12 / 24
前世の記憶?が・・・・・・少し戻りそうです
しおりを挟む
小さなカフェ。オネエちゃんと楽しみにして行った。
ハンドルネームが、モトさんのオネエちゃん。私は、アカネで。
『聖騎士団と令嬢』の、ファンのオフ会。このゲームにハマリ込んだ私たち。2次創作まで、頑張ってしまった。オネエちゃんは、BL作品の2次創作でファンが少しいる。
今日のオフ会は、2次創作作品を楽しんだりする予定。
「はじめまして、モトです」
「アカネです」
「わぁ、モトさん。会うの楽しみでした!! 噂以上に美人さんです」
「ふふっ、ありがとう。お世辞でもうれしい」
「そんなぁ」
小さなオフ会には、全部で私たちキョウダイ含めて7人。初めて会う方も2人。幹事は、オフ会ベテランのオネエちゃん。
全員が集まると、ジュースで乾杯。お酒が入ると、その勢いでトラブルを防ぐために作った約束の1つ。
お茶やジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしながら話していた。
「あの展開が良かったです!!」
「「わたしも!!」」
「そう、かしら? 甘すぎると思わない? 最悪ルートと逆ハーレムの統合こそ、最高エンドよ!!」
「まぁ、好みは色々ヨネ? あなたは、最悪と逆ハーレムが一緒になってくれたらって思ったの?」
「モトさん? 私をバカにしてます? 最高エンドと言ったんです。色々ではなく、それが最高なんです!! 他はありえません!!」
静まりかえった部屋。小さな小部屋を借りれるカフェでのオフ会。後半から、そのひと言から変な空気になった。
彼女は、コレこそが最高エンドで他のエンディングはありえない!! 私の考えたストーリーを読まないといけない!! そうすれば素晴らしさがわかる!! そう言って引かず、人数分用意されたシナリオを渡された。
シナリオは……ヒロインのサラディンが、魅了の力を最大限に学園で習得できる状態になる。それは、聖騎士候補者や騎士候補者に祝福をありとあらゆる手段で与え、力を高めていくという。
悪役令嬢のエリザベスさえも、ソレに溺れていく。
学園では、全ての騎士がサラディンを讃え崇め、求め狂う。サラなくしては、居られなくなってしまうまでに。
2人が社交界にデビューしてからは、聖騎士団だけでなく近衛騎士すら彼女らに求め狂うという。異様なまでの逆ハーレムの話しになっていく。
読み終えた時、オネエちゃんは難しい顔をしていた。他のオフ会メンバーの中には、呆然として暫く動けなくなっている子も。
「これこそ、最上のシナリオ!! コレなくしては、聖騎士様たちとの愛はありません!! 私との愛は終わらないのです!!」
私との愛? ふと、疑問がよぎる。
彼女は、シナリオでサラディンを主人公にしていたが……あのシナリオは。
「ねぇ? 自分が主人公になった気持ちで書いたり、キャラクターを好きになるのはいいのよ? でも、コレは……」
「あぁ、モトさんは嫉妬しているんです。私が聖騎士様たちに、こんなにも愛され尽くされているのが!!」
「……今日は、疲れている子もいるみたいだから、また機会があったら会いましょう?」
「「……はい……」」
チラホラと帰って行く子たち。幹事のオネエちゃんが支払いを済ませ、カフェを後にして一緒に歩いた。
オネエちゃんが、何度か目の溜め息をついた。
「あの、オネエちゃん?」
「なぁに? 茜」
「その、あぁいうコトって……」
「近いことは、何度か。でも、今回の彼女……かなり……」
信号が青信号の点滅し、赤信号になった。
2人で、暗くなり始めた空を少し見た。空が、近くに見えた。
キャーーーーー!!
たくさんの人たちが、叫んでいる。
私を掴もうとしている、オネエちゃん。
後ろに……あの人が、笑いながら言っていた。
「私を、サラディンの世界を馬鹿にしないで!! 私だけが、みんなに、騎士様たちに愛され尽くされるんだからーーーー!!」
歪んだ瞳。あははっ、と笑い。悦び叫び、彼女の【シナリオ】が空を舞いながら、紅く染めていく。
真っ赤に真っ赤に、【シナリオ】は紅く、暗くなり始めた空を紅くした。
空が近い。とてもとても、紅い空が……。
オネエちゃん、私……もっと一緒にいたいよ?
一緒にお話ししてて、オネエちゃんの作ったお菓子食べて。私の作った服を着てくれて。
アカネ、だめ!! 独りにしないから!!
アナタは、可愛い妹。こんなワタシを笑わずに、一緒に居てくれて。アナタは、ワタシが守るから!!
ワタシが、サラディン!! ワタシのセカイ。キシさまたちにアイサレつづけて、ずぅっと。ズット。あのキモチイせかい。
ぞくぞくスル。タマラナイ。キシさまタチにあいされる。ワタシだけが、アイサレつづける。ワタシのセカイ。
「っ!! はぁっ、はぁっ……いま、の……」
ゾワリとする。
あの日、あの場所で……帰りに。あぁ、巻き込まれたんだ!!
彼女が創ったストーリーのセカイに。何か違うのは、そうだったんだ。彼女のストーリーだから……。
でも、なんで?
あのシナリオとはズレが生じてきている。リヒャルト様も、アルバルト様も、サラディンと……。
「っ……いやっ!! 私は、私は。彼を失いたくない!!」
【ロイの邸宅】
全身気持ち悪かった。あの、あのときの記憶。
前世の記憶が大分甦ったけど。胸くそ悪い。あのオンナ!!
「大丈夫かしら? あの子?」
早朝だが、手紙をリヒャルト宛てに出し支度をした。「嫌な予感がして、マリアが心配だ」と。
こう、記しておけば間違いなく。あの男は、断らないだろう。
マリアを溺愛しているのは間違いないし、俺の前でも平然としてやらかしていたから。
ハンドルネームが、モトさんのオネエちゃん。私は、アカネで。
『聖騎士団と令嬢』の、ファンのオフ会。このゲームにハマリ込んだ私たち。2次創作まで、頑張ってしまった。オネエちゃんは、BL作品の2次創作でファンが少しいる。
今日のオフ会は、2次創作作品を楽しんだりする予定。
「はじめまして、モトです」
「アカネです」
「わぁ、モトさん。会うの楽しみでした!! 噂以上に美人さんです」
「ふふっ、ありがとう。お世辞でもうれしい」
「そんなぁ」
小さなオフ会には、全部で私たちキョウダイ含めて7人。初めて会う方も2人。幹事は、オフ会ベテランのオネエちゃん。
全員が集まると、ジュースで乾杯。お酒が入ると、その勢いでトラブルを防ぐために作った約束の1つ。
お茶やジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしながら話していた。
「あの展開が良かったです!!」
「「わたしも!!」」
「そう、かしら? 甘すぎると思わない? 最悪ルートと逆ハーレムの統合こそ、最高エンドよ!!」
「まぁ、好みは色々ヨネ? あなたは、最悪と逆ハーレムが一緒になってくれたらって思ったの?」
「モトさん? 私をバカにしてます? 最高エンドと言ったんです。色々ではなく、それが最高なんです!! 他はありえません!!」
静まりかえった部屋。小さな小部屋を借りれるカフェでのオフ会。後半から、そのひと言から変な空気になった。
彼女は、コレこそが最高エンドで他のエンディングはありえない!! 私の考えたストーリーを読まないといけない!! そうすれば素晴らしさがわかる!! そう言って引かず、人数分用意されたシナリオを渡された。
シナリオは……ヒロインのサラディンが、魅了の力を最大限に学園で習得できる状態になる。それは、聖騎士候補者や騎士候補者に祝福をありとあらゆる手段で与え、力を高めていくという。
