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第五章 衝撃!母との再会
第九話 母の温もり
しおりを挟む埠頭の周辺をそれぞれ探してみたもののギア子を誰も見つける事が出来なかった。
一兄:朱美くん!パトカーの無線から応援を。澄玲くんに周辺のカメラをチェックするように伝えてくれ!
朱美:了解です!
朱美は石化した警官たちを避けながらパトカーへ走って行った。
一兄:メガ男くん大丈夫。ギア子さんは僕達が必ず見つける。
探し回って疲れて地面に座り込んでいるメガ男の肩を撫でながら一兄が勇気づけていた。
メガ男:ありがとうございます・・・。
一兄:ここは私達に任せてみんな一旦大家さんの家へ戻ってくれないか。
瑳呂紋:分かった。
その時に朱美が走って戻って来た。
朱美:澄玲先輩がこちらに向かってるようです。会場とこちらの件については越褌さんの家にてまた詳しくお話を聞こうと思います。
ぺん:なんでも協力するだす!
瑳呂紋:メガ男さんも一緒に行きましょう。みんなといれば少しは気が紛れますよ。
メガ男:みんな本当にありがとう。
一兄達に捜査を任せて他のメンバーは瑳呂紋が運転するバンに乗り込み越褌の家へと向かうのであった。
その頃ギア子はというと、埠頭に停泊していたクルーザーにグレイに連れて行かれていた。
グレイ:ギア子さん、少しの間、船内でくつろいでて下さい。
すると一人の男性が「こちらです」と船内の中に入るドアを開けてくれた。
そして中へ入るとグレイの秘書の女性が「ギア子!」と抱きついて来た。
ギア:お母さん‼︎
ギア子は久しぶりの再会と母の温もりに自然と涙が溢れた。
ギア:会いたかった・・。
壱乃:私もよギア子・・顔を良く見せて。元気そうで良かった。
壱乃は涙ぐみながら愛おしそうな声でギア子を抱きしめていた。
ギア:そういえば、お母さんどうしてグレイなんて人といるの?一体どうしちゃったのお母さん。
壱乃:それは・・・。
ギア:きちんと教えて? それに会えなかった分いっぱい聞きたい事ある。
壱乃:そうね、話す必要があるわね。
ギア:うん。
すると深夜を回ってるのもあり、ギア子は母に会えたのも相まって安心したせいか欠伸をしてしまった。
壱乃:もう夜も遅いわ。ギア子眠いでしょ?話は明日にしましょ。
ギア:分かった・・。
壱乃はベッドルームに案内してくれたが部屋を出る際にドアに鍵をかけ、逃げる事も出来ずにギア子はベッドに寝転び朝を待つしかなかった。
朝になるとノックの音と共に壱乃が声をかけてきた。
ギア子は色々と考えてるうちに朝まで寝てしまったようだ。
壱乃:ギア子、おはよ。着いたわよ。クローゼットに服があるからシャワー浴びて着替えたら出て来なさい。
ギア:お母さんおはよう・・・分かった。
久々に母とのやり取りをしたギア子は不思議な感覚に陥っていた。
「お母さん昔と姿が変わらないままだ。出て行った後に何が起きたんだろ・・・メガたんのとこにも早く帰りたい・・・でも、まずはお母さんに何があったのか確認しなくちゃ!」
シャワーを浴びながらギア子は悶々としていた。
支度が終わり船外へ出るとそこは懐かしい風景が広がっていた。
壱乃:何年振りかしら帰ってくるのは。
クルーザーが向かっていた場所はギア子の故郷だった。
ギア:お母さんが出て行ってからおばあちゃんが育ててくれたけど、今はもう・・。
壱乃:お母さんにいっぱい迷惑かけちゃったわ。ギア子、一緒にお墓参りしましょ。
ギア:そういえばグレイは?
壱乃:用事があるから私達は別行動よ。行きましょう。
「お墓参りなんてしてる場合じゃない、今すぐ一緒に逃げよう」と言いたいのは山々だったが、監視役の兵士たちが複数いてとてもそんな事を言える雰囲気ではなかった。
クルーザーが港に着くとギア子と壱乃は監視役と共に船を降りるのであった。
つづく
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