それは無理よ。何処にいるかも私は分からないから。知らない事だらけで御免なさいね。それに、私が話したいのはそこじゃないの。本題は目の前のラグナレクの脅威――」
今までの雰囲気から一転、リリアンは鋭い視線を俺達に飛ばしてきた。
「貴方達の本来の目的は王都へ向かう事。そしてそこのワンちゃんが何故終焉をもたらす存在として国王から命を狙われているのか理由を明らかにしたい。
さっきも言ったけど、彼女は未来を……全てを視る事が出来るのよ。貴方が辺境の森へ追放されスカルウルフの群れに襲われた事も、やけくそで墓を建てた事も双剣のスキルが覚醒した事も全部ね。
ついでに言うと貴方がお父さんを探している事も、貴方が強者と手合わせしたいという事も全部視られている。
その白銀のワンちゃんが何故“祖の王国”からこのリューティス王国まで辿り着き、国王から命を狙われるまでに至るのかを貴方は知りたくないのですか? グリム・レオハートよ」
リリアンが話し終えた瞬間、悔しくも俺は彼女の術中にハマってしまっていると気付かされた。
「これが本当の本題って訳か」
「理解が早くて助かるわ」
確かに、彼女の知っているであろう情報は俺が1番知りたいもの。そしてフィンスターが襲われているというあのラグナレクの話しも真実であり、大方俺が知りたい情報と交換で討伐に参加しろって事だな。
「分かった。どの道約束だから、ラグナレクの討伐にはこのまま参加してやる。その代わり、絶対その情報を教えろ」
「安心したわ。彼女から、貴方達なら他の冒険者と違ってラグナレクと十分渡り合えると聞いていたわ。それに珍しく律儀で約束も破らないだろうと。
でも、実際にさっきの映像を見て気持ちが変わってしまったのではないかと少し心配になっていたけど、どうやら大丈夫みたいね」
成程。それでわざわざ絡んできたのか。コイツにペースを握られているのは気に入らないが、思いがけない形で欲しい情報が手に入りそうだ。第五形態のラグナレクを見せられたからといって元々逃げる気もなかったし、トータルでみれば関所も突破してハクの情報も手に入れられるのだから俺としても十分だ――。
互いに改めて話がまとまった所で、リリアンは先程壁に映していた映像を再度この部屋の壁に映し始めた。
「ちょっと話が長くなっちゃったわね。もうあまり時間がないから最終的な要点を言わせてもらうわ――」
「間違いない。それは確かにアンタの言う通りだ。既に知られてるならしょうがねぇ。でもだからと言って、こっちも簡単に捕まる訳にはいかないぜ」
俺は瞬時に剣の柄を握り戦闘態勢に入った。
「ちょっと。いきなり物騒な事は止めてくれるかしら。一応まだイリウム様からの討伐説明が終わった訳じゃないし、また魔法使って怒られるのも嫌なの私。
安心しなさい。指名手配の貴方の顔を“ちゃんと知っている”のは、私と貴方達にやられたラシェルぐらいでしょう。他の団はまだ貴方の顔や姿をしっかりと認識出来ていない。
それにイリウム様も勿論だけど、このフィンスターにいる間は貴方達に手を出すなと“偉い御方”から言付かっているの――。
だからそんなに身構えなくても大丈夫よ」
偉い御方?
理由も根拠もないが、俺はその言葉を聞いてふとユリマさんの顔が頭に浮かんだ。あの人もいまいち掴めない人だったからな。しかもこの女は俺やハクの事をしっかり認知してやがる。ラシェルとの一件も何故知っているんだ。
「偉い御方ねぇ。どうも最後まで信用し切れない人だったが、言っている事や行動の全てが嘘ではなかった様だな」
「フフフフ。何か思い当たる人がいたかしら? まぁそういう事だから、例え王国に追われている貴方達でも私は手を出さないわ。私にとってその御方は誰よりも恐ろしくて逆らえない人ですし、本音を言うと私も少し貴方達に興味があるの。有名な“呪われた世代御一行様”にね」
コイツ……。
「王国一の剣の才能を持つレオハート家を、そしてこのリューティス王国からも追放され8年以上もの間辺境の森で生き抜いきたグリム・レオハート。
洞窟と石碑でラグナレクの攻撃を防いだエミリア・シールベス。
5年前忽然と王都から姿を消し、ここ数年ラドット渓谷で夜叉と呼ばれていたフーリン・イデント。
不運な力を与えられ不遇な環境の日々を過ごし、呪われた世代と蔑まれている貴方達ですが、その実力は到底無視できるものではないと私は思っている。だからこそ興味があるのよ。あのラグナレク相手にどこまでやるのか」
「お前は一体……」
俺の事は勿論、エミリアやフーリンの事まで知られている。
「フフフフ。勿論この情報は私ではなく、全ては偉い御方の力によるもの。彼女の“未来を視る力”を持ってすれば全てがお見通しなのよ。ラグナレクを既に2体倒している事も当然ね」
「“彼女”って事はやはり女か」
「あらヤダ。ちょっと話が過ぎたわね。どう? イリウム様の話しでまだ此処は凄い盛り上がっている様だから、静かな場所でもっとお話ししましょうよ」
