蒼麗侯爵様への甘いご奉仕~番外編の館~

古都助(幸織)

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~番外編・グラーゼス×アルディレーヌ~

【番外編】逃避恋愛事情3◇

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 ――Side アルディレーヌ


「きゃあああああああっ!! 誰かぁあああっ!! 不審者ぁぁああっ、人攫いぃいいいいっ!!」

「どわあああああっ!! 何言ってんだお前はぁああああっ!!」

 とある貴族の屋敷からの帰り道。
 散策がてらに一人でふらふらと歩いていたのが運のツキ。
 人気(ひとけ)のない通りを抜ける前に現れた謎の馬車、っていうか、思いっきりバレバレだったけど、その扉が開いた瞬間に私は問答無用で引き摺り込まれるという最悪の目に遭った。
 嫌がらせで騒ぎまくってやったけど、結局……、はぁ、私の実力じゃ本気のグラーゼスには叶わないのよねぇ。

「はぁ、はぁ……っ、本当に城下の巡回兵が来たらどうする気だったんだっ、お前はぁああっ!」

「ふん……。うら若き乙女を馬車に引き摺り込もうとしたんだもの。叫ばれて当然、捕まって当然。ふふ、国の第一王子様にとっては不名誉極まりないわよねぇ?」

「相変わらずだな、お前……。はぁ、流石はシャルドレア家の娘、と言いたいところだが、やっぱり本気を出したら俺の方が強いな?」

 どんなに余裕ぶって微笑んでみても、今の私はグラーゼスに横抱きの状態で拘束され、培った力を以てしても、逃げられそうにはない状態。はぁ、最低最悪だわ……。
 グラーゼスはげっそりと溜息を吐いた後に苦笑を零し、二週間ぶりの私にへにゃりと人好きのする笑みを浮かべた。
 王子としてではなく、ただのグラーゼス一個人として動く時の、黒髪の姿で。

「会いたかった」

「私は会いたくなかったわ。もう二度と」

「……俺が王子でなければ、お前の家が、王家と特別な関係になければ、違っていたか?」

 寂しそうに揺らめく青の瞳。
 私に対して偽りのない、一途な愛の気配から視線を逸らす。
 グラーゼスが王子でなければ? 私達の家が、今のような関係でなければ?
 何のしがらみもなければ、……私は、この男を。
 
「ありもしない今を考えてどうするのよ? アンタはこの国の第一王子で、私はシャルドレア家の娘。今までみたいな友人関係を捨てて、互いに別々の道を歩く。これ以外にないわ」

「考えろ」

「グラーゼス?」

「お前が俺を拒みたい気持ちはわかる。俺の想いを受け入れれば、シャルドレア家が注目の的にまり、長年続けてきた役目に支障が出る事も。お前の頭の中は、俺の想いを受け止める以前の問題で、家同士の事しか考えちゃいない。全部、わかってる。だからこそ、一度だけでもいい。そういう面倒な要素を全て排除した上で、俺の事をどう想っているのか……、考えてくれないか?」

 身動きを封じたまま、ぐっと近付けられた美しい第一王子の切なげな顔。
 兼ね備えている身分や立場、将来への輝かしい道。そして、この抜群の女受けする容姿。
 普通の町娘や令嬢だったら、一発で即オチでしょうね。
 現に私も、長い付き合いで慣れているとはいっても、こうやって真剣な体(てい)で迫られると……。

「目の毒だから、ちょっと距離考えてくれる?」

「アルディレーヌ……、お前なぁ。自分に対して本気になってる男に対して少しは空気を読めよ」

「い・や・よ。それと、何もかも抜きで考えるのも嫌。ほら、さっさと離れなさいよ。これからカフェによって新作のパフェを食べて帰る予定なんだから」

 なるべく、この男を傍に感じていたくない。
 あの日、初めて想いを告げられた夜から……、そう、思っていた。
 いいえ、どちらかといえば、お互いの身体や心が成長していくに従って、二人の間に流れていた気心の知れた空気の中に、変化が訪れた頃からといった方が正しいのかしら。
 だから、私はいつも通りに振る舞う。アンタの事なんて意識していない。そう、信じ込ませる為の態度で、この男を拒む。
 けれど……、そんな逃げの選択を、今日のグラーゼスは許してはくれなかった。
 グラーゼスから感じられる柔らかで素直な気配が急速に存在を掻き消し……。

「挑むが信条のお前らしくないんじゃないか? アルディレーヌ……」

「に、逃げてなんかないわよ……っ。無理なもんは無理だって、そう言ってるだ、――んぅっ!?」

 ……な、何、これ? 呻き声のような低い音が聞こえたと思った瞬間顎が持ち上げられて、グラーゼスの怒り一色に染まった表情が……、え? 今、こいつの唇が、私の……、え?

