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殺すしかねーだろ
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「じゃあ、この学校にお兄さんがいるってこと?」
「いや、ここにはいなさそうだな。昨日一通り調べたけどそれらしい雰囲気もなかったし」
男は前の雰囲気に戻り、私も事実も知ったことで冷静になることができた
「でも、いいの?」
「なにが?」
「止めるって言ったって、止められなかったら最終手段は...」
「...殺すことになるだろーな」
「実の兄を殺せるの?」
男はフッと笑って言った
「殺せる殺せないじゃねーだろ。殺すしかねーだろ」
「......」
「...俺の持論だけど、自分の為に殺すのは悪、誰かの為に殺すのは正義だと思ってるから」
「誰かの為...」
「まぁその誰かさんってのはお前だけどな」
また男が近づいてきた気がする
「兄貴をどうにかしたら、お前の目が見えるようになる確率は高いし」
「え!?見えるようになるの!?」
男の腕を掴んで揺すると、男吹き出したように笑った
「めっちゃいい表情してんな、まぁそういうことで俺はお前の為に戦う。お前も手伝えよ?」
「無理だよ!あなたみたいに能力持ってないんだから...即死する」
「なぁ、あなたってやめねぇ?きもい、鳥肌立つわぁ、ゾワってする」
そこまで言うか
「...名前忘れた」
「はぁ!?」
名前を忘れたことに対して怒ったのか、頰を思いっきり手で挟まれた
「八重 廻だっての!わかったかこのタコ!そのちっせぇ頭に叩き込んどけ!」
そんな怒らなくても良くないか
というか声が大きすぎて鼓膜破れそう
「俺の名前は?」
すっごい圧
面接官に360°囲まれるよりすっごい圧
「廻...」
「よし」
満足そうに頰を掴んでいた手を離してくれた
私の名前は覚えてるのかな
「私の名前は?」
「あぁ?しらねぇよそんなもん」
自分の名前忘れられてたことに対してはめっちゃ怒ってたくせに
「.........最低」
「ばーか、音羽だろ」
「...あってる」
なんかイマイチ掴めない人だなー
ってかめんどくさいタイプだ
「よし、そろそろ帰るか」
「もう暗くなってる?」
「あぁ、めっちゃ夕陽綺麗だぞ」
あまり遅くなったら良子さんが心配するだろう
走って帰らないと
「家どこ」
「え?」
「送ってやる、危なそうだし」
すごく口悪いのに真摯なところあるんだ
「いいよ、早く帰らないといけないから走るし」
「それ余計あぶねぇだろ!お前みたいな無防備な女子高生なんか輪姦されてポイだぞ」
「回す...?」
「.........お前知識なさすぎ。まぁそういう知識は後々教えるとして、今日は送ってやるから行くぞ」
「うん...?ありがとう」
「いや、ここにはいなさそうだな。昨日一通り調べたけどそれらしい雰囲気もなかったし」
男は前の雰囲気に戻り、私も事実も知ったことで冷静になることができた
「でも、いいの?」
「なにが?」
「止めるって言ったって、止められなかったら最終手段は...」
「...殺すことになるだろーな」
「実の兄を殺せるの?」
男はフッと笑って言った
「殺せる殺せないじゃねーだろ。殺すしかねーだろ」
「......」
「...俺の持論だけど、自分の為に殺すのは悪、誰かの為に殺すのは正義だと思ってるから」
「誰かの為...」
「まぁその誰かさんってのはお前だけどな」
また男が近づいてきた気がする
「兄貴をどうにかしたら、お前の目が見えるようになる確率は高いし」
「え!?見えるようになるの!?」
男の腕を掴んで揺すると、男吹き出したように笑った
「めっちゃいい表情してんな、まぁそういうことで俺はお前の為に戦う。お前も手伝えよ?」
「無理だよ!あなたみたいに能力持ってないんだから...即死する」
「なぁ、あなたってやめねぇ?きもい、鳥肌立つわぁ、ゾワってする」
そこまで言うか
「...名前忘れた」
「はぁ!?」
名前を忘れたことに対して怒ったのか、頰を思いっきり手で挟まれた
「八重 廻だっての!わかったかこのタコ!そのちっせぇ頭に叩き込んどけ!」
そんな怒らなくても良くないか
というか声が大きすぎて鼓膜破れそう
「俺の名前は?」
すっごい圧
面接官に360°囲まれるよりすっごい圧
「廻...」
「よし」
満足そうに頰を掴んでいた手を離してくれた
私の名前は覚えてるのかな
「私の名前は?」
「あぁ?しらねぇよそんなもん」
自分の名前忘れられてたことに対してはめっちゃ怒ってたくせに
「.........最低」
「ばーか、音羽だろ」
「...あってる」
なんかイマイチ掴めない人だなー
ってかめんどくさいタイプだ
「よし、そろそろ帰るか」
「もう暗くなってる?」
「あぁ、めっちゃ夕陽綺麗だぞ」
あまり遅くなったら良子さんが心配するだろう
走って帰らないと
「家どこ」
「え?」
「送ってやる、危なそうだし」
すごく口悪いのに真摯なところあるんだ
「いいよ、早く帰らないといけないから走るし」
「それ余計あぶねぇだろ!お前みたいな無防備な女子高生なんか輪姦されてポイだぞ」
「回す...?」
「.........お前知識なさすぎ。まぁそういう知識は後々教えるとして、今日は送ってやるから行くぞ」
「うん...?ありがとう」
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