レンミちゃんのママのお話

朝日みらい

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「二年三組に、新しいお友だちがふえます」

 二学期のはじめの日、にしかわ先生がニコニコ笑顔でいいました。全員が息をのんで見まもっていると、うつむきがちに小がらな女の子がはいってきました。水玉模様のワンピースを着て、ゆいあげたツインテールに白いリボンをつけています。

「すごく、リボンかわいい」

 前の席から二番目にいるのり子ちゃんが声をかけました。それから口々に、「髪型も、すごくかわいい」「お洋服、すごくすてき」と言いました。

女の子は、ほほを赤らめながらほほ笑んで、

「私、栗林レンミです。このリボンも髪型もお洋服、全部レンミのママが選んでくれたの。急にお引越しになって、レンミ、今日来るのがとてもこわかった。でも、みんなやさしそうで、レンミよかった。ママも、がんばれと言ってます」

そう言うと、後ろの席の奥にあるロッカーを見ました。

 給食がおわって昼休みが来ました。窓際の真ん中にあるレンミちゃんの席に女の子たちが集まって、質問ぜめです。となりの席のなつえさんは、だまって耳をそばだてています。

「レンミね、川のそばに住んでいるの。茶色のマンションの二階だよ。前のおうちは大きなお庭があって、ママがいつもお花を咲かせていたの。でも今のおうちにはベランダがこれっぽっちよ」

と、細い腕を小さくひろげて、さびしげに言いました。

「パパが急にお引越しを決めちゃったの。すごくさびしかったけど、代わりにみんなに会えたんだもん。ママだって、みんなと会えてうれしいって」

 それからレンミちゃんは すぐにクラスのみんなと友だちになりました。なつえさんだって友だちでしたが、ただちょっと胸にひっかかることがありました。
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