蒼麗侯爵様への甘いご奉仕~番外編の館~

古都助(幸織)

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~番外編・グラーゼス×アルディレーヌ~

【番外編】逃避恋愛事情14

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 ――Side アルディレーヌ


「……どういうつもりだ?」

 それは、静けさの中に断罪の刃を秘めた音だった。
 痛みに耐え、防御の体(てい)さえ取れなかったグラーゼスに襲いかかったダリュシアンの剣。
 間違いなく、今、ダリュシアンの邪魔をして、その怒りを買ったのは、――私。
 咄嗟に放った暗器。勿論、それは容易く打ち払われた。
 剣の切っ先が私へと向けられ、対峙しているだけなのに……、足元から震え上がりそう。
 自分がただの小娘だって……、弱者の立場を味わわされる。

「はぁ……。婚約者にそんな目向けんじゃないわよ」

「浮気心を出すような婚約者に、敬意を払う必要があるか?」

「棚上げの理不尽な嫌味をありがとう。昔の女に未練タラタラの、実は内心で覚悟が決まっていないヘタレさん」

 ……なんて、可愛くない挑戦的な言葉を放てば、当然、返ってくるのは婚約者からのさらなる敵意。
 困難な道だと知りながら、傷付き、誰に否定されようと歩む事をやめないグラーゼスの姿。
 どんな偽りの影も消し去ってしまう、力強い真実の輝き。
 グラーゼスの戦う姿を見つめながら、私は……、思い知らされた。
 物わかりの良いふりをして、最初から諦めきっている私とダリュシアンは、……ただの臆病者だと。

「グラーゼス、ちゃんとまだ生きてるわよね?」

「ぐっ、……当たり前、だろう。ってか、……本当に殺されたら不味いだろ、色々と」

「ふふ、なら良かったわ。じゃあ、――死ぬ気でもう一度頑張ってちょうだい」

「アルディ、……レーヌ?」

 確かにダリュシアンは強いわ。
 だけど……、戦いの様子を見ていて、わかった事がひとつ。
 自分の心を偽り、役目に殉じる……、常識的な大人の中に潜む、弱さ。
 ダリュシアンは、自分が決めて歩んでいる道を、本当は受け入れていない。
 だからこそ、あのディアという女性に再会した時、その存在に対する愛しさを、執着を、捨て切れていなかった。それが答え。ダリュシアンの本当の願いは、彼女と一緒に在る事。
 出来る事なら、家を捨て、役目を捨て、ただの一人の男となって愛に生きたいと、根底では願っている。
 そして、自分が諦めようと決めた道を必死に切り拓こうとするグラーゼスに、ダリュシアンは嫉妬しているのよ……。覚悟を決めて突き進む男と、逃げの道を選び、生涯自分を偽って生きる男。
 ……どちらが、本当の意味で強いのかしらね。
 私は一歩前に出ると、腰に両手を当てて声を張った。

「アンタが勝ったら、私も考え直すわ」

「え?」

「……馬鹿みたいに頑張るアンタを見てたら、物わかりの良いふりをする自分が……、情けなくなってきたのよ」

「アルディレーヌ!!」

「考え直すって言っただけよ。アンタを受け入れるとは決めてないわ。だけど……、もし、アンタがダリュシアンに勝ったら……」

 打ちのめされ、立ち上がる力すら奪われそうになっていたグラーゼスを見た時、――私の中で、答えが出た。
 私が選んだのは、勝ってほしいと心から望んでしまうのは、……。

「根性見せなさいよ。グラーゼス・グランティアラ」

 生きてはいる。意識もある。だけど、きっと……、もう限界。
 ボロボロになっている姿を見れば一目瞭然。骨だって、折れているはずなのに……。
 グラーゼスは無茶な要求をしている私に、はにゃ~んと破顔して、何かを唱えた。

「最初から、負ける気なんか……、ないっ。はぁ、……はぁ、俺は、……俺は、――アルディレーヌ・シャルドレアと一緒にいる為なら、死んでも立ち上がってみせる!!」

 ……こっぱずかしい事言って復活するんじゃないわよ、馬鹿っ!!
 私は物語のヒロインって柄じゃないんだから!!
 でも、嬉しそうにやる気を漲らせているアイツを見ていると、……あたたかな喜びの光が、胸に灯る。

「グラーゼス……」

 頭よりも心、理性よりも本能。
 偽りは真実を塗り潰す事は出来ず、必ずその光によって打ち破られる時がくる。

「ホント……、最初から逃げ道なんて、なかったのね」

 曇り空に晴れ間が現れ、穏やかな陽の光が地上に降り注ぐかのように。
 別の道を選ぼうとしている今の私は、迷いや後悔の情から解き放たれた。
 力を失っていた両翼が空を求めて羽ばたくかのように、在るべき道に歩み出していく。
 グラーゼスという光に、導かれる。
 抗い様のない、けれど、心のどこかでは望んでいたのかもしれない、もうひとつの道。
 作家が冒険する事を恐れるなんて、滑稽にも程があったわ。
 唇から零れた小さな苦笑。ふと、隣にあった気配が消えている事に気付いた。

