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旅立ち
花と十字架の想い 27話
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レオノティスとカイヤが対峙し、カイヤがシュロ達のほうへ向かったころ、シュロ達は…
ブローディア「シュロ! 詠唱終わるまでお願い!」
シュロ「ああ、わかってる! ブレードバード!」
シュロのブーメランが魔獣を斬りつけた途端、シュロの方に魔獣の注意が向く。
シュロ(ブローディアの詠唱が終わるまで…こっちに引き付けておく…!)
その様子を木の影で、カイヤが眺めていた。
カイヤ「ふふ、やりますね…たった2人だけで…。
まあ、この魔獣は水中の方が得意ですから陸地での戦いは厳しいかもしれませんね」
ブローディア「天の雷…落ちろ! シュロ、離れて!」
シュロ「…分かった!」
ブローディア「サンダースピア!」
シュロが魔獣から距離を取った途端に、雷の魔法が魔獣に落下。
雷に滅法弱かった魔獣はそのままもう動かなくなった。
シュロ「…やったな。これで村は…」
そこへ、どこからか拍手が聞こえてきた。
カイヤ「お見事です。あの魔獣は陸地は不利といえど、2人で倒してしまうとは…」
ブローディア「逆刃十架…カイヤ!」
シュロ「やっぱりあの魔獣は魔族の仕業…!」
慌てて武器を構え直す。
カイヤ「ええ。あの魔獣は私が連れてきました。
魔獣を私に託してくれたのは魔獣使いであるジェイドですけどね」
もともと人間を襲う意思のない魔獣を洗脳して襲わせる、というのはかなり難しい。
それができるのが魔獣使いと呼ばれる存在だけらしい。
シュロ「…なんでここにきた! 魔獣を連れ帰りにでも来たのか!」
カイヤ「それもあります。ジェイドの大事な魔獣ですからね…
でも本来の目的はちゃんとあります」
そう言った瞬間、魔法が放たれシュロ達は吹っ飛ばされた。
カイヤ「私がここへ来たのは、シュロさん…貴方に伝えたいことがあるからですよ」
シュロ「ぅ…つ、伝えたい…こと…?」
カイヤが立てずにいるシュロに歩み寄る。
カイヤ「あなたは…レオノティスさんを…エルフを酷く憎んでいますね。
エルフがあなたの妹さんを殺したから…」
シュロ「…だから、どうした…」
カイヤ「あなたの妹さんを殺したエルフは、私が黒曜石で操ったんですよ。
そして、妹さんを殺したところで私が彼らをを殺しました」
カイヤから聞かされる事実に何も言えずに固まる。
カイヤ「レオノティスさんは何もしてないんです。それなのに貴方は彼に当たって…」
シュロ「…レオノティス…そんな…」
今までのエルフに対しての発言、ずっとエルフを憎んでいたこと…
それがただ操られていただけで全部魔族の仕業だった。
カイヤ「ああ、早くしないと彼が来てしまうかもしれませんね…
真実を知ったところで申し訳ないですが…貴方達にはここで死んでもらいます。
レオノティスさんも含めて。」
シュロ「…!」
カイヤの本から魔法陣。今の状況でまともに食らえば間違いなく…死…
カイヤ「さようなら…」
ブローディア「ダメ――――!!」
傷ついて動くのすら億劫な状態で、ブローディアがシュロとカイヤの間に入り込んだ。
代わりに魔法を受けたのだ。
シュロ「ブローディア…!?」
ブローディア「…シュロは…殺させない…レオも…殺させない…!」
今の魔法で完全に立てなくなってしまったのに、座り込んだままカイヤを睨んでいる。
カイヤ「命、惜しくないのですか…?」
ブローディア「…私の役目は…「守護」すること…!」
その刹那、影から銃弾が撃たれた。それはカイヤの右腕を貫いた。
カイヤ「くっ…なっ…まさか彼が…!」
シュロ「……っ」
木の上からレオノティスが飛び降りてきた。
レオノティス「やはりな…カイヤ…お前の神がかった回避…あれの弱点が分かった…」
そう言うなり、シュロとブローディアの上に弾丸を飛ばす。その弾から光が降ってくる。
シュロ「…傷が…治って…!?」
ブローディア「…レオ…!」
レオノティス「ブローディアは下がっていろ! シュロ!」
シュロに呼びかける。何も言われてはいないが、レオが自分を傍に呼んだのは分かった。
レオノティス「あいつの信じられないほどの回避…あれは予知能力故だ。
予測不能な攻撃なら、あいつはかわせない!」
シュロ「なっ…!? だからさっきの君の攻撃は予測できなくてかわせなかった…ってわけか」
何か合図するわけでもなく、レオノティスとシュロがカイヤに視線を同時に向けた。
カイヤの真下には魔法陣。おそらく、転移魔法。
カイヤ「ふっ…今日はここまでといたします。また、お会いしましょう」
シュロ「待て!」
レオノティス「行くな…転移に巻き込まれるぞ!」
シュロ「くっ…」
カイヤは礼儀正しく頭を下げて転移していった。
シュロ「……すまない」
急にシュロが言ってきた。
シュロ「僕は…何を勘違いしていたのか…
僕はずっと、洗脳の被害者だったエルフを、心底憎み続けて…」
レオノティス「いや…彼らにカイヤが接触したことに気付けず、
お前の妹を殺させてしまったのも事実…俺こそ悪い…」
ブローディアがそれを見て微笑んで近づいてきて、半ば無理矢理2人を握手させた。
ブローディア「はいっ、仲直り! 悪いのは、全部魔族なんだから!」
カルビ「ルビ~♪」
シュロ「そうだな…」
レオノティス「ああ…」
シュロとレオノティスがやっとお互いを見て微笑んだ。そうしていると…
船長「お、お前たち全員そこにいたのか!」
ブローディア「船長! シオンたちは!?」
船長「砂漠の島に流れ着いていた。彼らは先に港町に戻しておいた。
さあ、お前たちも行こう」
全員顔を見合わせて頷く。そのまま船着き場まで向かい、船に乗り込んだ。
ブローディア「シュロ! 詠唱終わるまでお願い!」
シュロ「ああ、わかってる! ブレードバード!」
シュロのブーメランが魔獣を斬りつけた途端、シュロの方に魔獣の注意が向く。
シュロ(ブローディアの詠唱が終わるまで…こっちに引き付けておく…!)
その様子を木の影で、カイヤが眺めていた。
カイヤ「ふふ、やりますね…たった2人だけで…。
まあ、この魔獣は水中の方が得意ですから陸地での戦いは厳しいかもしれませんね」
ブローディア「天の雷…落ちろ! シュロ、離れて!」
シュロ「…分かった!」
ブローディア「サンダースピア!」
シュロが魔獣から距離を取った途端に、雷の魔法が魔獣に落下。
雷に滅法弱かった魔獣はそのままもう動かなくなった。
シュロ「…やったな。これで村は…」
そこへ、どこからか拍手が聞こえてきた。
カイヤ「お見事です。あの魔獣は陸地は不利といえど、2人で倒してしまうとは…」
ブローディア「逆刃十架…カイヤ!」
シュロ「やっぱりあの魔獣は魔族の仕業…!」
慌てて武器を構え直す。
カイヤ「ええ。あの魔獣は私が連れてきました。
魔獣を私に託してくれたのは魔獣使いであるジェイドですけどね」
もともと人間を襲う意思のない魔獣を洗脳して襲わせる、というのはかなり難しい。
それができるのが魔獣使いと呼ばれる存在だけらしい。
シュロ「…なんでここにきた! 魔獣を連れ帰りにでも来たのか!」
カイヤ「それもあります。ジェイドの大事な魔獣ですからね…
でも本来の目的はちゃんとあります」
そう言った瞬間、魔法が放たれシュロ達は吹っ飛ばされた。
カイヤ「私がここへ来たのは、シュロさん…貴方に伝えたいことがあるからですよ」
シュロ「ぅ…つ、伝えたい…こと…?」
カイヤが立てずにいるシュロに歩み寄る。
カイヤ「あなたは…レオノティスさんを…エルフを酷く憎んでいますね。
エルフがあなたの妹さんを殺したから…」
シュロ「…だから、どうした…」
カイヤ「あなたの妹さんを殺したエルフは、私が黒曜石で操ったんですよ。
そして、妹さんを殺したところで私が彼らをを殺しました」
カイヤから聞かされる事実に何も言えずに固まる。
カイヤ「レオノティスさんは何もしてないんです。それなのに貴方は彼に当たって…」
シュロ「…レオノティス…そんな…」
今までのエルフに対しての発言、ずっとエルフを憎んでいたこと…
それがただ操られていただけで全部魔族の仕業だった。
カイヤ「ああ、早くしないと彼が来てしまうかもしれませんね…
真実を知ったところで申し訳ないですが…貴方達にはここで死んでもらいます。
レオノティスさんも含めて。」
シュロ「…!」
カイヤの本から魔法陣。今の状況でまともに食らえば間違いなく…死…
カイヤ「さようなら…」
ブローディア「ダメ――――!!」
傷ついて動くのすら億劫な状態で、ブローディアがシュロとカイヤの間に入り込んだ。
代わりに魔法を受けたのだ。
シュロ「ブローディア…!?」
ブローディア「…シュロは…殺させない…レオも…殺させない…!」
今の魔法で完全に立てなくなってしまったのに、座り込んだままカイヤを睨んでいる。
カイヤ「命、惜しくないのですか…?」
ブローディア「…私の役目は…「守護」すること…!」
その刹那、影から銃弾が撃たれた。それはカイヤの右腕を貫いた。
カイヤ「くっ…なっ…まさか彼が…!」
シュロ「……っ」
木の上からレオノティスが飛び降りてきた。
レオノティス「やはりな…カイヤ…お前の神がかった回避…あれの弱点が分かった…」
そう言うなり、シュロとブローディアの上に弾丸を飛ばす。その弾から光が降ってくる。
シュロ「…傷が…治って…!?」
ブローディア「…レオ…!」
レオノティス「ブローディアは下がっていろ! シュロ!」
シュロに呼びかける。何も言われてはいないが、レオが自分を傍に呼んだのは分かった。
レオノティス「あいつの信じられないほどの回避…あれは予知能力故だ。
予測不能な攻撃なら、あいつはかわせない!」
シュロ「なっ…!? だからさっきの君の攻撃は予測できなくてかわせなかった…ってわけか」
何か合図するわけでもなく、レオノティスとシュロがカイヤに視線を同時に向けた。
カイヤの真下には魔法陣。おそらく、転移魔法。
カイヤ「ふっ…今日はここまでといたします。また、お会いしましょう」
シュロ「待て!」
レオノティス「行くな…転移に巻き込まれるぞ!」
シュロ「くっ…」
カイヤは礼儀正しく頭を下げて転移していった。
シュロ「……すまない」
急にシュロが言ってきた。
シュロ「僕は…何を勘違いしていたのか…
僕はずっと、洗脳の被害者だったエルフを、心底憎み続けて…」
レオノティス「いや…彼らにカイヤが接触したことに気付けず、
お前の妹を殺させてしまったのも事実…俺こそ悪い…」
ブローディアがそれを見て微笑んで近づいてきて、半ば無理矢理2人を握手させた。
ブローディア「はいっ、仲直り! 悪いのは、全部魔族なんだから!」
カルビ「ルビ~♪」
シュロ「そうだな…」
レオノティス「ああ…」
シュロとレオノティスがやっとお互いを見て微笑んだ。そうしていると…
船長「お、お前たち全員そこにいたのか!」
ブローディア「船長! シオンたちは!?」
船長「砂漠の島に流れ着いていた。彼らは先に港町に戻しておいた。
さあ、お前たちも行こう」
全員顔を見合わせて頷く。そのまま船着き場まで向かい、船に乗り込んだ。
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