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第1話
「騎士学校の者です」
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リチア「お母さま。
この写真にうつってる人、だぁれ?」
リチアは猫を抱きながら、料理をしてる母の近くに写真立てがあり、それを手にするリチアは母に問う。
「その人は、あなたのお兄さんよ」
リチア「おにいさん・・・?どこにいるの??」
「・・・どこか、遠くに行っちゃったわ」
リチア「遠く・・・?居ないの??」
「えぇ。」
リビングから父親が問いかける。
「お兄さんはリチアが産まてくる前に、この家を出たんだよ。行かなければならないところがあるって言ってな。」
そしてリチアはもう一度写真を見つめる。
私の・・・お兄・・さん・・・?
ーーー
リチアは猫のチャロを抱きながらも外へと出ると外は生憎の雨だった。
そして外へと出た途端、チャロがリチアの腕から飛び出してどこかへ走り出してしまう。
リチア「チャロ!?ま、待って!」
リチアはチャロを追いかける。
それを隣の家の窓からケイリィは見ていた。
ーーー
チャロを探しにどこかの路地裏に差し掛かった時、
リチアの口元をハンカチか何かで塞ぎ路地裏に連れ込む複数のフードを被った人たちがいた。
ハンカチに睡眠スプレーでも塗られていたのか、リチアはやがて気を失う。そのスキにリチアを袋に詰めて抱き抱える。
「よし、このくらいの歳の女の子を売り飛ばせばきっと高く売れるよ」
「じゃ、馬車の中に入れて早くこの場からズラかろう」
フードの人たちは袋に詰まったリチアを馬車に乗せようとした時視線を感じそちらを見やると、そこにはケイリィが立ち尽くしていた。
この現場を見られていればケイリィも放っておくことはできずにケイリィに近づくフードの1人。
「オマエ、ここで何してる?まさか全部見てたって言うんなら・・・オマエも商品にして売り飛ばさなくちゃ」
そう言ってケイリィに手を伸ばす。ケイリィは怖さからかその場を動くことはできないでいると・・・,
突然突風が吹き、ケイリィに手を伸ばしかけたフードの1人の首が吹っ飛び、地面に転がった。ケイリィにすら何が起こったか分からないでいると、
次々とフードの人らは血を拭いてパタパタと地面に倒れ伏す。
リチアを抱えてたフードの人の両腕が切断され、リチアは袋の中から投げ出されて地面に転がる。
フードの人はなにが起こったか分からずに喚き叫び、切断された両腕から溢れる血を止める術などなくただその路地裏に入ってきた扇子を持った1人の男を見上げた。
「な、なん、だ・・・お前は・・・っ」
「あなた方に名乗る名などありません。」
血をたくさん流し続けたせいか、唯一まだ意識を保ててたフードの1人は最後に「シナ…様…」
という言葉を吐いてその場に倒れ伏して事切れた。もうフードの連中は全員死んだとみてもいい。
シナ……?
男は最後に残した言葉に引っかかり、考えていると
リチアは目覚める。男はリチアに振り返る。
リチア「あ、れ。
わたし・・・」
「大丈夫ですか?」
リチア「だれ・・・?」
「騎士学校の者です。」
リチア「騎士、様?ぁ、、、」
そこで猫のチャロが現れてコチョウランに擦り寄る。
リチア「騎士様になついてる・・・人見知りであまり知らない人には懐かないのに・・・」
「・・・そうなのですか。もう日も暮れますし、早くお家にお帰り。子供が一人で外を出歩くのは危険ですのでお家までお送りしましょう」
ケイリィ「!リチア!」
そこでケイリィがやってきて、リチアに駆け寄る。
リチア「けい・・・」
「丁度よかった。この子のお友達ですね?一緒に家まで帰ってあげてください。このご時世、なにが起こるか分かりませんから。」
そして、その場に風が巻き起こりケイリィとリチアは目を開いておられず、目を開いたときにはそこにはコチョウランとフードの人たちの姿はなかった。
ケイリィ「今のひと・・」
リチア「か、かっこいい・・・」
ケイリィ「え?」
リチア「今の騎士学校の方だそうですよ!憧れるなぁ・・・」
ケイリィはそんなリチアの横顔を見つめた。
ー帰り道ー
リチア「騎士学校の人なんですって。ケイも憧れませんか??」
ケイリィ「・・・どういうこと??遠回しに入りたいってこと??」
リチア「はい!そのときはケイも一緒ですよ」
ケイリィ「ええ!?」
リチア「約束!」
ケイリィ「・・・」
そんな話しをしつつ、目の前で野良猫が2匹戯れていて、それを見たチャロは、リチアに抱っこされていたがその腕から抜け出すと野良猫に駆けていく。
リチア「チャロ!?ま・・・っ」
そのとき、背後からバスも近づいてきていたのがわかった。
リチア「!」
チャロたちは道路へと飛び出す。
リチア「チャロ!!!」
名前を呼ぶと振り返るチャロ。
バスが迫る中りちあはチャロに駆けていき道路へと飛び出す。
バスからのクラクションが鳴らされ
そして・・・
ドンっという鈍い音が響く。
ケイリィ「・・・!!」
チャロは道路の外に素早く移動してくれたので無事だったが、そのかわりにリチアは血を流してその場に倒れていた・・・。
この写真にうつってる人、だぁれ?」
リチアは猫を抱きながら、料理をしてる母の近くに写真立てがあり、それを手にするリチアは母に問う。
「その人は、あなたのお兄さんよ」
リチア「おにいさん・・・?どこにいるの??」
「・・・どこか、遠くに行っちゃったわ」
リチア「遠く・・・?居ないの??」
「えぇ。」
リビングから父親が問いかける。
「お兄さんはリチアが産まてくる前に、この家を出たんだよ。行かなければならないところがあるって言ってな。」
そしてリチアはもう一度写真を見つめる。
私の・・・お兄・・さん・・・?
ーーー
リチアは猫のチャロを抱きながらも外へと出ると外は生憎の雨だった。
そして外へと出た途端、チャロがリチアの腕から飛び出してどこかへ走り出してしまう。
リチア「チャロ!?ま、待って!」
リチアはチャロを追いかける。
それを隣の家の窓からケイリィは見ていた。
ーーー
チャロを探しにどこかの路地裏に差し掛かった時、
リチアの口元をハンカチか何かで塞ぎ路地裏に連れ込む複数のフードを被った人たちがいた。
ハンカチに睡眠スプレーでも塗られていたのか、リチアはやがて気を失う。そのスキにリチアを袋に詰めて抱き抱える。
「よし、このくらいの歳の女の子を売り飛ばせばきっと高く売れるよ」
「じゃ、馬車の中に入れて早くこの場からズラかろう」
フードの人たちは袋に詰まったリチアを馬車に乗せようとした時視線を感じそちらを見やると、そこにはケイリィが立ち尽くしていた。
この現場を見られていればケイリィも放っておくことはできずにケイリィに近づくフードの1人。
「オマエ、ここで何してる?まさか全部見てたって言うんなら・・・オマエも商品にして売り飛ばさなくちゃ」
そう言ってケイリィに手を伸ばす。ケイリィは怖さからかその場を動くことはできないでいると・・・,
突然突風が吹き、ケイリィに手を伸ばしかけたフードの1人の首が吹っ飛び、地面に転がった。ケイリィにすら何が起こったか分からないでいると、
次々とフードの人らは血を拭いてパタパタと地面に倒れ伏す。
リチアを抱えてたフードの人の両腕が切断され、リチアは袋の中から投げ出されて地面に転がる。
フードの人はなにが起こったか分からずに喚き叫び、切断された両腕から溢れる血を止める術などなくただその路地裏に入ってきた扇子を持った1人の男を見上げた。
「な、なん、だ・・・お前は・・・っ」
「あなた方に名乗る名などありません。」
血をたくさん流し続けたせいか、唯一まだ意識を保ててたフードの1人は最後に「シナ…様…」
という言葉を吐いてその場に倒れ伏して事切れた。もうフードの連中は全員死んだとみてもいい。
シナ……?
男は最後に残した言葉に引っかかり、考えていると
リチアは目覚める。男はリチアに振り返る。
リチア「あ、れ。
わたし・・・」
「大丈夫ですか?」
リチア「だれ・・・?」
「騎士学校の者です。」
リチア「騎士、様?ぁ、、、」
そこで猫のチャロが現れてコチョウランに擦り寄る。
リチア「騎士様になついてる・・・人見知りであまり知らない人には懐かないのに・・・」
「・・・そうなのですか。もう日も暮れますし、早くお家にお帰り。子供が一人で外を出歩くのは危険ですのでお家までお送りしましょう」
ケイリィ「!リチア!」
そこでケイリィがやってきて、リチアに駆け寄る。
リチア「けい・・・」
「丁度よかった。この子のお友達ですね?一緒に家まで帰ってあげてください。このご時世、なにが起こるか分かりませんから。」
そして、その場に風が巻き起こりケイリィとリチアは目を開いておられず、目を開いたときにはそこにはコチョウランとフードの人たちの姿はなかった。
ケイリィ「今のひと・・」
リチア「か、かっこいい・・・」
ケイリィ「え?」
リチア「今の騎士学校の方だそうですよ!憧れるなぁ・・・」
ケイリィはそんなリチアの横顔を見つめた。
ー帰り道ー
リチア「騎士学校の人なんですって。ケイも憧れませんか??」
ケイリィ「・・・どういうこと??遠回しに入りたいってこと??」
リチア「はい!そのときはケイも一緒ですよ」
ケイリィ「ええ!?」
リチア「約束!」
ケイリィ「・・・」
そんな話しをしつつ、目の前で野良猫が2匹戯れていて、それを見たチャロは、リチアに抱っこされていたがその腕から抜け出すと野良猫に駆けていく。
リチア「チャロ!?ま・・・っ」
そのとき、背後からバスも近づいてきていたのがわかった。
リチア「!」
チャロたちは道路へと飛び出す。
リチア「チャロ!!!」
名前を呼ぶと振り返るチャロ。
バスが迫る中りちあはチャロに駆けていき道路へと飛び出す。
バスからのクラクションが鳴らされ
そして・・・
ドンっという鈍い音が響く。
ケイリィ「・・・!!」
チャロは道路の外に素早く移動してくれたので無事だったが、そのかわりにリチアは血を流してその場に倒れていた・・・。
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