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旅立ち
花と十字架の想い 15話
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シオンたちが地下から上の階へ上がり、姿が見えなくなってから、
アスターが一言つぶやいた。
アスター「…フクシア…逃げてくれ…悪魔の輝石のことなんて…今はいいから…っ」
だがその声は、本人には聞こえていない。
シオン「フクシア、この塔、何階まであるか知ってるか?」
フクシア「えっと…7階が最上階だよ」
なら一気に駆け上がるか…と、シオンが言うと
シュロとブローディアが急に疲れきったような顔になる。
シュロ「なんか、かなり骨が折れそうなんだが…」
ブローディア「上るだけならまだしも、魔族もいるだろうし…」
と、言ってる2人をよそに既に歩き出してしまったシオンとアイリスとフクシア。
+カルビ。
ブローディア「ま、待ってよ~!?」
慌てて追いかける。するとさっそく人影。
アイリス「こ、こんなところに人…?」
見た目はどう見ても人間の王国の兵士。だが、次の瞬間、魔物に姿を変えた。
シオン「っ…魔族…化け物の姿に……!?」
フクシア「もともと魔族は人化の術が使えるって聞いたことがある…
きっと化け物の姿が本来のっ」
本来の…姿だというのか…? いや、今はどうでもいい!
シオン「魔族といえど、ジェイド達と違って一般兵士だ。速攻でけりをつけるぞ!」
シオンの号令を合図に全員が構える。通路が狭いせいで身動きがとりづらい。
フクシア「私の魔法剣だけど、接近戦も少しならできるからっ」
そういうなり、素早く敵の背後に回りこんだ。
敵は動きが鈍いのか背後を取るのは容易だった。
フクシア「敵さん、こっちだよ!」
敵がフクシアに気を取られた。その隙にシオンたちで畳み掛ける。
ブローディア「冷気に包まれ…凍てつけ…」
アイリス「ムーンアロー!」
シュロ「クロスラッシュ!」
ブローディア「フリーズゼロ!」
3人の攻撃が終わったタイミングでシオンが敵に向かって走り出す。
さすがの敵も振り返りそうになった。
フクシア「レイシャリオン!」
フクシアの魔法剣から光の魔法が撃ち出された。まともに食らい敵が怯む。
アイリス「シオン!」
シオン「分かってる…! 煌翼斬!!」
シオンが斬りつける。その一撃で敵もさすがに倒れた。
シオン「…時間かかったな…」
アイリス「魔族の一般兵士の中でも上級兵の恰好だったし……」
ブローディア「アイリス、魔族の兵士の恰好知ってるの?」
アイリス「え、あ、えっと…上級兵みたいな、恰好だったし…
だから強かったのかな…って…」
少し慌てて言い直しているように聞こえるのは気のせいだろうか。
シュロ「びっくりした…知ってるのかと思ったぞ」
シオン「アイリスは、理由はわからないけど魔族に追われてたからな。
見覚えがあったんだろ。アテナの森やディアナ渓谷でもアイリスの名前を出してきて…
いや、ルシファー…ってあいつらからは呼ばれてるけど」
理由もわからないのに追うなんてひっどい! とフクシアが頬を膨らます。
それだけでその場が少し和んだ気がした。
フクシア「じゃあ、先に進もう?」
再び歩きはじめる。アイリスが若干俯いていたからシオンが声をかける。
シオン「きっと、追われている時にあの鎧の兵士に追われたんだ。
それで見覚えがあっただけだ。あんまり気にするな」
アイリス「シオン……うん、ありがとう」
シオンはなんとなく気づいた。
本当に、アイリスはあの鎧が上級兵のだと知っていたんじゃないか、と。
でも、深く追求はしたくなかった。
幸いその先の魔族は下級兵レベルなのか、
たいして強くもなくどんどん進んでいくことができた。
だが、もう5階。戦いながら来たので結構バテてきた。
シュロ「す、少し休んでいかないか?」
カルビ「休むルビ~…」
ブローディア「私も…」
続いてアイリスもフクシアも座り込んでしまった。
シオン「そうだな…少し休むか………ん?」
何か物音がした。足音ではないので魔物…?
