憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち

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パパの葛藤

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私には息子が3人娘が1人いる。
みんな素敵な子達だが、末っ子の娘がとんでもなくすごい子だった。

スキル開示で貰ったスキルは《クラフト理解》過去にこのスキルを貰った人はあまりスキルを貰った人はハズレスキル扱いされあまりいい扱いはされてこなかったりしたのだが、娘のユーナは今までとは違う視点でスキルを使いこなしているとしか思えなかった。

同時に貰ったスキルが文字化けしていて何かあるかもしれないと研究所でスキルを使ってみるように言われて最初のモノが筆箱お絵描きに使うために用意された羽根ペン入れを見てこんなのがあればいいなとたったそれだけで画期的な改良をしてしまったのだから見逃したくはなかったんだ。
商人としての血が騒ぎ研究所の人間と魔法契約で他者にこの筆箱に関する情報を漏らさないと約束させたりとその場はこれが最善だと思っていたが冷静にな?と娘1人では作れないし、製作者がバレた時のリスクを失念していたとはいえこの商機は逃しては行けないと直感が言ってたんだよ。
そう、私のスキルは《直感力》だからコレで1代で中規模商会まで成長させたんだもちろんまだ成長中だから継いでくれるだろう子供たちの教育にも熱心だったりするぞ?
じゃなくて娘がスキル開示を行う5歳の誕生日前日に高熱を出し心配でたまらなかったが、熱が下がった時から少し様子が変わったのには気づいてはいる。本人は隠しているつもりだろうが急に成長したような感じだ。コレも直感でしかないがほぼ外すことは無いのであの子のやりたいようにやれる環境を早急に整えてあげるべきなのかもしれない。
筆箱を考え出した時にそう感じたんだ。

その予想は的中し、筆箱のマージンをしっかり取り決めし、初めて自分のお金が手に入った時も全て持ち出すのでもなく金貨1枚を使いやすい硬貨に両替してから持っていくと言う。
私たちの娘である事には変わりないのだが何か他の要素が混じりあったそんな不思議な感じがするのは高熱を出したことによる副産物なのかもしれない。
生命の危機に瀕した魔術師が回復後以前より能力が上がったことがあると何かで聞いたこともあるからユーナもそういう感じなのかもしれない。
とにかくどうしたらあの子にとっていい結果になるのか考え、ものづくりが思う存分出来る工房を用意するべきかもしれない。
防犯設備のしっかりした工房を今から探しておくとしよう。

あの子なら自力でも数年で工房を手に居られれるかもしれないが親心として用意しても良いだろうと初めは思ってたが、その後すぐにぬいぐるみというものを作り出したのを見て買い与えるのでは無くお金は無利子で貸すが自力で買い取らせる事にした。
将来兄弟間で争いになるとは思いたくないが万が一を考えると既に開発者と商会という関係性はキッチリ分けておく方が良いだろう。

ユーナの知らないところでパパはあーだこーだと悩みつつ色々用意していたのであった…
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