「んんぅっ、……はぁ、っ、グラ、ぁ、……ンッ」
 恋愛小説なんて出版しておいて何だけど、私は今日の今日まで、直接的な男女の行為に臨んだ事はなく、……つまり、キスの経験が、ない。
 まぁ、別にファーストキスや初めての云々に夢見る何かがあるわけでもなし、する時が来たらやるんだろうとは思っていたけれど。

「は、ぁッ、……はぁ、はぁ、い、や、――んぅっ」

 グラーゼスにぶちゅっとやられるとは思ってなかったわよ!!
 しかも、こいつ……! 調子に乗って舌入れやがったわね!? 
 濡れた舌のぬるっとした感触が私の口内を探るように蠢き、時折、グラーゼスの掠れ気味の低い音が吐息と一緒に漏れ聞こえる。触れるだけじゃない、深く、強く、求められて……。
 キスがどういうものなのか、知ってはいても……、体験する事で初めてわかる感覚があると、私はこの時初めて思い知らされた気がした。
 それも、一人の男から本気の想いを向けられ、愛されるという感覚を。
 
「グラー、セズ……、んッ」

「……レーヌ」

 何なの……、この、感覚は。グラーゼスの抱えている想いが強すぎて、それが熱となって私の中に流れ込んでくるかのようで、……怖い。
 昔から武術を習い、シャルドレア家の一員として生きてきた私にとって、こんな感情は初めての事だわ……。恐ろしい、という、そういう類の『怖い』じゃない。
 一人の女として求められ、抗わなくてはならないこの行為に……、例え様のない歓びを感じている自分が、この先を……、心の片隅で望んでいる自分が、怖い。
 受け入れてはいけない。流されてはいけない。私は……、シャルドレア家のアルディレーヌ。
 長年続いたシャルドレア家の役目を阻むような真似は、出来ない、のに。

「……はぁ、アルディ、レーヌ」

 僅かに唇を離し、切なさを深めた表情で名前を囁かれた瞬間、全身に不可解な痺れが走った。
 色香の滲むグラーゼスの顔、男としての欲を私に向けている……、真剣な瞳。
 互いの舌から透糸の道が伝い、――また、熱が重なり合う。
 
「んぅっ、……は、ぁ、グラ、……ン、っ」
 
 心地良い。……このまま、溺れてしまいたい。
 家の事も、自分の立場も、何もかも忘れて……、この、甘く、狂おしい想いの底へと。
 やがて、グラーゼスは私を座っていたその席へと押し倒し、外出着であるスカートの中へと熱くなり始めている手を差し入れてきた。

「こ、ら、ぁっ、何、やって……、ァッ、いやぁ」

「アルディレーヌ……、お前が、俺を無視出来ないように……、素直になれるように、手伝いをしてやる」

 素直になる手伝いって……、な、に。
 もう拘束の力がなくても完全に力が入らなくなった身体を震わせながら、グラーゼスにスカートの中の素肌をまさぐられ、キスの時以上の淫らな声が零れ出してしまう。
 何なの、これは……。社交の場で男達に下心を感じさせられる手つきで触れられそうになると、全身に鳥肌が立つかのように嫌悪の情が湧くのに。
 グラーゼスの感触は嫌悪どころか……。

「はぁ、っ、……やぁ、だ、めっ、グラーゼス!」

「普段の強気でクールなお前も良いけど……、感じてる時の可愛過ぎる顔は、ギャップがあってさらに良いな。……こんなお前を見て、諦められるわけがない」

「ちょっ、や、め、……ぁ、んっ、やぁ、そこ、はっ」

 この馬鹿王子! 絶対に何かのスイッチが入っちゃってるわよ!!
 私の上に覆い被さりながらスカートの中で蠢いているグラーゼスの手。
 太腿の辺りを撫で回していた感触が内側に潜り込み、私の秘部を隠している下着の表面に、硬い感触が触れた。やめて、今そこを触らないで……!! アンタがあんなキスをしたせいで――。

「……あぁ、やっぱり、濡れてるな。アルディレーヌ、……俺とのキスで感じてた自分が、いや、今もだけど、どんな顔してるか、わかるか?」

「し、知らない、わ……、よっ。はぁ、……はぁ、んんぅっ、やぁ、触らない、でっ」

「俺に対しての感情が、手に取るようによくわかる顔……。好きな男がいれば、俺に対してそんな顔はしないよな? むしろ、今のお前は……、俺に対して甘えてくる子猫そのものだ。もっと触ってほしい、可愛がってほしい、って……、その可愛い顔で誘ってるように見える」

「誘って、ないっ。誘ってなん、か……」

 力の籠らない動作で首を振って否定するけれど、身体はグラーゼスの愛撫を拒まなかった。
 臍の辺りからするりと忍び込んだ手のひらに柔らかで繊細な部分を撫でられ、指摘通りに濡れていた秘部に、グラーゼスの指が這う。
 やめて、やめて……!! アンタとのキスで、今の私は全身が性感帯になっているような状態なのよ!! だから、だから……、直接なんて触られ方をしたら……!!

「んぅ、……ふ、……ァッ、んっ、んぅっ」

「やっぱり、アルディレーヌは一度素直さを学ぶ必要があるな。まぁ、声を我慢している姿も個人的にはそそるが……、今は駄目だ」

 キスの経験がないという事は、その先だってあるわけがない。
 与えられる快楽の悦さも、私に初めて教えたのはこの男……。
 何もかもが初めての私にとって、グラーゼスの蠢く指は生き物のように妖しく、強制的に私の女としての部分を引き摺り出そうとしてくる。
 意味がわかんないわ……。何で、何で、こんな事をされなきゃいけないの?
 しかも、よりにもよってグラーゼスに、絶対にそういう関係になってはいけない男に、自分の一番大事な部分を犯される羽目になるなんて。
 信じられなくて、腹立たしくて、行為を進めさせてはいけないと、そうわかっているのに……。
 嬉しそうに微笑むグラーゼスに見つめられながら、私は声を我慢出来なくなっていった。
 愛撫の上手い下手なんてわからないけれど、間違いなく、私はこの男の愛撫に、想いに、感じている。全身に淫らな熱を灯されて、今まで知らなかった感覚を覚えさせられていく。

「あっ、……んぅっ、グラー、ゼス、は、ぁ、……やめ、ァアッ」

 快楽を感じて滲み出す蜜を掬い取り、グラーゼスが中心から全体に馴染ませるようにそれを指先で擦り付けながら弄り、硬くなっている蕾核へも塗り付けてくる。
 その部分が見えるわけではないけれど、グラーゼスがわざと大きく聞こえるように弄っているせいで、愛撫の蜜音が私の鼓膜をも犯していく。
 
「アルディレーヌ……。俺が本気でお前に想いを伝えたように、お前も、俺に本気で向き合うんだ。家の事や立場なんか関係ない。……一人の女としての答えを、俺に聞かせる為に」

「ふざけんじゃ、……な、ぁああっ、はぁ、はぁ、も、もう、いやぁぁっ」

 普段の立場が丸ごとひっくり返ったように攻め立てられ続けた私は、誰にも見せた事のない、自分でも知らなかった痴態を晒しながら果ててしまった。
 秘部から溢れ出た蜜がグラーゼスの指を汚すけれど、それに構う様子はない。
 感じすぎて熱と狂おしい疼きを抱いた私の身体は、秘部を軽く撫でられただけでも物欲しそうにヒクヒクと震えてしまっている。

「これで、俺を男として意識出来ないとか言えなくなったな?」

「ぁっ、……んぅっ、はぁ、はぁ、……最、悪っ」

 よりにもよって、グラーゼスなんかに初めての快楽を教えられるなんて……。
 生々しく下肢に残っている愛撫の感触も、実力差的に敵わなかったとはいえ、女としての悦びに目覚めて感じすぎていた自分も、何もかもが、腹立たしくて仕方がない。
 どうして嫌悪の片鱗すらなかったの? どうして、……何もかも忘れて、グラーゼスの想いを受け入れてしまうような心地に陥ったのよ……?
 見ないようにしていた感情の揺らめきが、胸の奥で存在を主張するかのように熱い鼓動を打つ。
 違う、違う……。今の私は、予想外の事をされて、身体と心が快楽の波に攫われただけ。

「アンタなんか……、嫌いよ」

「本気の音には、聞こえない」

 そう笑って、グラーゼスは私の赤茶色の長い髪を一房指に絡めながら掬い上げる。
 ……私の知る男の中で、私に一番近い、私の傍に在り続けた家族以外の男。
 グラーゼスといると、何の緊張を抱く必要もなくて……、互いの存在が邪魔にならず、楽な気持ちでいられた。簡潔に言えば、――心地良さを感じられる相手。
 ずっと、グラーゼスとは男女の差など関係のない、友好的な関係を築けていたと、そう思っていた。でも……、もう二度と、その関係には戻れない。
 この男が私を女として求め、それが叶おうと叶うまいと……。

「別に、いいじゃないのよ……」

「アルディレーヌ?」

「男と女の関係じゃなくても、……私達は」

「俺は嫌だ。居心地の良い友人関係を壊す事になっても、……お前が欲しい」

「国の次期国王が私情で周囲を困らせるなんて、やっていい事じゃないわ。女なら幾らでもいるでしょ? 綺麗な人も、可愛い子も、アンタが望めば選び放題じゃないの」

 ようやく身体の自由が利くようになって起き上がると、グラーゼスは馬車の揺れで席から落ちそうになった私を支え、そっと温もりを抱き寄せた。
 
「お前が良い。俺の、一生に一度の我儘が、お前なんだ……、アルディレーヌ」

「……たまたま、アンタの傍にいたのが私だけだった話よ。他の令嬢達とも積極的に関わって……、それで、相手の事を知っていけば、きっと、私に対する気持ちが恋じゃないって、わかるわ」

