あなたに会いに来ちゃいました。

ありさな✴️

文字の大きさ
8 / 17
第1章

6、ママからのプレゼント (彩奈視点)

しおりを挟む
  いつもの帰り道、幼稚園から家まで自分たちの徒歩でも行ける距離なので、
すでに道は把握している。

 歩いていると、お母さんが幼稚園のことを聞いてきた。

 特に変わらないんだけど・・・・あるとすれば


 「今日の幼稚園はどうだった。」


 少しずつ日が落ちているのがわかる。

 また、街灯が光っているからか、通るたび地面を見ると影ができていた。


「うーとね。今日ね。ママに秘密だったけど幼稚園のみんなでお買い物ごっこしたんだよ。
 品物のお金も一から作って、自分たちがしたい仕事に分かれて、出したい商品つくったの。
ほら、見て」

 うさぎのリュックサックから、鳥にもつけれそうなブレスレットを
  手のひらにのせ見せた。

 
「これ、作ったの彩奈とおそろいね。

 はい、ママの為に作ったのあげる」

 
 それは、今彩奈自身が身に着けている色違いのブレスレットだった。
キラキラなビーズと星が交互にできていた。中心には大きな丸いビーズがついていた。


「ありがとう、こんな優しい娘がいて嬉しいわ。」


 笑いながら、彩奈の頭を優しくなでた。

 するとあることに気が付き、
背中にしょっている二段式ようリュックサックをハンドバックへと持ち替えた。
ファスナを開けてさぐるなか、バックから何かを取り出した。

 「彩奈、今日は何の日か分かる?」


 「うん、私の誕生日でしょう?」


 お母さんが質問してくるので、自分の誕生日だと伝えた。
その質問は、幼稚園の朝の会で紹介されるのですぐに出てきた。

 
 「正解、5歳になった彩奈の為にプレゼントだよ。」


 見てみると、指輪が鎖につけてあり、外れないようになっている。
今は身に着けられないからか、鎖には彩奈の首に合うようにネックレスになっていた。


 彩奈が指輪を見るとあることに気が付いた。
  

 「これ、どうしたの?ママが一番大切にしてた指輪だよね。ダメだよ。」

 
 申し訳なさそうに鳥に伝えるが、
 「いいから」といいながら、彩奈を後ろに向かせ、ネックレスをつけた。 

 
 ゆっくりと前を振り向くと、とっても嬉しそうな顔で笑った。


 「とてもにあうわよ。それは、あなたのお父さんから貰ったものなのよ。」


 指輪を懐かしく思いながら、彩奈のネックレスを触った。

 前から気になっていたが、初めてお父さんの存在を知った。
【何で】と聞こうとすると、気まずそうな顔で彩奈を見るからだ。

 
 先生が言っていた、「誰もが秘密を持っている。だから、相手から話すまで待ってましょうね。」
と聞いた。

 だから、お父さんの存在を今知った事にした。


 「お父さんから?」

 「そうよ。今は遠いところへ行ってしまったけれど・・・」


 お母さんはまだ私が幼いからか、深くは語らなかった。


 昔の事を振り返り暗くなってしまった空気に、心配そうな顔して彩奈は言うのだった。

 「本当にそんな大切な物貰っていいの?ママ、お父さんから貰ったものなのに」

 「いいの。私は彩奈に貰ってほしいんだから」


 そう伝えると、鳥に抱きしめられた。
すると、首に下がっているからから不思議な光をはなち輝き始めたのです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

処理中です...