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たくさんの笑顔と笑い声で溢れる庭。それを眺めているだけで、本当に幸せだなぁと俺は何度も思っていた。
「咲月。ソイツを俺に近づけるなよ?」
「お父さん?噛み付いたりしないから!」
「なんだ学。こんなチビすけが怖いのか?」
「学君、昔から犬が苦手で。すぐ吠えられちゃうのよね?」
「父ちゃん、健太君ちに行くの嫌がってたのそれか。犬いるもんな、玄関脇に」
「だからうちの親父、おじさん来たらすぐわかったのか」
「え~?こんなに可愛いのに?おじさん、撫でてみたら?」
俺とさっちゃんを囲むように、親戚となったお互いの家族と、健太君と明日香ちゃんが並んでそんな会話を繰り広げる。かんちゃんはリードを繋がれたまま、不思議そうにみんなを見上げていた。
「大丈夫ですって、学さん。こんな小さな子でも撫でられるんですから」
俺はさっちゃんの足元でかんちゃんを撫でている甥っ子と姪っ子を見ながらそう言う。
「でも俺、かんちゃんに初めて会った時は相当吠えられましたけどね?」
笑いながら俺が学さんにそう言うと、「俺は吠えられてない!」と途端に得意げになった。
「お父さん?変なところで張り合わないの!さっき睦月さん以上に泣いてたの誰?」
さっちゃんにそう言われて、学さんは決まり悪そうに顔を背ける。それを見て、皆から笑い声が漏れた。
そうなのだ。バージンロードを歩くさっちゃんの隣で、学さんは滝のような涙を流していたのだ。さっちゃんはあとでこっそり「こっちの涙、引っ込んじゃった」なんて笑っていた。
まぁ、学さんの気持ちもわからないでもないけど。もし俺に娘が生まれて同じような状況になったら、俺はもう泣く自信しかない。
「あ、そうだ。せっかくだから今のうちに」
思い出したようにさっちゃんは声を上げると、皆がそれに注目する。
「これ。明日香ちゃんに貰って欲しいの」
そう言うとさっちゃんは明日香ちゃんにブーケを差し出した。
「えっ!」
急に振られ、明日香ちゃんは驚いている。俺達が結婚の承諾をもらいに行った日、明日香ちゃんは健太君と結婚すると言っていた。今日2人が揃ってここに来てくれて、付き合いは順調だと話してくれた。
「今度は明日香ちゃんが幸せになる番だよ?」
そう言われて、明日香ちゃんは大粒の涙を浮かべて健太君を見た。それに健太君は頷くと、受け取るように背中を押した。
「ありがとう咲月。これからも、一生友だちでいてね」
「うん。もちろんだよ!」
そう言って2人は抱きしめ合っていた。
「咲月。ソイツを俺に近づけるなよ?」
「お父さん?噛み付いたりしないから!」
「なんだ学。こんなチビすけが怖いのか?」
「学君、昔から犬が苦手で。すぐ吠えられちゃうのよね?」
「父ちゃん、健太君ちに行くの嫌がってたのそれか。犬いるもんな、玄関脇に」
「だからうちの親父、おじさん来たらすぐわかったのか」
「え~?こんなに可愛いのに?おじさん、撫でてみたら?」
俺とさっちゃんを囲むように、親戚となったお互いの家族と、健太君と明日香ちゃんが並んでそんな会話を繰り広げる。かんちゃんはリードを繋がれたまま、不思議そうにみんなを見上げていた。
「大丈夫ですって、学さん。こんな小さな子でも撫でられるんですから」
俺はさっちゃんの足元でかんちゃんを撫でている甥っ子と姪っ子を見ながらそう言う。
「でも俺、かんちゃんに初めて会った時は相当吠えられましたけどね?」
笑いながら俺が学さんにそう言うと、「俺は吠えられてない!」と途端に得意げになった。
「お父さん?変なところで張り合わないの!さっき睦月さん以上に泣いてたの誰?」
さっちゃんにそう言われて、学さんは決まり悪そうに顔を背ける。それを見て、皆から笑い声が漏れた。
そうなのだ。バージンロードを歩くさっちゃんの隣で、学さんは滝のような涙を流していたのだ。さっちゃんはあとでこっそり「こっちの涙、引っ込んじゃった」なんて笑っていた。
まぁ、学さんの気持ちもわからないでもないけど。もし俺に娘が生まれて同じような状況になったら、俺はもう泣く自信しかない。
「あ、そうだ。せっかくだから今のうちに」
思い出したようにさっちゃんは声を上げると、皆がそれに注目する。
「これ。明日香ちゃんに貰って欲しいの」
そう言うとさっちゃんは明日香ちゃんにブーケを差し出した。
「えっ!」
急に振られ、明日香ちゃんは驚いている。俺達が結婚の承諾をもらいに行った日、明日香ちゃんは健太君と結婚すると言っていた。今日2人が揃ってここに来てくれて、付き合いは順調だと話してくれた。
「今度は明日香ちゃんが幸せになる番だよ?」
そう言われて、明日香ちゃんは大粒の涙を浮かべて健太君を見た。それに健太君は頷くと、受け取るように背中を押した。
「ありがとう咲月。これからも、一生友だちでいてね」
「うん。もちろんだよ!」
そう言って2人は抱きしめ合っていた。
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