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第一章
タラータ 第3話
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神殿長が部屋を出て行った後、パジャマに着替えてベットに身を投じる。最初はメイドさんが着替えを手伝おうとしたが、全裸じゃないとはいえ異性に見られるのは抵抗感がある。
メイドさんに着替えを手伝ってもらうだなんて、アイツが聞けば世界を越えて包丁を投げてくるかも知れないな。アイツは今、どうしてるんだろうな。ギャグ神は僕に関することをうまく変えると言った、僕のことをもう忘れているのだろうか。
にしても、今思うと全て辻褄が合う。メイドさん達がすごく尽くしてくれること、あまり喋らないこと、何かあればすぐ跪くこと。全ては僕が国王である故。
ゴロゴロと寝転がれば、改めて気づく。一年経っても全く慣れないベット。ふかふかでありながら柔らか過ぎず、ちょうど良い硬さがある。
今着ているパジャマも、前世ではお目にかかったことすらない代物。
何もかも不釣り合いに思えた。今もそう思う。
ギャグ神の干渉が無ければ、本来国王になるはずの方はどうなったのだろうか。国王に成るべく育てられたはずが、僕という存在が現れて、どう思うのだろうか。神殿長は軽く流していたが、僕によって国が割れたりしないだろうか。
僕は神によって選ばれた存在。この国の宗教事情は分からないが、ギャグ神は僕にギャグの面しか見せなかったが、その気に成れば人間など吹けば飛ぶような…いや、吹くことすら必要なく滅ぶであろう。
だから、神の命令には逆らえず、仕方なく認めているのではないか。認めてすらいないかも知れない。隙あらば、僕を排除しようとしているかも知れない。
「はいは~い、そこまで!」
この部屋は僕以外いないはず、メイドさんたちはノックせずに入ってくるわけがない。
ばっと起き上がって、身を構える。
「そんなあわてんでええんどっせぇ。あっしゃ、敵意はなぁで。
あっ、この喋り方は分かりにくいかな。取り敢えず敵意はないよ~。」
なるほど、じゃあリラックスしよっか。
「初めまして、タラータ・ワーヒドと申します。」
まずは自己紹介。これ大事。
「主も中々肝が据わってるね、普通ならもう少し驚くぞ。
さすがはあの御方に選ばれただけはあるね~、カッカッカ。」
あの御方?ということは……
「君が名乗ったからには、あっしも名乗らねばな。
あっしはこの星を管理させて頂いている神サイェードゥ。さっちゃんと呼んでね、よろしく。」
やはりギャグ神関係か。
「では、ぎゃっ、堕落至高神様の関係者の方でしょうか?」
やべっ、一瞬ギャグ神で言いそうになった。
「関係者と言えるほどじゃないよ。あっしは第6級神、奴隷階級から抜け出したばっかだよ。偶々至高神様の宗教が他の星から入って来て、うまく広まったから抜擢されただけ。」
う~ん、なんだか、暗いオーラが…
「あっ!いけないいけない。あっしが暗くなってどうすんの。君と相談しに来たんだ。」
「どのような要件でしょうか?」
「今、“至高神様の関係者と言えるほどじゃないよ”と言ったけど、正確に言えば無いわけでは無い。至高神様に君の面倒を頼まれた。あの御方は滅多に命令をしませんからね。」
うん、確かに。ギャグ神が誰かに命令してるとか、想像できない。
「すぐに会わなかったのは、この世界に慣れさせる為。あっしが変に先入観を与えてはいけないからね。一年経ったから大丈夫かなって思って来たけど、すんごい暗いオーラを発してからね~。
何があったのかな~。」
なるほど、そういうことか。
でも、話すのはちょっと恥ずかしいな。どうしよう…
「あの、実は…」
やっぱり話そう。
…………………………………
「なんだ、そんなこと。やりたいようにやればいいじゃない。やっちゃえやっちゃえ。」
「でも、他の方が」
「ストーーップ!!そんなことをうだうだ考えるんじゃない。
いいかい、君はこの国のトップで、国民について考えるのはいいことだ。そのことについては褒めよう。
だがしかし、うだうだ考えるのは良くない、実に良くない。
王たる者が自分を否定してどうする。常に自分の意見を持ち、それを疑い、さらに高める。そうやって国を良くする。
これよりいいやり方を見つける前にこのようにやれ。」
さっちゃんの言う通りだ、仮にも一国の王がこれとは情けない。本当に迷惑を掛けないためにも、きちんとしよう。
「う~ん、これだと細かい相談は先延ばしだね。
