輝冠摂理の神生譚~どうやら天才らしいので、嫁と神々の王を目指します~

G.なぎさ

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2話ー➁ 敵のサイズがデカすぎる!?

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「文明滅亡、確認。」 




 絶望的な結末が淡々と伝えられた......  

   

 エリーは前方に開いた転移ゲートを潜った直後、広範囲の探知魔術で文明の滅亡度合いを調査した。 

   

 そしてその結果は......



 絶望的だった。 

   

   

「生存者は?」 

   

「3種の方法で捜索。1人。」 

   

   

 マジか……ものすごく幸運だな…… 

 文明はおろか生態系が崩壊した星で生き残るとは…… 

   

   

「助けるか?」 

   

「おにぃ。無理。可愛い子。でも助からない。」 

   

   

 圧倒的な性能を持つ、神族の回復魔術で救えない状態なのか...... 

 あと数秒で魂ごと崩壊するのだろう。 

   

 恐らく肉体はとうに死んでいる。 

 生きているというより、存在しているという方が近いのかもしれない。 

   

   

「OK。ならば任務に専念しよう。」 

   

「うぃ。そーして?」 

   

   

 僕は決して善人とは言えない。 

 助けられるなら助けるが、絶対に助からない他人に何かしてあげようとは思わない。 

   

 妹もそのタイプだ。 

   

 ルシアがいれば、助けようとしただろうな…… 

 そう考えながら僕達は大気圏突入の準備をした。 

   

   

「そろそろ大気圏突入だぞ!かなり質量の大きい惑星だから気をつけろよ!」 

   

「心配しすぎ。ヨユー」 

   

   

 星に近づき大気圏を防御魔術で突破、そして分厚い雲を抜けた先に黒い影が見える。 

 霧が濃くかかっていたため視力を魔術で強化し、注意深く観察をする。 

   

 しかし変だ....... 

 現在の高度と見える影の大きさから推測するに、800mを優に超えているのだ。 

   

 そう考えていた瞬間、突き刺すような視線を感じた。 

   

   

「……おにぃ。今……」 

   

「あぁ、気づかれたな。物凄い感覚の鋭さだ。まだ地上からは5km近くある上、霧もかかってる。」 

   

   

 ただ何も仕掛けてこずに僕達を待っている所を見ると、どうやら飛べないみたいだ。 

 飛べたとしても飛行能力は高くないのだろう。 

   

 たとえ星霊へと至ったとしてもベヒモスは熱線や魔力の類は扱えない。 

 それがベヒモスという種の限界なのだ。 

   

   

「おにぃ!ギルドの見立てより......でかい!!!」 

   

「みたいだね。あれは全長1300mはあるな。イレギュラーだけど問題はない。殲滅だ。」 

   

   

 狂化星霊ベヒモスのいる場所は森林地帯だ。 

 しかし、ベヒモスの巨体のせいで周りの木々がミニチュアに見える。 

   

 森林地帯のため障害物は多く、地上での戦闘は最善策とは言えない。 

 この惑星の気候の安定具合から見ても、今回の戦いは終始空中から攻撃をするのがベストだろう。 

   

   

「……かっこつけ?……おにぃは、」 

   

「エリー!避けろ!!」 

   

   

 その瞬間......超高温のビームのようなものが、僕の妹を包み込んだ。 

   

 飛行しないからと完全に油断していた。てっきり魔力は扱えないものだと…… 

 魔法の初動も分かりにくい。いくら少し気を抜いていても、エリーが気づけないのは異常だ。 



  

「何だよ......これ......」 

   

   

 エリーは油断で咄嗟の回避が間に合わなかった。 

 半身が焼け爛れ、遥かなる雲の下へと落下していった。 




 化け物はあざ笑うかのように、こちらを見上げて雄たけびをあげる。




「調子に乗るなよ?」




 化け物との戦いの火ぶたが切って開かれた。
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