169 / 182
第六章 いでよ!太古の剣!
第十八話 幼馴染シンク
しおりを挟むしばらくするとシンクではなく若い娘が戻って来た。
若い娘:すみませんが歩くのが困難なので部屋まで来て欲しいとの事です。
ダンデリオン:分かりました。では、お邪魔します。
若い娘の後をついて家の中へと入って行くとシンクがいるであろう部屋の前に案内された。
若い娘:ここです。
若い娘がそう言うと部屋の扉を開けてくれた。
ダンデリオン:シンク元気か?
ダンデリオンは声をかけながら部屋に入るとそこには年老いたシンクがベッドの上で寝ていた。
シンク:おおおおお・・ダンデリオンじゃないか・・・。
シンクの姿を見てダンデリオンは思い出した。
ラナが星を形成する際に地球の年月が数十年くらいは流れていると。
半信半疑だったが年老いたシンクの姿を見て確信したのであった。
シンク:ダンデリオン。お前は歳を取ってないように見えるが・・・今までお前はどこにいたんだ、みんなで探したんだ。でもこうやって会いに来てくれて嬉しいよ・・。
シンクは横にいるダンデリオンの腕を掴んで涙ぐんでいた。
ダンデリオン:やはり探してくれていたのか・・それで俺たちの家族はどこにいるか知ってるか?
その言葉にシンクは窓の外を見ながら思い出すように語り出すとダンデリオンはそれを静かに聞き始めた。
シンク:君たちは騎士団に入って活躍してるのを知っていたし、内戦を終わらせたいと常々言ってたね。君たちが消えた時は終戦させる為に隠密に動いたのではないかと噂されていたよ。
ダンデリオン:・・・。
シンク:でも内戦が終わっても君たちは姿を現さなかった。死んだのかそれともどこかに三人で旅に出たんじゃないかと色々と憶測が飛び交ってたよ。
ダンデリオン:そうだったのか。
シンク:ああ、君たち家族はひたすら待っていたよ・・・ダンデリオンが現れる日を。でも十年くらい前に君の両親はこの世を去ったよ。
ダンデリオン:シンク・・バレンシアとダマールの家族の事は分かるか?
シンク:確か・・バレンシアの家族は内戦が終わった後に引っ越してその後の事は分からない、すまん。でも確か・・・ダマールの妹のアレオが町の外れに住んでいて今でも兄の帰りを待っているよ・・・。
ダンデリオン:そうだったのか・・・。シンク教えてくれてありがとう。ダマールの妹に会いたいのだが場所を教えてくれないか?
シンク:私の孫娘がたまに会いに行ってるらしいから案内してくれるだろう。ダンデリオン、君に会えて嬉しかったよ。
シンクは薄ら涙を浮かべながらダンデリオンに手をやると、ダンデリオンは優しく握り返した。
ダンデリオン:・・・俺もだ。
シンク:君に最後に会えて良かった。
シンクの部屋を出ると出迎えてくれた若い娘が立っていた。
若い娘:あなたがお爺ちゃんが探してた方なんですね。
ダンデリオン:・・聞いていたのか。
若い娘:はい。お爺ちゃんはもう長くないんです。最後に貴方に会えて良かったです。
ダンデリオン:俺も嬉しかったよ。君はシンクの孫だったのか。ダマールの妹のところまで連れてってくれるかい?
若い娘:はい。では、ついて来て下さい。
ダンデリオンはシンクの家を後にするとシンクの孫娘が町はずれのダマールの妹の家に連れて行ってくれた。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
『まて』をやめました【完結】
かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。
朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。
時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの?
超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌!
恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。
貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。
だから、もう縋って来ないでね。
本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます
※小説になろうさんにも、別名で載せています
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる