7 / 80
旅立ち
花と十字架の想い 7話
しおりを挟む
翌朝。シオンが出発の準備をしていると隣の部屋からもの凄い物音が。
ブローディア「きゃあ!?」
プラス、ブローディアの声。
シオン「な、何事…?」
部屋に行ってみると…
アイリス「あ、シオン…ちょっと手伝って」
シオン「…何やってたんだ?」
ブローディアが転んでいる…というか、傍に椅子があるから落ちたのか?
ブローディア「えへへ…昨日荷物を高いところに置いちゃって…
取ろうと思って椅子に乗ったらバランス崩して…」
シオン「落ちたと…」
カルビ「ルビ~…」
やれやれと思いながら、棚の上の荷物を取る。
ブローディア「ありがと、シオン」
アイリス「今日は、ミネルヴァ村に行くんだよね」
シオン「ああ。気を付けていこう」
そう言って、街を出た。
この日はずいぶんと風が強かった。
アイリス「シュロさん…ってどんな人かな…いい人だといいけど…」
シオン「そうだな…ブローディア、どんな人かはわからないのか…って…どうした?」
ふとブローディアの方を向くと髪を押えて耳を隠しているように見える。
ブローディア「な、何でもないよ…風強いから…ちょっと…あはは」
アイリス「そういえば、ブローディアって髪で耳隠しちゃってるよね?」
あきらかにギクッというような、反応をした。
ブローディア「ま、まあ…あんまり気にしないで~」
あはははと乾いた笑い。あんまり突き詰めるのもあれなので、そこでストップした。
そうこうしているうちに村に到着。そこまで来ると風も落ち着いた。
シオン「さてと…シュロって人を探さないと…」
アイリス「誰かから聞いた方がいいかな」
情報収集を始めようとしたとき…
カルビ「…なんか、向こうの家から美味しそうなにおいがするルビ~」
ブローディア「か、カルビ!?」
走って行ってしまった。さすがに放っても置けないので後を追う。
カルビが入っていってしまった家の中から、声が聞こえる。
???「精霊って本当にいるんだな…」
カルビ「料理上手ルビね~美味しいルビ~シオンにも引けを取らないルビ」
???「母さんに昔教えてもらった程度だが…喜んでもらえてよかった。…はぐれたのかな…」
カルビがいるのを確信したため扉を叩いて、中に入る。
シオン「失礼します」
???「君たちは?」
カルビ「あ、シオン、アイリス、ブローディアルビ~」
カルビがブローディアのもとへ走ってきた。
ブローディア「勝手にどっか行かないの! 迷子になったらどうするの?」
カルビ「ごめんルビ~!!」
そんなやり取りをしていると、片目が前髪で隠れている青年がこちらへ近づいてきた。
???「良かった。こいつの友達かな。君がシオンか?」
シオン「あ、ああ…悪いな。カルビが迷惑かけたよ」
???「いや、気にしないでくれ。それより…この村の人じゃないな…どこから?」
シオンたちを見て問う。
アイリス「私たちは王都から。ある人を探しに来たんです。シュロって人…知りませんか?」
背後でブローディアとカルビが良いあっているがとりあえずスルー。
???「シュロ…? シュロなら…」
シオン「知ってるのか?」
シュロ「僕がシュロだよ」
結果としてカルビの暴走で見つけられた。
シュロ「それで、僕に何か用か?」
シオン「いや…ブローディアの占いでシュロに会う様に示されて…」
アイリス「魔族に関わることで、何か知りませんか?」
シュロが少し考える。
シュロ「魔族か…魔族と直接関わりがあるかわからないけど、
僕は今「ある剣」を探していてね」
シオン「剣…?」
シュロ「自分で殺す者を選び、使い手の心が弱ければ意のままに操ってしまうという
いわくつきの剣…呪剣・ウロボロス」
シオンの目の色が変わった。アイリスが心配そうにのぞき込む。
シュロ「あれはかなり強い力を持つ。そんなものが魔族の手に渡ったらまずい…」
ブローディア「…っ、でも、それどこにあるかわかってるの…?」
カルビとの言い合いを中断して、ブローディアが話に入ってきた。
シュロ「此処に来るまでの間、風が強かっただろ?
この近くに「ディアナ渓谷」って谷があるからなんだ。
そこに隠されてるって聞いたことがある。これから行こうと思ってたところだったんだ」
シオンたちは顔を見合わせる。
アイリス「でも、下手したら操られてしまうんじゃ…」
シュロ「今は剣は眠った状態にある。今なら、手にとっても操られない」
シオンが口を開く。
シオン「俺たちにも手伝わせてくれ」
ブローディア「シオン…」
シオン「魔族に関わりが全くないとは言い切れないし、ひとりで行くよりは危険じゃない」
少しシュロは迷ったが、シオンの目は本気だった。
シュロ「分かった。正直助かる。準備するから、少し待っててくれ」
しばらくシュロの家で時間を潰すことになった。
その間にひとつの写真がシオンの目に留まった。
それは恐らくシュロの…家族写真…
ブローディア「きゃあ!?」
プラス、ブローディアの声。
シオン「な、何事…?」
部屋に行ってみると…
アイリス「あ、シオン…ちょっと手伝って」
シオン「…何やってたんだ?」
ブローディアが転んでいる…というか、傍に椅子があるから落ちたのか?
