41 / 51
3杯目~悪酒~
40 新境地
しおりを挟む
~魔女の島・城~
――ブワァン……!
光に包まれていた視界が一気に晴れ、そこには今しがた見ていた薄暗い密林と、一際目立つ不気味な城が聳え立っていた。
リフェルの魔法はどうやら上手くいった様子。今度は全員揃っている。
「皆いるみたいだな」
「ヘクセンリーパーはこの中か……」
城の外にいるにも関わらず、中から禍々しい空気がひしひしと伝わってきていた。
「城には更に強力な結界が張られていますネ。私の魔法でも此処までが限界でス」
「十分だ。良くやったぞリフェル。あのタヌキは何処ッ……『――ズドォォンッ!』
突如城から地響きがする程の揺れと轟音が響いた。
反射的に上を見上げると、城の中腹部辺りの壁が吹き飛び瓦礫と何やら“黒い物体”が俺達の元へと降り注いできた。
「避けろぉぉッ!!」
――ズガガガガァンッ……!
凄まじい音と共に無数の瓦礫が辺りに散らばる。小石程度の大きさからアクルよりデカいサイズの瓦礫まで。こんなのに潰されたら一溜りもないだろう。
「大丈夫か?」
「当たり前でしょ。あんなので死ぬ訳ないじゃない」
「無事ならいい。リフェルとアクルも大丈夫そうだな」
取り敢えず全員無事。何故瓦礫が落ちてきたのかも気になるが、俺はそれ以上に気になるのが2つ。
まず瓦礫と共に落ちてきたこの黒い物体。人の様な身体から角と羽を生やしたモンスター、“ガーゴイル”だ。よく見ると数か所に怪我を負ってやがる。
「こいつはガーゴイル……何故瓦礫と一緒に落ちてきた?」
「ダメージを負ってるわね。誰かにやられたのよ」
「さっきコイツが吹っ飛んできた壁の穴から一瞬だけ人影を見た。多分ソイツだろう」
これが気になったもう1つ事。俺はガーゴイルと瓦礫が落ちてくる刹那、間違いなく“人影”を見た。一瞬だから顔どころか性別も分からねぇが、Aランクモンスターに指定されているコイツを倒したと言う事は、それなりの実力者だろう。ルルカとか言う野郎と俺達以外にもまだ誰かいるって事か……?
何にせよ、あのタヌキが殺す前にヘクセンリーパーを見つけねぇと。
「俺達も中へ行くぞ」
城に足に踏み入れると、城内は今までとは比にならない程悍ましい空気が流れていた。
こりゃ思ってた以上にヤバい奴だな、ヘクセンリーパー。
中は驚くぐらい殺風景。真正面に大きな階段があるぐらい。だが何だ……? まるであの階段が俺達を手招いている様なこの嫌な感覚は……。
“来れるものなら来てみろ”――。
そう威圧されているみたいだ。
「スキャン完了。この城は9階建てで、各階にモンスターが1存ずつ在していまス。それも全てAランク以上に指定されているモンスターばかり。ヘクセンリーパーは城の最上階でしょウ。因みに吹っ飛んできたガーゴイルは7階にいたモンスターで、ルルカと思われる魔力が8階へと向かっています」
「何⁉ あのタヌキもうそんな上まで行ってやがるのか。じゃあさっき俺が見た人影はひょっとしてタヌキの仲間か?」
「それは知りませんが、私の魔力感知では“ルルカのみ”でス」
「そんな訳ねぇだろ。俺見たぞ人影」
「盗賊団なら他に仲間がいても可笑しくはないだろう。それよりオラ達も急いだ方がいい」
少し引っ掛かるがアクルの言う通りだ。逆を言えばまだアイツはヘクセンリーパーと接触していない。十分間に合う。
「リフェル、魔法で一気に上まで行けるか?」
「無理ですネ。城に入ってから更に魔力が練り上げにくくなっていますかラ」
こういう時に魔力0の俺にはその感覚が全く分からない。だがアクルとエマも同じ事を言っているからそうなのだろう。旅に出てからというもの何だかんだでリフェルには頼りっぱなしだからな……“丁度いい”――。
「そうか。まぁここまで来られたんだからお前には感謝しねぇとな」
満月龍と対峙してからもう5年以上。歳も取って毎日酒浸り。ダラダラと生きていた俺は当然体のキレも無くなりゃ運動不足も相まって全く体が動かなかった。最初はちょっとの距離歩くだけでもしんどかったからなぁ。それに比べりゃ大分まともになってきたか。
