祝福は貴方だけに捧げます!!

中村湊

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想い人はとても熱い人

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 後日、アルバルトとロイ公爵の同席する中で、マリアは喜んでいた。なぜ、普通に喜んでいるのか彼は不思議そうに見ている。

 「わぁ、やっぱり!! お似合い!!」
 「マリアに祝福して貰って嬉しいわ!!」
 「……僕も……」

 マリアとロイは手を繋いで、はしゃいで喜んでいる。アルバルトは、うつむきながら耳まで紅くしている。 
 3人の不思議な光景を見ているリヒャルトは……。あの、アルバルトが何故?! と頭の中が疑問符だらけだ。
 聖騎士団に同期で入った2人で、気心きごころも知れている。貴族社会の中でも、学園生活でも接点が多く、付き合いが長いほうだ。たしかに、学園に入学した際にロイ公爵とも交友関係を持つようになった。
 そのお陰で、今のリヒャルトの騎士として以外の道を歩んでも……支えてくれてきた。
 眉間にどんどん皺を寄せて考えてしまう。いつ、どこで、どのタイミングで、この2人は。そういう関係になったんだろうか?
 
 「聞きたいことが……山程あるんだが……」
 「リヒャルト様、なにかありましたか?」
 「い、いや。マリアではなく……この……目の前で、甘い雰囲気をダダ漏れにしている2人に、だ」
 「なに? せっかくだからイチャイチャしたいのよ?」
 「ぼ、僕も……ロイに甘えたい……」

 ロイは女言葉を普通に話して、だから何? と言わんばかり。アルバルトは、子犬みたいにダメ? と。
 
 「リヒャルト様。お2人が少しゆっくり出来るように……」
 「まぁ、マリアってば気が利く!!」
 「マリア嬢はいい子だなぁ……リヒャルトにはもったいないよ!!」
 「そうよね? この際、3人で……」
 「2人の部屋用意する」
 
 ギルバートに部屋を用意させようとしたら、「用意しております。いつものお部屋にしておきました」と言う。まて、ギルバート。いつものは、なんだ?
 リヒャルトの疑問を残して、2人は用意されている部屋へと消えた。
 ワルバーン家に数日滞在していた、例のカップルは。部屋から一歩も出てこないで休暇を楽しんだらしく。「あぁ、ロイと久し振りに過ごせた!!」「アルは可愛い」と言いながら帰って行った。
 
 オネエちゃんが乙女ゲームだけだったら、プレイする……筈がなかった。裏攻略ルートに、BL展開があったのを、茜は今更ながらに思い出した。だから、あのゲーム持っていたのだ。
 

 『ねーえ、このアルバルト!! かっわいいーの!! ぜってぇ、ヤリてぇ。おとしてぇ!!』
 『オネエちゃん、本気でしょ?』
 『この甘えっぷりがいいんでしょ? そ、れ、に……この状態になぁんどしても……たまんねぇ』
 『分からなくもないけど。軽そうだけど、真面目で。好きな人だけに甘えたがりでしょ?』


 で、ヤッタのね? すごい。オネエちゃん。本気でおとした!!
 うーん、少しずつゲームでのこと。思い出してきたけど。肝心かんじんなことは、オネエちゃんもあまり思い出せないっていってた。

 『ごめんね。アタシも一生懸命思い出そうとしたんだけど……自分が好きなキャラと、関わりを持てるという事位だし……』
 『そうなの? 関わり、以上になっているんだけど』
 『あとは、サラディンとエリザベスよね?』
 『うん。キャラがぜんっぜん、違うの!!』

 少しずつ2人で思い出したことを、手紙でやり取りすることを決めた。情報交換・情報共有は、大切!!

 アルバルトさんとロイ侯爵が帰って、数日。
 私は何をしているか? うん。お膝の上にいます。リヒャルト様の。そして、一緒にお茶……。

 「んっ……んっ、んっんん……」
 「もう少し、飲みたい?」
 「っ、普通に」
 「じゃぁ……っ……」
 「んんっ……んんっふぁ……」

 普通、って言ったのに。なんで、口移し? リヒャルト様、甘やかし状態とドS状態のスイッチの入り方が……わからない。
 考えていると、首筋を撫でてくる。ピクンと反応してしまい、声がでてしまう。その表情や顔、声に喜んで、彼はキスを唇へとしてくる。

 「んっ、ぁっ。んっぁ、ぁん」
 「マリア? そんなに誘う声、どこで覚えた?」
 「覚えて……ぁっ、うぁん……」
 「昔の記憶のなかで?」
 「ちがっ……はじ、め、てぇ……」
 「……はじめて?……ソレは、俺が?」
 「今も、昔も……貴方あなたがぁ。リヒャルト様が……はじめてです」

 消え入りそうに恥ずかしくなった。思わず、顔を両手で隠す。

 「アカネ? マリア? こっちに顔向けなさい」
 「~~~っ……はずかしい……」
 「いいから」
 「……んっんんっーーー」

 顔を頑張って向けると、彼は満面の笑みで深い深いキス。舌を激しく絡めて、口の中から全身の力が抜け落ちる。
 崩れ落ちそうな身体を支えられながら、さらにキスをしてくる。呼吸が2人とも乱れて求め合う。
 マリアの身体は、彼にキスをされ触れられる度に、ビクビクと反応し男を喜ばせる。彼にしがみついて、涙目になりながら「好き」と言う。

 愛らしい表情と声。彼女が俺を好きと言って、キスに応える。どれだけ満たされていくか? 俺の気持ちを、もっと彼女に……。深まっていくキスと2人の気持ちに、呼応こおうしていくように光が2人を包み込む。翠色は、彩色さいしき豊かな翠色になっている。まるで、虹にように……。
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