リリアンは手にしている杖をフワフワ浮かばせながら、奥の部屋に繋がっているであろう通路へと静かに歩いて行った。相変わらずやる気になっている冒険者達の盛り上がりが凄いが、彼女の言葉はとてもクリアに俺の耳に入ってきた。
そして、熱気に包まれる大聖堂内を他所に、この大きな空間から続く薄暗い廊下にリリアンの姿は消えていったのだった。
「怪しい匂いがプンプンするが、取り敢えず行ってみよう」
「大丈夫なのか? 奴は確かに強者の気配がするが、それ以上に怪しい雰囲気を纏っているぞ」
「そうよグリム。リリアン様は私に声を掛けてくれた人でもあるけど、何か罠の可能性って事もあるわ……」
「ワウ」
「大丈夫だよ。もしもの時は強硬手段に出ればいいだけだからな」
俺はそう言ってリリアンの後を追い廊下へと向かった。後にはエミリアとフーリンも続き、そのまま真っ直ぐな廊下を少し歩くと、扉を開けながら手招きしているリリアンの姿を確認出来た。
「どうぞこちらへ――」
通された部屋は大聖堂の中のとある一室。ここは王家が所有する建物なのか、部屋のテーブルやソファ等の家具がどれも高価そうなばかり。俺達は彼女に促され、目の前の大きなソファに腰を掛けた。
「で? わざわざ場所を移して何の話をする気だ?」
「随分とせっかちな性格の様ですね、グリム・レオハート。辺境の森で育つとそうなるのかしら」
「お前は、いや、その偉い御方とやらは何処まで俺達を知っている? 王国が追っている人物と知って何故見逃すんだ」
「バウ!」
ハクも警戒しているのかリリアンに向かって吠えた。
「フフフフ。彼女が何処までを知っているのかは私にも分かりません。あくまで聞いた範囲の情報だから。それにしても、見れば見る程その白銀のモンスターがこの王国に終焉をもたらす様な存在だとは思えないわね」
「ハクが王国に終焉をもたらす……? まさかそれが理由でハクを狙い辺境の森も焼き払ったのか。誰が言い出したそんな事」
「さぁ。私もそこまで知らないわ。ただ騎士魔法団は国王の命で動いているだけなの。そこのワンちゃんがどう終焉をもたらすのかも、それを最初に言い始めた人も勿論分からない」
「だったらもうお前とはもう話す事はないな。未来を視られるとか言うその偉い御方にもう1度会わせてくれ。直接聞く」
「それは無理よ。何処にいるかも私は分からないから。知らない事だらけで御免なさいね。それに、私が話したいのはそこじゃないの。本題は目の前のラグナレクの脅威――」
今までの雰囲気から一転、リリアンは鋭い視線を俺達に飛ばしてきた。
「貴方達の本来の目的は王都へ向かう事。そしてそこのワンちゃんが何故終焉をもたらす存在として国王から命を狙われているのか理由を明らかにしたい。
さっきも言ったけど、彼女は未来を……全てを視る事が出来るのよ。貴方が辺境の森へ追放されスカルウルフの群れに襲われた事も、やけくそで墓を建てた事も双剣のスキルが覚醒した事も全部ね。
ついでに言うと貴方がお父さんを探している事も、貴方が強者と手合わせしたいという事も全部視られている。
その白銀のワンちゃんが何故“祖の王国”からこのリューティス王国まで辿り着き、国王から命を狙われるまでに至るのかを貴方は知りたくないのですか? グリム・レオハートよ」
リリアンが話し終えた瞬間、悔しくも俺は彼女の術中にハマってしまっていると気付かされた。
「これが本当の本題って訳か」
「理解が早くて助かるわ」
確かに、彼女の知っているであろう情報は俺が1番知りたいもの。そしてフィンスターが襲われているというあのラグナレクの話しも真実であり、大方俺が知りたい情報と交換で討伐に参加しろって事だな。
「分かった。どの道約束だから、ラグナレクの討伐にはこのまま参加してやる。その代わり、絶対その情報を教えろ」
「安心したわ。彼女から、貴方達なら他の冒険者と違ってラグナレクと十分渡り合えると聞いていたわ。それに珍しく律儀で約束も破らないだろうと。
でも、実際にさっきの映像を見て気持ちが変わってしまったのではないかと少し心配になっていたけど、どうやら大丈夫みたいね」
成程。それでわざわざ絡んできたのか。コイツにペースを握られているのは気に入らないが、思いがけない形で欲しい情報が手に入りそうだ。第五形態のラグナレクを見せられたからといって元々逃げる気もなかったし、トータルでみれば関所も突破してハクの情報も手に入れられるのだから俺としても十分だ――。
互いに改めて話がまとまった所で、リリアンは先程壁に映していた映像を再度この部屋の壁に映し始めた。
「ちょっと話が長くなっちゃったわね。もうあまり時間がないから最終的な要点を言わせてもらうわ――」
46
あなたにおすすめの小説
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる