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第8章 相手の情報を集めよう
外交ってこんなもんだっけ。
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「で、では案内をお願いします。」
フィーセドの服装は、中世期というか、一般的にテンプレな衣装だ。それなのに、宇宙船を発明しては乗ってるし、なんだろうこのギクシャクした文明度は。
改めてモルンタスを観察する。
近未来のSF小説に出てきそうなタイツアーマーを着ている。
この意味不明な機器がチカチカしている司令室とめっちゃ似合ってる。オレより似合ってる。ちょっとショック。
別にこういう系の装備がない訳じゃない、職業的に合った装備があったし、あんまそういうのは好きじゃなかったのもある。
テンプレ万歳。
でも、居心地悪い。今まで気にしなかったが、普通の服装?を着ている者が前にいると、どうも気まずい。コスプレでもしているような気分になる。
主人公は重度のコミュ障で、長年付き合って来たメンバーたちとは気にせず喋れるのですが、初対面のモルンタスさんはその中に含まれていない。
幸運のことに、すぐにそれを打破してくれる者がいました。
「ナポリタン様。少しお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ、オレが答えられる限りのことは答えましょう。」
よっしゃーー!気まずい空気はなくなった、オレのなかのモルンタスさんの好感度ゲージが上がりまくりだ!
「偉大なる王国の制度について、ワタシにお教えいただけないでしょうか?」
機密事項を話さなければ、大丈夫か………
………いやちょっと待て、うちってなんか制度あったけ?
えっ、法律とかあんの?知らないんだけど。うちの国どうやって動いてんの?
何を答えればいいのか分からず、主人公はまたまた勝手に一エルフで悶え苦しんでいました。
それを見兼ねてか、モルンタスさんはすぐに助け船を出してくれました。
「爵位の制度を先に教えてくだされば幸いです。どうお呼びすれば良いか分かりかねますので。
もしよろしければ、クアチフの御来客でいらっしゃるあなた様のことをもっと知りたいので。」
おお!モルンタスさんいいヤツだ!
「王国の爵位は五等爵で、公・候・伯・子・男です。
オレは公爵で、ルシェーラとヤドゥーユをラー……国王陛下から預かっています。オレ以外にも、スパゲッティさん、極細うどんさん、蕎麦大盛りさん、は公爵の爵位を与えられてます。
フレフレさん、ケルメオ・シュレイ・メネシウスさん、舞雷九さん、破亜斗さんは侯爵の爵位を与えられてます。
その他伯爵が40名程います。」
こんなもんかな。生産プレイヤーの代表者にも爵位を与えようかとラーさんに進言したが、彼らは国に滞在しているだけであって国民登録をしていない。
登録すれば、正式に国民だと認め、爵位を与えるらしい。
まぁ、今のところ外交の時に名乗る程度の便利さにしかない称号なんて、魅力はたかが知れているからな。
「なんと、ナポリタン様は公爵であらせられましたか。ナポリタン公は王族の血と繋がっていらしゃるのですね。」
う~ん、確かに、公爵は一般的に王族と繋がりがある者がなるんだけど。
いや~、ラーさんと血が繋がれるのなら嬉しいけど、これが繋がってないんだよな。
「いえ、繋がってはいませんよ。ただ、建国時よりも前から国民陛下と共に戦っていたから、もう家族同然という扱いを受けているだけです。」
主人公はこれを大して情報と思わず、気にもせずに言ってしまいましたが、モルンタスさんの顔色は一気に悪くなった。
主人公は知らないでしょうが、王族と血の繋がりがない者が公爵になるのはごく稀、というよりほぼいません。それなのに、公爵の位を与えることはそれだけ信用していること。
そんな神の国の超重鎮を目の前にし、モルンタスさんは自分の寿命が半分くらい縮んだのではないかと疑いました。
(こんなちっぽけな辺境国に、なぜこれ程の者を?下っ端で十二分のことを何故?理由は分からない、分かったとしても止められない。それでも、怖いものは怖い。)
はぁ、お悔やみ申し上げて正解でした。
一方、苦しんでいるのはモルンタスさんだけではありません。主人公もまた、苦しみに苦しみを積み上げています。
モルンタスさんが黙ったことにより、司令室に再び沈黙が訪れました。
そして、ついにこれに耐え切れなくなってしまった主人公は、コミュ障の全力振り絞って話しかけました。
「モルンタス宰相殿、貴国のことも少しお伺いしたいのですが、できますか?」
話しかけられたことにより、モルンタスさんもやっと我に返りました。
(なんで来たかは考えてもそれ程意味がないだろう。それよりも、目の前の神様の機嫌を取らないと。)
「もちろんでございます。経済情報、国防の配置、国の全てをお話ししましょう。」
「いや、あの、そこまでの重要機密を話さなくでもいい……のですが。
もう少し、誰でも知っているような常識的なことを教えてください。こちらの一般常識がないので。」
フィーセドの服装は、中世期というか、一般的にテンプレな衣装だ。それなのに、宇宙船を発明しては乗ってるし、なんだろうこのギクシャクした文明度は。
改めてモルンタスを観察する。
近未来のSF小説に出てきそうなタイツアーマーを着ている。
この意味不明な機器がチカチカしている司令室とめっちゃ似合ってる。オレより似合ってる。ちょっとショック。
別にこういう系の装備がない訳じゃない、職業的に合った装備があったし、あんまそういうのは好きじゃなかったのもある。
テンプレ万歳。
でも、居心地悪い。今まで気にしなかったが、普通の服装?を着ている者が前にいると、どうも気まずい。コスプレでもしているような気分になる。
主人公は重度のコミュ障で、長年付き合って来たメンバーたちとは気にせず喋れるのですが、初対面のモルンタスさんはその中に含まれていない。
幸運のことに、すぐにそれを打破してくれる者がいました。
「ナポリタン様。少しお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「構いませんよ、オレが答えられる限りのことは答えましょう。」
よっしゃーー!気まずい空気はなくなった、オレのなかのモルンタスさんの好感度ゲージが上がりまくりだ!
「偉大なる王国の制度について、ワタシにお教えいただけないでしょうか?」
機密事項を話さなければ、大丈夫か………
………いやちょっと待て、うちってなんか制度あったけ?
えっ、法律とかあんの?知らないんだけど。うちの国どうやって動いてんの?
何を答えればいいのか分からず、主人公はまたまた勝手に一エルフで悶え苦しんでいました。
それを見兼ねてか、モルンタスさんはすぐに助け船を出してくれました。
「爵位の制度を先に教えてくだされば幸いです。どうお呼びすれば良いか分かりかねますので。
もしよろしければ、クアチフの御来客でいらっしゃるあなた様のことをもっと知りたいので。」
おお!モルンタスさんいいヤツだ!
「王国の爵位は五等爵で、公・候・伯・子・男です。
オレは公爵で、ルシェーラとヤドゥーユをラー……国王陛下から預かっています。オレ以外にも、スパゲッティさん、極細うどんさん、蕎麦大盛りさん、は公爵の爵位を与えられてます。
フレフレさん、ケルメオ・シュレイ・メネシウスさん、舞雷九さん、破亜斗さんは侯爵の爵位を与えられてます。
その他伯爵が40名程います。」
こんなもんかな。生産プレイヤーの代表者にも爵位を与えようかとラーさんに進言したが、彼らは国に滞在しているだけであって国民登録をしていない。
登録すれば、正式に国民だと認め、爵位を与えるらしい。
まぁ、今のところ外交の時に名乗る程度の便利さにしかない称号なんて、魅力はたかが知れているからな。
「なんと、ナポリタン様は公爵であらせられましたか。ナポリタン公は王族の血と繋がっていらしゃるのですね。」
う~ん、確かに、公爵は一般的に王族と繋がりがある者がなるんだけど。
いや~、ラーさんと血が繋がれるのなら嬉しいけど、これが繋がってないんだよな。
「いえ、繋がってはいませんよ。ただ、建国時よりも前から国民陛下と共に戦っていたから、もう家族同然という扱いを受けているだけです。」
主人公はこれを大して情報と思わず、気にもせずに言ってしまいましたが、モルンタスさんの顔色は一気に悪くなった。
主人公は知らないでしょうが、王族と血の繋がりがない者が公爵になるのはごく稀、というよりほぼいません。それなのに、公爵の位を与えることはそれだけ信用していること。
そんな神の国の超重鎮を目の前にし、モルンタスさんは自分の寿命が半分くらい縮んだのではないかと疑いました。
(こんなちっぽけな辺境国に、なぜこれ程の者を?下っ端で十二分のことを何故?理由は分からない、分かったとしても止められない。それでも、怖いものは怖い。)
はぁ、お悔やみ申し上げて正解でした。
一方、苦しんでいるのはモルンタスさんだけではありません。主人公もまた、苦しみに苦しみを積み上げています。
モルンタスさんが黙ったことにより、司令室に再び沈黙が訪れました。
そして、ついにこれに耐え切れなくなってしまった主人公は、コミュ障の全力振り絞って話しかけました。
「モルンタス宰相殿、貴国のことも少しお伺いしたいのですが、できますか?」
話しかけられたことにより、モルンタスさんもやっと我に返りました。
(なんで来たかは考えてもそれ程意味がないだろう。それよりも、目の前の神様の機嫌を取らないと。)
「もちろんでございます。経済情報、国防の配置、国の全てをお話ししましょう。」
「いや、あの、そこまでの重要機密を話さなくでもいい……のですが。
もう少し、誰でも知っているような常識的なことを教えてください。こちらの一般常識がないので。」
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