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38 side T
3*.
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俺の腕の中で、零すつもりじゃない涙を浮かべて、何度も嬌声を上げ身を捩る瑤子に、俺は揺さぶりながら尋ねる。
「またイッた?もう何度目?」
「っ!誰が……そう……してる、の、よっ!」
俺の首に縋りつきながらも、食ってかかるように瑤子は言うのを、俺は息を漏らして笑いながら、わざと強く腰を強く押し付ける。
「あっ!やぁぁっ!」
腕に力を込めて背中を反らす瑤子の唇を塞いで、俺は口の中をぐちゃぐちゃに掻き回してやる。
「ふっぅ、んっっ」
舌を絡めあって、吸いあって、熱を分け合うようにお互いを求める。
「も……ほんと……無理。お願い……」
薄ら開けた瞳をこちらに向け、瑤子は訴えるようにそう口にした。
「そんなにイきたい?」
耳たぶに口付けながら囁くと、瑤子は震えながら頷く。
これだから止められねーよな、なんて思いながらその顔を見る。
もっと啼かせたい、もっとイかせたい、もっと善がる顔を見ていたい。
「……つ…かさ、ぁ、んん!」
強請るように名を呼び縋り付く瑤子の耳に唇を寄せる。
「お望み通り、イかせてやるよ」
俺はそう耳元に囁いた。
もう皺だらけになった襦袢や解けた伊達締めをようやく体から取り去り、ベッドの下に放り出すと、布団の中で瑤子の体を抱きしめる。当の本人は、もう半分意識を飛ばしてされるがままに、うとうとしている。
昼間、だいぶ歩いたし疲れてんだな
腕に収めて、寝息を立て始めた瑤子の背中を撫でた。そして、俺もその温もりに微睡み始める。
あったけぇ。ずっとこうしてられたらいいのに
なんて、遠くで思いながら。
◆◆
正月らしさも無くなり、日常に戻りつつある週末金曜日。
瑤子が事務所に新年の挨拶をしに顔を出すと言うから俺もそれに付き合う。
淳一と茉紀にはもちろんニューヨークの土産は用意しているが、ほぼ自宅に送り付けたからもう届いているはずだ。今日はもっともらしく手土産だけ持つと、何度か顔を出している事務所に訪れた。
「失礼します」
社長室の扉をノックして、中から淳一の返事が聞こえると、瑤子はそう言ってドアを開いた。
奥の机には淳一。ソファには顔を顰めた茉紀。その横からは2人の娘達が飛び出して来た。
「瑤子ちゃん!司おじちゃま!」
璃と湊に足元にしがみつかれ、俺は「相変わらず元気だな」とそれぞれの頭を両手で撫でた。
瑤子の方は、淳一と茉紀に挨拶をしてから持って来た手土産を渡している。そして、ヨタヨタと歩く末っ子の前にしゃがんで、向かって来たのを嬉しそうに抱き上げていた。
「司!今年もよろしくね!まぁ座ってよ」
淳一が相変わらずのへらっとした笑顔を見せて俺の元へ寄って来ると、俺は子供達に手を引かれてソファに連れて行かれた。
茉紀の方は面白くなさそうに俺を見ると「おモテになることで」と嫌味を放っている。
「で?言うこと。ないのかしら?」
応接セットの斜め向かいから、茉紀は不機嫌そうに俺に言う。
「ん~?ハッピーニューイヤー。俺の事はいいから瑤子の事頼む」
投げやりに俺が言うと、茉紀は「あんたねぇ!喧嘩売ってんの?それだけじゃないでしょうが!」と容赦なく噛み付いて来た。
オロオロしたように瑤子は俺と茉紀を交互に見ると「ちょっと司!」と小声で嗜められた。
ここに来る前、瑤子は2人に婚約した事を伝えるタイミングを気にしていた。
『お互いの親にもまだ言ってないし、周りに言ってしまってもいいのかな?』なんて車の中で少し弱気になっている瑤子に俺は言う。
「俺は誰に反対されようが結婚するつもりなんだけど?お前がそうじゃないならまだ言わねーし」
慌てたように瑤子は顔を上げると、運転する俺の横顔を見た。
「そんな事ないよ!もしかしたらうちの親だって反対するかも知れないけど、でも、反対されても……司といたい……です」
最後は今更また実感が湧いたのか、恥ずかしそうに口にして瑤子は前に向き直した。
「じゃあ決まり。手当たり次第に触れ回るつもりもねーけど、言っときたい奴には言うからな。ま、まずはあの2人か」
「そうだね。何て言うかなぁ……2人」
心配そうに瑤子が言うのに「どうせ茉紀には茶化されるだけだろ?」何て答えたが、その反応は俺の予想を超えていた。
「またイッた?もう何度目?」
「っ!誰が……そう……してる、の、よっ!」
俺の首に縋りつきながらも、食ってかかるように瑤子は言うのを、俺は息を漏らして笑いながら、わざと強く腰を強く押し付ける。
「あっ!やぁぁっ!」
腕に力を込めて背中を反らす瑤子の唇を塞いで、俺は口の中をぐちゃぐちゃに掻き回してやる。
「ふっぅ、んっっ」
舌を絡めあって、吸いあって、熱を分け合うようにお互いを求める。
「も……ほんと……無理。お願い……」
薄ら開けた瞳をこちらに向け、瑤子は訴えるようにそう口にした。
「そんなにイきたい?」
耳たぶに口付けながら囁くと、瑤子は震えながら頷く。
これだから止められねーよな、なんて思いながらその顔を見る。
もっと啼かせたい、もっとイかせたい、もっと善がる顔を見ていたい。
「……つ…かさ、ぁ、んん!」
強請るように名を呼び縋り付く瑤子の耳に唇を寄せる。
「お望み通り、イかせてやるよ」
俺はそう耳元に囁いた。
もう皺だらけになった襦袢や解けた伊達締めをようやく体から取り去り、ベッドの下に放り出すと、布団の中で瑤子の体を抱きしめる。当の本人は、もう半分意識を飛ばしてされるがままに、うとうとしている。
昼間、だいぶ歩いたし疲れてんだな
腕に収めて、寝息を立て始めた瑤子の背中を撫でた。そして、俺もその温もりに微睡み始める。
あったけぇ。ずっとこうしてられたらいいのに
なんて、遠くで思いながら。
◆◆
正月らしさも無くなり、日常に戻りつつある週末金曜日。
瑤子が事務所に新年の挨拶をしに顔を出すと言うから俺もそれに付き合う。
淳一と茉紀にはもちろんニューヨークの土産は用意しているが、ほぼ自宅に送り付けたからもう届いているはずだ。今日はもっともらしく手土産だけ持つと、何度か顔を出している事務所に訪れた。
「失礼します」
社長室の扉をノックして、中から淳一の返事が聞こえると、瑤子はそう言ってドアを開いた。
奥の机には淳一。ソファには顔を顰めた茉紀。その横からは2人の娘達が飛び出して来た。
「瑤子ちゃん!司おじちゃま!」
璃と湊に足元にしがみつかれ、俺は「相変わらず元気だな」とそれぞれの頭を両手で撫でた。
瑤子の方は、淳一と茉紀に挨拶をしてから持って来た手土産を渡している。そして、ヨタヨタと歩く末っ子の前にしゃがんで、向かって来たのを嬉しそうに抱き上げていた。
「司!今年もよろしくね!まぁ座ってよ」
淳一が相変わらずのへらっとした笑顔を見せて俺の元へ寄って来ると、俺は子供達に手を引かれてソファに連れて行かれた。
茉紀の方は面白くなさそうに俺を見ると「おモテになることで」と嫌味を放っている。
「で?言うこと。ないのかしら?」
応接セットの斜め向かいから、茉紀は不機嫌そうに俺に言う。
「ん~?ハッピーニューイヤー。俺の事はいいから瑤子の事頼む」
投げやりに俺が言うと、茉紀は「あんたねぇ!喧嘩売ってんの?それだけじゃないでしょうが!」と容赦なく噛み付いて来た。
オロオロしたように瑤子は俺と茉紀を交互に見ると「ちょっと司!」と小声で嗜められた。
ここに来る前、瑤子は2人に婚約した事を伝えるタイミングを気にしていた。
『お互いの親にもまだ言ってないし、周りに言ってしまってもいいのかな?』なんて車の中で少し弱気になっている瑤子に俺は言う。
「俺は誰に反対されようが結婚するつもりなんだけど?お前がそうじゃないならまだ言わねーし」
慌てたように瑤子は顔を上げると、運転する俺の横顔を見た。
「そんな事ないよ!もしかしたらうちの親だって反対するかも知れないけど、でも、反対されても……司といたい……です」
最後は今更また実感が湧いたのか、恥ずかしそうに口にして瑤子は前に向き直した。
「じゃあ決まり。手当たり次第に触れ回るつもりもねーけど、言っときたい奴には言うからな。ま、まずはあの2人か」
「そうだね。何て言うかなぁ……2人」
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