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第六章 いでよ!太古の剣!
第十九話 ダマールの妹アレオ
しおりを挟む若い娘:ここがアレオさんの家です。では、私はここで。
ダンデリオン:ありがとう。
シンクの孫娘が去るとダンデリオンはアレオの家の玄関扉をノックしてみた。
少し待って見たが反応がないので裏手に回ってみた。
すると裏庭でガーデニングテーブルの長椅子で作業している背中が丸くなった女性がいたので声をかけてみた。
ダンデリオン:こんにちわ。あの・・・アレオさんですか?
その声に女性はゆっくりと振り向きダンデリオンを見て激しく驚いていた。
アレオ:あなたは兄さんと同じ騎士団の!兄さんはやっぱり生きていたのね!!兄さんは!兄さんはどこ!!!
女性は立ち上がり兄がいるのではないかとダンデリオンの背後をしきりに覗き込んでいた。
ダンデリオン:君がダマールの妹のアレオか。お兄さんなら無事だよ。
アレオ:良かった・・・待ってたの・・兄さんがいつか帰って来るって!兄さんはどこ?
ダンデリオン:ダマールは少し遠いところにいるんだ・・・会いたいなら連れていくが。
アレオ:本当に?!
ダンデリオンはバレンシアも自分も家族に会う事は叶わないが、せめてダマールは妹に会わせたいと思ったのだ。
アレオ:荷物をまとめるから待っててちょうだい。
アレオは旅に出る支度をする為に慌てて家の中へと消えていった。
大きなトランクを持ったアレオが出て来るとダンデリオンは湖までアレオを連れて行きた。
アレオ:ここに兄さんがいるの?
ダンデリオン:いや、扉の向こうだよ。
ダンデリオンは湖のほとりにある樹齢何百年かと思われる大きな木の前を指を差した。
アレオ:兄さんが木の中に??
ダンデリオンが木の幹の部分を強く押すと扉が現れ内側に開いた。
アレオはこの先にトンネルか何かあるのかと覗くと扉の向こう側は星々が輝く漆黒の宇宙だった。
アレオ:?!私をどこに連れていくつもり?!私に嘘をついたの?!
ダンデリオン:大丈夫。必ず君をダマールの元へと届ける。
アレオは兄が必ず自分を迎えにくると信じていたが数十年音信不通で兄からの連絡もなく町の外れの屋敷で兄が帰ってくるその日を待ち侘びていた。
アレオは年老いていてこれが兄に会える最後の機会かもしれないと思ってついて来た。
だが、実際は兄はおらず、扉の向こう側の未知の世界にアレオは戸惑いを隠せなかった。
ダンデリオン:無理にとは言わない。
ダンデリオンは戻る準備をする為に背中の翼を出して広げた。
アレオ:・・あなたまさか天使に!!!
ダンデリオンの翼を見たアレオはとうとう自分にお迎えが来たと勘違いしてしまった。
ダンデリオン:いや、違う。一緒に来れば分かる。
兄に会えるならばと一縷の望みに賭け思い切ってダンデリオンについて行く決心をした。
アレオ:兄さんに会えるなら天国だろうが地獄でも行くわ!
アレオはダンデリオンが差し出した手を離さないようにしっかりと握った。
ダンデリオン:分かった。じゃ目を閉じて。
アレオが目を閉じるとダンデリオンは翼を出しアレオの腰に手を回し扉の中へと飛び込んだ。
つづく
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