焔の軌跡

文字の大きさ
98 / 116
信頼編

第九十六話 持久戦

しおりを挟む
 焔が顔を上げた瞬間、サイモン、リンリン、コーネリアの三人は息を飲んだ。遠くから見るのと、実際に対峙するのとでは、その質が全然違っていた。目だけじゃない。身にまとっている雰囲気全てがまるで別人だった。焔はいつも冷静を装っているふりをしているが、実際のところけっこうバレバレな部分が多々ある。真の無表情であることが少ないのだ。だからこそ、三人の目には、今目の前に立っている男が別人に映った。

 冷めた目で三人の姿をジトっと見やる。遠くで見た時は、いつものやる気のない目に見えた。だが、全く違う。表情は同じなのだが、見ているものが違う。三人のことを見ているように見えて、実際は何も見ていない、何も考えていないような、そんな目。そして、威圧感がケタ違いに跳ね上がった。

 今までためらいなく攻撃していたリンリン、サイモンの二人が尻込みしてしまうほどに。

「空気が変わったわね」

「ああ、にしても変わりすぎでしょ」

「これがあの時ソラちゃんと戦った時に見せた焔の本気……」

「……二人とも注意して攻めるわよ!」

「ああ!」

「わかったネ!」

 コーネリアの呼びかけに二人は緊張しながらも、少し笑顔を見せて答える。

「……終焔モード」

 独り言のように焔を見ながら呟くハクに対し、聞いたことのないフレーズに興味を持ったのか、茜音が追及する。

「しゅうえんモード……というのは? さっき焔を見ながら言ったように見えたんですけど?」

「ああ、聞かれてたか。そうだね、焔と一緒の班になるんだから知っといた方がいいか。ちょっと待ってね」

 ハクはシンの方へと顔を向ける。

「シン、茜音に……」

 そこまで言いかけ、ハクは一度しゃべるのを止めた。シンは焔の姿を捉えたまま、少し上の空になっていたからだ。あまり見せない表情に疑問を抱きつつも、ハクはシンの肩を軽く叩いた。すると、ようやくシンは反応を示す。

「ん? 何か用かな?」

「茜音から終焔モードの説明を求められてね」

「ああ、なるほどね。これから同じ班になるんだから、知っといた方がいいか。ソラ! 君もおいで。今から焔の話をするから」

「わかった」

 シンはソラと茜音が揃ったことを確認すると、焔の3つのモードについて話した。


 ―――「……なるほど。つまり集中力に3つの違いがあって、今入っている終焔モードって言うのが、最も集中力が高まった状態。つまり、最も感覚が研ぎ澄まされ、どんな攻撃をも防ぐことが出来る状態……ということですか?」

「うん。ざっくり言えばそんな感じかな」

「なるほど……ゾーンとは違うんですか?」

「ゾーンか……ま、今はそう捉えと貰って構わないかな」

「そう……ですか」

 茜音はシンの言った『今は』という言葉に少し引っかかるが、特に言及することはなかった。

「終焔モード……改めて説明されると、とんでもない能力だね」

「そうですね。弱点なんてあるのかな……」

「あるよ」

 ハクの言葉になんとなく呟いた茜音。その言葉にシンはすぐに反応した。

「え!? あるんですか!? それは一体……」

「ま、おいおい話してあげるよ。それより今はあっちだ」

 シンはそう言い残し、焔たちの戦いへと目を向けた。そこでは、35班が集まり、何やら作戦会議のようなものをしていた。

「さて、息巻いたはいいものの、どうやってあの難攻不落の要塞を切り崩そうか……」

 最初にサイモンが話を切り出す。

「皆で一斉に攻めたらいいネ!」

「それは無理よ、リンリンちゃん。三人で攻めるにしても、まだお互いのことを知らなさすぎる。うまく連携して、攻撃を繋がないと焔は倒せないと思う。それに、互いに息の合った攻撃をせずに、でたらめで攻めてたら、こっち側に隙ができてしまう。すると、焔に反撃をもらってしまう可能性もある」

「な、なるほどネ」

「じゃあ、コーネリアちゃんならどう攻める?」

「そうね……取り敢えず、私とリンリンちゃんで攻め入る。そして、次にあんたが私とリンリンちゃんの体力が回復するまで粘る……その繰り返しってところかしら」

「おいおい、さっき連携はどうどかって言ってたじゃないか!?」

「それは三人で攻める場合ね。あんたが長い棒ブンブン回してたら、私たちは戦いづらいのよ。その点、リンリンちゃんは素手だから、2人で戦ってもそこまでお互い邪魔にはならない」

「なるほどネ!」

「つまりは、僕は君たちが疲れてくるタイミングを見計らって、攻撃に参加すればいいということだね。焔に持久戦か……これは骨が折れそうだ」

 サイモンはこれからの戦いのことを考え、大きなため息をつく。

「そう……焔の得意分野で完全にねじ伏せる……!」

 コーネリアが作戦の真意を力強く言葉にした。その決意にリンリン、サイモンの二人は力強く頷き応える。三人はほぼ同時に焔に目線を向ける。焔は先ほどと同様にその場に突っ立っていた。三人の姿を見据えたまま。

「私は素早い攻撃で焔に攻撃する隙を与えない! リンリンちゃんは蹴り主体でドンドン焔に攻撃を!」

「了解ネ!」

「サイモンは私たちの攻撃を見て、適宜攻撃に参加! その後、一人で焔に対応! 休む隙を与えないで!」

「合点招致!」

「……さあ、行くわよ」

 そう言って、コーネリアは静かに剣を鞘から取り出した。

 コーネリアとリンリンは無言でうなずくと、一歩だけ前に出る。すると、その場でゆっくりとジャンプを始める。攻撃をするタイミングを計っているのだ。次第に二人の距離が開いていく。

 リンリン、コーネリアはゆったりとジャンプしながら、焔を中心とする円の外周をなぞるようにして距離を取っていく。自身を囲うようにして距離を取る二人に焔は剣を中段に構え、少し前傾姿勢を取る。その間、焔は目だけを左右に動かし、二人の動きに留意する。

 そして、次の瞬間だった。

 二人はタイミングを合わせたわけでもないのに、ほぼ同時に着地を終えると、真っすぐに焔の元へと加速する。焔ほどの加速力はないが、十分に速かった。焔は近づいてくる二人に慌てる様子はなく、定位置で待ち構える。

 先に自身の間合いへと焔を捉えたのはコーネリアだった。焔から見て、右側から攻め入るコーネリア。そのまま加速を止めることなく、力強く切っ先をあばら向かって突き刺した。だが、


 カーン!


 焔はコーネリアの切っ先に対し、刃の側面で素早く防御した。顔はほぼ正面を向いていたのにも関わらずに。

(この男……!? 視界の隅で私を捉えただけでここまでのことを把握できるの!?)

 コーネリアが驚いたのも束の間だった。焔は刃を傾け、コーネリアの剣をずらす。いまだ、衝撃が全て吸収されきっていなかったのと、コーネリアがまだ自身の加速する勢いを止め切れずにいたことで、そのまま焔の真正面へと飛び出してしまう。

(まずい……!)

 流石のコーネリアもここまでのことは予想できていなかったのか、かなりの隙が生まれた。その隙を逃すわけもなく、焔は素早く剣を振りかぶる。そして、コーネリアも崩れながらも何とか剣で攻撃を受け止める準備をした瞬間。

「ほわちゃーッ!!」

 リンリンがわざとらしく大声を出しながら、焔に向かって蹴りを入れる。勢いそのままに飛び跳ね、焔の顔面向かって思いっきり蹴り技を繰り出す。だが、動作が大きく、大きな声を出したことで焔に警戒されてしまったため、頭を下げることで簡単に避けられてしまった。

 そんなことはリンリンも分かり切っていた。その真意を即座にくみ取ったコーネリアはすぐに動く。

 コーネリアは防御に回した剣をすぐに攻撃へと転化する。下を向いた焔に対し、見上げるような形でコーネリアは下から自身の得物を突き上げる。今度は最も避けることが難しい身体真正面、心臓部に鋭く切っ先を突き刺した。

 だが、焔は切っ先が当たる寸前で体を横にスライドさせ、コーネリアの攻撃を凌ぐ。コーネリアもこのことを見越していたのか、すぐに追いかけ、乱打戦へ持ち込む。

 
 キンキンキンキンキンキンッ!!


 激しい金属音が鳴り響く。コーネリアは素早い突きと斬撃で焔に攻撃させる隙を与えない。焔もこの包囲網を突破して攻撃することは困難なのか、刃でコーネリアの攻撃を弾き続ける。

「ハイヤッ!!」

 その間にすかさずリンリンが後ろから蹴り技を入れる。しかし、気配を悟ったのか、攻撃が当たる前に焔は素早く横に移動し、二人の姿を捉える形で対峙する。

 それからも焔を休ませたくなかったのか、コーネリアは攻撃を続ける。リンリンもコーネリア、焔の二人の動きを見ながら、ドンドン蹴り技を繰り出していく。

 それから約1分間、二人は休むことなく攻撃を続けたが、それでも焔を撃ち下すことが出来なかった。

(くッ……!! 本当に全部の攻撃が止められる! どんな反射神経してんのよ!?)

(コーネリアちゃんと一緒に攻めてるのにさっきよりも攻撃が避けられている気がするのは冗談だよネ……)

 攻め続けるも全くと言っていいほど光明が差さない中、二人にも疲れが見え始めた時だった。

「ハッ!!」

 サイモンが二人の間を割って、攻撃へと参加する。

(ナイスタイミング! サイモン!)

(グッドネ! サイモン君!)

 コーネリア、リンリンの二人は一度戦線離脱し、体力回復に専念する。肩で息をしながら休憩する二人から、焔がとんでもない持久力と防御力を持っていることは目に見えてわかった。

 サイモンは攻めではなく、守り主体の戦い方で何とか時間を稼ごうと粘る。先ほどとは異なるスタイル。最初から守りに入ったサイモンはかなり硬かった。終焔モードの焔であっても先ほどのように攻め崩すことはできなかった。だが、それも時間の問題だ。次第に均衡は破れつつあった。

「面白いねー、まさか持久戦なんてね」

 戦いを遠くから眺めていたシンがおもむろにしゃべりだす。

「そうだね。でも、チームで焔に立ち向かうなら、この戦い方が今は一番理想的なんじゃないかな? それぞれの役割を持ってしっかり戦えてる。中々良いチームじゃないか。だが、焔の反射力、集中力、そして体力があんなにも人間離れしているとはね……単純火力だけをみれば、あの三人の方が強いと思ってたけど……これはどうなるか分からなくなってきたね」

「いやー……それなんだよねー。終焔モードはまだ一人相手にしか使ったことはなかったから、三人で叩かれれば、ボロでも出ると思ってたんだけど……これは思ったより長くなりそうだ」

 弟子の思わぬ成長に嬉しい顔を見せるシンだったが、一瞬だけ歯切れの悪い表情を浮かべるのであった。

 その表情をハクは見逃さなかった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった

ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。 学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。 だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。 暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。 よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!? ……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい! そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。 赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。 「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」 そう、他人事のように見送った俺だったが……。 直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。 「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」 ――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。

九尾と契約した日。霊力ゼロの陰陽師見習いが大成するまで。

三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。 ……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」 その言葉は、もう何度聞いたか分からない。 霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。 周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。 同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。 ――俺だけが、何もできない。 反論したい気持ちはある。 でも、できない事実は変わらない。 そんな俺が、 世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて―― この時は、まだ知る由もなかった。 これは―― 妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う

なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。 スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、 ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。 弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、 満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。 そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは―― 拾ってきた野良の黒猫“クロ”。 だが命の灯が消えかけた夜、 その黒猫は正体を現す。 クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在―― しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。 力を失われ、語ることすら封じられたクロは、 復讐を果たすための契約者を探していた。 クロは瀕死のソラと契約し、 彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。 唯一のスキル《アイテムボックス》。 そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、 弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。 だがその裏で、 クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、 復讐の道を静かに歩み始めていた。 これは―― “最弱”と“最凶”が手を取り合い、 未来をやり直す物語

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

最弱弓術士、全距離支配で最強へ

Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」 剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。 若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。 リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。 風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。 弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。 そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。 「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」 孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。 しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。 最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!

チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記

ノン・タロー
ファンタジー
 ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。  これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。 設定 この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。 その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。

処理中です...