人の身体は不便、ゆっくり寝なさい。明日は大事な日でしょう。
じゃあ、失礼するね。」
来た時と同じようにヒューといなくなった。
さっきと違って今度こそ、ゆっくり眠れそうだ。
メイドさんに着替えを手伝ってもらうだなんて、アイツが聞けば世界を越えて包丁を投げてくるかも知れないな。アイツは今、どうしてるんだろうな。ギャグ神は僕に関することをうまく変えると言った、僕のことをもう忘れているのだろうか。
にしても、今思うと全て辻褄が合う。メイドさん達がすごく尽くしてくれること、あまり喋らないこと、何かあればすぐ跪くこと。全ては僕が国王である故。
ゴロゴロと寝転がれば、改めて気づく。一年経っても全く慣れないベット。ふかふかでありながら柔らか過ぎず、ちょうど良い硬さがある。
今着ているパジャマも、前世ではお目にかかったことすらない代物。
何もかも不釣り合いに思えた。今もそう思う。
ギャグ神の干渉が無ければ、本来国王になるはずの方はどうなったのだろうか。国王に成るべく育てられたはずが、僕という存在が現れて、どう思うのだろうか。神殿長は軽く流していたが、僕によって国が割れたりしないだろうか。
僕は神によって選ばれた存在。この国の宗教事情は分からないが、ギャグ神は僕にギャグの面しか見せなかったが、その気に成れば人間など吹けば飛ぶような…いや、吹くことすら必要なく滅ぶであろう。
だから、神の命令には逆らえず、仕方なく認めているのではないか。認めてすらいないかも知れない。隙あらば、僕を排除しようとしているかも知れない。
「はいは~い、そこまで!」
この部屋は僕以外いないはず、メイドさんたちはノックせずに入ってくるわけがない。
ばっと起き上がって、身を構える。
「そんなあわてんでええんどっせぇ。あっしゃ、敵意はなぁで。
あっ、この喋り方は分かりにくいかな。取り敢えず敵意はないよ~。」
なるほど、じゃあリラックスしよっか。
「初めまして、タラータ・ワーヒドと申します。」
まずは自己紹介。これ大事。
「主も中々肝が据わってるね、普通ならもう少し驚くぞ。
さすがはあの御方に選ばれただけはあるね~、カッカッカ。」
あの御方?ということは……
「君が名乗ったからには、あっしも名乗らねばな。
あっしはこの星を管理させて頂いている神サイェードゥ。さっちゃんと呼んでね、よろしく。」
やはりギャグ神関係か。
「では、ぎゃっ、堕落至高神様の関係者の方でしょうか?」
やべっ、一瞬ギャグ神で言いそうになった。
「関係者と言えるほどじゃないよ。あっしは第6級神、奴隷階級から抜け出したばっかだよ。偶々至高神様の宗教が他の星から入って来て、うまく広まったから抜擢されただけ。」
う~ん、なんだか、暗いオーラが…
「あっ!いけないいけない。あっしが暗くなってどうすんの。君と相談しに来たんだ。」
「どのような要件でしょうか?」
「今、“至高神様の関係者と言えるほどじゃないよ”と言ったけど、正確に言えば無いわけでは無い。至高神様に君の面倒を頼まれた。あの御方は滅多に命令をしませんからね。」
うん、確かに。ギャグ神が誰かに命令してるとか、想像できない。
「すぐに会わなかったのは、この世界に慣れさせる為。あっしが変に先入観を与えてはいけないからね。一年経ったから大丈夫かなって思って来たけど、すんごい暗いオーラを発してからね~。
何があったのかな~。」
なるほど、そういうことか。
でも、話すのはちょっと恥ずかしいな。どうしよう…
「あの、実は…」
やっぱり話そう。
…………………………………
「なんだ、そんなこと。やりたいようにやればいいじゃない。やっちゃえやっちゃえ。」
「でも、他の方が」
「ストーーップ!!そんなことをうだうだ考えるんじゃない。
いいかい、君はこの国のトップで、国民について考えるのはいいことだ。そのことについては褒めよう。
だがしかし、うだうだ考えるのは良くない、実に良くない。
王たる者が自分を否定してどうする。常に自分の意見を持ち、それを疑い、さらに高める。そうやって国を良くする。
これよりいいやり方を見つける前にこのようにやれ。」
さっちゃんの言う通りだ、仮にも一国の王がこれとは情けない。本当に迷惑を掛けないためにも、きちんとしよう。
「う~ん、これだと細かい相談は先延ばしだね。
人の身体は不便、ゆっくり寝なさい。明日は大事な日でしょう。
じゃあ、失礼するね。」
来た時と同じようにヒューといなくなった。
さっきと違って今度こそ、ゆっくり眠れそうだ。
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