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第48話
「あたしは今の世界が嫌いだから」
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この世界なんて、嫌い。
ずっと不自由な暮らしをさせられていたせいだ・・・。
ママも・・・パパも・・・結局あたしは助からないからって見放した。
ずっと、側にいて欲しかったのに・・・ほんとはどこにも行ってほしくなかったのに・・・。
だけど、お見舞いに来たのはたったの一度きり。
あたしが助けを求めていたことも知らない、無責任な親・・・。
お医者さんの見る目も・・・皆・・・皆・・あたしのこと哀れんだように見てきた・・・!
死にたくはなかったけど・・・生まれつき決まっていた運命だったから・・・仕方ないって・・割り切って・・・。
あたしは、いつも一人ぼっち・・・生死を彷徨っていた。
助からないからって、結局見殺しにされて・・・。
でも、そんなあたしを助けてくれたのは神様だった。
・・・この力がその証。
ジュリエッタは無表情でその場を行き交う人を斬っていく。人から上がる悲鳴にも耳を傾けないジュリエッタ。
この世から全ての人間を消して、神だけが住まう世界になればいい・・・。
ジュリエッタは手にしていたナイフをパッと魔法のように決して手鏡へと変わる。
この子だけが、ずっとあたしの側に居てくれた。
それはジュリエッタが一人病室で、机の上に置かれていた手鏡だった。
ジュリエッタが小さな頃からずっと近くにいてくれた愛用していた手鏡。
ジュリエッタはそんな手鏡を待ち、その鏡に自分の顔を映していれば
「ば、化け物・・・」
と、ジュリエッタが斬って血まみれで地面に倒れている1人の警官からそんな声が上がる。
ジュリエッタは手鏡から視線を外し、その男の警官に目を向ける。
「こんなことして・・・騎士団が黙っちゃいない・・・お前を・・殺しに、ここに・・・来る・・!」
ジュリエッタ「・・・そう簡単に殺されてやらないです。あたしには神様がついてるんだから」
「神はお前なんかにつかん・・・神はこの世界を見守る存在だ・・・っ
こんな・・・人々を傷つけて・・・それを神が許すと思っているのか・・・!」
ジュリエッタ「あたしの神様はこの世界を壊すコトを許してくれた。自由にしていいって・・・」
ー
ジュリエッタもまた、容態が急変して急ぎ手術を行ったが助からずに命を落とした。
だけどそんなジュリエッタが次に目を覚ました場所は真っ白い空間だった。
そしてそんなジュリエッタの前には愛用していた手鏡が宙を浮いてジュリエッタの姿を映していた。
「ジュリエッタ。貴方はこの世界をどんな世界にしたい??今まで体が不自由だった分、思いっきり暴れたいのではないか」
その声が確かに手鏡から聞こえ、ジュリエッタはゆっくりと体を起こす。
ジュリエッタ「暴れ、たい・・・?
でも、あたし・・・もう命長くないって・・・」
「それなら大丈夫。
ジュリエッタが我に心臓を捧げてくれれば、無限に生きれる命と、力を捧げる。
ジュリエッタ自身が思い浮かべたモノが形となり、それが武器や凶器へと変幻自在に変わる力を捧げよう」
ジュリエッタ「・・・」
「再び蘇ることができるんだ、キミは。
新たな人生を歩めるんだ。もうすっかり、体も良くなるはずさ。我がキミの病気を治そう。そのかわり、条件はあるがね。
どうだ・・・悪くない条件だろう」
ジュリエッタ「・・・この世界を・・・・壊すことになっても、いいの?
あたしは今の世界が嫌いだから」
「今まで溜め込んできた分、存分に晴らすことを許すよ。
ジュリエッタの気が済むまで、我は付き合おう」
ジュリエッタ「・・・」
ー
私の名前はジュリエッタなんかじゃない・・・。
そんな親がくれた名前なんか、いらない。
神様からもらった、あたしの新しい名前は・・・アネモネだ・・・。
神様に心臓を捧げて力と、新しい名を授かった・・・。
あたしは、すべてを壊す為に・・・この世に甦ったの。
ジュリエッタ「ばいばい、オジサン」
ジュリエッタは手鏡を今自分が思い浮かべたナイフへと変えてその警官に向けて振り下ろそうとした。
警官の男はギュッと目を瞑ったその瞬間だ。
バチバチとナイフを持っていたジュリエッタの手に静電気が起きる。
ジュリエッタはそれに驚いてパッとナイフから手を離してしまったことで消えて手鏡へと戻る。
ジュリエッタは痛む手を押さえながらも手鏡を手に取り、空から羽ばたく羽の音を耳にして顔を空に向けた。
その空にはユニコーンに乗って向かってやってくる騎士団達の姿があった。
ずっと不自由な暮らしをさせられていたせいだ・・・。
ママも・・・パパも・・・結局あたしは助からないからって見放した。
ずっと、側にいて欲しかったのに・・・ほんとはどこにも行ってほしくなかったのに・・・。
だけど、お見舞いに来たのはたったの一度きり。
あたしが助けを求めていたことも知らない、無責任な親・・・。
お医者さんの見る目も・・・皆・・・皆・・あたしのこと哀れんだように見てきた・・・!
死にたくはなかったけど・・・生まれつき決まっていた運命だったから・・・仕方ないって・・割り切って・・・。
あたしは、いつも一人ぼっち・・・生死を彷徨っていた。
助からないからって、結局見殺しにされて・・・。
でも、そんなあたしを助けてくれたのは神様だった。
・・・この力がその証。
ジュリエッタは無表情でその場を行き交う人を斬っていく。人から上がる悲鳴にも耳を傾けないジュリエッタ。
この世から全ての人間を消して、神だけが住まう世界になればいい・・・。
ジュリエッタは手にしていたナイフをパッと魔法のように決して手鏡へと変わる。
この子だけが、ずっとあたしの側に居てくれた。
それはジュリエッタが一人病室で、机の上に置かれていた手鏡だった。
ジュリエッタが小さな頃からずっと近くにいてくれた愛用していた手鏡。
ジュリエッタはそんな手鏡を待ち、その鏡に自分の顔を映していれば
「ば、化け物・・・」
と、ジュリエッタが斬って血まみれで地面に倒れている1人の警官からそんな声が上がる。
ジュリエッタは手鏡から視線を外し、その男の警官に目を向ける。
「こんなことして・・・騎士団が黙っちゃいない・・・お前を・・殺しに、ここに・・・来る・・!」
ジュリエッタ「・・・そう簡単に殺されてやらないです。あたしには神様がついてるんだから」
「神はお前なんかにつかん・・・神はこの世界を見守る存在だ・・・っ
こんな・・・人々を傷つけて・・・それを神が許すと思っているのか・・・!」
ジュリエッタ「あたしの神様はこの世界を壊すコトを許してくれた。自由にしていいって・・・」
ー
ジュリエッタもまた、容態が急変して急ぎ手術を行ったが助からずに命を落とした。
だけどそんなジュリエッタが次に目を覚ました場所は真っ白い空間だった。
そしてそんなジュリエッタの前には愛用していた手鏡が宙を浮いてジュリエッタの姿を映していた。
「ジュリエッタ。貴方はこの世界をどんな世界にしたい??今まで体が不自由だった分、思いっきり暴れたいのではないか」
その声が確かに手鏡から聞こえ、ジュリエッタはゆっくりと体を起こす。
ジュリエッタ「暴れ、たい・・・?
でも、あたし・・・もう命長くないって・・・」
「それなら大丈夫。
ジュリエッタが我に心臓を捧げてくれれば、無限に生きれる命と、力を捧げる。
ジュリエッタ自身が思い浮かべたモノが形となり、それが武器や凶器へと変幻自在に変わる力を捧げよう」
ジュリエッタ「・・・」
「再び蘇ることができるんだ、キミは。
新たな人生を歩めるんだ。もうすっかり、体も良くなるはずさ。我がキミの病気を治そう。そのかわり、条件はあるがね。
どうだ・・・悪くない条件だろう」
ジュリエッタ「・・・この世界を・・・・壊すことになっても、いいの?
あたしは今の世界が嫌いだから」
「今まで溜め込んできた分、存分に晴らすことを許すよ。
ジュリエッタの気が済むまで、我は付き合おう」
ジュリエッタ「・・・」
ー
私の名前はジュリエッタなんかじゃない・・・。
そんな親がくれた名前なんか、いらない。
神様からもらった、あたしの新しい名前は・・・アネモネだ・・・。
神様に心臓を捧げて力と、新しい名を授かった・・・。
あたしは、すべてを壊す為に・・・この世に甦ったの。
ジュリエッタ「ばいばい、オジサン」
ジュリエッタは手鏡を今自分が思い浮かべたナイフへと変えてその警官に向けて振り下ろそうとした。
警官の男はギュッと目を瞑ったその瞬間だ。
バチバチとナイフを持っていたジュリエッタの手に静電気が起きる。
ジュリエッタはそれに驚いてパッとナイフから手を離してしまったことで消えて手鏡へと戻る。
ジュリエッタは痛む手を押さえながらも手鏡を手に取り、空から羽ばたく羽の音を耳にして顔を空に向けた。
その空にはユニコーンに乗って向かってやってくる騎士団達の姿があった。
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