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第2章:顔を合わせれば即バトル!?街で会ってもケンカが絶えません!
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「もう二度と、顔も見たくありませんっ!」
舞踏会の翌朝、枕に顔を埋めて、わたしは声を限りに叫びました。
あんな最悪な“初恋ごっこ”があってたまりますか!
仮面の下から現れたレオン・アルジェントの顔、あの生意気な笑い方、そして「無駄に綺麗な目」発言。
脳内再生された瞬間に吐き気すら覚えました。
なのに――。
「はぁ?」
街の市場で、レタスを選んでいる最中、背後から聞こえた声に、背筋が氷点下に。
「なんでお前がここにいるんだよ」
振り返れば、そこには昨日とまったく同じ“嫌な顔”が。
「それはこちらのセリフです! この市場は一般市民も使う場所ですけど!? 貴族様が、なぜわざわざ庶民のレタスを?」
「……今日は俺の使用人が風邪でな。自分で買い物に来たってだけだ」
「ふーん、偉いですね、意外にも庶民派!」
「褒めてねぇだろ、それ」
口論はそのまま、野菜売り場を巻き込んでヒートアップ。
トマトが転がり、リンゴが空を舞い、周囲のおばちゃんたちに「いい加減にしろ若造!」と怒鳴られて、強制終了。
その日の帰宅後、わたしは母にこっぴどく叱られました。
「またアルジェント家の次男坊と? いい加減、関係を断ちなさい!」
でも、断ちたいのに断てないんです。
なぜか、次の日も――
「ちょ、なんでここに!?」
図書館の古書棚前、同じ本を取ろうとしてレオンの手とぶつかりました。
どうして毎回、こんなマンガじみた偶然が起こるのか。
「お前こそ何でここに? まさか、俺の後つけてんじゃ……」
「失礼ですね!? 誰があんたなんかストーカーしますか!」
「じゃあなんだ、この偶然の連続は!?」
「神様が嫌がらせしてるんです! わたしにとっては災難!」
そして、さらにその翌日。
なんと、神聖なる礼拝堂で祈っていたら、後ろから「ちょっと膝の角度違わね?」とか言ってくる変人がひとり。
「なんで神の前でケンカ売ってくるんですか!? 罰当たりにもほどがあります!」
「いや、ただの感想だ。お前の礼拝ポーズ、なんかこう……『やる気ゼロ』感がすごくて」
「うるさいです!!」
参拝者に睨まれながら、罰が当たる前に神殿を追い出されたふたり。
……なんなんでしょう、本当に。
わたしがどこに行ってもいる。
しかも必ず何かしらの言い争いになる。
口を開けば毒舌しか出ないのに、妙に気が合うところもあって――。
「ちょっとだけ、次に会うのが楽しみになってる自分が……いるって、どういうこと!?」
そんな自分に気づいて、ベッドでバタバタ暴れた夜。
胸の奥が、熱いような、くすぐったいような。
でも、それは間違いなく、懐かしい感覚でした。
誰かに期待する気持ち。誰かに会いたくなる気持ち。
「レオンに……会いたいなんて思っちゃダメです。あんな男は敵! 宿敵! わたしの人生において、マイナスの具現化なんですから!」
そう口に出してみたけれど。
昨日も、今日も、明日も。
またレオンに会えるかも――と思ってしまうわたしの心は、正直すぎて、ほんの少しだけ……厄介でした。
舞踏会の翌朝、枕に顔を埋めて、わたしは声を限りに叫びました。
あんな最悪な“初恋ごっこ”があってたまりますか!
仮面の下から現れたレオン・アルジェントの顔、あの生意気な笑い方、そして「無駄に綺麗な目」発言。
脳内再生された瞬間に吐き気すら覚えました。
なのに――。
「はぁ?」
街の市場で、レタスを選んでいる最中、背後から聞こえた声に、背筋が氷点下に。
「なんでお前がここにいるんだよ」
振り返れば、そこには昨日とまったく同じ“嫌な顔”が。
「それはこちらのセリフです! この市場は一般市民も使う場所ですけど!? 貴族様が、なぜわざわざ庶民のレタスを?」
「……今日は俺の使用人が風邪でな。自分で買い物に来たってだけだ」
「ふーん、偉いですね、意外にも庶民派!」
「褒めてねぇだろ、それ」
口論はそのまま、野菜売り場を巻き込んでヒートアップ。
トマトが転がり、リンゴが空を舞い、周囲のおばちゃんたちに「いい加減にしろ若造!」と怒鳴られて、強制終了。
その日の帰宅後、わたしは母にこっぴどく叱られました。
「またアルジェント家の次男坊と? いい加減、関係を断ちなさい!」
でも、断ちたいのに断てないんです。
なぜか、次の日も――
「ちょ、なんでここに!?」
図書館の古書棚前、同じ本を取ろうとしてレオンの手とぶつかりました。
どうして毎回、こんなマンガじみた偶然が起こるのか。
「お前こそ何でここに? まさか、俺の後つけてんじゃ……」
「失礼ですね!? 誰があんたなんかストーカーしますか!」
「じゃあなんだ、この偶然の連続は!?」
「神様が嫌がらせしてるんです! わたしにとっては災難!」
そして、さらにその翌日。
なんと、神聖なる礼拝堂で祈っていたら、後ろから「ちょっと膝の角度違わね?」とか言ってくる変人がひとり。
「なんで神の前でケンカ売ってくるんですか!? 罰当たりにもほどがあります!」
「いや、ただの感想だ。お前の礼拝ポーズ、なんかこう……『やる気ゼロ』感がすごくて」
「うるさいです!!」
参拝者に睨まれながら、罰が当たる前に神殿を追い出されたふたり。
……なんなんでしょう、本当に。
わたしがどこに行ってもいる。
しかも必ず何かしらの言い争いになる。
口を開けば毒舌しか出ないのに、妙に気が合うところもあって――。
「ちょっとだけ、次に会うのが楽しみになってる自分が……いるって、どういうこと!?」
そんな自分に気づいて、ベッドでバタバタ暴れた夜。
胸の奥が、熱いような、くすぐったいような。
でも、それは間違いなく、懐かしい感覚でした。
誰かに期待する気持ち。誰かに会いたくなる気持ち。
「レオンに……会いたいなんて思っちゃダメです。あんな男は敵! 宿敵! わたしの人生において、マイナスの具現化なんですから!」
そう口に出してみたけれど。
昨日も、今日も、明日も。
またレオンに会えるかも――と思ってしまうわたしの心は、正直すぎて、ほんの少しだけ……厄介でした。
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