【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい

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「わたしは辺境伯の3男でね。跡継ぎじゃないから親戚の公爵家に養子に出されたけど、味方はいないし、田舎者だってバカにされて、どうしても溶け込めなかった。ある日、家出をして路頭に迷っていた時、きみは『大丈夫だ、自分もいっしょだ、負けちゃダメだ』と言ってくれたよね?」

 ヴィクトールは辺境伯爵家の三男で、親戚のベルンシュタイン公爵家に養子に出されたものの、なじめずに家出をしたのです。

 盗人になぐられ、財布まで奪われて、路地でうずくまっていたヴィクトールは、心が重く、不安に満ちていました。

 その時、ふと彼のそばに立ったのは、幼いエリーナでした。彼女は優しい目でヴィクトールを見つめ、手を差し伸べました。

 エリーナの声がやさしく響きました。ヴィクトールはエリーナの言葉に励まされて、彼の心に新たな生きる決意を生み出しました。

 ベルンシュタイン公爵家にもどり、学問と剣術を学び始めました。

 学問の世界では、歴史、政治、経済、文学、そして王国の文化について深く学び知識を増やしました。

 一方、剣術の訓練では、彼は優れた剣士としてのスキルを磨きました。剣の刃と知識の書物、両方の世界で彼は成長し、彼の努力で正式に当主として認められたのです。

 ヴィクトールはエリーナの励ましを胸に、未来を生ききることができたのです。

「あの時の、男の子って……ヴィクトール様だったのですね」

「うん、そうなんだ。君に救われたんだよ」

「私が……?」

「そうさ。僕は君に救われたんだ」

 ヴィクトールはそう言って、エリーナをもう一度抱きしめた。

「ありがとう、エリーナ。君がいなかったら、僕は死んでたかもしれない」

「私は……何もしてませんわ」

 エリーナは恥ずかしくなって顔を赤らめました。

 彼女は自分の行動がそこまでヴィクトールに影響を与えていたとは知らなかったのです。

「いや、君は僕の人生を変えてくれたんだよ」
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