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旅立ち
花と十字架の想い 13話
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町の人から情報を得たシオンたちは、塔まで急いだ。
幸い、町からならさほど遠くは無かった。
シオン「此処がハデスの塔……」
アイリス「見た感じ、変わった感じはないけど…」
確かに、外見は普通の塔と何ら変わりなかった。
シオン(……魔族が居る…そして、天使を捕えている…なのに見張りも何も無し…?)
疑問に思ったシオンがふと上を見上げると、アイリスの真上から何か落ちてくる。
シオン「アイリス!!」
アイリスに駆け寄り、抱えて飛び退く。
ブローディア「2人ともっ、大丈夫!?」
シュロ「…あ、悪魔の…せ、石像…?」
シュロが近づこうとしたのをシオンが止める。
シオン「こいつは…石像じゃない…魔族の持つ魔力で動くようになった…ガーゴイルだ!」
そう叫んだのを合図にしたかのように、石像が生物のように動き、宙に浮いた。
悪魔の石像。
それはヘルクロス城やその城のある闇の大陸に多く存在し、
それを動かす魔族の秘術、「邪像時逆術(イビルクロノスタシエ)」。
これで、この塔に魔族が居るのは確定的となった。
ブローディア「これを見張り代わりに…!」
シオン「いくら生物のように動いていると言っても、石像だ…
物理技はほとんど効かないだろうな…」
それなら私がやる! と、ブローディアが杖を掲げた。…が、
ブローディア「…あれ…なんで魔法が撃てないの…魔力が杖に溜まらない…!?」
アイリス「ブローディア危ないっ」
アイリスがブローディアを庇おうと前に立つ。
シオン「よせ!」
咄嗟にシオンが2人の前に立ってガーゴイルの牙を受け止める。
シュロ「はあっ!」
シュロのブーメランがガーゴイルの胸元にある宝石に当たった。だが傷1つ付かない。
シオン「くっ…どうする…」
カルビ「ブローディアの魔法を、ガーゴイルの邪気が抑えつけてるルビ…
これじゃあ撃てないルビ…」
一度退いて対策を立てようかとも思い始めた瞬間、
シュロがブーメランを当てた宝石が赤く光り始め、自爆の兆候を見せ始める。
暴走を起こしたのだ。
ブローディア「ガーゴイルの爆発って、かなりの範囲で巻き添えを…!」
ふと自分を支えてくれていたアイリスを見る…
ブローディア「え……?」
アイリスが小声でなにか唱えている。目はうつろ…
シオン「…アイリス…?」
アイリス「我が声に応え…その力を鎮めよ…心を落ち着かせ、元の姿に…」
そう言ったかと思うと、ガーゴイルの宝石の光が納まったどころか、
元のただの悪魔の石像に戻った。
アイリスがぐったりとブローディアに寄りかかる。シオンとシュロも駆け寄る。
シオン「アイリス! アイリス!!」
アイリス「ぅ……わ、私…何を…?」
どうやら覚えていないらしい。自分が今なにをしたのか、どうなっていたのかも。
ブローディア「アイリスが助けてくれたんだよ、私達を。
ガーゴイルを止めてくれちゃって」
アイリス「……どうして…止められたの…なんで私が…?」
シュロ「君の優しい心がガーゴイルに届いたんじゃないか? な?」
シオンとブローディアが頷く。何はともあれ見張りは止まった。
アイリスの体調を心配したが、大丈夫だと言い張るのでそのまま塔の探索に向かう。
みんなが歩き出してから
アイリス(…どうして…? 優しさが…届いた…? そんなことってあるの…?
だって、ガーゴイルは魔族にしか動かすことも鎮める事も出来ないはず…
あれ、どうして私、そんなこと知ってるの…?)
途端頭痛が走り、頭を押さえる。
シオン「アイリス…本当に大丈夫か?」
シオンが心配して側に来た。
アイリス「うん、大丈夫。行こう?」
アイリスが行ってしまったので、シオンも慌てて後を追う。
塔の中に入ると、いきなり分かれ道。片方は地下へ、片方は上へ続いているようだった。
シュロ「どっちに天使が…というか、だから本当に天使が存在するのか?」
まだ納得がいってない様子。みんなが考え込んでいると…
ブローディア「…歌声?」
綺麗な澄んだ歌声がわずかに聴こえてきた。地下の方からだ。
カルビ「もしかして天使ルビ?」
シオン「そうかもな…行ってみるか」
歌声のする方へ1行は向かっていった。
その頃ヘルクロス城では
アメシス「ガーゴイルの暴走…私が止めてしまった…
これでは彼女も私と同じように動いてしまったはず……
でも、彼女が助かってよかった…死んでしまったらフロックス様が………」
誰にも聞こえないほど小さな声で、そう呟いていた。
幸い、町からならさほど遠くは無かった。
シオン「此処がハデスの塔……」
アイリス「見た感じ、変わった感じはないけど…」
確かに、外見は普通の塔と何ら変わりなかった。
シオン(……魔族が居る…そして、天使を捕えている…なのに見張りも何も無し…?)
疑問に思ったシオンがふと上を見上げると、アイリスの真上から何か落ちてくる。
シオン「アイリス!!」
アイリスに駆け寄り、抱えて飛び退く。
ブローディア「2人ともっ、大丈夫!?」
シュロ「…あ、悪魔の…せ、石像…?」
シュロが近づこうとしたのをシオンが止める。
シオン「こいつは…石像じゃない…魔族の持つ魔力で動くようになった…ガーゴイルだ!」
そう叫んだのを合図にしたかのように、石像が生物のように動き、宙に浮いた。
悪魔の石像。
それはヘルクロス城やその城のある闇の大陸に多く存在し、
それを動かす魔族の秘術、「邪像時逆術(イビルクロノスタシエ)」。
これで、この塔に魔族が居るのは確定的となった。
ブローディア「これを見張り代わりに…!」
シオン「いくら生物のように動いていると言っても、石像だ…
物理技はほとんど効かないだろうな…」
それなら私がやる! と、ブローディアが杖を掲げた。…が、
ブローディア「…あれ…なんで魔法が撃てないの…魔力が杖に溜まらない…!?」
アイリス「ブローディア危ないっ」
アイリスがブローディアを庇おうと前に立つ。
シオン「よせ!」
咄嗟にシオンが2人の前に立ってガーゴイルの牙を受け止める。
シュロ「はあっ!」
シュロのブーメランがガーゴイルの胸元にある宝石に当たった。だが傷1つ付かない。
シオン「くっ…どうする…」
カルビ「ブローディアの魔法を、ガーゴイルの邪気が抑えつけてるルビ…
これじゃあ撃てないルビ…」
一度退いて対策を立てようかとも思い始めた瞬間、
シュロがブーメランを当てた宝石が赤く光り始め、自爆の兆候を見せ始める。
暴走を起こしたのだ。
ブローディア「ガーゴイルの爆発って、かなりの範囲で巻き添えを…!」
ふと自分を支えてくれていたアイリスを見る…
ブローディア「え……?」
アイリスが小声でなにか唱えている。目はうつろ…
シオン「…アイリス…?」
アイリス「我が声に応え…その力を鎮めよ…心を落ち着かせ、元の姿に…」
そう言ったかと思うと、ガーゴイルの宝石の光が納まったどころか、
元のただの悪魔の石像に戻った。
アイリスがぐったりとブローディアに寄りかかる。シオンとシュロも駆け寄る。
シオン「アイリス! アイリス!!」
アイリス「ぅ……わ、私…何を…?」
どうやら覚えていないらしい。自分が今なにをしたのか、どうなっていたのかも。
ブローディア「アイリスが助けてくれたんだよ、私達を。
ガーゴイルを止めてくれちゃって」
アイリス「……どうして…止められたの…なんで私が…?」
シュロ「君の優しい心がガーゴイルに届いたんじゃないか? な?」
シオンとブローディアが頷く。何はともあれ見張りは止まった。
アイリスの体調を心配したが、大丈夫だと言い張るのでそのまま塔の探索に向かう。
みんなが歩き出してから
アイリス(…どうして…? 優しさが…届いた…? そんなことってあるの…?
だって、ガーゴイルは魔族にしか動かすことも鎮める事も出来ないはず…
あれ、どうして私、そんなこと知ってるの…?)
途端頭痛が走り、頭を押さえる。
シオン「アイリス…本当に大丈夫か?」
シオンが心配して側に来た。
アイリス「うん、大丈夫。行こう?」
アイリスが行ってしまったので、シオンも慌てて後を追う。
塔の中に入ると、いきなり分かれ道。片方は地下へ、片方は上へ続いているようだった。
シュロ「どっちに天使が…というか、だから本当に天使が存在するのか?」
まだ納得がいってない様子。みんなが考え込んでいると…
ブローディア「…歌声?」
綺麗な澄んだ歌声がわずかに聴こえてきた。地下の方からだ。
カルビ「もしかして天使ルビ?」
シオン「そうかもな…行ってみるか」
歌声のする方へ1行は向かっていった。
その頃ヘルクロス城では
アメシス「ガーゴイルの暴走…私が止めてしまった…
これでは彼女も私と同じように動いてしまったはず……
でも、彼女が助かってよかった…死んでしまったらフロックス様が………」
誰にも聞こえないほど小さな声で、そう呟いていた。
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