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~サージェスティン・フェイシア編~
魔竜の騎士は狼王の姫に翻弄される10◆~サージェスティン×幸希~
しおりを挟む――Side 幸希
『ウチの可愛い姪御を……、嫁に欲しい……、だってぇ?』
『サージェス君……、私の娘は少女期なんだよ? まだ、まだまだまだ!! 嫁に出すなど遥か先の話だというのに……っ』
「うわぁー……、予想通り、っていうか、予想以上にブチギレちゃってるねー。ははっ、おっきぃなー」
「さ、サージェスさんっ!! どこに笑える要素があるんですか!!」
禁忌の言葉と大胆な行動を起こしてしまったが為に起きた、恐ろしいこの事態。
星空の瞬く夜の世界に抱かれたウォルヴァンシア王宮。
荘厳で強固な作りと結界に守られているはずの王宮が、国王執務室を中心に大崩壊を起こしている。その原因となったのは……、二頭の巨大な、いや、巨大すぎてもう大怪獣レベルになっている狼達。綺麗な蒼色の毛並みに身を包んだ二頭は、鋭い牙を剥き出しにしてサージェスさんを睨んでいる。王宮に勤めている人達が大騒ぎをしながら避難をしていくその姿にも目をくれず、片方の狼が大きな前足を怒りに任せて地上へと打ち付ける。……あぁっ、完全に激怒状態だ!!
『ユキちゃんはねぇ……っ、僕達の大事な子なんだよ!! 本当は彼氏の存在だって許したくないのにっ!! 急に訪ねてきて、嫁にくれって何だい!? 成熟期までは駄目だって前に言っただろう!!』
『その通り!! ユキはまだ子供も同然なんだよ!! サージェス君!! 私は父として、君の暴挙を許すわけにはいかない!! 今すぐに撤回しなさい!!』
「でも、ユキちゃんのお父さんは奥さんが十代の時に結婚したんですよねー? じゃあ、俺とユキちゃんだって、すぐに結婚してラブラブになったって問題はないんじゃないかなー。ねぇ? ユキちゃん」
『『大有りだ!!』』
首を傾げて私に片目を瞑って同意を求めてきたお茶目なサージェスさんに、二頭の狼が大口を開けて吠える。私の叔父であるレイフィード叔父さんと、私のお父さんが変身したその姿……。
狼王族(ろうおうぞく)の人達は皆、二人のように狼の姿になる事が出来るけれど、規格外の大怪獣レベルの大きさになれるのは、王族の血筋限定だ。
迫力も大きさも十分過ぎるほどにある。怒りに満ちたその眼光に貫かれてしまえば、大抵の人は尻尾を巻いて逃げる事だろう……。でも、サージェスさんに目の前の二頭を恐れる気配は微塵もない。半壊どころか、もう全壊に近い王宮の真上、夜風の舞う空中で私をお姫様抱っこの状態で佇んだまま、凝りもせずに繰り返す。
「再度お願い申し上げます。貴国の王兄姫殿下、ユキ・ウォルヴァンシア姫を、どうか我が妻に。ね? いいでしょ?」
『『いいわけあるかぁああああっ!!』』
そりゃそうですよねぇ……。
お父さんもレイフィード叔父さんも、私が結婚するのは成熟期を迎えてからだと思っていたし。……それに、たとえその時期を迎えても、二人が私を簡単にお嫁に出すはずもない。
何かと理由をつけては結婚の許しを出す日を先延ばしにする事は目に見えているもの。
でも、サージェスさんからのプロポーズを受け入れた以上、私も頑張らないと!
「れ、レイフィード叔父さん!! お父さん!! わ、私からもお願いします!! 確かに、私にはまだ結婚なんて早いと、早過ぎると思いますし、色々と問題がある気もしますけど!! だけど、だけど……!! 私もサージェスさんと一緒になりたいんです!!」
『ユキちゃぁああああああん!?』
『ユキィイイイイイイイイイ!?』
ごめんなさい!! お父さん、レイフィード叔父さん!!
