蒼麗侯爵様への甘いご奉仕~番外編の館~

古都助(幸織)

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~番外編・グラーゼス×アルディレーヌ~

【番外編】逃避恋愛事情13

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 ――Side アルディレーヌ


「自身の力量も図れず、ただ踏み潰されに行くだけの弱者……。あの王子は、典型的な大馬鹿者のようですね」

 鎖の壁に追いやられ、私と同じように傍観者でいるしかない男が、つまらなそうな視線で刃を交えている二人を眺めながら言った。
 最初に先手を打って踏み込んだのはダリュシアンで、その重過ぎる一撃はグラーゼスの得物を押しやり、拮抗の末に力を別の方向へと受け流されてしまう。
 その流れから瞬時に動きを立て直し、今度はグラーゼスが覇気の溢れる声を上げ、ダリュシアンの懐に飛び込もうとしたけれど、相手はそんな生温さとは無縁の男。
 腰に控えさせてあったもう一方の短い得物を左手に構え、グラーゼスの刃を容易く弾き返す。
 一瞬よろけたグラーゼスから僅かに距離を開けて勢いを乗せ、今度はその長い足で脇腹に回し蹴りを叩き込むダリュシアン。今度は避けきれず、グラーゼスの身体がカーティスのいる鎖の壁へと吹き飛ばされ、叩きつけられた。

「グラーゼスっ!!」

「ぐっ……」

「無様ですね、王子殿下……。許しを得た以上、我が主に手抜きはありません。本当に、死ぬ一歩手前まで叩き潰されますよ?」

「……痛っ、こいつが強い事なんて、……最初から、わかりすぎてる事実、だ」

「なら、挑むだけ無駄でしょう? 降参の声を上げれば、少しは手加減して貰えるかもしれせんよ?」

 鎖の壁を背に崩れ落ち、息を乱しながら痛みに耐えているグラーゼスに向けられているのは、裏切り者からの同情心皆無な冷たい視線だ。
 ダリュシアンは場の中心に立ったまま、特に攻撃を仕掛けに来るでもなく、グラーゼスが立ち上がっているのを待っているように見える。

「自分から挑んだ勝負で白旗振る、なんて……、格好悪い真似は御免だ」

「一歩間違えば、死ぬかもしれませんよ? 貴方が許しを出したのですから、国王陛下達もダリュシアン様を責める事は出来ませんしね」

「グラーゼス!! もうやめときなさい!! 私がアンタをボコるのとは訳が違うのよ!!」

 私より強くても、アンタはダリュシアンに勝つ事なんか出来ない!!
 相手を選ばないにも程があるグラーゼスの無謀さに恐怖を覚えながら叫ぶけれど、グラーゼスは私の方を一度見ただけで、戦意を捨て去る事はしなかった。
 ゆっくりと立ち上がり、また、剣の切っ先をダリュシアンへと構える。

「……い」

「何?」

「弱い、って言ったんだよ……、ダリュシアン・ヴァルグ。お前は、――弱い!!」

 愚弄され、侮られる事を嫌う東の男が、飛び込んできたグラーゼスの鋭い連撃を全て意味のないものへと変え、容赦のない猛攻で打ち込み始めた。
 不味いわ……。グラーゼスのやった事は、余計に相手を煽って自分を窮地に陥れただけ。
 自分の言った事がどんな事態を生むのか、アイツなら読めるはずなのに。

「やっぱり、お馬鹿さんですねぇ……。グランティアラ王家の剣術指南役や武術担当の教官達でさえ、我が主には一目置いているというのに」

「そういえば、何人かはヴァルグ次期伯爵の前に膝を屈した事があると、そう聞いていますね」

「ええ。ダリュシアン様には天賦の才があり、それを最大限に育み続けた実力があります。あの王子では、後十年頑張ったところで、足元にも及びませんよ」

 ダリュシアンが長として相応しくないと連呼していた割には、羨望と崇拝の気配が濃いわね、この男……。だけど、黒づくめの男はそんなカーティスに勝ち誇っているような笑みの気配を向け、喧嘩を売り続ける。

「ウチの殿下を鍛えているのが『誰』か……、知らないでしょう? 主大好きの忠犬(わんこ)殿」

「……」

 犬と呼ばれた事が癪に障ったのか、カーティスの全身からおぞましい殺気が滲み出る。
 交戦中の二人もあれだけど、こっちも大魔王レベルで怖いわよ!!
 ってか、私を殺意避けに使うんじゃないわよ!! ビシバシ当たってくるんだけど!!

「……ふぅ。臣下として主を信じ、応援したいという事でしょうかね。ですが、――っ?」

 再び向けられた一騎打ちの戦場。
 ダリュシアンの凄まじい攻めに翻弄されていたはずのグラーゼスが……、嘘、押し返し始めてる!? 今までの動きと明かに違う、顔つきも、剣の振るい方も、戦法自体が様変わりしてしまっているのは……、気のせい?
 
「これは……」

 カーティスの瞳が驚愕を滲ませ、同時に興味深そうに細められる。
 ダリュシアンも動きの変わったグラーゼスに僅かな動揺の気配を見せ、加えられてくる攻撃法に合わせて自分も剣の扱い方を変えてゆく。
 その目はグラーゼスを捉えているはずなのに、別の存在と対峙しているかのように思える。

「王家の指南役が教えるものとは違うわね……。明らかに別の流派だわ」

 シャルドレア伯爵家の娘として生まれて来たからだけでなく、私は親友のフィニアと共に幼い頃から武術の師に習い、他の流派に関しても知識を得ていた。
 グラーゼスの剣捌き、ダリュシアンの攻撃を受け流した後からの流れ、打ち込み方、手元、足元……、その全てを余さず観察しても、私の中の情報と一致しない。

「でも、……どこかで、見た事があるのよね」

 師匠から与えられた各流派の講座からじゃなくて……、う~ん。
 現実に、今のグラーゼスと同じ……、いいえ、それ以上の凄まじい実力の片鱗をこの目で目撃した記憶が……。

「――レインフェルク」

「え?」

 思い出せそうで形を掴めない記憶の水面を掻き回して唸っていた私の斜め前方で、カーティスが惚れ惚れとするように言った。……レインフェルク?
 数多ある国の中でも、世界を同じくしながら、別の空間に存在するという……、別名、魔界とも呼ばれている、あのレインフェルク王国の事?
 人間とは違い、その身体能力も、生まれつきの魔力も桁違いの種族。
 カーティスの与えてくれた答えと共に、私の中で一気に記憶の糸が在りし日の情景を思い起こさせた。

「……レインフェルクの王兄。そうだわ、グラーゼスのあれは……」

 何年か前に、グランティアラの王都で催された武術大会で見た美しく力強い剣技。
 その年は、私達の国にたまたま訪れていたレインフェルクの王兄殿下が武術大会に参加していて……、魔公爵と呼ばれているその人が圧勝する様に、子供ながらに見惚れて言葉を失っていた事をようやく思い出した。

「本来は、レインフェルク王家の者だけが代々受け継いでゆく剣技なんですけどね。何の気まぐれか、グライファス公が御指南下さっているのですよ。ウチの殿下に」

「……いつの間に」

 グラーゼスが彼(か)の魔公爵と面識があるのは知っていたけれど、個人的に関りがある、というのは初耳だわ。は・つ・み・み!!
 私の部屋に来る度に、聞いてもいないのに近況報告とか、勝手に色々話しては自分の事をオープンに見せていたくせに……っ。
 レインフェルク王家の、しかも、あの魔公爵様に実技指導して貰えるとか、アンタどれだけ幸せ者(もん)なのよ!! グラーゼスのくせに!! ヘタレのくせに!!
 
「勿論、殿下が教えて頂いているのは、基礎と、その応用まで、ですけどね」

「ふんっ。十分じゃないの」

「ええ、十分です。ウチの殿下は、活かす能力に長けていますからね」

 黒づくめの男はグラーゼスとダリュシアンの激しい攻防の様子を上機嫌に眺めながら、勝負の行方を見通すかのように笑った。
 現状では、一時的にグラーゼスのペースに乱される事があったものの、ダリュシアンにとって然程のハプニングじゃなかったんでしょうね。
 また、流れがダリュシアンの方に向き、拮抗する刃が、崩された防御が、グラーゼスに痛みを強いてゆく。

「ぐっ……!!」

「魔公爵の教えを受けているからどうした? 意外性を突いたところで、貴様の実力が跳ね上がるわけでもない。――歯向かう相手を違(たがえ)たな」

「ッ! ……その傲慢さに、遠慮なくトラウマ級の傷をつけてやるさ!!」

「――っ!!」

 追い詰められる事が、逆にグラーゼスの闘志を燃え上がらせているかのように思えた。
 服を引き裂かれようと、肌から紅の筋が伝い落ちようと、その顔に傷がつこうと……。
グラーゼスの瞳には敵を、ダリュシアンを倒すのだという意志の強さが在り続けている。
相手が強ければ強いほどに、……グラーゼスの力と心も、成長を続けているかのように。

「ちっ!!」

 今度はダリュシアンが服を引き裂かれる番だった。
 貴族服とは違う、一点の無駄も許さない機能性に優れた黒服の布地がグラーゼスの一撃で肌ごと裂かれてしまう。鮮血が、宙に舞ってゆく。
 ダリュシアンは傷付けられた自分の左腕を庇うでもなく、ただそちらを一瞥しただけで動きを止めた。グラーゼスはそれを隙だとは捉えず、距離を取って佇むだけに留める。

「……お前の中で、アルディレーヌ・シャルドレアの価値は相当に高いようだな? 次期国王としての在り方に逆らい、他(た)を乱す破滅の因子となるほどに」

「普通の事だろ? 惚れた女と一生を添い遂げたい。俺は、自分の本能に従っているだけだ」

「ただの男ならそれもいいだろう。だが、お前は次期国王だ。生まれ持った責任と義務がある。駄々を捏ねて許されると、本気で思っているのか?」

「それは、――お前自身の胸に聞いてみたらどうなんだ? ダリュシアン・ヴァルグ」

 攻撃を仕掛ける意図はないようだけど、グラーゼスは薄っすらと紅の滴が伝う剣先をダリュシアンに向け、答えを待っている。
 私を手に入れたいと、生涯の伴侶にしたいと本気で望み、行動に移しているグラーゼス。
 何故、ダリュシアンが問いを向けられたのか。……思い出すのは、昼間の一件。
 互いに未練ありありの様子だったダリュシアンと、ディアという女性騎士。
 想い合っているのに、寄り添わない二人……。
 グラーゼスは知っているんだわ。ダリュシアンが想い人を諦めて、……いいえ、諦めようとしている事を。どこからそんな情報を得たのかはわからないけど、ダリュシアンを静かに見つめているあの目は、二人の関係を知っていると語っているから。
 王家の手足。東の地を守る、ヴァルグ伯爵家の、次期当主。
 大勢の令嬢達を集めて行われた例の見合い話は、その大半がフェイク。
 普通の、裏とは関係のない家柄の娘達を多く集め、一部に王家の手足を担っている家の娘達を混ぜ、選別を行った。

「……あの人は、普通の家の娘だったのね」

 小声で囁いた哀れみの声を拾ったのは、黒づくめの男。

「ダリュシアン殿は次期当主の立場ですからね」

「強引、傲慢なくせに……、何、怖気づいてんだか」

 家の為に自分を犠牲にし、その宿命から愛する人を遠ざけ、守ろうとしているダリュシアン。
 だけど、グラーゼスは違う。

「アイツは……、周囲の迷惑考えなしに我が道を突き進んでるものね」

「殿下の場合は、何もわからずに駄々を捏ねているのではなく……、何もかもをわかった上で、全てを手にする為に突き進もうとしています」

「……ふぅ。どちらにしても、最悪だわ」

 なんで私なのよ。父親や家族、臣下、裏の者達まで巻き込んで……、自分の足枷になりそうな存在を選ぶの? アンタに気なんかないって、何度も言ってるじゃない……。
 王子様の我儘に一生振り回されるような、……そんな奇特な寛容さなんか、ないって、いつになったら……、理解すんのよ。

「ディアヴェリィーナ・フォルツェアーク……。己にとって唯一であり、失えば気が狂ってしまうかもしれない程に愛している女。――その代わりを作ろうとしているお前は、滑稽過ぎて嗤える存在だ」

「己の事を棚に上げて、人に説教か……。世間の目でいえば、俺の選択は理性と秩序の上に成り立っているものだと思うがな?」

「それで? それで……、お前は一生家の操り人形として、抜け殻の生を歩んでいくのか? 愛してもいない、役目を補佐する為に必要な、偽りの伴侶を傍に置きながら?」

「己の欲しか見えていない子供の戯言はどうでもいい。グラーゼス・グランティアラ、俺からひとつ忠告してやろう。すぐに王位継承権を放棄し、下の王子達にその座をくれてやれ。破滅を抱く王など、民は望まん」

 秩序を乱す者は、周囲にとって害悪にしかならない。
 それが、多くの駒と、守るべき民を背負っている王ならば……、全てが道連れにされるかもしれないと危惧するのは当然の事。
 グラーゼスの肩を持つ者がいるとするなら、それは余程の愚か者だけ。
 正常な思考で物事を判断し、自身の立場を弁えているダリュシアンの言にこそ力と正当性がある。
 だけど……、グラーゼスは王の資格なしと真っ向から否定されても、剣を下げる事はしなかった。
 世界中のどんな宝石よりも美しく、誇り高き覇者の双眸に強い決意の光を湛えたまま、グラーゼスはダリュシアンと同時に地を蹴った。
 もうこれ以上話す気はないという事なんでしょうね。
 ダリュリアンが全く本気を出していなかった事を証明するように、その剣戟はグラーゼスに防ぐ事さえ許さず……。
 本当に……、殺さなければそれでいいとばかりに、いずれ忠誠を捧げるべき相手を酷い有様に追い込んでいく。
 魔公爵様に剣技や実戦における教えを受けていても、……やっぱり、強いのはダリュシアンの方だわ。一瞬でやられないだけマシなんでしょうけど……、本当に、何考えてんのよ、グラーゼスの馬鹿。

「ぐっ!!」

 このまま戦い続けても、いえ、一方的な蹂躙紛いの攻撃を受け続ける意味はない。
 グラーゼスだって、勝てないって、何を言ったって、自分の立場も、私の立場も変わらない……、って、わかってるはずなのに。
 その瞳から信念と闘気が消える事はなく、……どれだけ傷付いても、どれだけ、力の差を見せつけられ、心を折られるような目に遭わされようと。
 
「ぐぁああっ!!」

「グラーゼス!!」

 ダリュシアンの強烈な一撃によって宙に舞った、グラーゼスの身体。
 骨が折れるような歪極まりない音が響いた直後、――追撃と共に、最後の一撃が。
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