「殿下、得物がなくては始まりせんよ?」

「お~。サンキュ。痛ててて……っ」

 いつの間に……。あの黒づくめの男が、ダリュシアンに弾き飛ばされた剣をグラーゼスに差し出していた。
 ……で、ダリュシアンの方は。

「……」

 怒ってるわね。自分が勝てそうだったのに、思いっきり邪魔されて……、機嫌ド最悪だわ。
 でも、あの男だってわかっているはずよ。
 役目に縛られる事を良しとして、最初から全てを諦めていた私達の方が弱い、って。
 グラーゼスが言っていたのは、剣技の事じゃなくて、きっと、心の在り様の事。
 自分の心と向き合う事をしていなかった私達は、始めから、負けていたのよ……。

「ダリュシアン、邪魔をした事は謝るわ。だけど……、どうかお願い。グラーゼスの相手をしてちょうだい。最後まで、完全に勝敗が決まるその時まで。アンタにも必要な事だと思うから」

「向き合うまでもない。俺は、当の昔に答えを出している。それを変える気など」

「そう? なら、……何故『傍観』したの?」

「何?」

「私に言われるまでもないでしょう? 東の長、ダリュシアン・ヴァルグ……。アンタも、逃げてばっかりじゃカッコ悪いわよ」

 勝つのなら、剣技だけでなく、心の面でも圧倒的な差を見せなければ。
 まぁ、無理でしょうけどね……。
 ダリュシアンにとって、ディアという女性は本気の対象以外の何物でもないもの。
 例えるなら、生きていく上で……、決して失えない、必要な要素。
 絶対に、手離してはならない……、かけがえのない存在。
 ダリュシアンは自分の立場を弁えて彼女の手を離したのかもしれない。
 だけど、それは、自分の手で自分の心を殺そうとしている事と同義。
 今は平気でも……、いずれ、限界がくる。 
 ふぅ、……私よりも十分その事を理解してるくせに、まだ意地を張るのね。
 挑戦的に微笑んで剣を構えるように促すと、ダリュシアンは無言でグラーゼスに向き直った。
 
「一応の始末はつけてやる。本来であれば、女に庇われた輩の相手など、してやる義理はないが」

「そりゃどうも……。言っとくが、アルディレーヌが介入しなくても、避ける算段はあったぞ。どれだけボコボコにされようが、俺が負けたと口にしない限り、この勝負は続く。勿論、俺が勝つまでな」

「……王族育ちの傲慢さ、というやつか。いいだろう、最後まで相手をしてやる。我儘な子供の躾は、大人の役目だからな」

「じゃあ、嘘つきな大人の躾は、子供の役目ってところかな?」

 勝てる見込みも、使える体力もないはずなのに、……ほんと、恐れ知らずの王子様ね。
 本当は、心配して止めてやらなきゃいけないところなんでしょうけど、私も、あの黒づくめの男も、グラーゼスに対する期待の情の方が大きくて、自然と、どちらも笑みを浮かべている気がした。
 グラーゼス・グランティアラ、恐れも、諦めも知らない、不屈の王子。

「書きたいわね……」

 女として一心に求められている喜びをも上回る、作家としての本能。
 グラーゼスのような強い信念を持った存在を見ていると、どうしようもなく心が弾んでしまうのよ。
 書きたいという想いと、グラーゼスの今を、これからをずっと見つめていたいという、素直な欲求。
 私は……、こんなにも心を熱くさせる存在から、目を逸らしていたのね。
 傷付いた身体を叱咤して剣を振るい始めたグラーゼスとダリュシアンの激しい攻防の様子を両目に焼き付けながら眺めていると、ふと、足元が微かに震えを覚えたような気がした。

「え?」

 気の、せい……?
 二人の戦いから一瞬たりとも見逃したくないと思っているのに、私の視線は嫌な予感と共に下へ落ちた。
 
「――っ!!」

 やっぱり、気のせいじゃなかった!!
 地下のどこかから、……いえ、多分一ヶ所じゃない。
 数ヶ所で起こったかのような大きな爆発音と共に、地下全体が悲鳴を上げた。
 グラーゼスとダリュシアンが剣を引き、黒づくめの男がカーティス達の前に立ちはだかっている鎖の壁を消し去る。どこからどう見ても、緊急事態、ってやつね。
 ――だっていうのに。

「あの馬鹿二人……、全然気付いてないわね?」

「気付いていても、やめるわけにはいかない。といったところでしょうかね。ウチの殿下は、意外に頑固な御方ですから」

 地面から伝わってくる大きな揺れも、上からバラバラと降ってくる石屑も、グラーゼスとダリュシアンは一度も今の状況を確認する事なく剣を交え続けている。
 私達が声を掛けても、一切の音が遮断されているかのように応えが返ってこない。

「完全に意識が戦いに集中していますね……。仕方ありません、こちらを先に」

 私の隣に戻っていた黒づくめの男が肩を竦め、カーティス達を阻んでいた鎖の壁を消し去った。

「カーティス殿、ガイア殿を連れて地上へどうぞ。そちらの……、生きている方の賊は私が持って行きましょう」

「おや、私とガイアも賊ですよ? 野放しにするのは得策ではないのでは?」

「貴方と論じる気はありません。主への忠誠が強すぎて、己が身を投げ打ってしまうような、お人好しとはね」

「…………」

 誰もが気付いている事実。
 カーティスは笑みを消し真顔になると、小さな吐息と共にガイアへと近寄って行った。
 黒づくめの男も、あの二人の戦いに水を差さないように賊の一人を回収し、すぐに私を促して扉へと向かい始める。ここに居続けるのは、確かにまずそうね。
 危険だと、そう感じているのに……、私はその場を動く事はしなかった。
 黒づくめの男が振り返り急かす声を掛けてきたけれど、一緒に行く気はないわ。

「先に行きなさいな。私は、もう少しここにいるわ」

 あのお馬鹿二人に戦いを続行するように言ったのは私だもの。
 それなら、最後まで見届ける義務ってやつがあるでしょう?
 ……いえ、義務じゃないわね。
 グラーゼスの想いを、貫こうとしているその願いを、最後まで見届けたいと思うのよ。
 
「見ていたいの。あの二人の事を」

「……ふぅ。物好きな方ですね。本来であれば、貴女を逃がす事が最優先事項となるのでしょうが……、未来の王妃陛下の御意思には逆らえません。御意のままにいたしましょう」

「まだ決めてないわよ。……その賊を引き渡したら、一応戻って来てちょうだい。グラーゼスの怪我の具合も気になるし、念の為ね」

「御意」

 王妃なんて、そんな大層なものに興味なんてないけど、これは私の役目だわ。
 リスクは高いけど、この黒づくめの男ならすぐに戻って来るでしょうし、あの馬鹿二人も簡単に死ぬような儚さなんて持ってないしね。
 何があっても図太く生き残るタイプよ、あの二人は。
 黒づくめの男が物分かり良く外に向かい始めると、まだ扉を抜けていなかったカーティスが私を振り返り、何故か残念そうに視線を寄越してきた。

「アルディレーヌ嬢……。もし、ダリュシアン様が彼女に出会わなければ、きっと」

「もしかしたらの話なんてしなくていいわ。こういう縁だったのよ、最初から……。ディアさんにはダリュシアン。そして、私には……」

 それを、運命と呼ぶ気はないけれど……。
 出会った瞬間から、いいえ、生まれた瞬間から、魂で呼び合っている縁というものは、存在すると思うの。
 ダリュシアンがディアさんから離れ、長としての道を選びながら……、心までは割り切れなかったように。

「さっさと行きなさいな。……どちらにとっても、最良の未来が待っている事を祈るわ」

「……有難うございます。お二人の事、お願いします」

「ほどほどに面倒見といてあげるわよ」

 黒づくめの男とカーティス達がこの場を後にし、私は戦い続けている二人に向き直った。
 やっぱり、劣勢に追い込まれているのはグラーゼスだけど、全然顔に悲壮感ってものがないわね。
 勝機を感じているダリュシアンの方は……、それに反して悔しそうに見える。
 わかっているからでしょうね。この戦いに勝っても、心の面では敗北を突き付けられ続ける、と。
 グラーゼスの今の姿は、ダリュシアンが選べなかった……、選ぶ事を恐れたもうひとつの道だから。
 東の長、東の監視者……、ヴァルグ伯爵家。まだ現当主として伯爵位に座しているダリュシアンの父親は、出来の良い長男に過ぎた期待を掛け、過酷な仕打ちを押し付けていた、と、お父様から聞いている。
 裏に流れている、ただの噂。……だけど、それが真実だと確信出来たのは、ダリュシアンの選択のせい。
 本当に好きな相手の手を取らず、私を選ぼうとした事。それが、何よりの真実。
 あの男には怖いものなんてないと思っていたけれど、父親は、別だったみたいね。
 意識的になのか、いえ、恐らくは、無意識下の洗脳じみた力が働いていたんだわ。
 東の長として、家に相応しい伴侶を選べ。教え込んだ生き方を裏切るな、と。
 だけど、もうその力も限界みたいね。……目の前に、本当に選びたかった道が、強い意志を持って訴え掛けてくるのだから。

「ぐっ!!」

 どれだけ押されようと、膝を屈しようと、立ち上がる事をやめない……、覚悟を秘めた青の双眸。
 ダリュシアンに痛め続けられている身体は、限界なんてものを超え過ぎている。
 もうぶっ倒れてもおかしくないってのに……、本当に、よく頑張るわよ。
 そんなに私が欲しい? 私と一緒に生きたいって……、死ぬほど、願ってくれるの?
 アンタが一心に求めるほど、自分の全てを懸けてまで……。

「はぁ……」

 面倒だわ。面倒で、面倒すぎて……。


 ――アンタから、どんどん目が離せなくなっちゃうじゃないのよ。
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