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試作品完成
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アレから毎日研究所には出入りしていたけれど10日ほど毎日お絵描きという名の仕様書を書いていた。
なんでもこの世界ではそういう事をする人がいなかったようで全て師匠の作るものを見て真似をして作る、料理も親から子へと形に残らない伝え方が基本だったらしい。
その後は椅子、机などの目に付いたものを描いたり話をしたりと過ごしたが、文字化けスキルの影響は全く感じられないという事で時々面談はするけれども通って調べたりはしなくて良いと言われたのでコレで好きなだけものづくりに勤しめるね。
ひとまず女の子ぽく裁縫系のものづくりをしてみたいとは思っていてこの世界にぬいぐるみは存在していなかったので是非作ってみたいと思うんだけど、見本となる動物から調べないといけないんだよね…
「ねぇパパ、このニードルラビットってどんな魔物なの?」
そうなの、お夕飯に出てきていたお肉がニードルラビットっていう魔物だってさっき知ったので夕食時にパパに聞いてみる。
「ニードルラビットか、白っぽいこれくらいの魔物で頭に角が生えて、素早い魔物だよ。」
日本語的に言うなら角うさぎみたいなイメージぽいね。
「ふーん見てみたいなぁ。」
「ユーナ、魔物は小さくても危ないぞ?」
「そうそう、新人冒険者がよく刺されて怪我したともよく聞くしな。」
「魔物図鑑を見ればいいんじゃない?」
兄さんたちも色々と教えてくれるが、魔物図鑑なんてあったんだね!
「魔物図鑑見てみたい!」
ザンダ兄さんが魔物図鑑の事を教えてくれたけど、ザンダ兄さんは勉強が苦手で商人ではなく冒険者になりたいと前から言ってたっけ?だからそういうのにも詳しいんだね。
「ご飯の後で俺のを貸してやるよ。」
「わーい、兄さんありがとう!」
「そうだ、ユーナこの前の試作品が出来たから後で私の書斎に来て貰えるかな?」
この前の試作品とは、筆箱の事であの日家に帰ってからパパの書斎の文房具を見せてもらって封蝋セットも入る仕様にしたんだよね。
あとは使っている途中で閉まらないようにつっかえ棒と、ペン立ての瓶が横向きから縦向きに起こせるようになってたりと細かい仕様を詰め込んだやつが遂に出来上がったみたい。
「わかったわパパ、兄さんに図鑑を借りたら行くね。」
「ああ、わかったよ。」
にしても随分早く出来たんだね。
そんなに難しい作りでは無いけどさ。
「はわぁぁぁ」
うん、箱に装飾とは指示出したよ?でもこんな素敵なものにしあげてもらえると思ってなかったよ。
試作品って装飾はしないものって前世の常識で今世では全て完成系を用意するのかな?
まぁ実際中も注文通りでイメージしてた通りに出来上がっているのはスキルのおかげなのかもしれないね。
「どうだ?ユーナ」
パパが家族に見せる顔とは違う商人の顔をして聞いくるところを見ると本気でコレを商品化するつもりみたいだね。
「うん、完璧!すっごく素敵でコレでお勉強したら頑張れそう!」
私が何となく書いた幾何学模様と唐草模様をミックスしたような柄を忠実に再現してくれていてとっても素敵な出来上がりで私が欲しくなっちゃうよ。
「そうか!それならコレはユーナのモノだよ。」
「え?いいの?ありがとうパパ♡」
筆箱第1号は私のモノだなんてデザインしたかいがあったね!
パパはコレからこの筆箱を色んな柄で作って売り出すみたいだけどそんなに需要あるのかな?
ちなみにデザイン料は売上の1割貰えるらしいよ。
まだ分からないだろうけれどココにユーナってかけるかな?って見本を横に置いて契約書にサインさせられたけどぱっと見る限り嘘はついてないしちゃんと1割と書いてあったのは確認出来たから良いだけとね。
さてと、部屋に帰って魔物図鑑を見なきゃ!
━━━━━━━━━━━━━━━
章の設定をしようとしたら使い慣れてなく失敗して話の順番がおかしくなりました…
ご迷惑をおかけした方にはお詫び申し上げます。
章の設定は取り下げ元に戻したつもりですが変でしたらごめんなさい!
なんでもこの世界ではそういう事をする人がいなかったようで全て師匠の作るものを見て真似をして作る、料理も親から子へと形に残らない伝え方が基本だったらしい。
その後は椅子、机などの目に付いたものを描いたり話をしたりと過ごしたが、文字化けスキルの影響は全く感じられないという事で時々面談はするけれども通って調べたりはしなくて良いと言われたのでコレで好きなだけものづくりに勤しめるね。
ひとまず女の子ぽく裁縫系のものづくりをしてみたいとは思っていてこの世界にぬいぐるみは存在していなかったので是非作ってみたいと思うんだけど、見本となる動物から調べないといけないんだよね…
「ねぇパパ、このニードルラビットってどんな魔物なの?」
そうなの、お夕飯に出てきていたお肉がニードルラビットっていう魔物だってさっき知ったので夕食時にパパに聞いてみる。
「ニードルラビットか、白っぽいこれくらいの魔物で頭に角が生えて、素早い魔物だよ。」
日本語的に言うなら角うさぎみたいなイメージぽいね。
「ふーん見てみたいなぁ。」
「ユーナ、魔物は小さくても危ないぞ?」
「そうそう、新人冒険者がよく刺されて怪我したともよく聞くしな。」
「魔物図鑑を見ればいいんじゃない?」
兄さんたちも色々と教えてくれるが、魔物図鑑なんてあったんだね!
「魔物図鑑見てみたい!」
ザンダ兄さんが魔物図鑑の事を教えてくれたけど、ザンダ兄さんは勉強が苦手で商人ではなく冒険者になりたいと前から言ってたっけ?だからそういうのにも詳しいんだね。
「ご飯の後で俺のを貸してやるよ。」
「わーい、兄さんありがとう!」
「そうだ、ユーナこの前の試作品が出来たから後で私の書斎に来て貰えるかな?」
この前の試作品とは、筆箱の事であの日家に帰ってからパパの書斎の文房具を見せてもらって封蝋セットも入る仕様にしたんだよね。
あとは使っている途中で閉まらないようにつっかえ棒と、ペン立ての瓶が横向きから縦向きに起こせるようになってたりと細かい仕様を詰め込んだやつが遂に出来上がったみたい。
「わかったわパパ、兄さんに図鑑を借りたら行くね。」
「ああ、わかったよ。」
にしても随分早く出来たんだね。
そんなに難しい作りでは無いけどさ。
「はわぁぁぁ」
うん、箱に装飾とは指示出したよ?でもこんな素敵なものにしあげてもらえると思ってなかったよ。
試作品って装飾はしないものって前世の常識で今世では全て完成系を用意するのかな?
まぁ実際中も注文通りでイメージしてた通りに出来上がっているのはスキルのおかげなのかもしれないね。
「どうだ?ユーナ」
パパが家族に見せる顔とは違う商人の顔をして聞いくるところを見ると本気でコレを商品化するつもりみたいだね。
「うん、完璧!すっごく素敵でコレでお勉強したら頑張れそう!」
私が何となく書いた幾何学模様と唐草模様をミックスしたような柄を忠実に再現してくれていてとっても素敵な出来上がりで私が欲しくなっちゃうよ。
「そうか!それならコレはユーナのモノだよ。」
「え?いいの?ありがとうパパ♡」
筆箱第1号は私のモノだなんてデザインしたかいがあったね!
パパはコレからこの筆箱を色んな柄で作って売り出すみたいだけどそんなに需要あるのかな?
ちなみにデザイン料は売上の1割貰えるらしいよ。
まだ分からないだろうけれどココにユーナってかけるかな?って見本を横に置いて契約書にサインさせられたけどぱっと見る限り嘘はついてないしちゃんと1割と書いてあったのは確認出来たから良いだけとね。
さてと、部屋に帰って魔物図鑑を見なきゃ!
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章の設定をしようとしたら使い慣れてなく失敗して話の順番がおかしくなりました…
ご迷惑をおかけした方にはお詫び申し上げます。
章の設定は取り下げ元に戻したつもりですが変でしたらごめんなさい!
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