悪役令嬢のエリザベスさえも、ソレに溺れていく。
学園では、全ての騎士がサラディンを讃え崇め、求め狂う。サラなくしては、居られなくなってしまうまでに。
2人が社交界にデビューしてからは、聖騎士団だけでなく近衛騎士すら彼女らに求め狂うという。異様なまでの逆ハーレムの話しになっていく。
読み終えた時、オネエちゃんは難しい顔をしていた。他のオフ会メンバーの中には、呆然として暫く動けなくなっている子も。
「これこそ、最上のシナリオ!! コレなくしては、聖騎士様たちとの愛はありません!! 私との愛は終わらないのです!!」
私との愛? ふと、疑問がよぎる。
彼女は、シナリオでサラディンを主人公にしていたが……あのシナリオは。
「ねぇ? 自分が主人公になった気持ちで書いたり、キャラクターを好きになるのはいいのよ? でも、コレは……」
「あぁ、モトさんは嫉妬しているんです。私が聖騎士様たちに、こんなにも愛され尽くされているのが!!」
「……今日は、疲れている子もいるみたいだから、また機会があったら会いましょう?」
「「……はい……」」
チラホラと帰って行く子たち。幹事のオネエちゃんが支払いを済ませ、カフェを後にして一緒に歩いた。
オネエちゃんが、何度か目の溜め息をついた。
「あの、オネエちゃん?」
「なぁに? 茜」
「その、あぁいうコトって……」
「近いことは、何度か。でも、今回の彼女……かなり……」
信号が青信号の点滅し、赤信号になった。
2人で、暗くなり始めた空を少し見た。空が、近くに見えた。
キャーーーーー!!
たくさんの人たちが、叫んでいる。
私を掴もうとしている、オネエちゃん。
後ろに……あの人が、笑いながら言っていた。
「私を、サラディンの世界を馬鹿にしないで!! 私だけが、みんなに、騎士様たちに愛され尽くされるんだからーーーー!!」
歪んだ瞳。あははっ、と笑い。悦び叫び、彼女の【シナリオ】が空を舞いながら、紅く染めていく。
真っ赤に真っ赤に、【シナリオ】は紅く、暗くなり始めた空を紅くした。
空が近い。とてもとても、紅い空が……。
オネエちゃん、私……もっと一緒にいたいよ?
一緒にお話ししてて、オネエちゃんの作ったお菓子食べて。私の作った服を着てくれて。
アカネ、だめ!! 独りにしないから!!
アナタは、可愛い妹。こんなワタシを笑わずに、一緒に居てくれて。アナタは、ワタシが守るから!!
ワタシが、サラディン!! ワタシのセカイ。キシさまたちにアイサレつづけて、ずぅっと。ズット。あのキモチイせかい。
ぞくぞくスル。タマラナイ。キシさまタチにあいされる。ワタシだけが、アイサレつづける。ワタシのセカイ。
「っ!! はぁっ、はぁっ……いま、の……」
ゾワリとする。
あの日、あの場所で……帰りに。あぁ、巻き込まれたんだ!!
彼女が創ったストーリーのセカイに。何か違うのは、そうだったんだ。彼女のストーリーだから……。
でも、なんで?
あのシナリオとはズレが生じてきている。リヒャルト様も、アルバルト様も、サラディンと……。
「っ……いやっ!! 私は、私は。彼を失いたくない!!」
【ロイの邸宅】
全身気持ち悪かった。あの、あのときの記憶。
前世の記憶が大分甦ったけど。胸くそ悪い。あのオンナ!!
「大丈夫かしら? あの子?」
早朝だが、手紙をリヒャルト宛てに出し支度をした。「嫌な予感がして、マリアが心配だ」と。
こう、記しておけば間違いなく。あの男は、断らないだろう。
マリアを溺愛しているのは間違いないし、俺の前でも平然としてやらかしていたから。
0
あなたにおすすめの小説
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる