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欠けている侍女
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王宮の画家たちが住まう居住区に配属され、淡々と業務をこなす。アイリスには変わることがない、絵画を傷付けることなく保管庫や美術回廊の手入れ。
王宮侍女長のマーブルは、面談を初めてした日。書類の内容には一切不備なく、文句なく、てきぱきと仕事をこなしているアイリスは侍女としては文句が付けようがない。
付けるとしたら、侍女としてでなく……彼女、アイリス自身のことだろう。アイリスは身なりはきちんとしているが、あくまで表面上でのこと。その瞳や表情からは、自身への関心がないことが窺える。
マーブルが様々な画家たちや侍女たちと接してきている経験もあるが、こういった仕事柄、人の機微を感じ取ることに長けていることもある。
美術回廊に飾られている王宮画家たちの絵画に関して、関心を示すこともない。ただ、知識としてのみ絵画を知っている。手入れの仕方、飾り方。絵の構図。配色。絵画の変遷。
欠けているのだ。アイリスは。彼女自身が……その事すら、関心も自覚もない。
部屋にノックの音がする。返事をすると、「失礼いたします」と抑揚のない落ちついた声の彼女が入ってきた。今日も侍女服をきちんと着て、髪の毛をまとめ上げ結っている。
思わず、小さな溜め息が出る。心配の意味で……それにすら関心を示さないアイリスにマーブルは益々心配を募らせた。
「アイリス。忙しいところ呼び立てたわ」
「大丈夫です。午前の仕事は全て終わっております」
「全て?」
「はい。トーナル様にも確認を済ませ確認のサインを頂きました」
アイリスから書類を受け取り確認すると、確かに午前中にすべき仕事は終わっている。美術回廊は、彼女が以前務めていた貴族の館とは比べものにならない広さ。その回廊を午前中の呼び出し前に全て終わらせている。王宮画家長のフォ・トーナルの厳しい指導の許、彼女はその仕事で必要な知識や手入れの仕方をさらに吸収し行ってきた。
配属され約半年。
王宮画家長のフォ・トーナルは、マーブルの夫でもあり、良きパートナー。彼からも、彼女の仕事ぶりは讃辞に価すると聞くも「違う意味で心配だ」と同じ意見が出ている。
「今日、呼んだのは他でもない貴女のことです」
「わたし、ですか?」
「えぇ。仕事に関しては、特に問題ないと王宮画家長も太鼓判を押す程です」
「ありがとうございます」
「けれど……貴女自身に問題があります」
「わたし自身? ですか?」
「この王宮画家居住区において、画家たちへの対応をまだ任せられません」
「……それは……」
「ひとつ申しておくと、貴女には人との関係性を持つことができないからです。わかっていますか?」
「仕事をこれ以上は……任せて頂けないのですか?」
「貴女がこの先、どう考えどう行動するか? によります。胸において考えておきなさい」
マーブルは、自分の娘を諭すように厳しい口調だが優しい眼差しを向けて話した。彼女は言葉を反芻するように、小さく手のひらに何かを指で書く。
トーナルから聞いていた、彼女が何かを忘れない様にする時の指文字の癖。手のひらに指で何かを書き、それを忘れないように叩き込んでいる。
仕事で何かミスをしたのかと思っていたアイリスは、自分自身への事だとは思っていなかった。「人との関係性を持てない」というのは、本当だ。以前勤めていた館でも、他の侍女たちと仲良くという事もできず、仕事の話し程度しか出来ていない。侍女たちが、今の流行りの服や素敵な商人がいるなどという話しが分からないのもあったが……。
「貴女自身、前の館ではトラブルなく勤めており仕事も立派だという紹介状でした。それは、貴女が他の侍女たちと関係をもっていないからだ。というのも、この半年で分かりました」
「仕事は問題ないのでしたら……」
「ですが、そうもいかないのですよ?」
「仕事ができれば……わたしは……」
「別にクビにするとは言っていません。ただ、よく考えて欲しいと思っているのです」
アイリスはそれ以上は言えなくなった。仕事が出来れば、寝食にも困らないし。そう、思っていたから。
マーブルの瞳はどこか憂いを持ち、彼女を見つめている。気がつくと、アイリスを抱き締め「あなたは1人ではないです」と言ってくれた。
わからないが、その日の、その出来事は。アイリスの心に残った。人の温もりというのを、とうの昔に亡くしてしまい。いつ誰に抱き締められたのかも憶えていない。
憶えているのは……亡くなった両親と居た最期の自分。あの日の前後の記憶はとても曖昧で、アイリスの色が無くなった日でもある。
侍女長の部屋を退室し、午後の仕事に入る前に侍女たちの休憩場所で軽く食事をとる。
その日も、相変わらずひとりで食事をとる。同じ年頃の侍女たちは、「あの方は絵も素敵だけれど、本当に素敵な方」「最近はこいうリボンが流行りらしいの」という色んな話しをしていた。
わからない。なにを、どう、人と話せば良いのかも。ただ、仕事は仕事。彼女たちと何か話して、何かが変わるのだろうか?
アイリスは、マーブルに抱き締められ掛けられた言葉が気持ちが温かくなっている気がした。久し振りに感じた。
食事を終えると、食器を片し午後の仕事の準備へと向かう。美術回廊は午前中に終えたが、美術品倉庫の手入れなどがある。倉庫は画家の人数以上にあり、手入れはそれぞれの絵画によって違ってくる。併せて、倉庫の場所にもよって。
1人、倉庫へ向かい歩き。今日、手入れする倉庫を確認し入る。トーナル氏より、倉庫の鍵を預かり受けた鍵で入る。手入れが終われば、直ぐにトーナル氏に返却するため鍵は無くさないよう鎖つきのチェーンをメイド服の鍵付けにつける。
重たい扉を開け、灯りを付けて手入れをはじめる。まずは換気。籠もった空気と湿気を一旦逃し、空気を入れ換え、その間に絵画を傷付けないよう床などを掃除する。順々に、倣った手入れの方法で行い、最後に倉庫内の絵画の確認をしていく。
今日も、傷も無く、色に大きな変化なく。床も綺麗になり、空気も重苦しいものから軽くなった。
ギッィィ、バタンッーー
何かの拍子で、扉が閉まった。鍵が閉まった訳では無いが、アイリスはその瞬間に、頭が真っ白になった。
息が、息がっ、苦しい……。だんだんと、呼吸が乱れて荒くなり、ぜぇぜぇと言い初めその場に座り込んで胸を押さえる。
「……っや、だ……っだ……」
呼吸がうまくできず、声がでず。音がヒューヒュー鳴りはじめる。
「……?……」
ガチャーー
「おいっ!! 大丈夫か?! 返事しろ!!」
「っ、だ……っ……」
「大きく息を吐け!! 息を吐け!!」
「っ……ぁ、っ、っーー」
「大きく吐いて、そうだ、ゆっくり吸って、ゆっくり吐く……そう、その調子だ」
「くっ、はぁ……はぁはぁ……」
「今、人を呼んでっ」
「っ、ない、で……1人は、いや……」
「大丈夫だ。落ちつくまで、こうして傍にいてやる」
彼女は滝のような汗をかいていた。汗を持っていたハンカチで拭い、背中を撫でると安心するようにゆっくり呼吸をしている。右手で彼の手を握り、ひとりになりたくない、と意思表示をしている。
いつもなら、倉庫の掃除をとうに終えて鍵の返却に着ているアイリスが来ず。トーナルは倉庫の扉を開け、驚いた。中に居た画家が、口元で指を立て「静かに」と合図すると。彼の胸の中でゆっくり呼吸し眠りに入っているアイリスが居た。
彼女を抱き上げた画家に代わり、トーナルがアイリスの腰にある鍵をとり扉を閉める。
彼と供に、アイリスの部屋に向かう途中、マーブルをトーナルが呼び3人で彼女の部屋に入る。
あまりにも何もない、部屋。侍女が宛がわれた部屋のままと同じだった。
ベッドに横たえると、彼女の手は画家の手から暫く離れなかった。マーブルも同席する事で、トーナルは倉庫の確認へと向かった。
アイリスは息が苦しくなった所までは何となく憶えていた。気がつくと、マーブルが部屋に居て、タオルで汗を拭いてくれた。
倉庫は問題ない、と聞いて安心したが……右手に温もりが残っている。温かく、大きな……安心する手。
「あとで、貴女を助けた画家に礼を言わねばなりません」
「はい。ご迷惑おかけしました」
「こういった事は今まで、あったのですか?」
「……はい……」
「倉庫での仕事は、しばらく止めておきましょう」
「申し訳ありません」
「他にもやることがありますし、憶えて貰う仕事もあるのです。大丈夫ですよ、アイリス」
優しい手が頭をゆっくりと撫でた。ここまで大事にされる理由など、何もないのに。と、アイリスは思ったが……マーブルは優しい瞳と哀しい瞳をが入り交じっている。
その日から1ヶ月は倉庫の手入れは休み、美術回廊と新しく憶える仕事が増えた。画家のアトリエ周辺の仕事だった。
自分を助けてくれた画家の名前は、当の本人が「礼を言われるまでも無い」とトーナル氏を介して名前を告げることを断ってきていた。
右手に残る、あの温もりがアイリスの何かを安心させてくれた。
王宮侍女長のマーブルは、面談を初めてした日。書類の内容には一切不備なく、文句なく、てきぱきと仕事をこなしているアイリスは侍女としては文句が付けようがない。
付けるとしたら、侍女としてでなく……彼女、アイリス自身のことだろう。アイリスは身なりはきちんとしているが、あくまで表面上でのこと。その瞳や表情からは、自身への関心がないことが窺える。
マーブルが様々な画家たちや侍女たちと接してきている経験もあるが、こういった仕事柄、人の機微を感じ取ることに長けていることもある。
美術回廊に飾られている王宮画家たちの絵画に関して、関心を示すこともない。ただ、知識としてのみ絵画を知っている。手入れの仕方、飾り方。絵の構図。配色。絵画の変遷。
欠けているのだ。アイリスは。彼女自身が……その事すら、関心も自覚もない。
部屋にノックの音がする。返事をすると、「失礼いたします」と抑揚のない落ちついた声の彼女が入ってきた。今日も侍女服をきちんと着て、髪の毛をまとめ上げ結っている。
思わず、小さな溜め息が出る。心配の意味で……それにすら関心を示さないアイリスにマーブルは益々心配を募らせた。
「アイリス。忙しいところ呼び立てたわ」
「大丈夫です。午前の仕事は全て終わっております」
「全て?」
「はい。トーナル様にも確認を済ませ確認のサインを頂きました」
アイリスから書類を受け取り確認すると、確かに午前中にすべき仕事は終わっている。美術回廊は、彼女が以前務めていた貴族の館とは比べものにならない広さ。その回廊を午前中の呼び出し前に全て終わらせている。王宮画家長のフォ・トーナルの厳しい指導の許、彼女はその仕事で必要な知識や手入れの仕方をさらに吸収し行ってきた。
配属され約半年。
王宮画家長のフォ・トーナルは、マーブルの夫でもあり、良きパートナー。彼からも、彼女の仕事ぶりは讃辞に価すると聞くも「違う意味で心配だ」と同じ意見が出ている。
「今日、呼んだのは他でもない貴女のことです」
「わたし、ですか?」
「えぇ。仕事に関しては、特に問題ないと王宮画家長も太鼓判を押す程です」
「ありがとうございます」
「けれど……貴女自身に問題があります」
「わたし自身? ですか?」
「この王宮画家居住区において、画家たちへの対応をまだ任せられません」
「……それは……」
「ひとつ申しておくと、貴女には人との関係性を持つことができないからです。わかっていますか?」
「仕事をこれ以上は……任せて頂けないのですか?」
「貴女がこの先、どう考えどう行動するか? によります。胸において考えておきなさい」
マーブルは、自分の娘を諭すように厳しい口調だが優しい眼差しを向けて話した。彼女は言葉を反芻するように、小さく手のひらに何かを指で書く。
トーナルから聞いていた、彼女が何かを忘れない様にする時の指文字の癖。手のひらに指で何かを書き、それを忘れないように叩き込んでいる。
仕事で何かミスをしたのかと思っていたアイリスは、自分自身への事だとは思っていなかった。「人との関係性を持てない」というのは、本当だ。以前勤めていた館でも、他の侍女たちと仲良くという事もできず、仕事の話し程度しか出来ていない。侍女たちが、今の流行りの服や素敵な商人がいるなどという話しが分からないのもあったが……。
「貴女自身、前の館ではトラブルなく勤めており仕事も立派だという紹介状でした。それは、貴女が他の侍女たちと関係をもっていないからだ。というのも、この半年で分かりました」
「仕事は問題ないのでしたら……」
「ですが、そうもいかないのですよ?」
「仕事ができれば……わたしは……」
「別にクビにするとは言っていません。ただ、よく考えて欲しいと思っているのです」
アイリスはそれ以上は言えなくなった。仕事が出来れば、寝食にも困らないし。そう、思っていたから。
マーブルの瞳はどこか憂いを持ち、彼女を見つめている。気がつくと、アイリスを抱き締め「あなたは1人ではないです」と言ってくれた。
わからないが、その日の、その出来事は。アイリスの心に残った。人の温もりというのを、とうの昔に亡くしてしまい。いつ誰に抱き締められたのかも憶えていない。
憶えているのは……亡くなった両親と居た最期の自分。あの日の前後の記憶はとても曖昧で、アイリスの色が無くなった日でもある。
侍女長の部屋を退室し、午後の仕事に入る前に侍女たちの休憩場所で軽く食事をとる。
その日も、相変わらずひとりで食事をとる。同じ年頃の侍女たちは、「あの方は絵も素敵だけれど、本当に素敵な方」「最近はこいうリボンが流行りらしいの」という色んな話しをしていた。
わからない。なにを、どう、人と話せば良いのかも。ただ、仕事は仕事。彼女たちと何か話して、何かが変わるのだろうか?