俺はそんな事を思いながら魂力を練り上げた。
「何をする気でス?」
「ああ、ちょっとな」
魂力を練り上げても特に変化はねぇ。恐らく魔力にだけ制限が掛けられているのだろう。“ヘクセンリーパーも”魂力を甘く見てるって事か。
「“やる”のか?」
「いや、“そっち”はまだだ。その前にこの半年で何処まで調子が戻ったかを試す」
先祖であるバン・ショウ・ドミナトルとかいう奴の実力は相当なもの。だから俺もその域に達しなければ到底満月龍を倒す事なんて出来ねぇ。全盛期の実力を取り戻すだけでは足りない。そこから更に強く……。
この半年、甘ったれていた体には十分鞭を打った。言い訳は通じない。
大地を裂き天を割るとまで言われたバン・ショウ・ドミナトルとの実力比べといこうか。
魂力を最大限まで練り上げ、俺は剣を一振りした――。
――スンッ……。
「え、何かしましタ? 今のはただの素振りでッ……『――ズドンッッ!!』
リフェルが何か言いかけたが様だが、それは轟音によってかき消された。
「「――⁉」」
「こんなもんか……」
剣を振った2、3秒後、目の前の不愉快な階段と共に城と大地が真っ二つに割れた。
「凄い……」
「流石伝説のドミナトルの末裔だな」
「エラー、エラー。私の持つジンフリーのデータ数値よりも身体、威力、剣術、魂力、全ての数値が上回っていまス」
「Dr.カガクも初期設定が甘いな。データ更新しとけ。おっさんの本気はまだ強ぇぞ」
以前は何も知らずにただ魂力を使っていただけだが、アクルと出会ったお陰で魂力の“その先の力”を知る事が出来た。それからというもの、魂力に対する意識も根本から変わり、自分でも驚く程の変化を遂げている。
「わぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
――ズドォォンッ!!
何が起こったのだろう……?
俺の見間違いでなければ、何故か今空から“人間”が落下してきた――。
――ブワァン……!
光に包まれていた視界が一気に晴れ、そこには今しがた見ていた薄暗い密林と、一際目立つ不気味な城が聳え立っていた。
リフェルの魔法はどうやら上手くいった様子。今度は全員揃っている。
「皆いるみたいだな」
「ヘクセンリーパーはこの中か……」
城の外にいるにも関わらず、中から禍々しい空気がひしひしと伝わってきていた。
「城には更に強力な結界が張られていますネ。私の魔法でも此処までが限界でス」
「十分だ。良くやったぞリフェル。あのタヌキは何処ッ……『――ズドォォンッ!』
突如城から地響きがする程の揺れと轟音が響いた。
反射的に上を見上げると、城の中腹部辺りの壁が吹き飛び瓦礫と何やら“黒い物体”が俺達の元へと降り注いできた。
「避けろぉぉッ!!」
――ズガガガガァンッ……!
凄まじい音と共に無数の瓦礫が辺りに散らばる。小石程度の大きさからアクルよりデカいサイズの瓦礫まで。こんなのに潰されたら一溜りもないだろう。
「大丈夫か?」
「当たり前でしょ。あんなので死ぬ訳ないじゃない」
「無事ならいい。リフェルとアクルも大丈夫そうだな」
取り敢えず全員無事。何故瓦礫が落ちてきたのかも気になるが、俺はそれ以上に気になるのが2つ。
まず瓦礫と共に落ちてきたこの黒い物体。人の様な身体から角と羽を生やしたモンスター、“ガーゴイル”だ。よく見ると数か所に怪我を負ってやがる。
「こいつはガーゴイル……何故瓦礫と一緒に落ちてきた?」
「ダメージを負ってるわね。誰かにやられたのよ」
「さっきコイツが吹っ飛んできた壁の穴から一瞬だけ人影を見た。多分ソイツだろう」
これが気になったもう1つ事。俺はガーゴイルと瓦礫が落ちてくる刹那、間違いなく“人影”を見た。一瞬だから顔どころか性別も分からねぇが、Aランクモンスターに指定されているコイツを倒したと言う事は、それなりの実力者だろう。ルルカとか言う野郎と俺達以外にもまだ誰かいるって事か……?
何にせよ、あのタヌキが殺す前にヘクセンリーパーを見つけねぇと。
「俺達も中へ行くぞ」
城に足に踏み入れると、城内は今までとは比にならない程悍ましい空気が流れていた。
こりゃ思ってた以上にヤバい奴だな、ヘクセンリーパー。
中は驚くぐらい殺風景。真正面に大きな階段があるぐらい。だが何だ……? まるであの階段が俺達を手招いている様なこの嫌な感覚は……。
“来れるものなら来てみろ”――。
そう威圧されているみたいだ。
「スキャン完了。この城は9階建てで、各階にモンスターが1存ずつ在していまス。それも全てAランク以上に指定されているモンスターばかり。ヘクセンリーパーは城の最上階でしょウ。因みに吹っ飛んできたガーゴイルは7階にいたモンスターで、ルルカと思われる魔力が8階へと向かっています」
「何⁉ あのタヌキもうそんな上まで行ってやがるのか。じゃあさっき俺が見た人影はひょっとしてタヌキの仲間か?」
「それは知りませんが、私の魔力感知では“ルルカのみ”でス」
「そんな訳ねぇだろ。俺見たぞ人影」
「盗賊団なら他に仲間がいても可笑しくはないだろう。それよりオラ達も急いだ方がいい」
少し引っ掛かるがアクルの言う通りだ。逆を言えばまだアイツはヘクセンリーパーと接触していない。十分間に合う。
「リフェル、魔法で一気に上まで行けるか?」
「無理ですネ。城に入ってから更に魔力が練り上げにくくなっていますかラ」
こういう時に魔力0の俺にはその感覚が全く分からない。だがアクルとエマも同じ事を言っているからそうなのだろう。旅に出てからというもの何だかんだでリフェルには頼りっぱなしだからな……“丁度いい”――。
「そうか。まぁここまで来られたんだからお前には感謝しねぇとな」
満月龍と対峙してからもう5年以上。歳も取って毎日酒浸り。ダラダラと生きていた俺は当然体のキレも無くなりゃ運動不足も相まって全く体が動かなかった。最初はちょっとの距離歩くだけでもしんどかったからなぁ。それに比べりゃ大分まともになってきたか。
俺はそんな事を思いながら魂力を練り上げた。
「何をする気でス?」
「ああ、ちょっとな」
魂力を練り上げても特に変化はねぇ。恐らく魔力にだけ制限が掛けられているのだろう。“ヘクセンリーパーも”魂力を甘く見てるって事か。
「“やる”のか?」
「いや、“そっち”はまだだ。その前にこの半年で何処まで調子が戻ったかを試す」
先祖であるバン・ショウ・ドミナトルとかいう奴の実力は相当なもの。だから俺もその域に達しなければ到底満月龍を倒す事なんて出来ねぇ。全盛期の実力を取り戻すだけでは足りない。そこから更に強く……。
この半年、甘ったれていた体には十分鞭を打った。言い訳は通じない。
大地を裂き天を割るとまで言われたバン・ショウ・ドミナトルとの実力比べといこうか。
魂力を最大限まで練り上げ、俺は剣を一振りした――。
――スンッ……。
「え、何かしましタ? 今のはただの素振りでッ……『――ズドンッッ!!』
リフェルが何か言いかけたが様だが、それは轟音によってかき消された。
「「――⁉」」
「こんなもんか……」
剣を振った2、3秒後、目の前の不愉快な階段と共に城と大地が真っ二つに割れた。
「凄い……」
「流石伝説のドミナトルの末裔だな」
「エラー、エラー。私の持つジンフリーのデータ数値よりも身体、威力、剣術、魂力、全ての数値が上回っていまス」
「Dr.カガクも初期設定が甘いな。データ更新しとけ。おっさんの本気はまだ強ぇぞ」
以前は何も知らずにただ魂力を使っていただけだが、アクルと出会ったお陰で魂力の“その先の力”を知る事が出来た。それからというもの、魂力に対する意識も根本から変わり、自分でも驚く程の変化を遂げている。
「わぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
――ズドォォンッ!!
何が起こったのだろう……?
俺の見間違いでなければ、何故か今空から“人間”が落下してきた――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる