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旅立ち
花と十字架の想い 9話
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ディアナ渓谷の最奥近くまで来ると、さすがに結構疲れてくる。
シオン「みんな…大丈夫か?」
シュロ「僕はよく来てて慣れてるから平気だ。」
アイリス「私たちも大丈夫だよ、シオン…」
シュロはともかく女性陣の体力が心配だが、
アイリスに後押しされてそのまま進んでいく事になった。
途端、響くワイバーンの咆哮。
シュロ「今のは、ワイバーン…もうすぐ近くにいるな」
アイリス「ワイバーンと戦ったとして…殺すことになるの…?」
アイリスが不安げに問う。本当に優しい子だ。
シュロ「いや、あくまで試練のようなものだ。ワイバーンは守護竜…殺したりはしない。
額に結晶が埋め込まれている。それに傷さえつけられれば合格だ。だが…」
シュロが言いよどんだ。
シオン「どうかしたか?」
シュロ「いや、攻撃を当てても並の意志じゃ傷なんかつかないと聞いていたからな…
正直自信が…はは、とにかく行こう」
先陣を切っていってしまったシュロの後をシオンたちも追う。
最奥に着くと、明らかに剣を隠しているであろう箱が目に入る。
同時にワイバーンが降りてきたのも確認できた。
ブローディア「これが…ワイバーン…」
アイリス「大きい……」
シュロ「ワイバーン、長いあいだその剣を護ってくれて助かった。
だがもうこの谷では護りきれないかもしれない。僕が預かる」
ワイバーンがシオンたちを見回す。
ワイバーン「…どうやら、魔族ではないようだな…この中の誰一人として…」
ブローディア「当たり前っ。私たちは魔族と戦ってるんだから」
ワイバーン「…分かった。
だが、呪剣を護りきれるだけの強さがあるかどうかは、確かめさせてもらう」
有無を言わさずにワイバーンが咆哮を上げる。
シオンたちも、それぞれ武器を構えた。
シオン「来るぞ!」
シュロ「ワイバーンの吐く炎と翼で起こす風は脅威だ。
谷底に落とされないようにしてくれ!」
さっそくワイバーンの炎が直線状に吐かれたので、二手に分かれてかわす。
シュロ「ブローディア! ワイバーンの弱点は土属性だ、土属性の魔法で動きを鈍く!」
ブローディアの詠唱が邪魔されないよう、シオンたちで攻撃を続ける。
が、素早過ぎて当たってはいない。それどころか吹き飛ばされる一方。
ブローディア「行くよカルビ! 岩の雨よ降れ!ロックグレイヴ!」
土属性だからだろう。カルビがブローディアの魔法の威力を上げた。ワイバーンの両翼に無数の小さめの岩が落下して動きが鈍った。
シュロ(あの結晶にさえ当たれば……だが…)
シュロが武器を構えながら迷っていると
シオン「地斬光!」
アイリス「クロスアロー!」
シオンとアイリスがそれぞれ両翼を攻撃した。
シオン「シュロならできる!」
アイリス「あとはお願いします!」
シュロ「二人とも……」
ブーメランを握り直す。そして…
シュロ「不死鳥の翼よ…切り裂け! フェニックス!」
シュロの放ったブーメランが火を帯びてワイバーンの額を斬りつけた。
ブローディア「やった!」
結晶に傷がつき、ワイバーンはその場に落ちた。
ワイバーン「…強くなったな、シュロ…あの頃とは大違いだ」
シオン「あの頃…?」
ワイバーン「シュロは幼い時に我に挑んで来てな…ただ、全く歯が立たなかった。
それをさっき恐れていたのだろう。自分に我が倒せるのか、と…」
シュロが図星突かれたとばかりに笑いだす。
シュロ「今回のはシオンたちのおかげだ。背中を押してくれたからな…」
シュロがシオンたちのことを見て微笑む。それにこたえるようにシオンたちも微笑んだ。
ワイバーン「良い仲間を持ったな、シュロ…
剣は、その箱にある。結晶に傷をつけたシュロなら開けられる」
シュロが箱に触れると箱が光を放ち、鍵の開く音がした。
中には間違いなく、呪剣ウロボロスと思われるものが入っていた。
シュロ「これが…呪剣ウロボロス…」
シオン「ああ、間違いない」
覗きこんできたシオンが言う。
アイリス「シオン、実際に見たことあるの?」
シオン「え、あ、いや、父さんが伝説の剣をまとめた本を持ってたからさ…
それで見たことが…」
シオンが慌てているように見えるのは、気のせいだろうか。
ワイバーン「その剣を頼む…シュロ」
そう言って飛び上がろうとする。…と…
刹那、赤い閃光がワイバーンを斬りつけた。
シュロ「ワイバーン!」
シュロがワイバーンに駆け寄ると、物陰から声が…
ジェイド「ククッ…本当に魔族にとってはワイバーンもたいしたことねえな」
カイヤ「ふふ…ワイバーンごときに本気でやり過ぎではないですか?」
シオン「なっ…!? その声は……」
物陰から2人が歩み出てくる。
シオン「ジェイド!カイヤ!」
休む間もなく、シオンたちは武器を再び構えることになった。
シオン「みんな…大丈夫か?」
シュロ「僕はよく来てて慣れてるから平気だ。」
アイリス「私たちも大丈夫だよ、シオン…」
シュロはともかく女性陣の体力が心配だが、
アイリスに後押しされてそのまま進んでいく事になった。
途端、響くワイバーンの咆哮。
シュロ「今のは、ワイバーン…もうすぐ近くにいるな」
アイリス「ワイバーンと戦ったとして…殺すことになるの…?」
アイリスが不安げに問う。本当に優しい子だ。
シュロ「いや、あくまで試練のようなものだ。ワイバーンは守護竜…殺したりはしない。
額に結晶が埋め込まれている。それに傷さえつけられれば合格だ。だが…」
シュロが言いよどんだ。
シオン「どうかしたか?」
シュロ「いや、攻撃を当てても並の意志じゃ傷なんかつかないと聞いていたからな…
正直自信が…はは、とにかく行こう」
先陣を切っていってしまったシュロの後をシオンたちも追う。
最奥に着くと、明らかに剣を隠しているであろう箱が目に入る。
同時にワイバーンが降りてきたのも確認できた。
ブローディア「これが…ワイバーン…」
アイリス「大きい……」
シュロ「ワイバーン、長いあいだその剣を護ってくれて助かった。
だがもうこの谷では護りきれないかもしれない。僕が預かる」
ワイバーンがシオンたちを見回す。
ワイバーン「…どうやら、魔族ではないようだな…この中の誰一人として…」
ブローディア「当たり前っ。私たちは魔族と戦ってるんだから」
ワイバーン「…分かった。
だが、呪剣を護りきれるだけの強さがあるかどうかは、確かめさせてもらう」
有無を言わさずにワイバーンが咆哮を上げる。
シオンたちも、それぞれ武器を構えた。
シオン「来るぞ!」
シュロ「ワイバーンの吐く炎と翼で起こす風は脅威だ。
谷底に落とされないようにしてくれ!」
さっそくワイバーンの炎が直線状に吐かれたので、二手に分かれてかわす。
シュロ「ブローディア! ワイバーンの弱点は土属性だ、土属性の魔法で動きを鈍く!」
ブローディアの詠唱が邪魔されないよう、シオンたちで攻撃を続ける。
が、素早過ぎて当たってはいない。それどころか吹き飛ばされる一方。
ブローディア「行くよカルビ! 岩の雨よ降れ!ロックグレイヴ!」
土属性だからだろう。カルビがブローディアの魔法の威力を上げた。ワイバーンの両翼に無数の小さめの岩が落下して動きが鈍った。
シュロ(あの結晶にさえ当たれば……だが…)
シュロが武器を構えながら迷っていると
シオン「地斬光!」
アイリス「クロスアロー!」
シオンとアイリスがそれぞれ両翼を攻撃した。
シオン「シュロならできる!」
アイリス「あとはお願いします!」
シュロ「二人とも……」
ブーメランを握り直す。そして…
シュロ「不死鳥の翼よ…切り裂け! フェニックス!」
シュロの放ったブーメランが火を帯びてワイバーンの額を斬りつけた。
ブローディア「やった!」
結晶に傷がつき、ワイバーンはその場に落ちた。
ワイバーン「…強くなったな、シュロ…あの頃とは大違いだ」
シオン「あの頃…?」
ワイバーン「シュロは幼い時に我に挑んで来てな…ただ、全く歯が立たなかった。
それをさっき恐れていたのだろう。自分に我が倒せるのか、と…」
シュロが図星突かれたとばかりに笑いだす。
シュロ「今回のはシオンたちのおかげだ。背中を押してくれたからな…」
シュロがシオンたちのことを見て微笑む。それにこたえるようにシオンたちも微笑んだ。
ワイバーン「良い仲間を持ったな、シュロ…
剣は、その箱にある。結晶に傷をつけたシュロなら開けられる」
シュロが箱に触れると箱が光を放ち、鍵の開く音がした。
中には間違いなく、呪剣ウロボロスと思われるものが入っていた。
シュロ「これが…呪剣ウロボロス…」
シオン「ああ、間違いない」
覗きこんできたシオンが言う。
アイリス「シオン、実際に見たことあるの?」
シオン「え、あ、いや、父さんが伝説の剣をまとめた本を持ってたからさ…
それで見たことが…」
シオンが慌てているように見えるのは、気のせいだろうか。
ワイバーン「その剣を頼む…シュロ」
そう言って飛び上がろうとする。…と…
刹那、赤い閃光がワイバーンを斬りつけた。
シュロ「ワイバーン!」
シュロがワイバーンに駆け寄ると、物陰から声が…
ジェイド「ククッ…本当に魔族にとってはワイバーンもたいしたことねえな」
カイヤ「ふふ…ワイバーンごときに本気でやり過ぎではないですか?」
シオン「なっ…!? その声は……」
物陰から2人が歩み出てくる。
シオン「ジェイド!カイヤ!」
休む間もなく、シオンたちは武器を再び構えることになった。
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