花と十字架の想い

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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旅立ち

花と十字架の想い 6話

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ジェイドだけでなく、カイヤにすら太刀打ちが出来なかった。

あげく、ブローディアの兄は媒体に、

クロッカスのあの事件はおもしろそうだったからなどと…

シオンの中の苦しみは、かなり大きかった。が…

シオン「…とりあえず街に戻ろう。かなり時間かかったしな。

これからのこと、話しておこう!」

明るく言い放ったシオンに応えるようにアイリスとブローディアは頷いた。

ブローディア「じゃあ酒場にまず行かない? 色々あってお腹空いちゃった」

アイリス「うん、そうだね」

ブローディアだって辛いはずなのに、明るく振る舞う。

ブローディア「じゃあ決まりっ」

走り出した途端ブローディアがこける。

まあ、転んでも運がよすぎるのか

ブローディアは断じて怪我をしないようなので心配ないが。

カルビ「気をつけるルビ~」

シオン「ははっ、じゃあ行くか」

街に向かって歩き出す。


酒場に来て、席につく。

ブローディア「はい、カルビ」

カルビ「ルビルビ~♪」

カルビに少し料理を分ける。雑食なのか、人が食べれるものなら食べれるようだ。

アイリス「これからどうする…?」

シオン「そうだな…魔族…しかも精鋭部隊の逆刃十架か…

ここからだとあちこちに村やら町やらあるから、どこに行けばいいのか…」

すると、目の前で食べ続けていたブローディアが口を開く。

ブローディア「次どこに行った方がいいのか、占ってあげよっか?」

任せて、と言わんばかりに笑顔で言うから、任せてみることにした。

シオン「じゃあ…頼む」

ブローディア「うん…」

武器の杖を構える。さっきまで転びまくって、

つい今まで食べまくっていたことは思えないほど、神秘的な雰囲気が感じられた。

ブローディア「彼の者の名はシオン…彼の行くべき場を示せ…彼の会うべき者を示せ…」

すると、杖の先端の中心にあるオーブが光り、何か映った。

アイリス「このシルエットは…人?」

光が弱まる。

ブローディア「ふぅ……分かったよ。

えっと、ミネルヴァ村にいる「シュロ」って人に会うべきみたい」

いつものブローディアに戻る。

シオン「ミネルヴァ村か…ここからだと、西の方角か…」

アイリスが地図を覗きこむ。

アイリス「これならそんなに遠くもないし、なんとか行けそうだね」

シオン「ああ。今日はもう遅いから宿屋に泊って、明日出発しよう」


その日はもう疲れていたので、宿屋に入った。ブローディアとアイリスは同室。

アイリス「あ、あの…ブローディア…?」

ブローディア「ん~?」

アイリスが戸惑っている理由…

ブローディアが荷物を投げて高い棚の上に置いてしまっていること。

アイリス「お、降ろせなくならない?」

ブローディア「あっ…またやっちゃった…」

癖らしい。

アイリス「もう…降ろせなかったら、シオンに手伝ってもらおう…」

もう寝よう~とブローディアが言うので、もう寝ることにした。


夜中…シオンは部屋の中でカイヤの言葉を思い出していた。

シオン「…………」


カイヤ『おもしろそうだったから……ですよ』


シオン(おもしろそうだったから、俺に「あの剣」を渡した…そして、クロッカスを……)

「…俺が…心を強く持てていれば、「あの剣」を持ったところで…

あんな悲劇は起こらなかったのに…

………風に当たってくるか…」


ブローディアはベッドに潜ったまま、悩んでいた。

ブローディア(今どんな状況なのか…お兄ちゃんの姿だけはこのオーブに映らない…

お兄ちゃんが魔王なんて思いたくない…でも、嘘には思えない…)

「助けたいよ…お兄ちゃん……」

ボソッと呟く。
 

アイリスはこっそり部屋を抜け出して、街の噴水近くにいた。

アイリス(ルシファー…裏切り者…

いまだになにも思い出せないけど…私は誰かを裏切ったの…?

あの人たちは、どうして私を狙うの…?)

「…みんなと居たら、危険に巻き込んでしまうかもしれない…けど…」

そこへ…

シオン「アイリス…? もう夜中だぞ」

アイリス「あ、シオン…」

シオン「暗い顔するなよ。また危険がどうだとか思ってたのか?」

シオンには嘘をつけない、とアイリスは思った。

シオン「一緒に居た方がはるかに安全だ。アイリスはもう仲間だしな」

アイリス「うんっ」


その頃、ヘルクロス城では…

アメシス「そうですか…フロックス様の妹…」

ジェイド「そいつがフロックス様に会ったりしたらあとあと厄介だ。

特に今はまだ記憶が戻ってしまう可能性がある。早めに殺しておくべきだろう…」

物騒なことをさらっと言うジェイド。

カイヤ「私の推測では、彼女もシオンさんたちと行動を共にしそうですし、

助かりますね…」

その後、魔王に呼ばれていたため謁見の間まで向かう。


魔王フロックス「来たな…」



カイヤ「何か御用ですか…フロックス様」

魔王フロックス「ああ…ジェイドとカイヤ…

お前たちが2年前に使ったという呪剣・ウロボロス…それを探しだしてきてもらいたい」

その場にいる全員がジェイドとカイヤの方に目を向ける。

ジェイド「分かりました、フロックス様」

カイヤ「仰せのままに…」

ジェイドとカイヤはその場から転移して、呪剣の捜索に向かった。
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