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「悪いなあ。明日の風に乗らなかったら、いつまた来るか分からない。すまんな」
「でもニ日待てば、運動会だよ……」
ラーラは肩を落とした。
「ラーラ、お父さんをこまらせちゃだめよ」
お母さんは、娘の背中をポンボンたたいた。
「笑顔で送り出してあげましょう。ねっ。スマイル、スマイル」
ラーラはうなずいた。それからえくぼをつくって笑顔を見せた。
「よしよし。それでこそ、ぼくのラーラだ」
お父さんは、大きな手でラーラの頭をなでた。
出発の朝になった。
広場の中央には大きな気球があった。そのまわりを、記者たちや近所の人たち、それにラーラの村の学校のみんなが取りかこんだ。
オーバーコートにゴーグルをつけたお父さんがやってきた。みんなが、拍手する中、にこやかに手をふる。
それから、ラーラとお母さんのところに来て、手をにぎった。
「お母さん、ラーラをたのんだよ」
「はい。ラーラは、しっかりものですもの。平気よ」
「でもニ日待てば、運動会だよ……」
ラーラは肩を落とした。
「ラーラ、お父さんをこまらせちゃだめよ」
お母さんは、娘の背中をポンボンたたいた。
「笑顔で送り出してあげましょう。ねっ。スマイル、スマイル」
ラーラはうなずいた。それからえくぼをつくって笑顔を見せた。
「よしよし。それでこそ、ぼくのラーラだ」
お父さんは、大きな手でラーラの頭をなでた。
出発の朝になった。
広場の中央には大きな気球があった。そのまわりを、記者たちや近所の人たち、それにラーラの村の学校のみんなが取りかこんだ。
オーバーコートにゴーグルをつけたお父さんがやってきた。みんなが、拍手する中、にこやかに手をふる。
それから、ラーラとお母さんのところに来て、手をにぎった。
「お母さん、ラーラをたのんだよ」
「はい。ラーラは、しっかりものですもの。平気よ」
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