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学園生活
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入学した王立学園で、主人公のサラディンこと、サラと出会った。 15歳にしては、早熟した身体つきに天真爛漫な少女だった。対して、悪役令嬢のエリザベス侯爵令嬢は……同じく早熟。
自分の成長(身体的に)を比べたら、哀しくなる。
2人の制服、特注ぽいし……通常のサイズじゃ、胸とか入らないのが明らかでした。男子学生からは、もう、注目されてます。顔も可愛いサラに対して、エリザベスはキツめの綺麗系。
ドンッ!!
「あら、見えなかったわ」
そう言って胸でぶつかっても、彼女はサラの横を颯爽と過ぎてゆく。私も巻き添えにあいます。サラを後ろで倒れないようにと、今も必死に支えている。
転ばないように、ゆっくりと。彼女だけ無事……だった。私は見事によろめく。
「大丈夫? マリア?」
「あ、うん……」
サラには悪気はないし。学園で平穏に……は、なかなかいかない。入学して1ヶ月でこの状態。
取り巻きには目を付けられてるし……はぁ……。
学園は全寮制だから、逃げ場が本当にない。しかも、祝福スキルを上げるための習得は学園での講義と……学園内で許されている、キスに愛撫を騎士候補者と合意の上で行うこと。
ただ、聖騎士団に正式に【与える者】として所属する際には、処女が前提。
女神様の祝福がある者としては、基本与えるんだけど。私は、推しキャラのために死守!! ファーストキスだって、彼のためにとっておくんだから!!
講義は真面目に受けていますよ!! というか、国の歴史とか必要な知識を学ぶ機会だし。マリアとして、学園に入学前までに覚えきれなかった勉強をもう一度学び直すチャンスだし。
「ねぇ、マリア。今日は裏庭で勉強しましょう?」
「いいわね」
サラと約束していた裏庭に向かう道、激しい喘ぎ声が聞こえてきた。
「逞しい身体だわ」
「あぁ、いいな。何度も味わってもたらない」
「気持ちいいのぉ」
「っ、く、ここが弱いんだよな!!」
「あん、やぁん」
とか、聞こえてきた。裏庭に行くにはこの道しかないのに!! ど、どうしよう?
スゴク水音とかまで、聞こえだしてるよ? 絶対、ヤッテるよね? 学園内で付き合うのは良いけどさ、もうちょっと。ねぇ?
「あっ、あぁ……んっ……あんっ……」
「はぁ……サラディン、もっと祝福を!!」
私は壁に背中を預け、立ち尽くす……。
男のたぎりを受け止めて、サラディンが喘いでいる。
サラは、【与える者】として学園でも実践スキルの習得を頑張っているんだろうけど……。行き過ぎた行為に思えてくる。だって、祝福の力を学ぶ令嬢以外も別棟にはいるんだし。でも、でも……。
聖騎士は、祝福を貰わないと光魔法が使えなくなってしまう。死活問題。聖騎士候補者も同じ。
そして……祝福を与える者は、祝福を与えないでいつづけると危ない。
何か違うものが感じるようになった。
終わったのか、乱れた服を直しながら、サラがやってきた。なんだか表情は、満たされたモノがあったようだ。
私を見る瞳が、一瞬、冷たかった。気がする。
「マリア? 大丈夫?」
「えぇ……サラは?」
「大丈夫よ。私の力をまた喜んでいただけたの!!」
「……そう、みたい、ネ……」
「マリアは何故しないの?」
「えぇ……と。ほら、決めた騎士様がいるから!!」
彼女には、そう誤魔化し続けてきた。ただ、私との約束の場所に、待っていたように騎士候補者とのエッチの最中を見せつけるようになった。今回で3度目。
彼女、こういうコトする子だったかなぁ? どちらかと言うと、悪役令嬢のエリザベスがサラにやっていた事だったんだけど……。何か、大事なコト、忘れている気が……。
「ねぇ、サラ? こういうのは、貴女のしているのは少し……」
「少し?」
「習得するのは、行き過ぎたモノがある気がするの」
「……ま……な……いでよ……」
「えっ?」
「そうね、考えないとね」
含みを得た笑いをしていたような気がした。
その会話をした夜から、私の部屋の隣。サラの部屋は静かではなくなった。
いつも寮に戻ると、その日の復習と宿題。あとは、前世でも好きだった手芸を楽しんでいる。貴族令嬢としての嗜みの刺繍もしている。刺繍と手芸の合わせ技も出来るようになった。コレは、お母さまたちも喜んでくれている。
学園に入学する前に発揮? したので、作ったのをプレゼントしたら大喜び。オマケに何か力が付属している? とか……お父様が言っていた。
隣の部屋から、また聞こえてきた。まるで、聞かせるように。あの日の夜以来、毎日、毎晩。
イヤらしい水音も、喘ぎ声も……。若い男の荒ぶる声や悦ぶ声。
日に日に増していく行為。エスカレートしていっている。
たぶん、たぶんだけど……最後まで、毎日毎晩シテいる気がする。祝福の力は増すかもしれないけれど。聖騎士団に所属、どうなるんだろう? 所属試験でバレル気がするんだけど……。
毎夜繰り返されることに、逃げるように私は夜は夢の中に逃げる。 リヒャルト様を必死に想い出して、デビュタントのパーティーで姿を見た時に備える……何に?!
ダンス……だよね?! それ以上でも、それ以下でも……。ダンスが駄目でも、挨拶できれば良い方なのかなぁ。
ーー今夜も彼とのダンスの夢、みられますように…… ーー
『……けて、くれ……』
『たのむ……誰か……』
『っ!! 君は……君なのか? やっと、逢える』
跪いて、騎士が手の甲にキスをした。とてもリアルな感触。そして、抱きしめてくれる。
その夢を見た日、私は騎士にキスをして祝福を与えていた。
【入学から半年】
私はゲームとは違う状況になっていった。サラとの溝がますます深まった。私の話は聞いても、流されていって聖騎士候補者との仲が深い親密さを増していった。さらに魅惑的な【与える者】として磨きをかけていった。
学園の特別棟の中で、サラディン派とエリザベス派というゲームではなかった派閥まで出来ていた。
私は、【与えない者】として別名がついた。その方が、私は楽。力は、彼にしか与えたくないし、与える気持ちもない。 なんと揶揄されようとも、私は、マリアだけれども、茜でもあるから……。元の世界に戻れないだろうし、同士でキョウダイのオネエちゃんといつ会えるか分からない。会えないかもしれない。
「……っ……涙、でてきた……オネエちゃん……リヒャルトさんのいる世界で、会えたらいいな」
学園で、1人で過ごす日が増えていった。友だち、多い方ではないけれど。もっと減った気がする。
大丈夫、きっとなんとかなる……。
【入学から1年後】
あぁ、見事にボッチだわ……講義とかで、組む必要がある時だけ一緒になってくれる人はなんとかいるけど。皆してイヤな顔してくる。
昼休みは食堂で昼食を早めに食べ終えると、居心地の悪さが増していく。
慣れたつもりだけど、慣れていないのかな? はげていないかな? 私。
「ふぅ……図書室でも行こう」
1人でも本を読んで過ごせる場所、というのもある。それ以上に、この国などの色んな本が揃っている。
歴史書から文学、小説も大衆小説もある。恋愛小説も。実用書まで。
美術史もなかでは好きだった。歴史書と併せて読むと、とても面白くなっていった。
さらに嬉しかったのは、レース編みや刺繍の本もあったこと。
前世で手芸も好きだったので、この世界でも楽しめるのは、心の救いでもあった。
今日も何冊か借りた。この間は、刺繍のモチーフ本も借りた。刺繍のモチーフ本は、とても良かった。この世界では古いデザインだったが、今でも遣えそうなのにアレンジしてモチーフデザインを描いたりした。
実家からは、刺繍糸を始め、生地なども送って貰っている。沢山の生地を自分で裁断して、せっせと手縫いで色々作っている。お姉様のお茶会で付けていく小ものやレース編みして作った髪飾りなども作る。
お茶会でも、お姉様のお友だちで親しい人の分だけは作ってみたりしている。自分だけで作るのには、限度があるから。
昨日出来上がった新作を袋に入れた。一緒に、手紙を書いた。
【お母様へ
新しいモチーフデザインを描いてみました。
一緒に、作った刺繍が入った巾着を贈ります。
お姉様の分も作りました。
今度は喧嘩をしないでくださいね。
今年の夏休みは、帰省する予定です。
マリア】
箱に宛先を書いてから、学園の管理室に預けて贈って貰った。
数日後、新しい刺繍糸やレース編みの糸と一緒に手紙が届いた。ドキドキしながら部屋に行く。
大きめの箱で届くので、管理室の管理人さんが運ぶのを手伝ってくれた。お世話になっているので、久し振りに作った香り袋入れを渡したら喜んでくれた。
部屋にひとりになり、封を開け手紙から読み始める。
【マリアへ
この間は、巾着をありがとう。
今回は、私の選んだ巾着がレイニーと一緒で取りあいになりそうでした。
あなたの刺繍の図案は、他のご婦人にも好評ですよ。
お父さんは、あなたがなかなか帰ってこないのを寂しがっていますよ。レイニーやフィリップもです。もちろん、私もです。
今年の夏が楽しみです。皆で久し振りにお茶をしたり、ピクニックしましょう。レイニーが準備して待っています。
P.S 最近、学園のお友だちの話を聞かないので、心配です。
母より】
「なんだか、逆に心配かけているのかな……」
箱には、色とりどりの刺繍糸や布生地をみる。1人の時間を楽しむ方法があって良かった。
前世ではオネエちゃんが、「ゲームだけじゃダメ!!」と言って一緒にやったんだよね。本当は、オネエちゃんの服を作ったりしていたんだけど……。
お姉様のレイニーとも、学園に入る前も一緒にやって過ごした。マリア自身の記憶の中でも、姉妹仲は良く、一緒に刺繍とかしていたみたい。お母様とも……。
夏休みが楽しみ……。
今年の夏に、思っていたこととは違うことが起こるとは分からなかった。
自分の成長(身体的に)を比べたら、哀しくなる。
2人の制服、特注ぽいし……通常のサイズじゃ、胸とか入らないのが明らかでした。男子学生からは、もう、注目されてます。顔も可愛いサラに対して、エリザベスはキツめの綺麗系。
ドンッ!!
「あら、見えなかったわ」
そう言って胸でぶつかっても、彼女はサラの横を颯爽と過ぎてゆく。私も巻き添えにあいます。サラを後ろで倒れないようにと、今も必死に支えている。
転ばないように、ゆっくりと。彼女だけ無事……だった。私は見事によろめく。
「大丈夫? マリア?」
「あ、うん……」
サラには悪気はないし。学園で平穏に……は、なかなかいかない。入学して1ヶ月でこの状態。
取り巻きには目を付けられてるし……はぁ……。
学園は全寮制だから、逃げ場が本当にない。しかも、祝福スキルを上げるための習得は学園での講義と……学園内で許されている、キスに愛撫を騎士候補者と合意の上で行うこと。
ただ、聖騎士団に正式に【与える者】として所属する際には、処女が前提。
女神様の祝福がある者としては、基本与えるんだけど。私は、推しキャラのために死守!! ファーストキスだって、彼のためにとっておくんだから!!
講義は真面目に受けていますよ!! というか、国の歴史とか必要な知識を学ぶ機会だし。マリアとして、学園に入学前までに覚えきれなかった勉強をもう一度学び直すチャンスだし。
「ねぇ、マリア。今日は裏庭で勉強しましょう?」
「いいわね」
サラと約束していた裏庭に向かう道、激しい喘ぎ声が聞こえてきた。
「逞しい身体だわ」
「あぁ、いいな。何度も味わってもたらない」
「気持ちいいのぉ」
「っ、く、ここが弱いんだよな!!」
「あん、やぁん」
とか、聞こえてきた。裏庭に行くにはこの道しかないのに!! ど、どうしよう?
スゴク水音とかまで、聞こえだしてるよ? 絶対、ヤッテるよね? 学園内で付き合うのは良いけどさ、もうちょっと。ねぇ?
「あっ、あぁ……んっ……あんっ……」
「はぁ……サラディン、もっと祝福を!!」
私は壁に背中を預け、立ち尽くす……。
男のたぎりを受け止めて、サラディンが喘いでいる。
サラは、【与える者】として学園でも実践スキルの習得を頑張っているんだろうけど……。行き過ぎた行為に思えてくる。だって、祝福の力を学ぶ令嬢以外も別棟にはいるんだし。でも、でも……。
聖騎士は、祝福を貰わないと光魔法が使えなくなってしまう。死活問題。聖騎士候補者も同じ。
そして……祝福を与える者は、祝福を与えないでいつづけると危ない。
何か違うものが感じるようになった。
終わったのか、乱れた服を直しながら、サラがやってきた。なんだか表情は、満たされたモノがあったようだ。
私を見る瞳が、一瞬、冷たかった。気がする。
「マリア? 大丈夫?」
「えぇ……サラは?」
「大丈夫よ。私の力をまた喜んでいただけたの!!」
「……そう、みたい、ネ……」
「マリアは何故しないの?」
「えぇ……と。ほら、決めた騎士様がいるから!!」
彼女には、そう誤魔化し続けてきた。ただ、私との約束の場所に、待っていたように騎士候補者とのエッチの最中を見せつけるようになった。今回で3度目。
彼女、こういうコトする子だったかなぁ? どちらかと言うと、悪役令嬢のエリザベスがサラにやっていた事だったんだけど……。何か、大事なコト、忘れている気が……。
「ねぇ、サラ? こういうのは、貴女のしているのは少し……」
「少し?」
「習得するのは、行き過ぎたモノがある気がするの」
「……ま……な……いでよ……」
「えっ?」
「そうね、考えないとね」
含みを得た笑いをしていたような気がした。
その会話をした夜から、私の部屋の隣。サラの部屋は静かではなくなった。
いつも寮に戻ると、その日の復習と宿題。あとは、前世でも好きだった手芸を楽しんでいる。貴族令嬢としての嗜みの刺繍もしている。刺繍と手芸の合わせ技も出来るようになった。コレは、お母さまたちも喜んでくれている。
学園に入学する前に発揮? したので、作ったのをプレゼントしたら大喜び。オマケに何か力が付属している? とか……お父様が言っていた。
隣の部屋から、また聞こえてきた。まるで、聞かせるように。あの日の夜以来、毎日、毎晩。
イヤらしい水音も、喘ぎ声も……。若い男の荒ぶる声や悦ぶ声。
日に日に増していく行為。エスカレートしていっている。
たぶん、たぶんだけど……最後まで、毎日毎晩シテいる気がする。祝福の力は増すかもしれないけれど。聖騎士団に所属、どうなるんだろう? 所属試験でバレル気がするんだけど……。
毎夜繰り返されることに、逃げるように私は夜は夢の中に逃げる。 リヒャルト様を必死に想い出して、デビュタントのパーティーで姿を見た時に備える……何に?!
ダンス……だよね?! それ以上でも、それ以下でも……。ダンスが駄目でも、挨拶できれば良い方なのかなぁ。
ーー今夜も彼とのダンスの夢、みられますように…… ーー
『……けて、くれ……』
『たのむ……誰か……』
『っ!! 君は……君なのか? やっと、逢える』
跪いて、騎士が手の甲にキスをした。とてもリアルな感触。そして、抱きしめてくれる。
その夢を見た日、私は騎士にキスをして祝福を与えていた。
【入学から半年】
私はゲームとは違う状況になっていった。サラとの溝がますます深まった。私の話は聞いても、流されていって聖騎士候補者との仲が深い親密さを増していった。さらに魅惑的な【与える者】として磨きをかけていった。
学園の特別棟の中で、サラディン派とエリザベス派というゲームではなかった派閥まで出来ていた。
私は、【与えない者】として別名がついた。その方が、私は楽。力は、彼にしか与えたくないし、与える気持ちもない。 なんと揶揄されようとも、私は、マリアだけれども、茜でもあるから……。元の世界に戻れないだろうし、同士でキョウダイのオネエちゃんといつ会えるか分からない。会えないかもしれない。
「……っ……涙、でてきた……オネエちゃん……リヒャルトさんのいる世界で、会えたらいいな」
学園で、1人で過ごす日が増えていった。友だち、多い方ではないけれど。もっと減った気がする。
大丈夫、きっとなんとかなる……。
【入学から1年後】
あぁ、見事にボッチだわ……講義とかで、組む必要がある時だけ一緒になってくれる人はなんとかいるけど。皆してイヤな顔してくる。
昼休みは食堂で昼食を早めに食べ終えると、居心地の悪さが増していく。
慣れたつもりだけど、慣れていないのかな? はげていないかな? 私。
「ふぅ……図書室でも行こう」
1人でも本を読んで過ごせる場所、というのもある。それ以上に、この国などの色んな本が揃っている。
歴史書から文学、小説も大衆小説もある。恋愛小説も。実用書まで。
美術史もなかでは好きだった。歴史書と併せて読むと、とても面白くなっていった。
さらに嬉しかったのは、レース編みや刺繍の本もあったこと。
前世で手芸も好きだったので、この世界でも楽しめるのは、心の救いでもあった。
今日も何冊か借りた。この間は、刺繍のモチーフ本も借りた。刺繍のモチーフ本は、とても良かった。この世界では古いデザインだったが、今でも遣えそうなのにアレンジしてモチーフデザインを描いたりした。
実家からは、刺繍糸を始め、生地なども送って貰っている。沢山の生地を自分で裁断して、せっせと手縫いで色々作っている。お姉様のお茶会で付けていく小ものやレース編みして作った髪飾りなども作る。
お茶会でも、お姉様のお友だちで親しい人の分だけは作ってみたりしている。自分だけで作るのには、限度があるから。
昨日出来上がった新作を袋に入れた。一緒に、手紙を書いた。
【お母様へ
新しいモチーフデザインを描いてみました。
一緒に、作った刺繍が入った巾着を贈ります。
お姉様の分も作りました。
今度は喧嘩をしないでくださいね。
今年の夏休みは、帰省する予定です。
マリア】
箱に宛先を書いてから、学園の管理室に預けて贈って貰った。
数日後、新しい刺繍糸やレース編みの糸と一緒に手紙が届いた。ドキドキしながら部屋に行く。
大きめの箱で届くので、管理室の管理人さんが運ぶのを手伝ってくれた。お世話になっているので、久し振りに作った香り袋入れを渡したら喜んでくれた。
部屋にひとりになり、封を開け手紙から読み始める。
【マリアへ
この間は、巾着をありがとう。
今回は、私の選んだ巾着がレイニーと一緒で取りあいになりそうでした。
あなたの刺繍の図案は、他のご婦人にも好評ですよ。
お父さんは、あなたがなかなか帰ってこないのを寂しがっていますよ。レイニーやフィリップもです。もちろん、私もです。
今年の夏が楽しみです。皆で久し振りにお茶をしたり、ピクニックしましょう。レイニーが準備して待っています。
P.S 最近、学園のお友だちの話を聞かないので、心配です。
母より】
「なんだか、逆に心配かけているのかな……」
箱には、色とりどりの刺繍糸や布生地をみる。1人の時間を楽しむ方法があって良かった。
前世ではオネエちゃんが、「ゲームだけじゃダメ!!」と言って一緒にやったんだよね。本当は、オネエちゃんの服を作ったりしていたんだけど……。
お姉様のレイニーとも、学園に入る前も一緒にやって過ごした。マリア自身の記憶の中でも、姉妹仲は良く、一緒に刺繍とかしていたみたい。お母様とも……。
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