シオン「何か来る…!」
耳をすませていると、目の前に妙な魔物が現れた。
ピエロのような、ペンギンのような、サンタのような…
こっちに攻撃してくる様子はないのだが…気味が悪い。
シオン「…………」
アイリスたちは立ち上がってくれる気配ないし、しばらくにらめっこ状態が続いた。
すると…
ブローディア「あ、逃げた!!」
シュロ「に、逃げ足早いな…ああいうの、レアな魔物…って言うのか?」
シュロがそう言うとシオンが確かに反応した。
シオン「レアな魔物って、倒したらなにか珍しいものでも落としたりするのか!?」
シオンの目の色が変わる。
アイリス「そ、そうじゃない…かな?」
シオン「そうかっ。なら今度見つけたら絶対に倒す! 命にかえてもだ!」
フクシア「ええ!?」
そのときシオンを除く全員が笑いだした。おかげで疲れも吹っ飛んだが…同時に思った。
シオンはかなりのレアもの好きだ、と…
アスターが一言つぶやいた。
アスター「…フクシア…逃げてくれ…悪魔の輝石のことなんて…今はいいから…っ」
だがその声は、本人には聞こえていない。
シオン「フクシア、この塔、何階まであるか知ってるか?」
フクシア「えっと…7階が最上階だよ」
なら一気に駆け上がるか…と、シオンが言うと
シュロとブローディアが急に疲れきったような顔になる。
シュロ「なんか、かなり骨が折れそうなんだが…」
ブローディア「上るだけならまだしも、魔族もいるだろうし…」
と、言ってる2人をよそに既に歩き出してしまったシオンとアイリスとフクシア。
+カルビ。
ブローディア「ま、待ってよ~!?」
慌てて追いかける。するとさっそく人影。
アイリス「こ、こんなところに人…?」
見た目はどう見ても人間の王国の兵士。だが、次の瞬間、魔物に姿を変えた。
シオン「っ…魔族…化け物の姿に……!?」
フクシア「もともと魔族は人化の術が使えるって聞いたことがある…
きっと化け物の姿が本来のっ」
本来の…姿だというのか…? いや、今はどうでもいい!
シオン「魔族といえど、ジェイド達と違って一般兵士だ。速攻でけりをつけるぞ!」
シオンの号令を合図に全員が構える。通路が狭いせいで身動きがとりづらい。
フクシア「私の魔法剣だけど、接近戦も少しならできるからっ」
そういうなり、素早く敵の背後に回りこんだ。
敵は動きが鈍いのか背後を取るのは容易だった。
フクシア「敵さん、こっちだよ!」
敵がフクシアに気を取られた。その隙にシオンたちで畳み掛ける。
ブローディア「冷気に包まれ…凍てつけ…」
アイリス「ムーンアロー!」
シュロ「クロスラッシュ!」
ブローディア「フリーズゼロ!」
3人の攻撃が終わったタイミングでシオンが敵に向かって走り出す。
さすがの敵も振り返りそうになった。
フクシア「レイシャリオン!」
フクシアの魔法剣から光の魔法が撃ち出された。まともに食らい敵が怯む。
アイリス「シオン!」
シオン「分かってる…! 煌翼斬!!」
シオンが斬りつける。その一撃で敵もさすがに倒れた。
シオン「…時間かかったな…」
アイリス「魔族の一般兵士の中でも上級兵の恰好だったし……」
ブローディア「アイリス、魔族の兵士の恰好知ってるの?」
アイリス「え、あ、えっと…上級兵みたいな、恰好だったし…
だから強かったのかな…って…」
少し慌てて言い直しているように聞こえるのは気のせいだろうか。
シュロ「びっくりした…知ってるのかと思ったぞ」
シオン「アイリスは、理由はわからないけど魔族に追われてたからな。
見覚えがあったんだろ。アテナの森やディアナ渓谷でもアイリスの名前を出してきて…
いや、ルシファー…ってあいつらからは呼ばれてるけど」
理由もわからないのに追うなんてひっどい! とフクシアが頬を膨らます。
それだけでその場が少し和んだ気がした。
フクシア「じゃあ、先に進もう?」
再び歩きはじめる。アイリスが若干俯いていたからシオンが声をかける。
シオン「きっと、追われている時にあの鎧の兵士に追われたんだ。
それで見覚えがあっただけだ。あんまり気にするな」
アイリス「シオン……うん、ありがとう」
シオンはなんとなく気づいた。
本当に、アイリスはあの鎧が上級兵のだと知っていたんじゃないか、と。
でも、深く追求はしたくなかった。
幸いその先の魔族は下級兵レベルなのか、
たいして強くもなくどんどん進んでいくことができた。
だが、もう5階。戦いながら来たので結構バテてきた。
シュロ「す、少し休んでいかないか?」
カルビ「休むルビ~…」
ブローディア「私も…」
続いてアイリスもフクシアも座り込んでしまった。
シオン「そうだな…少し休むか………ん?」
何か物音がした。足音ではないので魔物…?
シオン「何か来る…!」
耳をすませていると、目の前に妙な魔物が現れた。
ピエロのような、ペンギンのような、サンタのような…
こっちに攻撃してくる様子はないのだが…気味が悪い。
シオン「…………」
アイリスたちは立ち上がってくれる気配ないし、しばらくにらめっこ状態が続いた。
すると…
ブローディア「あ、逃げた!!」
シュロ「に、逃げ足早いな…ああいうの、レアな魔物…って言うのか?」
シュロがそう言うとシオンが確かに反応した。
シオン「レアな魔物って、倒したらなにか珍しいものでも落としたりするのか!?」
シオンの目の色が変わる。
アイリス「そ、そうじゃない…かな?」
シオン「そうかっ。なら今度見つけたら絶対に倒す! 命にかえてもだ!」
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そのときシオンを除く全員が笑いだした。おかげで疲れも吹っ飛んだが…同時に思った。
シオンはかなりのレアもの好きだ、と…
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