24 / 80
旅立ち
花と十字架の想い 24話
しおりを挟む
砂漠を歩いて船着き場に向かう途中、ジェイドと鉢合わせてしまったシオンたち。
相手がジェイドだと確認するなり即剣を抜いた。
ジェイド「よく生きてたよな。船、沈んだんだろ?」
シオン「あんなところで死んでたまるか! 俺は、お前を…お前らを殺さないと気が…!」
アイリス「シオン……」
今にも冷静さを失ってジェイドに突っ込んでいこうとするシオンをアイリスが止める。
ジェイド「村の一件のことか、その娘のことか、それとも……2年前の事か」
シオン「……っ!! ジェイド!!」
アイリスが止めるのも振り払ってジェイドに斬りかかる。
が、ジェイドの双剣にそれは受け止められた。
ジェイド「2年前のあの事なら、カイヤが提案者だって言った。
それに、お前の心が弱かったからああなったとも言った!!」
シオン「…っ! うるさい! そうであることはわかってる! クロッカスは…俺が……っ」
シオン『クロッカス! 死ぬな!』
クロッカス『自分を、責めないで…私があげた花……大切に…し…』
シオン(クロッカスは……俺が……)
フクシア「シオン危ない!」
フクシアの声が聞こえた。
シオン「え……」
ジェイド「ブラッドクロス!」
一瞬の隙の内に、ジェイドの斬撃に吹っ飛ばされ
動揺のせいで受け身も取れず体勢が崩れた。
ジェイド「2年前の事でも思い出してたか? 今そうやって動揺してたら…死ぬぞ」
シオン「…っ……確かに…あの剣を俺に渡したのはカイヤだし、
あの剣を制御できなかったのは俺だ…だが、そもそもあの場に魔獣を放ち
クロッカスに大怪我をさせ、逃げることすら不可能にしたのは…ジェイド! お前だろ!」
フラフラしながら立ち続けているシオンが大声を上げた。
アイリス「し、シオン…」
シオンに寄ろうとするアイリスを制す。
シオン「アイリス…フクシア…君たちは下がってて」
どう考えてもこんな状態で魔族であるジェイドと
対等に戦えるとは思えないほどふらついている。
でも、シオンはアイリスたちを近づけようとはしなかった。
ジェイド「俺に斬りかかる力も、無くなっているくせに!」
ただ、立っているのが精一杯だったシオンにジェイドが斬りかかった。
シオン「くっ……!!」
辛うじてなんとか受け止めたが弾き返す力がない。
とはいえ避ければ勢いづいているジェイドの剣が
後ろに居るアイリスたちに当たるかも知れない。
ジェイド「この距離なら届くって…分かってるよな?」
シオン「なっ…!」
ジェイドが片手でシオンのペンダントを掴んだ。力が強い。
このままだとペンダントが引きちぎられて奪われる。
シオン「やめ……っ」
カトレア『絶対に、誰にも渡してはだめよ…?』
シオン「やめろおおおおおおおおおおおお!!!」
そうシオンが叫んだ途端、ペンダントが光を放った。
ジェイド「なっ…これは……」
(古の語り部の力…フロックス様がこのペンダントを狙う理由はそういう事か…!)
ジェイドが手を離して距離を取る。ふと見ると、シオンの剣が変化していた。
アイリス「シオンの剣が…!」
フクシア「あれって…記憶の剣…
聖剣には劣るけど、遥か昔に魔王を封印した英雄も持っていたと言われてる剣…!」
ふらついているのは変わらずだったが、
剣を強く握りジェイドの方へ剣を向ける力は戻っていた。
そしてほぼ同時に互いの剣に剣をぶつけた。
ジェイド「チッ…」
あまりの力の波動で周囲に暴風が巻き起こる。
シオン「…っ…この刃…その記憶に残せ…蒼億斬!」
シオンの剣がジェイドの肩に浅かったが傷を付けた。
今まで傷の1つも付けられなかったのだ。かなりの成長だった。
ジェイド「ぐっ…ククッ…俺に傷つけられるようになるとはな…
良いだろう。今日のところは退いてやる」
退こうとするジェイドにアイリスとフクシアが攻撃したが、
転移されそれは当たらなかった。
アイリス「シオン! 大丈夫…?」
シオン「あ、ああ…少し疲れただけだ。なんともない…
ほら、船着き場はもうすぐだ。早く行こう」
心配だったが、砂漠のど真ん中では休めないだろうし、船着き場まで急ぐ。
船着き場に着くと、船は来ていた。さらに…
船長「お、お前たち無事だったか」
フクシア「船長! 無事だったんだ…!」
船長「なんとか直して流れ着いてるだろう島に迎えに来た。
ここにはお前たちだけということは、他は別の島か」
どうやら広めの街に流れ着き、直すことができたらしい。
シオン「船長…ハデスの塔が側にあった港町に行ってもらえるか?
そこでシュロ達とは落ち合いたい」
船長「分かった。向おう」
船に乗り込み、シオンたちは砂漠の島を後にした。
相手がジェイドだと確認するなり即剣を抜いた。
ジェイド「よく生きてたよな。船、沈んだんだろ?」
シオン「あんなところで死んでたまるか! 俺は、お前を…お前らを殺さないと気が…!」
アイリス「シオン……」
今にも冷静さを失ってジェイドに突っ込んでいこうとするシオンをアイリスが止める。
ジェイド「村の一件のことか、その娘のことか、それとも……2年前の事か」
シオン「……っ!! ジェイド!!」
アイリスが止めるのも振り払ってジェイドに斬りかかる。
が、ジェイドの双剣にそれは受け止められた。
ジェイド「2年前のあの事なら、カイヤが提案者だって言った。
それに、お前の心が弱かったからああなったとも言った!!」
シオン「…っ! うるさい! そうであることはわかってる! クロッカスは…俺が……っ」
シオン『クロッカス! 死ぬな!』
クロッカス『自分を、責めないで…私があげた花……大切に…し…』
シオン(クロッカスは……俺が……)
フクシア「シオン危ない!」
フクシアの声が聞こえた。
シオン「え……」
ジェイド「ブラッドクロス!」
一瞬の隙の内に、ジェイドの斬撃に吹っ飛ばされ
動揺のせいで受け身も取れず体勢が崩れた。
ジェイド「2年前の事でも思い出してたか? 今そうやって動揺してたら…死ぬぞ」
シオン「…っ……確かに…あの剣を俺に渡したのはカイヤだし、
あの剣を制御できなかったのは俺だ…だが、そもそもあの場に魔獣を放ち
クロッカスに大怪我をさせ、逃げることすら不可能にしたのは…ジェイド! お前だろ!」
フラフラしながら立ち続けているシオンが大声を上げた。
アイリス「し、シオン…」
シオンに寄ろうとするアイリスを制す。
シオン「アイリス…フクシア…君たちは下がってて」
どう考えてもこんな状態で魔族であるジェイドと
対等に戦えるとは思えないほどふらついている。
でも、シオンはアイリスたちを近づけようとはしなかった。
ジェイド「俺に斬りかかる力も、無くなっているくせに!」
ただ、立っているのが精一杯だったシオンにジェイドが斬りかかった。
シオン「くっ……!!」
辛うじてなんとか受け止めたが弾き返す力がない。
とはいえ避ければ勢いづいているジェイドの剣が
後ろに居るアイリスたちに当たるかも知れない。
ジェイド「この距離なら届くって…分かってるよな?」
シオン「なっ…!」
ジェイドが片手でシオンのペンダントを掴んだ。力が強い。
このままだとペンダントが引きちぎられて奪われる。
シオン「やめ……っ」
カトレア『絶対に、誰にも渡してはだめよ…?』
シオン「やめろおおおおおおおおおおおお!!!」
そうシオンが叫んだ途端、ペンダントが光を放った。
ジェイド「なっ…これは……」
(古の語り部の力…フロックス様がこのペンダントを狙う理由はそういう事か…!)
ジェイドが手を離して距離を取る。ふと見ると、シオンの剣が変化していた。
アイリス「シオンの剣が…!」
フクシア「あれって…記憶の剣…
聖剣には劣るけど、遥か昔に魔王を封印した英雄も持っていたと言われてる剣…!」
ふらついているのは変わらずだったが、
剣を強く握りジェイドの方へ剣を向ける力は戻っていた。
そしてほぼ同時に互いの剣に剣をぶつけた。
ジェイド「チッ…」
あまりの力の波動で周囲に暴風が巻き起こる。
シオン「…っ…この刃…その記憶に残せ…蒼億斬!」
シオンの剣がジェイドの肩に浅かったが傷を付けた。
今まで傷の1つも付けられなかったのだ。かなりの成長だった。
ジェイド「ぐっ…ククッ…俺に傷つけられるようになるとはな…
良いだろう。今日のところは退いてやる」
退こうとするジェイドにアイリスとフクシアが攻撃したが、
転移されそれは当たらなかった。
アイリス「シオン! 大丈夫…?」
シオン「あ、ああ…少し疲れただけだ。なんともない…
ほら、船着き場はもうすぐだ。早く行こう」
心配だったが、砂漠のど真ん中では休めないだろうし、船着き場まで急ぐ。
船着き場に着くと、船は来ていた。さらに…
船長「お、お前たち無事だったか」
フクシア「船長! 無事だったんだ…!」
船長「なんとか直して流れ着いてるだろう島に迎えに来た。
ここにはお前たちだけということは、他は別の島か」
どうやら広めの街に流れ着き、直すことができたらしい。
シオン「船長…ハデスの塔が側にあった港町に行ってもらえるか?
そこでシュロ達とは落ち合いたい」
船長「分かった。向おう」
船に乗り込み、シオンたちは砂漠の島を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる