95 / 112
79 精霊魔法の真髄
しおりを挟む
『我ト戦ウツモリカ……人間ヨ』
「ええ。貴方を倒さないとジニ王国もローロマロ王国も救えないから」
イヴから与えられた神器『恵杖イェルメス』を手にしたエミリアが、神々しく煌めく魔力を纏いながら遂にジニ王国を乗っ取っているラグナレクと対峙する。
ローゼン神父とカルとの一戦を終え、奴のいるこの中心街に来るまでの間に見かけた魔人族達は既に全員ラグナレクによって体を乗っ取られてしまっていた。1つの国がこんな事態になるなどまさに地獄絵図もいいところだ。もし同じ事が他の国でも起き続けたら、本当に世界は終焉を迎える事になってしまう。そんな事は絶対にあってはならない。
『戦闘ノ魔力ヲ感ジ取ッタ。我ノ邪魔ヲスル人間ハ滅ボスノミ……』
エミリアの戦意を感じ取り改めて敵と認識したであろうラグナレクは、静かにその身を動かし出すと、禍々しい圧のある強力な魔力を瞬時に練り上げ戦闘態勢に入った。
「何だあの化け物は……。イヴ様、お言葉ですが本当に彼女1人で大丈夫なのでしょうか」
「ヒッヒッヒッ、何も心配は要らないよ」
イヴはそう言い切るが、やる気になったラグナレクを見て俺も心配になってきた。アレは相当強い。下手したらさっきのローゼン神父をも上回っているぞ。
『殺ス――』
俺達の心配を他所に、魔力を高めたラグナレクはそっとエミリアに手のひらを向けた。すると刹那、久しぶりに見たあの神々しい青白い光が瞬く間に奴の手に集まると、そのまま凄まじい咆哮の如き攻撃を放ってきた。
――グオォォォォォォォッ!
強烈な光を発しながら、まるで全てを飲み込むと言わんばかりの悍ましい攻撃がエミリアに向かっていく。
魔力の密度が半端じゃない。あんなの食らったら即死だ。
エミリアと恵杖イェルメスの力を信用していない訳ではないが、それを遥かに上回る程ラグナレクの攻撃が強大過ぎる。
俺達は奴から発せられた攻撃を目の当たりにし皆一斉に不安が芽生えてしまったが、この戦いの結末が“一瞬で終わる”とはまだ誰も予想していなかった――。
「精霊魔法、“ディフェンション・リバース”!」
ラグナレクとはまた違う神々しい魔力を纏ったエミリアは、先の戦闘で見せた新しい魔法を繰り出した。見た目は今までと大差ない1枚の防御壁。だがその効力は今までとは全く異なっている。
「精霊魔法はありとあらゆる生命を護る為に生まれた魔法。この防御壁は大切な生命を護るためにどんな魔法や攻撃でさえも全て防ぎ切る。
だがしかし、大切な生命を護り切るには向かって来る“不純物”をただ防ぐだけでなく、時として生命を脅かすその不純物を“消滅”させる必要があるのさ――」
――ズバァァァァンッ!
ラグナレクの凄まじい攻撃とエミリア防御壁が衝突。互いの強力な魔法の衝突により物凄い轟音が辺り一帯に轟いた。そして次の瞬間、パッと強い光が輝くと共にラグナレクの攻撃が全てエミリアの防御壁に受け止められ、神々しい光を纏った防御壁は瞬く間にラグナレクと全く同じ攻撃を奴に跳ね返したのだった。
そう。
エミリアの新たな防御壁はあらゆる攻撃を完全に受け止める。
更に、防御壁で受け止めた攻撃は“カウンター”となってそっくりそのまま相手に跳ね返されるのだ。それも“受けた攻撃の倍返し”となって――。
どれ程強い実力者であっても、自身の攻撃をそっくり返されるなんて未知の感覚だろう。普段は相手目掛けて放っているものが突如自分に向けられるのだから。自分の攻撃と言うのは自分が最も知っているものでありながら絶対に自分では受ける事がないもの。しかもそれが倍になって返って来た時、瞬時に完璧な対応が出来る者なんてごく一握り……いや、それ以下に違いない。
――ズバァァァァンッ!
『……ギッ……ィィ……!?』
エミリアのカウンター攻撃によって、ラグナレクは自身が放った攻撃の倍の攻撃を受けて一瞬で跡形も無く消滅してしまった。核どころか存在ごと消し飛ばされた模様。ラグナレクの気配や魔力はもう微塵も感じなかった。
「ヒッヒッヒッヒッ。ほら、やれば出来るじゃないか」
「うん! ありがとうイヴ」
こうして、一時はどうなる事かと思われたラグナレク討伐は俺達が驚いてる暇なく一瞬で終わったのだった。幕切れと言うのは案外呆気ないものだ。まぁ何はともあれこれで万事解決って事だよな、取り敢えず。
「エミリア滅茶苦茶強くなってるじゃん……」
「そうだな。やはりこれは近々正式に手合わせを願わねばいかん」
「本当に成長したねエミリアは」
「まさかあの化け物を一撃で仕留めるとは。流石イヴ様のお仲間だ。あんなものがローロマロ王国に襲撃していたらと考えるだけで身震いがしてしまう」
ヘラクレスさんの言う通りだ。ウェスパシア様の予知夢とやらがそのままだったら本当にヤバかっただろう。確かにヘラクレスさん達もかなり強いけど、民が多くいる国のど真ん中で暴れたら溜まったものじゃない。確実に誰かが犠牲になってしまうからな。そう考えるとやっぱりコイツをここで倒せたのは本当に良かった。
「さて、用も済んだし戻るとしようかねぇ。ウェスパシアがくたばる前に」
「縁起でもない事言うなよイヴ」
「ヒッーヒッヒッヒッヒッ! 本当の事だから仕方ない。さっさと帰るよ」
イヴに促され、俺達はローロマロ王国に戻る為ジニ王国を後にした――。
「ええ。貴方を倒さないとジニ王国もローロマロ王国も救えないから」
イヴから与えられた神器『恵杖イェルメス』を手にしたエミリアが、神々しく煌めく魔力を纏いながら遂にジニ王国を乗っ取っているラグナレクと対峙する。
ローゼン神父とカルとの一戦を終え、奴のいるこの中心街に来るまでの間に見かけた魔人族達は既に全員ラグナレクによって体を乗っ取られてしまっていた。1つの国がこんな事態になるなどまさに地獄絵図もいいところだ。もし同じ事が他の国でも起き続けたら、本当に世界は終焉を迎える事になってしまう。そんな事は絶対にあってはならない。
『戦闘ノ魔力ヲ感ジ取ッタ。我ノ邪魔ヲスル人間ハ滅ボスノミ……』
エミリアの戦意を感じ取り改めて敵と認識したであろうラグナレクは、静かにその身を動かし出すと、禍々しい圧のある強力な魔力を瞬時に練り上げ戦闘態勢に入った。
「何だあの化け物は……。イヴ様、お言葉ですが本当に彼女1人で大丈夫なのでしょうか」
「ヒッヒッヒッ、何も心配は要らないよ」
イヴはそう言い切るが、やる気になったラグナレクを見て俺も心配になってきた。アレは相当強い。下手したらさっきのローゼン神父をも上回っているぞ。
『殺ス――』
俺達の心配を他所に、魔力を高めたラグナレクはそっとエミリアに手のひらを向けた。すると刹那、久しぶりに見たあの神々しい青白い光が瞬く間に奴の手に集まると、そのまま凄まじい咆哮の如き攻撃を放ってきた。
――グオォォォォォォォッ!
