花と十字架の想い

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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旅立ち

花と十字架の想い 25話

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シオンたちが砂漠の島に居たころ…

シュロ「ぅ…ここは…?」

シュロが目を覚ますと、そこはベッドの上だった。

「あ、目を覚ましたか? ここは私の家です。

浜で気を失っていたのでので、ここまで運んでもらいました」

シュロ「あ、ありがとうございます…そうだ、他の人は、誰か倒れてませんでしたか!?」

「紫の髪の女の子と…緑の髪の男性…あとカピバラ2匹ですね。

みんなもう目を覚まして外に居ますよ」

と、いうことはシオンとアイリスとフクシアは別の場所に流れ着いたかもしれない。

とりあえず今後のことを話しあうために外に出た。


ブローディア「あ、シュロ! 起きたんだ。良かったぁ…。

レオが一番最初に起きたみたいでさ」

シュロ「そうか…」

ふと、少し離れた場所に立っているレオノティスの方を見る。

シュロ「先に起きて、望めば勝手にどこかに行くことも出来たのに待っていたとはな。

僕の様にエルフを嫌うやつと一緒に行動したくないだろ」

レオノティス「それはお前だろう。何なら別行動にしても構わないが。

この辺りは森…エルフにとっては得意な地だ。俺1人でも問題ないからな」

ブローディアが「まあまあ」と宥めるが聞く耳持たず。

レオノティス「ちなみにお前は、なぜエルフを嫌う」

シュロ「僕の妹はエルフに殺された。

魔族でもないのに魔族と勘違いされ、確かめも無しにあいつらは妹を殺した」

息継ぎもせずに言い切った。

レオノティス「…なるほどな。それなら俺と居るのは嫌だろうな。
俺は1人で行動する。今ぐらい、傍に居ない方が良いだろう」

シュロ「ふん…なんで長の息子がそのことを知らないやら…」

互いに睨みつけているため、ブローディアもカルビもテイルも何も言えない。

レオノティス「それと先に聞き込みをしたが、どうやらこの村…

魔獣のせいで何度も被害を受けているらしい」

シュロ「…分かった。僕たちはその魔獣を探して倒す。せめてもの恩返しだ」

俺も探すつもりだ。と一言言ってレオノティスは勝手に行ってしまった。

テイルもそのあとを追っていった。

ブローディア「シュロ……」

シュロ「あんな奴…」

結局2人で魔獣探しのために島の散策をすることになった。


その頃レオノティスは…

レオノティス「……」


シュロ『僕の妹はエルフに殺された。

魔族でもないのに魔族と勘違いされ、確かめも無しにあいつらは妹を殺した』


レオノティス(おかしい…俺も父もそんな指示はしていないし、

魔族の疑いがある者が居るという報告も聞いていない…

まして俺たちエルフはヘリオスの森からは基本出ない…)

「……っ!」


『レオノティス様! 我らのエルフ兵が島の浜で血だらけで倒れています!』

『返り血ではなく、魔法でつけられた傷を負っています…息は、もう…』

『倒れている彼らの側に、なにかの石だったと思われる欠片が…』
 

レオノティス(あの時見た欠片は…まさか…黒曜石の欠片か…?)

「魔獣はあの2人に任せるか…行くぞテイル。こちらは魔族探しだ」

テイル「ほぇ…? は、はいルイ~!!」

レオノティスが走り出してしまったので慌ててテイルも駆ける。
 

シュロ達は村の人からもらった地図を眺めていた。

シュロ「えっと…村の人の話だとこの島にはミーミル湖があるはずだが…」

ブローディア「あ、これじゃないかな。ミーミル湖!」
 

数分前…レオノティスが行ってからすぐの事…

ブローディア「魔獣の手がかり何もないけど、どのあたりに居るんだろ」

カルビ「あてもなくフラフラしてたら疲れちゃうルビ~」

すると、村人が話しているのが聞こえてきた。

「あんなカエルみたいな大きな魔獣…俺たちじゃどうしようもないな」

「でもこのままだといつか村ごと…」

「だいたい住処はどこだ? カエルだし、ミーミル湖?」


という話し声が聞こえていたため、ミーミル湖まで行ってみることにしたのだ。

シュロ「よし、向かうか」

ブローディア「レオ、何処にいるんだろ。魔獣と出くわして危なくなってないよね?」

ブローディアとしてはやっぱり心配だ。シュロは心配しているどころか…

シュロ「魔獣見つからないまま放浪してるんじゃないか?

僕たちが湖に行ったら彼奴が1人で倒した…ってなっても腹が立つけどな」

カルビとブローディアが顔を見合わせて苦笑い。と、ブローディアがいつもの如くこけた。

ブローディア「あたっ…」

カルビ「気をつけるルビ~…」

シュロ「全く…魔獣と戦う前に怪我したら大変だろ」

差し伸べられたシュロの手を取って立ち上がる。

いつもみたいにほのぼの会話しながら進んではいるが、

明らかにシュロの目にはレオノティスへの…エルフへの怒りが残っていた。
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