281 / 328
第十章
第281話 信じてるから
しおりを挟む
「誠治——」
チームメイトの元に戻ろうとしている誠治に、巧が声をかけた。
何やら険しい表情だった。
「なんだ?」
「さっきまで、久東さんとイチャイチャしてたでしょ」
「あっ、すまん。試合中なのによくなかったよな——」
「なんで抱きしめなかったの?」
「……はっ?」
予想外の方向から責められ、誠治はポカンと口を開けたまま固まった。
そんな彼の困惑にはお構いなしに、巧はピシッと指を突きつけ、畳みかけるように言った。
「慰めて、励ましてもらってたんでしょ? だったら、ありがとうって抱きしめるくらいの甲斐性は持たないとダメだよ。試合中だからってスキンシップを取っちゃいけないわけじゃないし、それとサッカーに集中しているかは別の話だからね」
「お、おう。お前が言うと、説得力が違えな……」
誠治は肩をすくめて、苦笑いを浮かべた。
巧と香奈の関係性が許されているのは、彼らが人一倍部活に真剣だからというのも大きい。
というより、そうでなければ受け入れられることはなかっただろう。
「ま、そこら辺はおいおい説教するとして、今は武陵を倒す方法を考えよっか」
「説教されんのは釈然としねーけど、そうだな」
二人が戻ると、コーチ陣もちょうど相談を終えたようで、後半の戦術が伝えられた。
「武陵の攻撃は基本的に中央突破だ。ウチも中を固めるため、スリーバックに変更する」
今大会においてスリーバックを試すのは初めてだが、練習はしてきた。
組むのは先発の飛鳥と大介、それに左サイドバックの馬場に代えて投入された林だ。
ボランチは武岡と真、左ウイングバックは水田、右ウイングバックは右サイドバックをやっていた町田が務める。
そして、優と右サイドハーフの堀内に代わって投入された蒼太がトップ下、いわゆるツーシャドーを務め、ワントップに誠治を据える形だ。
「誠治は真っ向から力勝負をする必要はないと思うな。動きの質と量で上回ればいいと思うよ。相手の一番得意なフィールドで戦う必要もないし、誠治の武器はフィジカルだけじゃないんだからさ。相手もなかなか機動力はあるけど、それはあくまで二枚のセンターバックが連携してフォローし合ってるからなんとかなってる部分があるから、優とか蒼太を囮にして一対一の局面を作れれば、絶対マークは外せるよ」
「おう。やってみるわ」
巧のアドバイスに、誠治は素直にうなずいた。
フィジカルで勝てないんだからと言われていたら反感を覚えていただろうが、他にも武器があるのだからと鼓舞されれば、悪い気はしなかった。
「よっしゃ!」
「——ね、誠治」
気合いを入れ直した誠治に、巧が拳を差し出す。
「おう?」
「絶対勝ってね、この試合」
「っ……あぁ、任せとけ!」
誠治は力強くうなずき、拳を突き出した。
「必ずお前を全国の舞台に立たせて——」
「そうじゃないと僕、那須先輩にご飯奢らないといけないから」
「……はっ?」
誠治は拳を宙にぶら下げたまま、再び口を半開きにして固まった。
「いや、実はさ、僕が復帰できてもできなくても、優勝できなかったら奢るって約束しちゃったんだよね~」
「……」
見事に口車に乗せられちゃったよ、と頭を掻く巧に対して、誠治はもはやため息を吐くことしかできなかった。
「あっ、あとさ」
「今度はなんだよ? もう腹透かしは喰らわねえぞ——」
「信じてるからね、相棒」
「っ……!」
誠治は目を見開いた。
巧はその反応を揶揄うわけでもなく、穏やかな笑みを浮かべた。澄んだ紫色の瞳に浮かぶのは、全幅の信頼だ。
誠治はガシガシと後頭部を掻き、照れくさそうに笑った。
「ったく……任せとけ」
「うん。誠治ならできるよ」
彼らは今度こそコツンと拳を合わせ、笑みを交わした。
「あっ、誠治。最後に重要なことを言っておくね」
「あんだよ?」
「腹透かしじゃなくて肩透かしだよ。腹透かしじゃ、ただお腹空いてるだけだからね? あっ、もしかしてご飯を奢るっていうのと掛けたの? だとしたら美味いなぁ——ご飯だけにね!」
「……おう」
怒涛のボケラッシュに、誠治はそれだけを答えるのがやっとだった。
(ったく……変なところでも頭回るよな、あいつ。なんか気ぃ抜けたわ)
ピッチに足を踏み入れたというのに、誠治の口元には微笑が浮かんでいた。緊張感も重圧も、気がつけばすっかり消え去っている。
白い息を手のひらに吐きかけながら、これも巧の狙いだったんだろうか、と考える。
「……ここまで計算してたんだろうな、あいつなら」
「縢——」
誠治が苦笑していると、真に声をかけられた。
「あいつにはどんな指示を受けた?」
あいつ、というのが巧のことを指しているのは明白だった。
さすがの王子様も、コーチ陣をそんな呼び方はしない。敬語もほとんど使わないが。
「二枚のセンターバックはお互いをフォローし合ってるから、優と蒼太を囮にして一対一の局面を作って動きの質と量で勝負しろ、って言われたっす」
真は何も言わず、静かにうなずいた。
その表情に驚きはない。
「……気づいてたんすか? センターバック二枚の連携を崩せばいけるって」
「見てればわかるだろ」
「ぐっ……」
悔しいが、誠治は反論できなかった。
真のそれは強がりではない。彼のサッカーIQと状況把握能力の高さは折り紙付きだ。そうでなければ、いくらドリブル技術があろうとも、一人でピッチを縦横無尽に駆け回ることなどできない。
彼のこれまでの自己中心的なプレーは、敵味方の位置を把握してパスやシュートのフェイクを効果的に混ぜていたからこそなのだ。
ドリブルの上手い選手はすぐに○○のメッシ、○○のネイマールと呼称されるが、その多くが第一線で活躍できない理由も、判断が悪いからだ。
——自分と真の能力差はわかっていても、それでもやはり、誠治は悔しかった。
だから、少しだけ仕掛けてみることにした。
「それと、負けたらあいつ、那須先輩に飯奢らなきゃいけねーらしいっすよ」
「はっ?」
真が何の話だ、と言わんばかりの怪訝そうな声を出した。
その間の抜けた表情を見て、誠治は溜飲を下げた。
巧と真の読みは正しかった。
誠治の周りをチョロチョロと動き回る優と蒼太のマークのため、武陵は誠治へのダブルチームを解除したが、一対一では誠治に軍配が上がった。
誠治は無理に体をぶつけることはせず、時には背後に、時には前に入り込み、自身のマーカーを混乱に陥れた。
その素早い駆け引きに、武陵の守備陣は対応できなかった。
「——真さん!」
「やべっ……!」
前に入り込むと見せて相手を食いつかせてから、空いたその背後のスペースに飛び込むプルアウェイの動きで完全にマークを剥がした誠治の元に、真からピンポイントのクロスが送られた。
誠治はそれにきっちり頭で合わせ、後半十分、咲麗はついに武陵ゴールをこじ開けた。
しかし、そのリードは長く続かなかった。
出しどころに迷っていた大介が、激しいプレッシャーから逃げるように出したバックパスが中途半端で、そのまま相手のフォワードにボールを掻っ攫われてゴールを決められてしまったのだ。
「しまった……!」
大介は唇を噛みしめてうつむいた。
近くに出しどころがなければ、誠治をターゲットにロングボールを蹴ってしまえば良かったのだ。
「「「おおー!」」」
「武陵が追いついたぞ!」
「マジか⁉︎」
「サウジアラビア戦の柴崎みてえなミスだな!」
思わぬ形で生まれた同点ゴールに、会場は沸いた。
様々な観客の声が入り混じる中、その声はハッキリと大介の耳に届いた。
「——大介君!」
チームメイトの元に戻ろうとしている誠治に、巧が声をかけた。
何やら険しい表情だった。
「なんだ?」
「さっきまで、久東さんとイチャイチャしてたでしょ」
「あっ、すまん。試合中なのによくなかったよな——」
「なんで抱きしめなかったの?」
「……はっ?」
予想外の方向から責められ、誠治はポカンと口を開けたまま固まった。
そんな彼の困惑にはお構いなしに、巧はピシッと指を突きつけ、畳みかけるように言った。
「慰めて、励ましてもらってたんでしょ? だったら、ありがとうって抱きしめるくらいの甲斐性は持たないとダメだよ。試合中だからってスキンシップを取っちゃいけないわけじゃないし、それとサッカーに集中しているかは別の話だからね」
「お、おう。お前が言うと、説得力が違えな……」
誠治は肩をすくめて、苦笑いを浮かべた。
巧と香奈の関係性が許されているのは、彼らが人一倍部活に真剣だからというのも大きい。
というより、そうでなければ受け入れられることはなかっただろう。
「ま、そこら辺はおいおい説教するとして、今は武陵を倒す方法を考えよっか」
「説教されんのは釈然としねーけど、そうだな」
二人が戻ると、コーチ陣もちょうど相談を終えたようで、後半の戦術が伝えられた。
「武陵の攻撃は基本的に中央突破だ。ウチも中を固めるため、スリーバックに変更する」
今大会においてスリーバックを試すのは初めてだが、練習はしてきた。
組むのは先発の飛鳥と大介、それに左サイドバックの馬場に代えて投入された林だ。
ボランチは武岡と真、左ウイングバックは水田、右ウイングバックは右サイドバックをやっていた町田が務める。
そして、優と右サイドハーフの堀内に代わって投入された蒼太がトップ下、いわゆるツーシャドーを務め、ワントップに誠治を据える形だ。
「誠治は真っ向から力勝負をする必要はないと思うな。動きの質と量で上回ればいいと思うよ。相手の一番得意なフィールドで戦う必要もないし、誠治の武器はフィジカルだけじゃないんだからさ。相手もなかなか機動力はあるけど、それはあくまで二枚のセンターバックが連携してフォローし合ってるからなんとかなってる部分があるから、優とか蒼太を囮にして一対一の局面を作れれば、絶対マークは外せるよ」
「おう。やってみるわ」
巧のアドバイスに、誠治は素直にうなずいた。
フィジカルで勝てないんだからと言われていたら反感を覚えていただろうが、他にも武器があるのだからと鼓舞されれば、悪い気はしなかった。
「よっしゃ!」
「——ね、誠治」
気合いを入れ直した誠治に、巧が拳を差し出す。
「おう?」
「絶対勝ってね、この試合」
「っ……あぁ、任せとけ!」
誠治は力強くうなずき、拳を突き出した。
「必ずお前を全国の舞台に立たせて——」
「そうじゃないと僕、那須先輩にご飯奢らないといけないから」
「……はっ?」
誠治は拳を宙にぶら下げたまま、再び口を半開きにして固まった。
「いや、実はさ、僕が復帰できてもできなくても、優勝できなかったら奢るって約束しちゃったんだよね~」
「……」
見事に口車に乗せられちゃったよ、と頭を掻く巧に対して、誠治はもはやため息を吐くことしかできなかった。
「あっ、あとさ」
「今度はなんだよ? もう腹透かしは喰らわねえぞ——」
「信じてるからね、相棒」
「っ……!」
誠治は目を見開いた。
巧はその反応を揶揄うわけでもなく、穏やかな笑みを浮かべた。澄んだ紫色の瞳に浮かぶのは、全幅の信頼だ。
誠治はガシガシと後頭部を掻き、照れくさそうに笑った。
「ったく……任せとけ」
「うん。誠治ならできるよ」
彼らは今度こそコツンと拳を合わせ、笑みを交わした。
「あっ、誠治。最後に重要なことを言っておくね」
「あんだよ?」
「腹透かしじゃなくて肩透かしだよ。腹透かしじゃ、ただお腹空いてるだけだからね? あっ、もしかしてご飯を奢るっていうのと掛けたの? だとしたら美味いなぁ——ご飯だけにね!」
「……おう」
怒涛のボケラッシュに、誠治はそれだけを答えるのがやっとだった。
(ったく……変なところでも頭回るよな、あいつ。なんか気ぃ抜けたわ)
ピッチに足を踏み入れたというのに、誠治の口元には微笑が浮かんでいた。緊張感も重圧も、気がつけばすっかり消え去っている。
白い息を手のひらに吐きかけながら、これも巧の狙いだったんだろうか、と考える。
「……ここまで計算してたんだろうな、あいつなら」
「縢——」
誠治が苦笑していると、真に声をかけられた。
「あいつにはどんな指示を受けた?」
あいつ、というのが巧のことを指しているのは明白だった。
さすがの王子様も、コーチ陣をそんな呼び方はしない。敬語もほとんど使わないが。
「二枚のセンターバックはお互いをフォローし合ってるから、優と蒼太を囮にして一対一の局面を作って動きの質と量で勝負しろ、って言われたっす」
真は何も言わず、静かにうなずいた。
その表情に驚きはない。
「……気づいてたんすか? センターバック二枚の連携を崩せばいけるって」
「見てればわかるだろ」
「ぐっ……」
悔しいが、誠治は反論できなかった。
真のそれは強がりではない。彼のサッカーIQと状況把握能力の高さは折り紙付きだ。そうでなければ、いくらドリブル技術があろうとも、一人でピッチを縦横無尽に駆け回ることなどできない。
彼のこれまでの自己中心的なプレーは、敵味方の位置を把握してパスやシュートのフェイクを効果的に混ぜていたからこそなのだ。
ドリブルの上手い選手はすぐに○○のメッシ、○○のネイマールと呼称されるが、その多くが第一線で活躍できない理由も、判断が悪いからだ。
——自分と真の能力差はわかっていても、それでもやはり、誠治は悔しかった。
だから、少しだけ仕掛けてみることにした。
「それと、負けたらあいつ、那須先輩に飯奢らなきゃいけねーらしいっすよ」
「はっ?」
真が何の話だ、と言わんばかりの怪訝そうな声を出した。
その間の抜けた表情を見て、誠治は溜飲を下げた。
巧と真の読みは正しかった。
誠治の周りをチョロチョロと動き回る優と蒼太のマークのため、武陵は誠治へのダブルチームを解除したが、一対一では誠治に軍配が上がった。
誠治は無理に体をぶつけることはせず、時には背後に、時には前に入り込み、自身のマーカーを混乱に陥れた。
その素早い駆け引きに、武陵の守備陣は対応できなかった。
「——真さん!」
「やべっ……!」
前に入り込むと見せて相手を食いつかせてから、空いたその背後のスペースに飛び込むプルアウェイの動きで完全にマークを剥がした誠治の元に、真からピンポイントのクロスが送られた。
誠治はそれにきっちり頭で合わせ、後半十分、咲麗はついに武陵ゴールをこじ開けた。
しかし、そのリードは長く続かなかった。
出しどころに迷っていた大介が、激しいプレッシャーから逃げるように出したバックパスが中途半端で、そのまま相手のフォワードにボールを掻っ攫われてゴールを決められてしまったのだ。
「しまった……!」
大介は唇を噛みしめてうつむいた。
近くに出しどころがなければ、誠治をターゲットにロングボールを蹴ってしまえば良かったのだ。
「「「おおー!」」」
「武陵が追いついたぞ!」
「マジか⁉︎」
「サウジアラビア戦の柴崎みてえなミスだな!」
思わぬ形で生まれた同点ゴールに、会場は沸いた。
様々な観客の声が入り混じる中、その声はハッキリと大介の耳に届いた。
「——大介君!」
21
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる