好きな世界を選んでいいと言われたんですが、多すぎるから分裂しちゃいました。

ニコニ

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第一章

ハムサ 第1話

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 どうも、この度目出度くゴブリンに転生したハムサ・ヒグチと申します。
 転生というのは、何も人間ばかりとは限りません。ゴブリン、スライム、四にぃのようなドラゴン。
 場合によっては、そもそも生物ではなく道具や武具になることもしばしばございます。
 通の方はこれ以外のケースも挙げられましょう。

 ぼくの新居を紹介します。
 最寄りの街から徒歩で約5日、馬車で約3日の45LDKです。
 かなり広く聞こえるかも知れませんが、なにせ、うちは大家族ですからぼくの部屋には少なくとも20のゴブリンがギッシリ詰まっていました。
 外出する時は基本団体行動ですが、渋滞は当初の予想に反して、意外とあまり起きません。

 ゴブリンの成長はかなり速いです。
 それこそ、初期の成長速度は三にぃの国の住民に匹敵します。
(ただし、寿命限界は人並みよりも低く、勝負になりません。)

 ゴブリンはパッと見では、ほぼ見分けがつきませんが、ゴブリンになってから何故か違いが当然のようにわかるようになりました。

 前世が人間だったのもあってか、数日間で言葉を話せるようになりました。
 そのおかげで、集落の長老格らから一目置かれるようになって直ぐに管理職につきました。

 さらに、メインジョブも大いに役立ちました。
 ぼくのステータスをご覧ください。


 名前:ハムサ・ヒグチ
 レベル:1
 種族:ゴブリン(鬼)
 メインジョブ:最高錬成師
 サブジョブ:未設定
 HP:100/100
 MP:80/80
 攻:7
 防:6
 技:85
 智:37
 幸:限界突破
 装備:布切れ
 称号:『世界に愛されし者』
 スキル:『精神同調』 『世界之門』 『言語LvMAX』 『大図書館』 『至高神の加護』 『収容魔法』 『念話』 『錬成術LvMAX』

『錬成師』というジョブはぼくにピッタリなジョブで、様々な道具が作れます。
 それを長老たちに説明して、実際に作ってみせると、大量の依頼が雪崩れ込んできました。
 しかも、『錬成術』というスキルは作れば作るほどレベルアップします。
 今のぼくのステータスはこうです。

 名前:ハムサ・ヒグチ
 レベル:13
 種族:ホブゴブリン(鬼)
 メインジョブ:最高錬成師
 サブジョブ:ゴブリンキング
 HP:170/170
 MP:650/650
 攻:26
 防:18
 技:176
 智:68
 幸:限界突破
 装備:普通の服
 称号:『世界に愛されし者』 『ゴブリンの王』 『総べる者』 『王の器』
 スキル:『精神同調』 『世界之門』 『言語LvMAX』 『大図書館』 『至高神の加護』 『収容魔法』 『念話』 『錬成術LvMAX』 『王の加護Lv1』

 何か気づきましたか?
 サブジョブがゴブリンキングになっているんですよ!
 称号の方も一気に三つ増えて、今は四つになりました!
 多分、今のところ、ぼくが一番多く称号を持っています。多ければ良い、という訳ではないのですが、能力もそこそこ、って言うよりかなり強いです。

『ゴブリンキング』
 説明:ゴブリンを100以上統べる存在に与えられし称号。
 スキル『王の加護』を習得できる。
 称号『ゴブリンの王』が与えられる。
 称号『王の器』が与えられる。

『王の加護』
 説明:王として自分に忠誠を誓う臣民に加護を与えられることができる。
 忠誠度が一定値に到達しない者にスキルを行使する場合は警告される。

『ゴブリンの王』
 ゴブリンを自分の臣民にすることができる。
 忠誠度が一定値に到達しない者に能力を行使する場合は警告される。

『王の器』
 王たる者、王に準ずる者、又はなり得る者に与えられし称号。
 王は臣民の数と忠誠度に比例した力を得られる。

 ということなんですよ。
 今のぼくがいるゴブリンの集落は合計で300鬼を超えるゴブリンが存在しています。

 因みに、作品によっては魔物と分類されがちですが、ギャグ神の世界にかかわらず鬼族と分類されます。
 大昔に鬼族があっちこっちで戦争をしてその残骸から発せられる鬼力によってゴブリンという種族が誕生しました。

 ゴブリンは頭が悪いと思われるかも知れませんが、実際はそうでもありません。
 まともに喋れる個体こそ少ないのですが、話がわからない訳ではありません。こちらが話すことは理解できますし、そっちは喋ることは出来ませんが、身振り手振りのジェスチャーで伝えてくれます。

 ぼくはこうして『ゴブリンキング』として集落に君臨していますが、当然気に食わないヤツが出て来ます。
 何度も下剋上を起こされて、ひやひやしっぱなしだったが、ことなきを得た。
 完全に居なくなった訳ではないのですが、全体的にぼくの味方が多いです。

 何はともあれ、ぼくの異世界ライフはまあまあな出発です。
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