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第76話
「・・・コロシやにきょーりょくたのむの、おじさんかわってますね」
しおりを挟むあの日の出来事は今でも覚えている・・・・
私にあんな、屈辱・・・つ!
カトレアのお陰で店に客が来てくれるようには
なったのはいつまでも感謝している・・・
だが、私をいつまでもこき使うのは気に入らん。
カトレアにひっついてるあの4人は特にだ。あの心のない冷たい瞳。
絶対・・・いつか絶対に見返してやる・・・!!!
店主は地下を上がり、奥の部屋から表へと顔を出すと。
「な・・・!!」
いつのまにか店に入っていた客に驚く。その客はハノカとジュリエッタのようだった。
「ど、どうやって入った!?」
ハノカ「しょうめんからですよ。カギ、あいてました」
「そ、それで・・・まだ私に用事でも・・・」
ハノカ「アナタようずみ。
あるのはこのコ。ハノカのナカマだから、つれてかえります。そのほーこくをしにわざわざきたんです」
「な・・・!」
ハノカ「もうアナタはオハライバコ。
1人じゃニンギョウなんてつくれない。
だって、ここのニンギョウすべて、あのきしたちがもってきてる。
きしだんをだましてハノカのいうとおりにしたから、アナタ、きしだんからみはなされた。ちがう?」
「・・・!そ、それは・・・」
ハノカ「ということで、もらっていきます」
背中を向けて立ち去ろうとするハノカと、ジュリエッタ。
そんな2人の背中に店主は声をかけた。
「ま、待ってくれ!!今度は・・・こっちから、協力してほしく・・・」
2人は足を止めて店主へと振り返る。
ハノカ「・・・コロシやにきょーりょくたのむの、おじさんかわってますね」
「あの騎士団の魔法さえ、なければ、怖くなどない。魔法を吸い取ることは、どうにかできないだろうか・・・。今まで彼らの言いように使われてきたこの仕打ち、どこにぶつけるか・・・彼ら自身にぶつけなくてはならん・・・!!何としてでもな・・・・彼らが地に両手をつき私に跪き、謝ってもらうつもりだ・・・。
どうか・・・協力してくれんか?」
しばしの沈黙の後、ジュリエッタが口を開く。
ジュリエッタ「・・・魔法を吸い取るかぁ・・・うーん。要は奪い取れればいいんですよね、
あのカトレアって人、たしか言ってました。あたしの力を奪うとか、なんとか。
奪えるかどうかなんて、分からないけど、神に不可能はないって・・・。
あたしでも、もしかしたらできるかも・・・」
あたしが思った通りに、あたしの力は発動してくれるから・・・。
ハノカ「じゃハノカ、キンギョのおやだまうちます。でも、やつらはバカではありません。
だから、ヒトリになるきかいないとおもう」
キンギョの親玉・・・?
「そ、それでしたら、私めにお任せを」
ジュリエッタ「なにかいい安があんの?」
「カトレアを1人にする作戦でしょう?ありますよ」
彼らの1人・・・今はキキョウと名乗っているらしいが私には一目見て分かりましたぞ。
シンア=レイズさんよ。
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