 だから……、こんな風に抱き締めないで。
 私自身が見て見ぬふりをしている、……面倒な想いが顔を出してしまいそうになるから。
 気付かないままでいさせて。私は……、お父様や兄さん達を裏切る気はないの。
 けれど、グラーゼスは私の心を尊重してくれようとはしない。
 
「俺の『蝶』は……、たった一人だ」

「グラーゼス……っ」

「王家とシャルドレア家の件に関しては、俺が何とかする。だから、それで父上やお前の家族から許しが出たら……、その時、俺との事を考えてくれないか?」

「嫌よ……」

「頼む。家の事なんか全部関係なく、お前自身の心で……、俺に本当の答えを与えてほしい」

 髪を梳きながら、背を撫でる手のひらの感触。
 額に触れる、グラーゼスの柔らかな唇。寂しげな気配を揺らしながらも、一途に私を想う、青い瞳。……家の事がなかったら、その壁を失ってしまったら、私は。
 グラーゼスの温もりを感じながら瞼を瞑り、一瞬だけ……、何もかもを抜きにして、この男の事をどう思っているのか、流されるように考えそうになってしまったその時。
 走行を続けている馬車の外で、馬の嘶く大きな音が聞こえた。

『アルディレーヌ!!』

「この声は……、アドル兄さん?」

 馬車が急停止し、グラーゼスが私を抱き締めたまま震動に耐える。
 御者とアドル兄さんが言い争う声が聞こえたかと思うと、許しを請う手順さえなく、馬車の扉が乱暴に開かれた。……いや、開かれた、というよりも、今、扉がバキリと嫌な音を立てたような。
 
「あぁ~!! 何て事をなさるんですか~!!」

「うるさい!! ったく……、やっぱりテメェか。クソ野郎」

「はぁ……、人の馬車を壊さないでくれるか? アドルフォン義兄上」

「誰が義兄だ!! 人の妹にしつこく付き纏いやがって……、本気でぶっ飛ばされてぇのか、テメェは!!」

 その乱暴な口調とはどう考えても不似合いな、王立大図書館の女性用司書服を身に纏っている銀長髪の……、女装男こと、シャルドレア家次男、アドルフォン。
 助かったと思えばいいのか、全身から凄まじい気迫を漂わせて青筋を浮かべている兄に恐れ戦くべきなのか、判断に迷うところね……。
 まぁ、私がグラーゼスに攫われた瞬間をシャルドレア家か、それとも、『影』に関わる家柄の誰かあ目撃していたのかはわからないけれど、その伝手で連絡を貰ってアドル兄さんが追いかけて来てくれた事は間違いないはず。
 
「アルディレーヌとは少し話をしていただけだ。そんなに怒る事もないんじゃないか?」

「ふざけんなよ……っ。王家の馬車を使うでもなく、家名を表す紋章も付いてない隠れ蓑の馬車で事を起こしたんだ。ただ話をするだけなら、その必要もない、だろ?」

 流石、アドル兄さん。
 グラーゼスのやっている事を全部お見通しだわ。
 でも……、正直、ちょっと、不味いわね。
 アドル兄さんが乗り込んで来たってのに、私を抱き締めて離さないグラーゼスの図々しさ。
 咎められても失わないその余裕さには、私も吃驚だわ。

「まぁ、少しは、な……。けど、俺がアルディレーヌに何をしようと、アドルに何か言う権利があるのか?」

「あぁ?」

「アドルだって、――同じ職場の女の子にアレコレやってるって、俺の掴んでいる情報にあるんだけどな? 同じじゃないのか? 俺も、お前も」

「くっ……!! あ、アイツの事はいいんだよ!!」

 あぁ……、そういえば、確かにそうねぇ。
 アドル兄さんは同じ職場、王立大図書館に勤めている一人の令嬢と今は仲睦まじくやってるけど……、片想いの時にはグラーゼス以上の事をやっていた。それを私は知っている。
 無理強いがどうこうって、アドル兄さんが言えた義理じゃないわ、はぁ……。
 しかも、顔を真っ赤にして大ダメージを受けてるし、使い物にならないわね。

「グラーゼス、帰るわ。離してちょうだい」

「……さっきの事、ちゃんと考えておいてくれ」

「……もう二度と、こんな真似はやめて」

 グラーゼスの温もりに名残惜しさを感じながらも、私はアドル兄さんの横を通り過ぎて馬車から降りて行った。


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