心の中で土下座乱舞を繰り広げながら、私は二人の心を傷付けるとわかっていて言葉を続ける。
サージェスさんが私と離れて暮らす事が辛いように、私も同じ気持ちを抱いている。
今はまだ、会えない寂しさを我慢する事は出来るだろう。
だけど、私が成熟期を迎えられるまで……、まだ何年もある。
地球での月日で換算すれば、十年以上の時が……。向こうの世界で育った私には、あまりに長い月日だ。
「お願いします! 私を、好きな人と一緒にいさせてください!!」
『うぅ……っ。ユキちゃんはまだ、こっちの世界に戻ってきてからたった数年しか経ってないんだよ? 僕達家族との穏やかで楽しい時が始まったばかりなんだよ……。それなのに、それなのに……っ。すぐにお嫁さんに行っちゃうなんて駄目だよぉ……っ』
『ユキ、お前の気持ちはお父さんにもよくわかっているつもりだよ。だけどね、お前はまだ幼いんだ……。誰かの妻となり、その相手を支えていくという事は並大抵の事じゃない。だから、せめてもう何年かは王兄姫としての勉強をしながら、花嫁修業をした方が……』
「大丈夫大丈夫。俺、ユキちゃんが何も出来なくても、傍にいてくれるだけで十分だから。ふふ、早く、ア・ナ・タって呼ばれたいなー」
『『だから、君は黙っていなさい!!』』
もう、サージェスさんてば……。真面目な話をしているのに、動じないにも程がある。
多分、この人の中ではもう結婚のお許しを貰っているようなものなんだろうなぁ……。
「可愛いエプロン姿でお出迎えしてくれるユキちゃんとか、もう最高だよねー」
小声で心の声が漏れているサージェスさん。
きっと、その頭の中では、私の知らないめくるめくラブラブ新婚生活の妄想が広がっているのだろう。
「陛下~! ユーディス様~!!」
お父さん達とサージェスさんがまた面倒な押し問答を再開させていると、こちらへと飛んでくる人影が見えた。あれは……、あ、アレクさんと、ルイヴェルさん!?!?
それに、二人の後ろには、ウォルヴァンシア騎士団長であるルディーさんと、副団長補佐官のロゼリアさんが続いて来るのが見える!!
「さ、サージェスさんっ、と、とりあえず、一度地上に降りましょう!! 結婚のお話は、また後日という事にっ」
「えー? 俺、今日中にお許し貰って、ユキちゃんを屋敷に連れて帰っちゃう気満々なんだけど?」
「度胸があるにも程がありますよ!!」
恐れ知らずよりもさらに性質(たち)が悪い!!
せっかく人払いをして貰って、レイフィード叔父さんとお父さんの二人に狙いを絞って話を持ち出したというのに……、あぁっ、過保護四天王の残り二人が到着してしまった!!
アレクさんとルイヴェルさんは王宮の惨状についてお父さん達に尋ね、諸々の理由を聞いた……、その直後。ゆっくりと恐ろしい気配を漂わせながら私達を振り返ってきた。
「サージェスティン……、身の程を弁えてくれ」
「サージェス……、お前が死に急ぎたいというのなら、喜んで手伝ってやるが?」
「うわー……、アレク君もルイちゃんも、予想通り過ぎの反応だねー」
鞘から引き抜かれたアレクさんの剣。しかも、容赦なしの攻撃を行う際に使う愛剣の方だ!
ルイヴェルさんは白衣を風の動きに委ねながら、詠唱を行わずに攻撃系統の魔術陣を自分の背後に出現させている!! いつでも総攻撃準備万端!! という事ですね!? お願いだから落ち着いて!!
「陛下、ユーディス様……。俺には、ユキの結婚はまだ早すぎると思います。どうか、お許しにならないよう、お願いいたします」
『僕達だって許したくないよ~!! だけどね!! ユキちゃんまでサージェス君と同じ気持ちだって言うんだよ~!! うぅぅぅっ、悪夢だっ、悪夢だよ~、これ!!』
「ならば陛下、ユーディス様。夢はいずれ消え去るもの……、この手で、消してしまえば問題はないかと」
『ふふふふ……。確かにそうだね。悪夢を見ているのなら、目を覚ませばいい話だ。レイフィード、ルイヴェルの言う通りだよ』
『そうですねぇ、兄上……。ふふ、目を覚ませばいいんですよねぇ? 僕も、皆も……』
あぁっ!! ルイヴェルさんが余計な事を口にしたせいで、面倒事が倍増した~!!
こうなったら、一番冷静にこの状況を見守ってくれている騎士団のお二人に、――え!?
ルディーさんとロゼリアさんに助けを求める視線を送った私は見てしまった。
サージェスさんに対して闘気を漲らせ、抜剣状態のお二人を!!
「ちょっ!! る、ルディーさん!? ロゼリアさんも何やってるんですか!!」
「姫ちゃん、ごめんな……。サージェスの野郎が調子に乗ってるみてーだから、ちょっとしばいときたくなったつーか、ははっ、アレクが再起不能になっちまったらどうしてくれるんだよっ」
「ルディーさん!?」
「申し訳ありません、ユキ姫様……。やはり、我らが副団長のお気持ちを考えますと、サージェスティン殿には色々と物申したい事が」
物申すどころか、ルディーさんと同じようにその手に構えている得物で殺る気満々ですよね!? ロゼリアさん!!
さ、流石に……っ、こ、この人数を相手にするとなると……!!
「さ、サージェスさんっ、どう考えても無理ですよ!! 早く諦めないと、ボッコボコにされちゃいます!!」
「だーめ。言ったでしょ? 本気で愛した人と一緒になる為なら、死ぬ気で行く、って」
「サージェスさんっ!! それ、比喩表現抜きでフラグだと思いますよ!!」
「ははっ、だいじょーぶ、だいじょーぶ。俺、ユキちゃんと結婚出来るなら、千回死んでも這い上がってくる自信があるしね」
だから!! お願いだから、物騒なフラグを乱立させないほしい!!
私をお嫁に出したくない過保護な集団。
彼らから放たれる殺気に晒されながら、私は首を左右に激しく振ってサージェスさんを説得しようと試みる。だけど、サージェスさんは諦める気も、出直す気もさらさらないようで……。
「んっ」
周囲をさらに煽るような深い口付けで私の唇を奪った後、転移の陣を発動させてその中に私を放り込んでしまった!!
「先に行ってて、後で必ず戻るから……。そうしたら、いっぱいイチャイチャしようね」
「サージェスさぁあああんっ!! だから、だからっ、そ、それっ、もう完璧に死亡フラグがぁああああああああっ!!」
せっかく禁呪の魔の手から助かったというのに、サージェスさんはどう考えても絶体絶命の戦場で抗う立場を選んでしまった!!
光に飲まれる間際、サージェスさんが私に向けたあの優しい笑み……。
――どうしよう、本当にあの人死んじゃうかもしれない!!
けれど、伸ばした手は愛しい人の温もりに触れる事もなく、私を定められた場所へと運んで行ってしまったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……ん、あれ」
転移の陣が発した光に飲み込まれ、……どれだけの時が経ったのか。
どうやら気を失っていたらしき私は、真っ暗な闇の中で目を覚ました。
ふんわりと柔らかな感触が心地良くて、まるで……、ベッドの中にいるような……。
欠伸を漏らしながら、私は上半身を起こす。
魔術による光を手のひらに生み出し、それを宙に放つ。
目に優しい淡い光が空間を照らし……、やっぱり自分がベッドの上にいる事を教えてくれる。
ここは……、どこかで見た事があるような。
「……え~と」
普通の民家などの類、ではなく、貴族のお屋敷内にあるような一室の内装。
私の座っているキングサイズのベッドから、周囲を見渡してみる。
部屋の隅っこには全身を映す事の出来る縦長の全身鏡が置いてあり、反対側の空間には小さなクリスタルの丸テーブルと椅子。テーブルの上には栞(しおり)を挟んである分厚い本が置かれてあるようだ。
それと、室内に残っているこの香り……。ほのかな甘さを含んだ、あの人から感じられる、優しい匂いと一緒。
「サージェスさんの……、お屋敷?」
気のせいじゃない。ここには、サージェスさんの気配が色濃く残っている。
転移の術で……、私だけ、先に。
――いけない! 早くウォルヴァンシアに戻らないと!!
レイフィード叔父さん達が私の大事な人を本気で殺すような事はない、とは思うのだけど……。
多分、死ななければいいだろう的な恐ろしい事態ぐらいは起きるような気がするもの!!
私はベッドから飛び降り、大急ぎで転移の陣を呼び出す事にした。
『ユキ姫様、お目覚めになっておられますでしょうか?』
「え?」
詠唱抜きで陣を呼び出そうとした瞬間聞こえたノックの音と、許しを得て入ってきた一人の青年。
サージェスさんにとっては仕えてくれている家令の立場の人だけど、兄のようにも感じられる相手だと言っていた。その人が、家令のロフェルトさんが、ワゴンを押して寝室に入ってくる。
「旦那様から、ユキ姫様がお目覚めになる頃合いを見て夕食をお持ちするようにと言い使っておりました」
「サージェスさんが……?」
「はい。今夜は大仕事をひとつ片づけなければならないので、ユキ姫様の事を頼むと」
つまり、最初から私がこの部屋に飛ばされる事は決定事項になっていた、と?
ぽかんとしながら口を開けていた私は、テーブルの方へと招かれる。
「あの……、夕食を用意して貰ったのに申し訳ないんですけど、私」
「どうか、我が主が戻られるまでここにいらしてください。旦那様は、サージェスティン様は、男として必ず通る大きな試練を乗り越えようとなさっておられるのです。ですから、どうかあの御方を信じて、ここで出迎えて差し上げて下さい」
結婚の話も把握しているらしきロフェルトさんにウォルヴァンシアでの事を、今がどういう状況なのか訴えても、その穏やかな笑みは崩れない。
小さな蒼い薔薇模様の描かれているティーカップに紅茶を注ぎ、それを私へと差し出してくる。
「たとえどのような状況であろうと、旦那様は大切なものを諦めたりはいたしません。……昔から、そうでしたからね」
「ロフェルトさん?」
「綺麗な事も、汚い事も知っているくせに、あの方はとても面倒見が良い。その相手を救う為なら、どんな不利な状況でも覆してしまいます。その上、一度やろうと決めた事や信念を折ったりはしない頑固一徹の人です。そんな人ですから、本気で愛した方の事となると……、ふふ、お分かりになるでしょう?」
きっと、死んでも諦めたりなんかしない。
口元に茶目っ気ある笑みを湛え、その唇に「ね?」と人差し指を添えたロフェルトさんに……、私は小さく首を振って呟く。
「でも……、今回の事に関しては別だと思うんです。サージェスさんだけを一人で頑張らせてしまうなんて……、私は」
「ユキ姫様、良い事を教えて差し上げましょう」
「はい?」
「古今東西、大事に育ててきた可愛い娘を奪っていく男というものは、父親達から酷く恨まれてしまうものです。それこそ、ボッコボコにして蹴り飛ばしてやりたいほどに、ね。たとえ自分達が過去に嫁の父親に辛い思いをさせていたとしても、彼らはそれすら忘れて娘の恋人に腹を立てます。そして……、いつの時代も同じなのですよ。愛しい女性を嫁にしたい男は、甘んじてその父親達からの怒りに耐え抜き、唯ひとつの宝を手に入れる」
男ならば、必ず一人で立ち向かわなくてはならない通過儀礼。
だから、サージェスさんが見事その試練を乗り越えて戻ってくるまで待つ事が私の役目……、らしい、のだけど。
「別の言い方をすれば、ユキ姫様は旦那様の為に用意されたご褒美といったところですね」
「ご、ご褒美……、です、か?」
「はい。旦那様にとって最大級のご褒美、それがユキ姫様です。という事で、僭越ながらこのような物をご用意させて頂きました」
軽食のサンドイッチを食べ始めた私に、ロフェルトさんがワゴンの下の段から取り出した物。
――それは。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
――Side サージェスティン
「はぁ……、痛たたた」
ガデルフォーンにある、自分の屋敷のすぐ側。
転移の術で道の途中に降り立った俺は、手当てを受けた身体を引き摺りながら自宅へと急ぐ。
ふぅ……。覚悟していたとはいえ、過保護軍団の怒りは凄まじかったなぁ。
大事な娘と姪御を奪われてなるものかと、彷徨を上げて襲いかかってきた二頭の巨大狼。
詠唱の音さえなく、容赦のない大魔術を放ち続けていた白衣の大魔王。
その脅威を退けながら飛び回っても、今度は俺の懐目がけて剣を手に突進してきた騎士団の面々。
最後には、駆け付けて来た騎士団と魔術師団の子達が総動員で介入してくるし……。
「途中で強制ストップかけて貰えなかったら、……はぁ、死んでたかもなぁ、俺」
治癒の術を受けても、威力の強い攻撃を受けた部分は暫くの間、その痛みが続く。
まぁ、それは別にいいんだけどねー……。ユキちゃんの所に行く前に、せめて服だけは着替えとかないと。酷い有様になっている自分の団長服を見下ろし、やれやれと息を吐く。
話には聞いていたけれど……、う~ん、俺みたいな凄い試練を受けた人は、あんまりいないんだろなぁ、と、そう思う。普通だったら、好きな子のお父さんに一発殴られて終わりとか、そんな感じだと聞いてるし。ホント、俺の場合は例外中の例外案件だよ。
……でも、行かなきゃ良かった、なんて思いは一欠けらもない。
だって、俺はもう一秒だって待てないぐらいに――。
「旦那様、お帰りなさいませ。男前が上がられたようで何よりでございます」
「ただいまー……。ユキちゃんは?」
「寝室にて、旦那様をお待ちでございますよ。さぁ、お風呂とお着替えを」
屋敷に辿り着くと、昔からの付き合いである俺の家令が玄関から出てくるところだった。
ふらつきかけた俺の身体を支え、俯いたところを覗き込んできたその顔には、面白がるような笑みが。……うわぁ、俺がボコボコにされて痛い目を見てきた事を喜んでるな、これは。
普段は品行方正な自慢の家令だけど、元は闇街出身の侮れない相手だ。
家令のロフェルトが俺の耳元に顔を寄せ、愉快そうに囁く。
「どうだ? 楽しかったか?」
「攻撃一切禁止の状況下で、そんな余裕はないよー……。はぁ、痛たた」
「ふふ、人の宝を掻っ攫うんだ。最初から覚悟してたんだろ? なら、このぐらいで済んで良かったと神に感謝しとくんだな。ほら!」
「あ痛ぁあああっ!」
背中にバシンッ! と、家令であるロフェさんの一撃がお見舞いされ、俺の目にはじんわりと涙が浮かぶ。ぐぐっ……、この、鬼畜!!
「ロフェさんもいつか、俺と同じ目に遭うといいよ……っ。うぅ、ユキちゃーん、今行くよー……」
「生憎と、まだ嫁にしたい女と出会えてないから先の話だな。ほら、さっさと歩け。早くしないと、惚れた女が夢の中に行っちまうぞ」
「ははっ、じゃあ、ロフェさんに一刻も早く即結婚したくなるような人が現れる事を祈っておくよー。で、俺みたいに、いや、俺以上にボッコボコになるといいよー」
額の端にピクピクと青筋を浮かべながら、本気でそう願う。
凄く頼りになる家令兼悪友のロフェさんが余裕なく一人の女性に振り回され、その父親から容赦なく拳骨を喰らうところとか、もう楽しみで見たくて見たくて仕方がないからね。
「俺は面倒なタイプの男だからな。そう簡単には見つからないさ」
「じゃあ、俺が見つけてあげようかなー。ロフェさんが情けなくなるくらいに、尻尾振って懐いちゃうような子」
「ふん、余計なお世話だよ。もう二、三発、痕でもつけとくか?」
「ははっ、それは嫌だなー」
お互いに普段通りの嫌味を言い合いながら、俺は寝室とは違う部屋に進んで行ったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「――え?」
別室で風呂に入り、簡素な夜着に身を包んで向かった自分の寝室。
ユキちゃん、もう寝てるかなー? なんて、暢気に考えながら扉を開けた先には……。
「お、お帰り、な、さいっ。サージェスさん」
「…………」
その光景を目にした瞬間。俺の中で時が止まった。ついでに、心臓も本気で止まりかけたような気もする。……明るい部屋の中で、頬を染めて身を捩りながら俺を出迎えてくれた最愛の女の子。
ユキちゃんをこの寝室に飛ばしたのは俺だ。だから、そこに彼女がいるのは当たり前の事。
だけど、ベッドの上で落ち着きなくしているユキちゃんの恰好が問題だった。
「あの……、そ、その、えーと……、服、ていうか、下着? ど、どうしちゃ、痛っ」
あ、不味い。不審者レベルで呂律が回らないんだけど、俺っ。
白い素肌を彩る淡いピンク色のベビードール仕様の下着に身を包んでいるユキちゃんを見てしまった俺は、その破壊力に脳天を突き破られたような感覚に陥ってしまった。
そういえば……、ロフェさんが意味深に微笑みながら言っていたような気がする。
『頑張ったご褒美が部屋でお待ちだ』、と。
それがユキちゃんである、という事は考えるまでもなかったけれど、まさか……、まさか、悩殺トラップを仕掛けているとは思わなかったよ……!!
色気を強調した服装の女性や、その手の商売を生業としている女性陣に対しては免疫もあるし、見てもあまり興奮とかしないタイプだったはずの自分。
だけど、目の前で恥ずかしそうにしている最愛の女の子に対しては……。
「ユキちゃん……、ごめん。逃げた方がいい、かも」
「え? あ、あの……、きゃっ!!」
寝台に乗り上がり、自分に覆い被さってきた俺に、ユキちゃんが目を見開く。
多分……、今の俺は、ユキちゃんの目にこう見えているんだろう。
――飢えた欲情中の狼。
会えなかった日々の辛さも、酷い目に遭った痛みも、彼女を前にしてしまえば何もかも吹き飛んでしまう。その存在自体が俺にとって唯一で、抱き締めずにはいられないものだ。
なのに、こんな風に美味しそうな飾りつけまでされてしまったら……。
戸惑っているユキちゃんの柔らかな唇にキスをし、無防備な首筋をぺろりと舐め上げる。
「サージェス、さ、……ぁっ」
「ごめんね、ユキちゃん……。ちょっと、落ち着いて話が出来る余裕がなくなっちゃったっていうか、……はぁ、全部ロフェさんのせいだから、……後で一緒に文句を言いにいこうね」
「な、何言って……っ、んっ、だ、駄目っ、サージェ、スっ」
本当は、他の男が用意した下着なんてすぐに剥ぎ取ってやりたいところなんだけどね……。
ユキちゃんとベビードールの組み合わせが似合いすぎというか、いつも以上に可愛く、いや、エロ可愛くなっちゃったこの子に対して、――お兄さんの理性は一瞬でぶっ飛びました、と。
「サージェス、さんっ。……ァッ、やぁっ、さ、先に、は、話、をっ」
「この下着を用意したロフェさんも悪いけど、……こんな風に凶悪な可愛さで着こなしちゃうユキちゃんも悪いんだよ? 言われた通りに着ちゃって……、俺が戻って来た時の事、考えなかったのかな?」
「そ、それは……っ。か、考え、ました、けどっ、わ、私みたいな子供体型を見ても、だ、大丈夫かな、って、そう、思って」
はぁ、……まだこんな事言ってるよ、この子。
何度伝えればわかってくれるのかなぁ。俺が君の事をどう想っているのか、禁呪の件が起こる前に、この屋敷であれほど言っておいたのに……。
だけど、この子のこういうところが、……また、堪らないんだよねぇ。
俺がどれだけ本気で愛していても、どんなにお姫様扱いをして甘やかそうとしてみても、彼女は有頂天になったりはしない。出会った頃と変わらない、素直で謙虚な可愛い女の子のままだ。
まぁ、ちょっとだけ高飛車なユキちゃんとか見てみたいなぁ、とか、そんな気もするけれど、やっぱりいつも通りのユキちゃんが、俺は大好きで仕方がないんだ。
だけど……、困ったなぁ。自分がどれだけ魅力的か、それを全然わかっていないこの子は、どこからどう見ても危険極まりない。
以前から兼ね備えていた魅力と、男に身体を許してから花開いた、女としての色香。
本人は気付いてないみたいけど、これ、かなりヤバイんだよねぇ……。
「大丈夫なわけないでしょ? 現に今の俺が君を襲っちゃってるんだし」
「そ、そんな事、ぁんっ、……言われ、てもっ、はぁ、……はぁ、……サージェス、さんっ」
「自分に対して欲情してる男が目の前にいるって、ちゃんとわかってるくせに悪い子だね? わざとじゃないのはわかってるけど、少しくらいは自覚して貰わないと困るなー……。他の男の前でもこんな風に無防備だと、俺がいつか狂っちゃうかもしれないし」
冗談なしの、本気の危惧だ。
ユキちゃんが俺以外に心を傾けるとは思ってないけど、この子の魅力に気付いてちょっかいをかけてくる男が増えてくるだろう。その想いを抑えきれずに、行動に出る奴だっているかもしれない。
だからこそ、俺はユキちゃんに気付いて貰いたい。
自分が男から見てどんな存在か、誰に対しても無防備だと危険な目に遭うとか、俺が心配で堪らない事とか……。
胸元のリボンを紐解き彼女の華奢な身体に自分の重みをかけながら、胸の下から広がっている透け気味のドレープ部分の下から素肌に手を探り入れていく。
いつ触っても肌触りの良い、柔らかな素肌。俺が触れると身体が微かにびくつき、意図を持った不埒な手の動きに甘い声が小さく漏れる。
「は、っ、……ァッ、んっ、……サージェス、さんっ、恥ずか、し、ぃっ」
「今更でしょ? 誘惑した責任は、しっかり取らないとね? ユキちゃん」
せめて明かりを消してほしいと懇願する彼女に、俺は意地悪く微笑む。
こんなにも可愛く着飾ってくれたユキちゃんを、闇の中に隠してしまうのは勿体ない。
それに、慣れない姿で恥じらっている彼女を堪能しない理由なんかないしね。
「ユキちゃんの可愛い姿、もっと見せて? 俺が君に欲情して自分を抑えられないように、俺に対して乱れていく君の姿が見たい。もっと、もっと……」
駄目だって言われても、絶対にやめてあげない。
ユキちゃんの太腿をいやらしく触りながら、今度はその胸元を隠している邪魔な部分を少しだけ強引な動作で引き摺り下ろす。
まだ幼い膨らみと、甘くて美味しい果実の小さな実を思わせる突起が、俺の目に触れる。
「サージェス……、さ、ぁ、ァアッ」
「……んっ、すぐに尖らせてあげるよ」
「はぁ、……ぁあっ、だ、めぇっ、……はぁ、はぁ、ァッ、んっ」
左手に膨らみを包んで優しく揉みし抱き、もう片方の果実を唇に銜えて口内で可愛がる。
大人の女性に変化する為の成熟期の訪れ。
それはまだ何年も何年も先の話だ。なのに、彼女の身体は、無垢なるその存在は、俺を魅了してやまない色香に満ちている。
可愛らしい胸に舌を這わせ、肌から感じられる甘い匂いに酔いしれている俺の頭を細い両腕がその中に抱え込む。
「や、ぁっ、……はぅっ、サージェス、さ、んっ、はぁ、……ぁあっ」
「はぁ、……恥ずかしくて堪らないって顔だね? んっ、……ふふ、気持ちイイ?」
「んんぅっ、い、意地悪……っ、い、言わない、で、くだ、さ、ぃっ」
「違うよ。好きな子に気持ちよくなってほしい、っていう、純粋な男心。俺はユキちゃんに触れているだけで気持ちいいけど、それだけじゃ駄目でしょ? 一緒に感じ合わなきゃ、意味ない……」
「はぁ、はぁ、……で、でもっ」
腕の中から顔を上げて囁けば、ユキちゃんが涙目になって弱々しく首を振った。
それは、俺の事を拒んでるって意味じゃなくて、俺に触られて乱れる事に戸惑っている素直な反応だ。だけど、そういう反応をされたら……。
「んんっ!」
「胸だけじゃなくて、こっちも可愛がってあげないとね……」
「サージェ……、ん、ぁあっ、やっ、許し、はぁ、サージェス、さんっ」
艶めかしいベビードールの城を突き崩すように、彼女の一番敏感な褥へと指を這わせる。
あぁ、布の上から触れただけで……、もうこんなにも濡れてるんだね。
男を誘う、小悪魔の甘い蜜。秘部の中心を布越しにクニクニと弄れば、ユキちゃんの欲情の気配が強まって、匂いが濃くなっていくのを確認出来た。
「逃げ場なんてあげないよ……。ほら、怖がらないで俺の愛撫に甘えてごらん。ユキちゃんの欲しいもの全部、俺が与えてあげる。俺が……」
「く、ぅ、んんっ、……はぁ、はぁ、やぁっ、ぁンっ」
「そろそろ上からじゃ足りないね……。そろそろ直接触ってあげようか」
ショーツをぐっしょりと濡らす快楽の蜜。
ユキちゃんの腰が艶めかしく強請るように揺れ、俺の方も早く隠れた褥に触れたくて堪らない。
臍の辺りをもどかしく撫でた後、ようやくショーツの中に直接触れる事が出来た。
俺を欲しがって仕方がない蕾の中心。蜜に塗れていやらしい痴態が広がっているだろうそこに指を這わせ、くちゅりと蜜口に潜り込ませる。
「ひ、ァッ、あぁっ、……や、ぁあっ、んんっ」
「凄いね……。今までで一番濡れてるんじゃないかな? どう? 俺の指、気持ちいい? 今すぐ欲しくなっちゃうくらい、疼いてるのがわかる?」
「はぁ、……ぁあっ、ァッ、ひゃぅっ」
舌で舐めたくなるくらいにずぶ濡れの蕾。蜜口の中に指を突き入れ、ぐちゅぐちゅと音を立てさせながら女襞を擦り付けていく。あぁ、早くこの中に俺のモノを沈み込ませて貪りたい。
俺に大事な部分を侵食されて、何度も突き上げられて、身悶えながら女の顔をするユキちゃんを見たくて堪らない……。本当に、獣(ケダモノ)同然の思考になっている自分に苦笑が漏れる。
「んんっ、……サージェス、さん、……ごめん、な、さぃっ」
「え?」
俺の愛撫で高みに向かっていたユキちゃんが、不意にそんな事を切なげに言った。
何の事かわからない俺は、指の動きを止めて首を傾げる。
荒く吐き出されている彼女の息が徐々に落ち着きを取り戻し始め、両腿が中心に居座っている俺の手を締め付けた。
「一緒に、……一緒に、いられ、なくて、……一人で、頑張らせてしまって、ごめん、な、さぃ」
「一人で、って……、もしかして、今日のアレの事?」
ユキちゃんを俺に下さい、って、ウォルヴァンシアの王様と彼女のお父さんにお願いしに行ったものの、予想以上の怒りを買ってしまった今夜の騒動。
俺としては、醜い嫉妬の大乱戦を見せたくなかったってのもあるし、ユキちゃんが怪我をしないようにっていう思いもあった。それと……、過保護集団からの総攻撃で情けなく倒れる俺の姿を見せたくないっていう、男としてのプライドもあったしね……。
だから、彼女を自分の屋敷に飛ばしたのは全部俺の我儘だ。この子が気にする事はひとつもない。
それなのに……、ユキちゃんは辛そうにその両手を俺に伸ばしてくる。
「いっぱい……、怪我をしたんですよね? 痛かったですよね?」
怪我の治療は全て終わっている。だけど、ユキちゃんはその腕の中に身を委ねた俺を抱き締めながら泣きじゃくってしまう。
一人、あの場に残してしまって申し訳なかったと。
自分の為に沢山の傷を負わせて、一人だけで頑張らせてしまってごめんなさい、と。
「最後まで……、一緒にいられなくて、ごめんなさいっ」
「ユキちゃん……」
傷付くのなら、自分も一緒に傷付きたかった。
そう言ってくれる彼女に、俺の中で急速に膨れ上がる想いがあった。
今だって、こんなにも愛しいと思えるこの想いが……、器から際限なく溢れ出る水のように大きくなっていく。彼女をあの場から遠ざけてしまった事を後悔するほどに。
どんな状況にあっても、どんなに格好悪い自分を見せたとしても、一緒にいるべきだった。
彼女の涙に唇を這わせ、互いに至近距離で見つめ合う。
「ごめんね……。一緒に頑張るって約束したのに、ユキちゃんの気持ちをちゃんとわかってなかったよ」
「そんな事、ありません。ただ、私が……」
――貴方の傍にいたかっただけ。
そんな可愛い事を言われて、冷静な心でいられるはずもなかった。
喋る度に俺を喜ばせて有頂天にしていくユキちゃんの唇に温もりを重ね、俺は蜜で濡れ過ぎたショーツを剥ぎ取って性急に中へと押し入ってしまう。
「ぁああっ!」
「熱……っ、はぁ、……ユ、キ、ちゃんっ、ごめ、んっ」
男を知って間もない女襞が、肉を押し開いて挿ってきた俺のモノに蜜を垂らしながら絡みつく。
突然の圧迫感に彼女が苦痛の声を漏らし、ドクドクと高鳴る胸の鼓動と一緒に荒い息を繰り返す。
本当は、極力負担を与えないように中の圧迫感に対する休息をあげるべきだ。
だけど……、今の俺に、そんな余裕はなかった。
「動くから……っ、ちょっと、我慢、してっ」
「はぁ、はぁ、……やっ、ま、まだっ、んんっ!」
もう限界だった。俺の事を想ってくれる彼女の事が欲しくて、欲しくて欲しくて……。
俺は行為にまだ慣れていないユキちゃんの身体をきつく抱き締め、抑えきれない恋情と欲情を叩き込むように腰を動かし始めた。
優しく、もっとゆっくり、そう懇願の声を途切れ途切れに漏らす彼女を激しく揺さぶり、甘い蜜を生み続ける柔らかな女襞を力強く擦り付けては欲情の息を零す。
「はぁ、……ッ、くぅっ、……はぁ、はぁ、っ」
「サージェス、さ、……アァッ、深、ぁっ、……んっ、んっ、ぁあっ」
「理性的に……、接し、たい、けど……っ、はぁ、くっ、やっぱり、無理……、だ、よっ」
この子と一緒にいたら、俺は自分でも驚くほどに我を忘れてしまうんだ。
他の誰も見ないでほしい。その笑顔を俺以外に向けないで……、俺だけを見て。
俺と愛し合う事だけ考えて、俺を欲しがって、俺と同じくらいに浅ましく、乱れて……。
昂って硬く隆起した分身で何度も彼女の最奥を突き上げ、もっと深く、深く、彼女の中に喰い込みたいと願いながら腰を穿つ。
性行為初心者のユキちゃんに対して、あまりに気遣いの足りていない仕打ちだろう……。
それでも、俺は求めずにはいられないから。
甲高くその唇から零れ出る嬌声に欲を煽られながら、俺は彼女の吐息を飲み込むように唇を重ねる。
「んんぅっ、……はぁ、サージェ、んんっ、ふ、んぅっ」
禁呪の件と、会えない日々が抑え込んでいた俺の欲情。
そのせいもあったんだろうけど、とにかく無我夢中で俺はユキちゃんを求め続けた。
蜜口を自分の熱で埋めたそこから卑猥な音が絶え間なく響いては、俺と彼女の耳を犯す。
ベッドシーツに波打つ彼女の蒼く長い髪。俺の動きに合わせて揺れ動く二つの膨らみ。
いやらしい声に恥じらいの気配を強め、彼女が口を閉じて必死に耐える姿を見せる。
我慢なんてしなくていいのに……、君は誰に遠慮をしているの? 誰の目や耳を怖がっているの? 口元を隠したその手を掴んで引き剥がし、声を上げずにはいられないように一層強く、深く、彼女の最奥を突き上げる。
「んぁああっ! アァッ、……や、やぁぁっ、んんっ、ぁあっ、サージェ、ス、サージェス、さ、ぁんっ」
君を見ているのは、感じさせているのは俺だ。
他の誰にも見せない。他の誰にも触れさせない。――俺だけの、花。
汗の滴を肌に伝わせながら乱れる彼女をさらに激しく揺さぶり追い詰めながら、俺は思う。
俺の腕の中にこの子がいる。他の誰でもなく、俺に身も心も委ねてくれている。
一度手に入れた幸福が、俺を余裕のない浅ましい飢えた獣に落としていく。
愛しいと感じる度に募る想いと、底なしの欲情。
俺という獣と二人、檻の中に閉じ込められた哀れな少女。
ユキちゃん……、君が俺の事を嫌いになったとしても、俺は君に喰らい付いて離れない。
離れられない……。ごめんね。
「くっ……!!」
やがて、俺と彼女は訪れた高みの扉を開き、互いの熱を掻き抱きながら同時に果てた。
いまだ少女期の彼女が妊娠などしないとわかっていながらも……、早く俺の子供を宿してくれればいいのにと、我儘な願いを抱きながら注ぐ熱の感触。
本当に、ユキちゃんは面倒な男に好かれたものだ。本当に……、ごめんね。
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