アイリスは、マーブルに抱き締められ掛けられた言葉が気持ちが温かくなっている気がした。久し振りに感じた。
食事を終えると、食器を片し午後の仕事の準備へと向かう。美術回廊は午前中に終えたが、美術品倉庫の手入れなどがある。倉庫は画家の人数以上にあり、手入れはそれぞれの絵画によって違ってくる。併せて、倉庫の場所にもよって。
1人、倉庫へ向かい歩き。今日、手入れする倉庫を確認し入る。トーナル氏より、倉庫の鍵を預かり受けた鍵で入る。手入れが終われば、直ぐにトーナル氏に返却するため鍵は無くさないよう鎖つきのチェーンをメイド服の鍵付けにつける。
重たい扉を開け、灯りを付けて手入れをはじめる。まずは換気。籠もった空気と湿気を一旦逃し、空気を入れ換え、その間に絵画を傷付けないよう床などを掃除する。順々に、倣った手入れの方法で行い、最後に倉庫内の絵画の確認をしていく。
今日も、傷も無く、色に大きな変化なく。床も綺麗になり、空気も重苦しいものから軽くなった。
ギッィィ、バタンッーー
何かの拍子で、扉が閉まった。鍵が閉まった訳では無いが、アイリスはその瞬間に、頭が真っ白になった。
息が、息がっ、苦しい……。だんだんと、呼吸が乱れて荒くなり、ぜぇぜぇと言い初めその場に座り込んで胸を押さえる。
「……っや、だ……っだ……」
呼吸がうまくできず、声がでず。音がヒューヒュー鳴りはじめる。
「……?……」
ガチャーー
「おいっ!! 大丈夫か?! 返事しろ!!」
「っ、だ……っ……」
「大きく息を吐け!! 息を吐け!!」
「っ……ぁ、っ、っーー」
「大きく吐いて、そうだ、ゆっくり吸って、ゆっくり吐く……そう、その調子だ」
「くっ、はぁ……はぁはぁ……」
「今、人を呼んでっ」
「っ、ない、で……1人は、いや……」
「大丈夫だ。落ちつくまで、こうして傍にいてやる」
彼女は滝のような汗をかいていた。汗を持っていたハンカチで拭い、背中を撫でると安心するようにゆっくり呼吸をしている。右手で彼の手を握り、ひとりになりたくない、と意思表示をしている。
いつもなら、倉庫の掃除をとうに終えて鍵の返却に着ているアイリスが来ず。トーナルは倉庫の扉を開け、驚いた。中に居た画家が、口元で指を立て「静かに」と合図すると。彼の胸の中でゆっくり呼吸し眠りに入っているアイリスが居た。
彼女を抱き上げた画家に代わり、トーナルがアイリスの腰にある鍵をとり扉を閉める。
彼と供に、アイリスの部屋に向かう途中、マーブルをトーナルが呼び3人で彼女の部屋に入る。
あまりにも何もない、部屋。侍女が宛がわれた部屋のままと同じだった。
ベッドに横たえると、彼女の手は画家の手から暫く離れなかった。マーブルも同席する事で、トーナルは倉庫の確認へと向かった。
アイリスは息が苦しくなった所までは何となく憶えていた。気がつくと、マーブルが部屋に居て、タオルで汗を拭いてくれた。
倉庫は問題ない、と聞いて安心したが……右手に温もりが残っている。温かく、大きな……安心する手。
「あとで、貴女を助けた画家に礼を言わねばなりません」
「はい。ご迷惑おかけしました」
「こういった事は今まで、あったのですか?」
「……はい……」
「倉庫での仕事は、しばらく止めておきましょう」
「申し訳ありません」
「他にもやることがありますし、憶えて貰う仕事もあるのです。大丈夫ですよ、アイリス」
優しい手が頭をゆっくりと撫でた。ここまで大事にされる理由など、何もないのに。と、アイリスは思ったが……マーブルは優しい瞳と哀しい瞳をが入り交じっている。
その日から1ヶ月は倉庫の手入れは休み、美術回廊と新しく憶える仕事が増えた。画家のアトリエ周辺の仕事だった。
自分を助けてくれた画家の名前は、当の本人が「礼を言われるまでも無い」とトーナル氏を介して名前を告げることを断ってきていた。
右手に残る、あの温もりがアイリスの何かを安心させてくれた。
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