強烈な光を発しながら、まるで全てを飲み込むと言わんばかりの悍ましい攻撃がエミリアに向かっていく。
魔力の密度が半端じゃない。あんなの食らったら即死だ。
エミリアと恵杖イェルメスの力を信用していない訳ではないが、それを遥かに上回る程ラグナレクの攻撃が強大過ぎる。
俺達は奴から発せられた攻撃を目の当たりにし皆一斉に不安が芽生えてしまったが、この戦いの結末が“一瞬で終わる”とはまだ誰も予想していなかった――。
「精霊魔法、“ディフェンション・リバース”!」
ラグナレクとはまた違う神々しい魔力を纏ったエミリアは、先の戦闘で見せた新しい魔法を繰り出した。見た目は今までと大差ない1枚の防御壁。だがその効力は今までとは全く異なっている。
「精霊魔法はありとあらゆる生命を護る為に生まれた魔法。この防御壁は大切な生命を護るためにどんな魔法や攻撃でさえも全て防ぎ切る。
だがしかし、大切な生命を護り切るには向かって来る“不純物”をただ防ぐだけでなく、時として生命を脅かすその不純物を“消滅”させる必要があるのさ――」
――ズバァァァァンッ!
ラグナレクの凄まじい攻撃とエミリア防御壁が衝突。互いの強力な魔法の衝突により物凄い轟音が辺り一帯に轟いた。そして次の瞬間、パッと強い光が輝くと共にラグナレクの攻撃が全てエミリアの防御壁に受け止められ、神々しい光を纏った防御壁は瞬く間にラグナレクと全く同じ攻撃を奴に跳ね返したのだった。
そう。
エミリアの新たな防御壁はあらゆる攻撃を完全に受け止める。
更に、防御壁で受け止めた攻撃は“カウンター”となってそっくりそのまま相手に跳ね返されるのだ。それも“受けた攻撃の倍返し”となって――。
どれ程強い実力者であっても、自身の攻撃をそっくり返されるなんて未知の感覚だろう。普段は相手目掛けて放っているものが突如自分に向けられるのだから。自分の攻撃と言うのは自分が最も知っているものでありながら絶対に自分では受ける事がないもの。しかもそれが倍になって返って来た時、瞬時に完璧な対応が出来る者なんてごく一握り……いや、それ以下に違いない。
――ズバァァァァンッ!
『……ギッ……ィィ……!?』
エミリアのカウンター攻撃によって、ラグナレクは自身が放った攻撃の倍の攻撃を受けて一瞬で跡形も無く消滅してしまった。核どころか存在ごと消し飛ばされた模様。ラグナレクの気配や魔力はもう微塵も感じなかった。
「ヒッヒッヒッヒッ。ほら、やれば出来るじゃないか」
「うん! ありがとうイヴ」
こうして、一時はどうなる事かと思われたラグナレク討伐は俺達が驚いてる暇なく一瞬で終わったのだった。幕切れと言うのは案外呆気ないものだ。まぁ何はともあれこれで万事解決って事だよな、取り敢えず。
「エミリア滅茶苦茶強くなってるじゃん……」
「そうだな。やはりこれは近々正式に手合わせを願わねばいかん」
「本当に成長したねエミリアは」
「まさかあの化け物を一撃で仕留めるとは。流石イヴ様のお仲間だ。あんなものがローロマロ王国に襲撃していたらと考えるだけで身震いがしてしまう」
ヘラクレスさんの言う通りだ。ウェスパシア様の予知夢とやらがそのままだったら本当にヤバかっただろう。確かにヘラクレスさん達もかなり強いけど、民が多くいる国のど真ん中で暴れたら溜まったものじゃない。確実に誰かが犠牲になってしまうからな。そう考えるとやっぱりコイツをここで倒せたのは本当に良かった。
「さて、用も済んだし戻るとしようかねぇ。ウェスパシアがくたばる前に」
「縁起でもない事言うなよイヴ」
「ヒッーヒッヒッヒッヒッ! 本当の事だから仕方ない。さっさと帰るよ」
イヴに促され、俺達はローロマロ王国に戻る為ジニ王国を後にした――。
16
あなたにおすすめの小説
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる