【完結】契約結婚ですが、心を開いてみたら、素敵な恋になりました。

朝日みらい

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(20)心の距離が縮まる瞬間

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エリスとロバートは、ふたりきりで過ごす時間が増えるにつれて、ますますお互いのことを大切に思うようになった。

ある日の昼下がり、二人は庭で一緒に過ごしていた。

「ロバート、あっちの花がきれいだね。」

エリスは、庭の隅に咲いている色とりどりの花々を指さした。まるで、目を輝かせながら花を愛でる姿が少女のようで、ロバートは少し驚いた。

「本当に綺麗だな。」

ロバートは優しくエリスの髪を撫で、彼女の目線を追う。エリスの顔がほころぶと、彼もつられて微笑んだ。

「あんな風に花を見ていると、なんだかエリスが全部の花のように思えてきたよ。」

ロバートは軽く笑って、エリスをじっと見つめた。

「えっ?」

エリスは目を大きくして、ロバートを見つめ返す。

「どういうこと?」

「だって、どんな花よりも、エリスが一番輝いているから。」

ロバートは言うと、思わずエリスの頬に触れた。エリスはその優しさに、ちょっと照れたように目をそらす。

「も、もう!そんなこと言わないでよ…。」

でも、彼女の顔は嬉しそうで、ほっぺがほんのり赤く染まっていた。

「だって、ほんとうにエリスは可愛いんだもん。」

ロバートはにやりと笑って、エリスを少しからかうように言った。

「こんなにも可愛いのに、どうしてそんなに照れちゃうの?」

「だって、恥ずかしいんだもん…。」

エリスはロバートに背を向けて、少し顔を隠すようにした。その間に、ロバートは素早く近づき、エリスの耳元にそっと息を吹きかけた。

「エリスが照れる顔が好きだよ。」

ロバートはそのまま、少し強引にエリスの顔を自分の方に向け、額に軽くキスをした。

「こうして、毎日少しずつお前のことを知っていけるのが、すごく幸せなんだ。」

「ロバート…」

エリスはその言葉に胸がいっぱいになり、思わず目を閉じた。

「私も…ロバートと一緒にいると、毎日が特別になる。」

その瞬間、エリスは少し勇気を出して、ロバートの顔に自分からキスをした。ふたりの唇が触れ合うと、どこか柔らかい感覚が広がり、ロバートも驚いたように目を見開いたが、すぐに嬉しそうに微笑んだ。

「エリス…」

ロバートはそのままエリスを引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。

「お前がそうやって俺にキスしてくれるのが、こんなにも嬉しいなんて。」

「私だって、ロバートにキスしたかったから。」

エリスは顔を赤らめながらも、ロバートの胸に顔を埋めた。

「ロバートが優しくしてくれるから、私もつい甘えたくなるんだよ。」

「そうか…じゃあ、俺も甘えていいかな?」

ロバートは少し意地悪く微笑んで、エリスの耳元に顔を寄せた。

「もっと甘えさせてくれるか?」

「え…?そ、それは…」

エリスは照れたようにロバートから顔を少し離したが、彼の腕の中で心地よさそうに笑った。

「…だめ、って言っても、きっとロバートが無理やり甘えさせるんでしょ?」

「そうだよ。」

ロバートは満足そうに言って、エリスをさらに引き寄せた。

「お前が何を言っても、俺はお前をもっともっと大切にしたいんだ。」

そのまま、二人は何度もキスを交わし、お互いの気持ちがどんどん深まっていった。時折、ロバートがエリスの髪を撫でる手つきが優しく、彼の声もエリスを包み込むように穏やかだった。

その日の午後、エリスとロバートは庭で夕日を眺めながら、手を繋いで歩いていた。少し肌寒くなった空気の中で、ロバートはエリスの肩を引き寄せ、彼女をそっと自分の胸に抱き寄せた。

「エリス、どんな時でもお前と一緒にいられたら、それが一番幸せだ。」

ロバートの声が低くて優しくて、エリスはその言葉に胸がいっぱいになった。

「私もだよ、ロバート。」

エリスは幸せそうに笑って、彼の腕の中で顔を埋めた。

「あなたと一緒にいれば、何もかもが幸せなんだ。」

そのまま二人はしばらく言葉を交わさず、ただ互いの存在を感じながら歩いていた。何も言わなくても、心が通じ合っていることを感じたからだ。

夕日の光が二人を包み込み、その温かな色が二人の心をさらに近づけていた。
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