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六頁 サンビタリアに染まって
85話 祝宴の始まり
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ついにこの日がやってきた。
これまで嬉しいことに全く接点のなかった攻略対象リベルタ・イル・ツヴィトークの生誕祝い!
正直めちゃくちゃ行きたくないです!
「シュヴァリエ様、いい加減腹を括ってくださいよ……」
「うるさい、本当ならパーティーだろうが何だろうが王城になんか行きたくないんだよ」
「そんなことを言われましても……シュヴァリエ様はもう社交界に顔を出されたんですからこの先も数えきれないほどお城に行くことがあるんですよ? 少しでも城の雰囲気に慣れておいたほうがいいと思います」
「そうなんだけどさぁ……」
「それにここで逃げたらセレーナ嬢はどうなるんですか。せっかくご用意したあれも無駄になりますよ?」
サリクスが俺の着付けをしながら机の上に視線を向けた。そこには小さな箱がおいてある。
「別に無駄にする気はない」
「まあそうでしょうけれど。……でもシュヴァリエ様がお創りになられたあれはとってもお綺麗ですよ! いっそ販売されてみてはいかがでしょうか?」
「別に小遣い稼ぎに利用する気はないんだが……」
前世ではたしかに小遣い稼ぎとしてよくネットで売っていたけれど、この国ではいちいち商業ギルドに届け出を出さないといけないんだよな。手続きも面倒だし。こういうふとした時に前世との利便性の落差にため息がこぼれてしまう。
「さあ、できましたよ」
う、めちゃくちゃ動きにくい……世の中のお偉いさんらはこんな窮屈な思いをしながら笑顔で腹の探り合いしているわけ? ある意味尊敬するわ。ドレスを着る女性に比べればなんてことないんだろうけどさ。スーツすら着たことのない俺がいきなりこんな正装をすることになるなんて。
そんな思いを抱えつつサリクスと共に小箱を抱えて玄関ホールでルアルとセレーナを待っていると、しばらくしてから華やかに着飾った二人がやってきた。
「お兄様お待たせしましたわね」
「別に待っていない。むしろもう少しゆっくりしてもよかったくらいだ」
「まあお兄様ったら」
ルアルは紫色の髪をハーフアップにあげて首の横に流している。ドレスは華やかな紫色の髪を引き立てる薄い水色のAライン。うん、我が妹ながら似合うな。つーかこんなに着飾るものなんだな令嬢って。……めっちゃ無粋なことを言うとすげえ重たそう。いや平安貴族のお姫様方もいい勝負か。ドレスといい十二単といい、世界を違えても女性のおしゃれって大変だな。俺男でよかったかもしれない。
「お兄様? レディに対して何か失礼なことをお考えでは?」
「そんなわけないだろう。くだらないことを言うな」
「……そうですの」
なぜ気づくんだ妹よ。いいんだよ思っているだけなら。口に出さないだけマシだと思います!
それよりも……セレーナのほうは……白を基調としたAラインのドレスにところどころにサンビタリアの花飾りがポイントとして加えられている。サンビタリアの上の三姉妹は眩いばかりのジョンブリアンの髪色なのに対しセレーナのほうはやや淡い色をしているから装飾の少ないドレスだと余計に儚く見えるんだよな。まあそのためのサンビタリアの装飾なんだけど。
「お似合いですよセレーナ嬢」
俺の誉め言葉にセレーナはやや顔を赤らめて小さくありがとうございます、と言った。うん、肌の色も白いから赤くなった頬が余計に際立つな。……っとそんなことよりもだ。
「お兄様、その箱は何ですの?」
「ああ、これは……」
俺が小箱から取り出した物を見てルアルとセレーナは揃って目を見開いた。
「お兄様これは……いつの間にご用意を?」
「別に時間はそれなりにあったからな」
そう言いながら俺が取り出したのはフェイバースパイダーの糸と押し花の飾りがついた特注のイヤーカフとネックレスである。中に入っている花はそれぞれの家の紋章となっている花。
「これ……もしかしてお兄様の手作りですの?」
「ああ」
「わ、私までいただいてよろしいのですか?」
「そうでなかったら作らない」
向こうの世界にはありふれたものでもこちらの世界ではお目にかかれないであろう品だ。しかも使っているのはフェイバースパイダーの糸というとんでもない希少品。これに変われる何か別の材料がない限りまず作るのは不可能だろう。実を言えばこれを作るかどうかはかなり悩んだ。だってこれが何からできているか万が一知られるようなことになればフェイバースパイダーの棲むアベリア山がどんな目に遭うかわかったものじゃないからな。俺自身も面倒なことに巻き込まれるのも目に見えている。だから女性二人に贈るのは無難に売っている宝石のついた装飾品にしようとも思っていたんだけど……なんかそれだと味気ないような気がしたしお金は自分で稼いだものではないから悩みに悩んでイヤーカフとネックレスにあしらう装飾部分を俺が手作りし、特注していた本体部分を合わせたのだ。イヤーカフにしたのはわざわざ耳に穴をあける必要がないから。あれ相当痛いらしいしね。
というわけで俺自身が装飾部分を手作りした特別製の装飾品を妹とエスコート相手にそれぞれつけてあげる。うん、やっぱり花があったほうがいいな。宝石もいいけどせっかく十代なんだからもっと新鮮さも必要だと思うんだよね。それを表現するのに花は最適だろう!
「道理でお兄様……髪飾り以外はつけるなと言ってきたのですね!?」
「ああ。せっかく作ったというのに他の装飾品をつけられては困るからな」
「お兄様……」
照れたように赤くした顔を扇子で隠しそっぽを向いた妹にそっと微笑みセレーナのほうへ向き直った。
「セレーナ嬢。私が作った装飾品を身につけておきながらやらかすようなことはしないだろう?」
「は、はい。……ルアル様やエステティカ様、シュヴァリエ様やダズル様など……多くの方の支えで迎えられた今日を無駄にするような真似はしません」
ほんの少し前までは姉たちに虐められて俯き、自信なさげにしていた少女とは思えないほどその顔は輝いていた。まあこれなら大丈夫そうだな。
「そろそろ行こう」
俺たちはサリクスをはじめ今回の件を手伝ってくれた使用人たちに見送られながら王城へ向かう。王族の祝宴ということで他国からの国賓もそれなりにやってくる。いくら攻略対象とはいえこれまで驚くほどに接点がなかったリベルタ・イル・ツヴィトークといよいよ顔を合わせることに対して不安があると言えばあるが……まあなんとかなるだろ。それに会場にはクラルテも来る。本日の主役であるリベルタは来賓たちとの挨拶回りなんかで忙しいだろうし俺に構っている時間がない、と思いたい。なんだったらセレーナと踊った後は壁の華になっていてもいいわけだし。それかいっそセレーナ、ルアルと踊った後はさっさと会場を抜け出すのもありだ。もっともあのバカ女どもが何かを仕掛けてくる可能性を考えてあんまりそばを離れるわけにはいかないんだけど。男や給仕のほうに手を回している可能性もあるしな。まあ万が一に備えて服の下にサリクスにも内緒なあれこれがいろいろ隠している……使う機会がなければいいな。
なんて思考を巡らせていたらあっという間にパーティ会場へ到着した。
俺たちは揃って身分が高いので入場はだいぶ後になる。今日は公爵も一緒だしね。というかこっちの世界の父親とどこかに行くってこのパーティが初めてだな。初めての親子のお出かけ場所が社交辞令な笑みと狸と狐の化かし合いが飛び交う剣の持たない戦場とかどんな嫌がらせだよ。
「……何か言いたそうだなシュヴァリエ」
「なんでもありませんよ」
「そうか。……その…………不安はないか?」
「……さあ? どこかの誰かが謎に親ムーブをかましてきているせいで不安よりもその人物への疑念のほうが強いですね」
誰のことかわかったのだろう。公爵は一瞬で言葉に詰まっていた。今さらそんな気遣いしてくるくらいなら最初からちゃんと子として扱えばよかったのに。…………ざまみろと思ったのはここだけの秘密だ。もちろんこのやり取りはセレーナの前ではやりませんよ? よそ様の家庭事情なんてこれから社交界に出ようとしている淑女には不要な情報です。
…………さて、そんなやり取りも扉の前でお終いだ。こっから先は戦場。やり直しは一切きかない。
「アクナイト公爵家レーグル・アクナイト公爵、シュヴァリエ・アクナイト公爵子息。ルアル・アクナイト公爵令嬢。そしてデビュタント、サンビタリア侯爵家セレーナ・サンビタリア侯爵令嬢のお出ましです!」
さぁて、精々うまく立ち回って見せますか。
これまで嬉しいことに全く接点のなかった攻略対象リベルタ・イル・ツヴィトークの生誕祝い!
正直めちゃくちゃ行きたくないです!
「シュヴァリエ様、いい加減腹を括ってくださいよ……」
「うるさい、本当ならパーティーだろうが何だろうが王城になんか行きたくないんだよ」
「そんなことを言われましても……シュヴァリエ様はもう社交界に顔を出されたんですからこの先も数えきれないほどお城に行くことがあるんですよ? 少しでも城の雰囲気に慣れておいたほうがいいと思います」
「そうなんだけどさぁ……」
「それにここで逃げたらセレーナ嬢はどうなるんですか。せっかくご用意したあれも無駄になりますよ?」
サリクスが俺の着付けをしながら机の上に視線を向けた。そこには小さな箱がおいてある。
「別に無駄にする気はない」
「まあそうでしょうけれど。……でもシュヴァリエ様がお創りになられたあれはとってもお綺麗ですよ! いっそ販売されてみてはいかがでしょうか?」
「別に小遣い稼ぎに利用する気はないんだが……」
前世ではたしかに小遣い稼ぎとしてよくネットで売っていたけれど、この国ではいちいち商業ギルドに届け出を出さないといけないんだよな。手続きも面倒だし。こういうふとした時に前世との利便性の落差にため息がこぼれてしまう。
「さあ、できましたよ」
う、めちゃくちゃ動きにくい……世の中のお偉いさんらはこんな窮屈な思いをしながら笑顔で腹の探り合いしているわけ? ある意味尊敬するわ。ドレスを着る女性に比べればなんてことないんだろうけどさ。スーツすら着たことのない俺がいきなりこんな正装をすることになるなんて。
そんな思いを抱えつつサリクスと共に小箱を抱えて玄関ホールでルアルとセレーナを待っていると、しばらくしてから華やかに着飾った二人がやってきた。
「お兄様お待たせしましたわね」
「別に待っていない。むしろもう少しゆっくりしてもよかったくらいだ」
「まあお兄様ったら」
ルアルは紫色の髪をハーフアップにあげて首の横に流している。ドレスは華やかな紫色の髪を引き立てる薄い水色のAライン。うん、我が妹ながら似合うな。つーかこんなに着飾るものなんだな令嬢って。……めっちゃ無粋なことを言うとすげえ重たそう。いや平安貴族のお姫様方もいい勝負か。ドレスといい十二単といい、世界を違えても女性のおしゃれって大変だな。俺男でよかったかもしれない。
「お兄様? レディに対して何か失礼なことをお考えでは?」
「そんなわけないだろう。くだらないことを言うな」
「……そうですの」
なぜ気づくんだ妹よ。いいんだよ思っているだけなら。口に出さないだけマシだと思います!
それよりも……セレーナのほうは……白を基調としたAラインのドレスにところどころにサンビタリアの花飾りがポイントとして加えられている。サンビタリアの上の三姉妹は眩いばかりのジョンブリアンの髪色なのに対しセレーナのほうはやや淡い色をしているから装飾の少ないドレスだと余計に儚く見えるんだよな。まあそのためのサンビタリアの装飾なんだけど。
「お似合いですよセレーナ嬢」
俺の誉め言葉にセレーナはやや顔を赤らめて小さくありがとうございます、と言った。うん、肌の色も白いから赤くなった頬が余計に際立つな。……っとそんなことよりもだ。
「お兄様、その箱は何ですの?」
「ああ、これは……」
俺が小箱から取り出した物を見てルアルとセレーナは揃って目を見開いた。
「お兄様これは……いつの間にご用意を?」
「別に時間はそれなりにあったからな」
そう言いながら俺が取り出したのはフェイバースパイダーの糸と押し花の飾りがついた特注のイヤーカフとネックレスである。中に入っている花はそれぞれの家の紋章となっている花。
「これ……もしかしてお兄様の手作りですの?」
「ああ」
「わ、私までいただいてよろしいのですか?」
「そうでなかったら作らない」
向こうの世界にはありふれたものでもこちらの世界ではお目にかかれないであろう品だ。しかも使っているのはフェイバースパイダーの糸というとんでもない希少品。これに変われる何か別の材料がない限りまず作るのは不可能だろう。実を言えばこれを作るかどうかはかなり悩んだ。だってこれが何からできているか万が一知られるようなことになればフェイバースパイダーの棲むアベリア山がどんな目に遭うかわかったものじゃないからな。俺自身も面倒なことに巻き込まれるのも目に見えている。だから女性二人に贈るのは無難に売っている宝石のついた装飾品にしようとも思っていたんだけど……なんかそれだと味気ないような気がしたしお金は自分で稼いだものではないから悩みに悩んでイヤーカフとネックレスにあしらう装飾部分を俺が手作りし、特注していた本体部分を合わせたのだ。イヤーカフにしたのはわざわざ耳に穴をあける必要がないから。あれ相当痛いらしいしね。
というわけで俺自身が装飾部分を手作りした特別製の装飾品を妹とエスコート相手にそれぞれつけてあげる。うん、やっぱり花があったほうがいいな。宝石もいいけどせっかく十代なんだからもっと新鮮さも必要だと思うんだよね。それを表現するのに花は最適だろう!
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「ああ。せっかく作ったというのに他の装飾品をつけられては困るからな」
「お兄様……」
照れたように赤くした顔を扇子で隠しそっぽを向いた妹にそっと微笑みセレーナのほうへ向き直った。
「セレーナ嬢。私が作った装飾品を身につけておきながらやらかすようなことはしないだろう?」
「は、はい。……ルアル様やエステティカ様、シュヴァリエ様やダズル様など……多くの方の支えで迎えられた今日を無駄にするような真似はしません」
ほんの少し前までは姉たちに虐められて俯き、自信なさげにしていた少女とは思えないほどその顔は輝いていた。まあこれなら大丈夫そうだな。
「そろそろ行こう」
俺たちはサリクスをはじめ今回の件を手伝ってくれた使用人たちに見送られながら王城へ向かう。王族の祝宴ということで他国からの国賓もそれなりにやってくる。いくら攻略対象とはいえこれまで驚くほどに接点がなかったリベルタ・イル・ツヴィトークといよいよ顔を合わせることに対して不安があると言えばあるが……まあなんとかなるだろ。それに会場にはクラルテも来る。本日の主役であるリベルタは来賓たちとの挨拶回りなんかで忙しいだろうし俺に構っている時間がない、と思いたい。なんだったらセレーナと踊った後は壁の華になっていてもいいわけだし。それかいっそセレーナ、ルアルと踊った後はさっさと会場を抜け出すのもありだ。もっともあのバカ女どもが何かを仕掛けてくる可能性を考えてあんまりそばを離れるわけにはいかないんだけど。男や給仕のほうに手を回している可能性もあるしな。まあ万が一に備えて服の下にサリクスにも内緒なあれこれがいろいろ隠している……使う機会がなければいいな。
なんて思考を巡らせていたらあっという間にパーティ会場へ到着した。
俺たちは揃って身分が高いので入場はだいぶ後になる。今日は公爵も一緒だしね。というかこっちの世界の父親とどこかに行くってこのパーティが初めてだな。初めての親子のお出かけ場所が社交辞令な笑みと狸と狐の化かし合いが飛び交う剣の持たない戦場とかどんな嫌がらせだよ。
「……何か言いたそうだなシュヴァリエ」
「なんでもありませんよ」
「そうか。……その…………不安はないか?」
「……さあ? どこかの誰かが謎に親ムーブをかましてきているせいで不安よりもその人物への疑念のほうが強いですね」
誰のことかわかったのだろう。公爵は一瞬で言葉に詰まっていた。今さらそんな気遣いしてくるくらいなら最初からちゃんと子として扱えばよかったのに。…………ざまみろと思ったのはここだけの秘密だ。もちろんこのやり取りはセレーナの前ではやりませんよ? よそ様の家庭事情なんてこれから社交界に出ようとしている淑女には不要な情報です。
…………さて、そんなやり取りも扉の前でお終いだ。こっから先は戦場。やり直しは一切きかない。
「アクナイト公爵家レーグル・アクナイト公爵、シュヴァリエ・アクナイト公爵子息。ルアル・アクナイト公爵令嬢。そしてデビュタント、サンビタリア侯爵家セレーナ・サンビタリア侯爵令嬢のお出ましです!」
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