ブローディア「えへへ…昨日荷物を高いところに置いちゃって…
取ろうと思って椅子に乗ったらバランス崩して…」
シオン「落ちたと…」
カルビ「ルビ~…」
やれやれと思いながら、棚の上の荷物を取る。
ブローディア「ありがと、シオン」
アイリス「今日は、ミネルヴァ村に行くんだよね」
シオン「ああ。気を付けていこう」
そう言って、街を出た。
この日はずいぶんと風が強かった。
アイリス「シュロさん…ってどんな人かな…いい人だといいけど…」
シオン「そうだな…ブローディア、どんな人かはわからないのか…って…どうした?」
ふとブローディアの方を向くと髪を押えて耳を隠しているように見える。
ブローディア「な、何でもないよ…風強いから…ちょっと…あはは」
アイリス「そういえば、ブローディアって髪で耳隠しちゃってるよね?」
あきらかにギクッというような、反応をした。
ブローディア「ま、まあ…あんまり気にしないで~」
あはははと乾いた笑い。あんまり突き詰めるのもあれなので、そこでストップした。
そうこうしているうちに村に到着。そこまで来ると風も落ち着いた。
シオン「さてと…シュロって人を探さないと…」
アイリス「誰かから聞いた方がいいかな」
情報収集を始めようとしたとき…
カルビ「…なんか、向こうの家から美味しそうなにおいがするルビ~」
ブローディア「か、カルビ!?」
走って行ってしまった。さすがに放っても置けないので後を追う。
カルビが入っていってしまった家の中から、声が聞こえる。
???「精霊って本当にいるんだな…」
カルビ「料理上手ルビね~美味しいルビ~シオンにも引けを取らないルビ」
???「母さんに昔教えてもらった程度だが…喜んでもらえてよかった。…はぐれたのかな…」
カルビがいるのを確信したため扉を叩いて、中に入る。
シオン「失礼します」
???「君たちは?」
カルビ「あ、シオン、アイリス、ブローディアルビ~」
カルビがブローディアのもとへ走ってきた。
ブローディア「勝手にどっか行かないの! 迷子になったらどうするの?」
カルビ「ごめんルビ~!!」
そんなやり取りをしていると、片目が前髪で隠れている青年がこちらへ近づいてきた。
???「良かった。こいつの友達かな。君がシオンか?」
シオン「あ、ああ…悪いな。カルビが迷惑かけたよ」
???「いや、気にしないでくれ。それより…この村の人じゃないな…どこから?」
シオンたちを見て問う。
アイリス「私たちは王都から。ある人を探しに来たんです。シュロって人…知りませんか?」
背後でブローディアとカルビが良いあっているがとりあえずスルー。
???「シュロ…? シュロなら…」
シオン「知ってるのか?」
シュロ「僕がシュロだよ」
結果としてカルビの暴走で見つけられた。
シュロ「それで、僕に何か用か?」
シオン「いや…ブローディアの占いでシュロに会う様に示されて…」
アイリス「魔族に関わることで、何か知りませんか?」
シュロが少し考える。
シュロ「魔族か…魔族と直接関わりがあるかわからないけど、
僕は今「ある剣」を探していてね」
シオン「剣…?」
シュロ「自分で殺す者を選び、使い手の心が弱ければ意のままに操ってしまうという
いわくつきの剣…呪剣・ウロボロス」
シオンの目の色が変わった。アイリスが心配そうにのぞき込む。
シュロ「あれはかなり強い力を持つ。そんなものが魔族の手に渡ったらまずい…」
ブローディア「…っ、でも、それどこにあるかわかってるの…?」
カルビとの言い合いを中断して、ブローディアが話に入ってきた。
シュロ「此処に来るまでの間、風が強かっただろ?
この近くに「ディアナ渓谷」って谷があるからなんだ。
そこに隠されてるって聞いたことがある。これから行こうと思ってたところだったんだ」
シオンたちは顔を見合わせる。
アイリス「でも、下手したら操られてしまうんじゃ…」
シュロ「今は剣は眠った状態にある。今なら、手にとっても操られない」
シオンが口を開く。
シオン「俺たちにも手伝わせてくれ」
ブローディア「シオン…」
シオン「魔族に関わりが全くないとは言い切れないし、ひとりで行くよりは危険じゃない」
少しシュロは迷ったが、シオンの目は本気だった。
シュロ「分かった。正直助かる。準備するから、少し待っててくれ」
しばらくシュロの家で時間を潰すことになった。
その間にひとつの写真がシオンの目に留まった。
それは恐らくシュロの…家族写真…
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
